……。チアキに見せ付けてやってもいいぜ?
[アーネと聞こえて。感情を抑えるネジが1本外れたのか。顔面が怒りで赤を通り越して蒼白に。
チアキは昨日少しだけ心情を零してくれた。
自分はチアキの隣にいてもいいのだろうか。
やっと頼ってくれたのかと少しでも期待した、のに。
昨日チアキは戻ってこなかった。
帰ってこないことが無言の拒絶に思えた。
結局、信用も何もされていないと思った。
一方通行ですれ違うものが、チアキの気遣いだとついに思い至らず。
「正義の味方でいたい」と思い続けて、いつかエゴに変わったそれは、拒絶の前に大きく割れてしまって。
結局、チアキをわかったつもりでいても、
まるで何もわかっていなかった
ただ、必要とされていないとだけ、自分なりには理解した
重く響く声色は自分でも驚いた。
襟をつかんだ手は、床にセシルをたたきつけるように乱暴に離す]
(63) 2013/08/09(Fri) 15時半頃