[ライジから追加された飲み物の選択肢>>1:28にはうんうん頷いてから、結局視線はヴェラへと。>>1:45
グレープフルーツよりもカシス。異論はない。
カウンターを囲む面々から漂ってくる、温度を増した甘い空気。もっと前の自分ならば、男ばかりでそんなの、なんて言いはしていたのだろうか。
今となっては自分はそれを言えた立場ではなく、…何より幸福そうな三人を見ていれば、込み上げるのは安堵と分けられた幸福以外にあり得ない。]
もう俺腹ペコ。
はやく乾杯しねっすか、
[急かすような言葉は、だけれど浮き足立って弾むような声音。
馴染んだ居心地の良い空気に、思考も気分も上昇の一途を辿るばかりだから。
注文を受けたライジから差し出されたグラス>>1:37を受け取るのに多少反応が遅れようと、なみなみと注がれたアルコールをうっかり零しそうになろうと。
ヴェラのポケットへと差し込んだ手のひらを引き戻す思考なんて、相変わらず浮かびはしなかった。]
(15) 2016/01/30(Sat) 20時半頃