[これだけ多くのことを口にするのは、いつ以来だろう。
>>67時折つっかえながら、言葉を探しながら、しかし新居に驚かれるのも無理は無い程、今までの彼に比べれば饒舌に言葉を発していた。
思うことを口にする、人として当然のそれを躊躇う気持ちはある。いまだに様々なものを拭いきれたわけでもない。
ただ、今の問題は自分自身のあれこれよりも優先しなければならないことのように、今の彼には思えていた。]
……………どう したら、いいんだろ。
[>>69頭を下げるジャニスの様子に一度目を見開き、赤みが引き始めていた頬に再び熱さを感じて、ふいと視線を逸らす。
嫌なのではない、恥ずかしいだけだ。視線を逸らしても尚呟く彼の声が、視線を落とす彼の心中を素直に表す。
かくり、と首を右に傾げて、>>77立花の声に元の位置に戻して、それからまた傾げて。
国谷、という名前が、時折梯子を上る足音の主なのだろうとは気付いている。けれど、彼はそれに対して口を挟むつもりはない。彼はいる。自分達と同じように。必要なことはそれだけだ。]
(105) 2013/09/05(Thu) 22時頃