― 2日目・長屋 ―
[昨日は結構歩いた気がする。まあこの程度でへばる自分でもあるまいが、どちらかと言えば柄にもなく頭を使ったほうが堪えているのか。若干の疲れを自覚しつつ目を覚ます……と、何やら外が騒がしい。
蛙が騒いでいる声がするような……?
なんたってここはつくも町。しかも昨日の夕顔様の話によれば、結界が完成されてない都合も相まって、うまく人間に見られない妖連中も居るということではないか。
逆に言えば、今であれば、「人ならざるもの」の話も聞ける、ということ。
ならば、話すかと心に決め。顔を洗い服を着替え、外へ出て、カエルの声のする方へ。
その声のする方を見れば………
ボロの格子戸から顔を覗かせる、妙に騒がしいカエルの姿(>>13)。これをただの蛙と思えという方が無理がある。]
……あー、その、なんだ。どーしたんでぇ、カエルどの?
[どう声をかけていいやらわからぬが。人と妖の交わるこの街で、困る妖に声を掛けてはならぬ道理もあるまい。そう思いながら声を掛けた**]
(31) 2014/05/29(Thu) 00時半頃