【墓】 営利政府 トレイル

　……なんでもない日、おめでとう。

[聞こえてきた懐かしいフレーズに思わず笑う。]

　途切れることなく続くお茶会。
　狂った時計は終わりを告げない。

　テーブルに並んだたくさんのティーカップ。
　一杯の茶を飲み終わるごとに隣に移動しては、またお茶会を。カップを洗う暇もなく続いていく……──

　364日お祝い事なら仕方ないね。

[この館も似たようなものだ。
現実はたしかにすぐ外にあるのに、
ここにいる間は永遠のような気がしてくる。

時計が二日遅れているのかも知れない、と呟きつつ
すっかり勝手知ったる様子で、茶を淹れはじめた。]

(+30) 2015/06/18(Thu) 07時半頃