>>+76
[広がった彼の明るい表情と微笑みに安堵の表情を漏らし、くすぐったいと言われたら、さらに頭をわしゃわしゃと。
しかし、手が彼の頬へと導かれたら、内心きょとんとして]
……俺の手、あったかいか?
[言われ慣れてない言葉に、内心首を傾げてみせるが、その言葉自体は嬉しかったから、]
本当にそうなら、お前と一緒にいるからかもしれないな──一緒だと俺の心があったかくなるから。
[何の因果関係もないかもしれない。けれど、自分の中ではそれ以外の結論が出なかったから。
その後に続いた言葉には、わずかに目を見開く。そして、十数秒後には、今までしてみせたなかで、一番表情の柔らかい微笑みが浮かんだことが自分でも分かった]
……そっか、ありがとな。じゃあ、遠慮なく頼りにさせてもらう。
[フィリップの腕が背中へと回る感触に、わずかに鼓動が早まるが、]
ん? 寝た?
[気持ちよさそうに目を閉じる様に、苦笑をこぼしつつも、何の反応もなければ、彼の首筋へと、そっと顔を埋めた]
(+80) 2013/08/29(Thu) 23時頃