[湯の揺れる音の合間に、喘ぐ声は艶かしく>>30。
後孔にまで伝わる震えは、その行為に彼も溺れていると知らしめてくれる。
窄まる感触に、薄い唇は笑みを刻んだ>>45。]
ああ、良い感触で―― ッ
[今度はどんな質問をしようか、どうやって彼の別の顔を見てしまおうか。考えただけでも震えるほど背筋に快楽の波が打つ。
そうして、もう一度唇に齧り付――くことはできなかった。
自らもまた行為への高ぶりで支える手の力が入らず、急な形勢逆転に対応しきれずにただ瞬くのみ。]
……、驚いた……
いえ、謝ることなんて、……、ッあ!
[驚きのままに毒気を抜かれてしまった唇は気遣うように言葉を返すが、自らの陰茎に押し当てられた柔らかな感触に、油断して大きく声を漏らす。
降ってきたキスを開いたままの唇で受け止めて、見上げる形になったrhinoに真っ直ぐに孔雀色を向ける。]
(53) 2014/06/11(Wed) 02時半頃