勇気を寄越せと言われたが、生憎と僕は人に勇気を寄越せるほどコミュニケーション能力にあふれた人間じゃないんだ。
第一、お前は僕より余程できた人間に思えているしな。
僕が出掛けにあれだけの勇気を出せて、お前にまったく出せないなんてアホなことがあるか。寝言は寝て言え。
どう考えたって、僕よりお前が劣っているなどということはありえない。そんなこと絶対にない。
だから、激励の言葉だけ口にしておくぞ。
[そこで、後々思い返すには少々骨の折れる長台詞を区切ってから。
膝を抱え、生ぬるい風を感じながら、首の後ろを掻いた]
僕はお前を割と尊敬してるし信頼してるから、なにがあっても骨くらいは拾ってやる。
明日死んでもいいと思える程度でいいから、なにか心残りがあるならぶつかってこい。
[あと住所教えろ寂しいだろうが馬鹿、と。
おまけのように付け足した]
(+79) 2014/03/31(Mon) 22時頃