[テーブルに置かれていた便箋を手に取り、開く。
目を通すにつれ頬が赤く染まり、次第に困ったような表情を浮かべた]
…オスカーくんの鈍感。
[拗ねたような声を出すと、鞄からレターセットを取り出して、さらさらと文章をしたためた]
[オスカーくんへ
お手紙ありがとう。
嬉しい言葉がたくさんあって、すごく嬉しかった。
オスカーくんのさりげない優しさや趣味を楽しんでいる姿を見て、心安らいでいました。
初めはそれを見られるだけで良かったのに、段々と我が儘になっている自分がいて…。
昨日、暗闇で貴方の姿が見えないだけで不安になって、すごくすごく寂しかったです。
けれど夜明け前、手を繋いでくれたでしょう?
それだけで、胸の内に燻る不安が消えていくのを感じました。
オスカーくんが隣にいてくれることが、何より幸せなんだと気づきました。
(126) 2013/05/18(Sat) 17時半頃