─This flower remains vibrant in my heart─
はい、毎度ありがとうございます
“Thanks for Alice” 花屋でございます
[それは何でもない日だった。普通に開店準備を進め、普通に営業をする変わりない日々の一幕。そこにちらりと投げられたもの珍しさは、配達依頼が>>19国際電話だったということ。
さらに投げられた要素は、配達先が見覚えのある住所なこと。
数年前、高校を卒業して実家に帰ったあと、引っ越し祝いにと姫金魚草(リナリア)の鉢植えを届けた住所だ。
その花言葉は「わたしの恋を知ってください」。
─────退寮日に恋を叫んだ彼に相応しい花だと思ったのが強く印象に残っている。その住所だ。誰だろう。忙しくしているだろう相手は確か医学の道を邁進しているのではなかったか。
何か賞でも受賞したのだろうか。
それのお祝いでも大学の関係者から送られるのだろうか。
そんなことを考えて>>20名前と住所を打ちこんでゆく]
(26) souka 2014/04/05(Sat) 02時半頃