―ロビーラウンジ→シメオンの客室―
[抱いたままロビーへ寄り、互いの号室の鍵を入手する。
フロント係の船員からぎょっとされたが、特に言い繕う事もなく、涼しい顔でHNを告げ、鍵はシメオンに纏めて受け取らせたか。
千手観音ではないのでこれ以上の荷物を受けるには手も足らないが、荷は既に部屋に置いているとの事。
シメオンに号室を読み上げさせた上、目的地までのナビゲーションを一任してしまおう。>>87
部屋前で鍵を貰い、片腕を伸ばし施錠を解く。
ドア枠の高さを気にし頭を下げながら、室内へと足を進め、清潔感のあるシーツの引かれた寝台の上へと座らせ。
華々しい柄の掛け布団を捲り、促しと共に寝台へ片膝から乗り上げた。]
いいベッドですが、独り寝が寂しそうです。
[部屋の内装も一流ホテル並、と形容しておく。
夕日が窓から傾斜を注いでいる為か、室内灯を点けなくても、暗さは気にならず。
後ろで結っている長い黒髪を束縛から解放し、少し癖がついてしまった髪へ、伸ばされたシメオンの指を誘い込む。]
(100) 2014/06/09(Mon) 09時頃