人狼議事

64 さよならのひとつまえ


【墓】 測量士 ティソ

 いずれは、どこか行くでしょ
 今はいいかもしれないけどさ

 ……丞は恋人の前で、「泣いてる時に傍にいてやりたい男がいる」って言えるの?

[そういうことでしょ、と自嘲気味に笑う。
暗に、その恋人の位置に自分はいられないのだと口にしたのは、線を何度も引き直すように。

それだけは、という声に、はいはい、と軽い調子で頷いた。
目の周りは赤いけれど、笑うことはできている。
だから大丈夫だ、いつもと変わらない。
いつもの春と、何も変わらない。]

 泣いたのは俺の勝手ですから
 ……そんでもって、ここに来たのは丞の勝手
 両成敗、両成敗、

[意味を成さない傘を見上げ、そうして歩き出す。
自然、距離を開けようと足は動くというのに、傘を持ったその体はこちらに傘を差し掛けるものだから。
観念したように、真っ直ぐ歩いた。]

(+209) 2014/03/30(Sun) 19時半頃

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