[挑発めいた誘いに乗らない程、温厚な坊主でもない。
大人しく縋り付いて喘ぐようなタイプも嫌いではないが、淫婦めいた雰囲気で誘われるのもまた、といった所。
柔らかい小粒が張るまでは、水音を立てて吸い上げたり歯を引っ掛けたり。
オフとして足を伸ばしに来ているのだから、仕事とは別腹として愉しむつもりで居るのだけども。
行為に没頭してる間だけでも、失恋の辛さが少しでも晴れればいいと冷静に考えてしまうのは。
もはや職業病以外の何物でも無い。
上体を崩す態勢をキープさせたまま、プールサイドでは布越しに触れていた脇腹をそっと撫で回す。
胸先への刺激から意識が逸れない程度に。
体温を分ける以上の愛撫にはせず。
鼻孔から緩やかな呼気が流れ、シメオンの胸部を擽る。
時折臀部の割れ目を辿る形で腰を揺らし、熱孕む竿を擦り付けて意識をそちらにも与えておこうか。]
――前の恋人はどんな方でした?
私は、焦らして熟れさせるのが好きなんですよね。
その方が、うんと可愛らしく育つ。
(109) 2014/06/09(Mon) 13時頃