─最終日・晩餐のあと─
[そうして部屋に戻る。最後の夜。腹が満たされすぎて既に眠い。
食堂では>>*4「ここはファミレスじゃないよ」と怒られながらも色々なものを頼んだ。消費するのは男子高校生だ。量などあって無きが如きもの。
朔太郎の部屋を片した段ボールに送付状を貼って、寮母室に最後の持ち込みをしながら。スマートフォンを取り出す。
那由多からのメール>>*3。開く。文面に目を通して、小さく笑う。部屋に再び戻りつけば利政から預かったスヌードを大事に畳んで、机の上に置いた]
待ってろとは言えないし、言わない>>5:+21って
お前はそう言ったけど
これは俺に待ってろって言ってるんだって
そう信じていいんだよな?
[返信はしない。シャワーを浴びてすぐに就寝したあと。
自分も朔太郎と同じように、バスには乗らずに夜明けとともに寮を後にした。
まだ薄暗い世界に足を進めながら、白い息を散る桜片のように風に流し。
首には利政のスヌードが巻かれている**]
(25) souka 2014/04/05(Sat) 01時頃