人狼議事

28 わかば荘の奇々怪々な非日常


【人】 病人 エリアス

[小さな頃から、本を読むのが好きだった。
沢山本を読んで、文字を追って、その内容を母親に読み聞かせるのが好きだった。けれど「賢いね」と褒めてもらえる期間は、そう長くはなかった。
何でも読んで、何でも覚える。そんな彼を母親は次第に気味悪がるようになった。「機械だ」と。「人では無い」と。そう罵られたことはよく覚えている。

猫も機械も願望を口にしない。だから彼も押し黙るようになった。
必要以上を求めないように、望まないように。
大切なものは無いと言い張った。本当は沢山あるのに。
たとえばそう、>>12この差し出されるスープボウルもきっと、彼にとっては大切なものの一端だ。
新居の目をじっと見つめ返す。]

 ……………ん、

[返事はやはり短く。掴んだままでいたボトルを離して、代わりに差し出されたスープボウルを手に取った。
三角座りを崩し、細い足で立ち上がってジャニスの傍らへと席を移動する。そして再びその横で、膝を折って三角座りの姿勢。]

(20) 2013/09/05(Thu) 01時半頃

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