―祟神神社―
[賀来の歩みがどこか歪>>0:65であることには既に気付いていて、巡理は彼の背後>>3:459へと位置を取った。巡理自身、先程の巨大シャドウとの戦闘で消耗していたのもある。
常のごとく遊撃するには不都合があると、冷静な頭で判断しその役目を無言で櫻井へと託した。>>3:469
櫻井には護身の心得>>1:133があり、彼のペルソナが一定の範囲を巻き込む風>>1:325の力であることも以前の話し合いの場で聞いていた。
故に、多少の無理を強いることになったとしても、彼を信頼して託したのだ。
その事が、仇になったのだろうか。
消えるペルソナ。ぐらり、揺れる身体。]
さっくん!
[駆けつけようと大地を蹴るが、間に合わない。倒れ伏す身体に、なおも群がろうとするシャドウに叫ぶ。]
ライラプス、蹴散らして!
[現れた黒銀の毛並みが炎を纏い、走る。周囲のシャドウを薙ぎ払うのを確認して、巡理はその場に膝を付く。]
(17) 2015/02/20(Fri) 21時頃