[後藤からの差し入れの器を洗い終えればきっちりと乾拭きし、厨房スタッフに笹島くんの特徴を告げて、その器を押し付ける様にお願いした。
トロピカルフルーツの風味を楽しむ為にバニラフレーバーを抑えめに仕込んだカタラーナは、出来た頃にまた差し入れのお礼として彼に持たせればいいだろうかと。
そんな事を考えながら、まかない食をゴチしてくれた厨房スタッフに礼を告げて、そこから出る。]
あー、煙草……。
[宛てがわれた部屋に戻ろうかとふらりと歩き始めて、そういや暫く煙草を吸っていない事に気づいた。
元職場のゲイバーに出向し始めてから解いた禁煙生活。摂生は出来ているつもりだし、まだ少し怠い病み上がりだと理解しつつ、一度思いつけば吸いたくなるもので。]
自販機とか、それとも売店か? ……あんのかな。
あ、そこの人。
[呟き、廊下で少し小柄に見える背中に気づいて声をかけてみる事に。]
この辺に煙草買えるとこある?
[と、瓜生に声をかけた。]
(+76) 2014/06/16(Mon) 22時頃