[ふ、と紅茶の香りのする紫煙を吐き出す。
ひらりと気紛れに風に踊る薄紅色を目で追いかけた]
……そろそろ帰る時間だな。
[煙草を揉み消し、携帯灰皿を白衣のポケットに捩じ込む。代わりに#456396色の飴玉を一つ取り出して、その辺を漂っていたポプラのアフロにひょいと突っ込んだ]
キールの詫びだ>>-476
[三つ編みの癖がまだ微かに残る髪を掻き上げ、その一言のみで身を翻す。肩越しにひらりと振った手は届いたか。
暮れなずむ空の下、両手を白衣に突っ込んだまま行き交う人々に会釈を送るが足は止めず、向かう先は一人の女性]
Rosemary, come to me, my hand for to ask. For thou then art a true love of mine.
――なんてな。気の利いたことは言えんが、一緒に帰るか?
[市場に誘いでもするかのように気軽に、ロゼへと手を差し伸べた]
(123) tri 2014/03/26(Wed) 23時頃