やー?多少違和感あるけど、平気だよ
俺もたまに眼鏡っこだからねぇ
[ほらほら、と、透明なケースの中、赤縁の眼鏡を揺らして頼児に見せる。
日常生活に支障はないのだけれど、やはり星が見辛いのだ。
裸眼の時では見られなかった光が見えた時の、あの感動といったらない。
あまりかけていてもアレなので、似合うという評価を得られれば元のようにタオルハンカチで包む。
何故か、得意げな顔である。]
ん?んーん、握力とか普段碌に使わないからさ
きしきしするの、たまにならない?俺が運動不足なだけかな?
[平気平気と繰り返し、ひらひらと手を降ってみせる。
そうして、弾みをつけて立ち上がれば、またひとつ、大きく伸びて。]
……運動したらおなかすいた!甘いもの食べたい!
[運動とはつまり、指相撲の事である。
夕食まで我慢するつもりではいたけれど、思いを馳せるのは自販機の中のバランス栄養食(チョコレート味)のこと。]
(28) 2014/03/23(Sun) 03時半頃