137 【突発小喉少人数RP村】九葉物語・初夢の章
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
[君からの年賀状を見せようとしたら、 その子が腕を掴んで、首を横に振って外を指さした。
その先には眩しく煌めく暮れなずむ空。 今にも沈みそうな夕陽は橙色で茜雲は空に滲む。
ああ、君と一緒にうちへ帰る時によく見た風景。 それによく似ているなと、息を呑む。 違いといえば、君と遠く離れてるだけ。]
(13) 2016/01/05(Tue) 00時頃
|
|
…ありがとう、君の名前は?
[結局、君からの年賀状は手元に残った。 それはその子のお陰だったから素直に礼を告げる。
その子は、はにかむ様に笑顔を見せて、 現れた時みたいに、いつの間にか遠ざかって行った。
その笑顔が──君の隣に並んでいた女の子に よく似ていたのは偶然? それとも、神の悪戯?]
(14) 2016/01/05(Tue) 00時頃
|
|
[忘れたかったあの日を再現する夢の中、音も無く桜は降り積もっていく。何故あの日ばかり繰り返すのだろう。ここからやり直せることなんて何も無いのに。 間違いは何処にあるのだろう? 先輩を好きになったこと?先輩もあたしも女なこと?出会ってしまったこと?…あたしが生まれたこと?]
(15) 2016/01/05(Tue) 00時半頃
|
|
[舞い落ちる、小さくハートの形をした花弁を1枚、空中で器用にキャッチする。顔を寄せれば微かに漂う甘い香り。そっと唇をつけて、また風の中に解放した。 これは、あなたにあげる。 あたしは女の子が好きなのか、それとも先輩を男と思い込んでるだけなのか、まだ全然分からない。だけど、あたしはまだ【先輩】が好き]
(16) 2016/01/05(Tue) 00時半頃
|
|
[風に舞う花弁から場面は変わり、突如眩しいほどの光に包まれる]
「円香、おいで」
[光の真ん中から呼びかけてくれたのは間違いなく先輩…制服じゃなくて舞台用の男装姿の。周りにあるのは見覚えのある舞台セット。 これは、先輩の卒業公演『Les Miserables』の一場面。あたしが先輩の役…マリウスに想いを告げるシーン]
(17) 2016/01/05(Tue) 01時頃
|
マドカは、「本番だから、しっかりやりな」という先輩の声に黙って頷いた。
2016/01/05(Tue) 01時頃
|
[蒼い春の群像が詰まった校舎を見上げる。私はここに来た事など殆どなかった。 同じ学び舎を共にした者があれば、友情や恋愛を経て、少しはましな大人になれたのかな?]
[ふわりとハートの形の花弁が、掠めて、また風に攫われる]
"――I had a dream my life would be"
[歌劇のフレーズが、頭を過ぎった。]
(18) 2016/01/05(Tue) 01時半頃
|
|
[校門の向こうに歩いていくと、少し若い両親が、娘の入学式か卒業式かのための一張羅を来て微笑んでいた。 そんな顔をされる資格は私にはない。ただ、俯いて。]
……、
[思いは言葉に、されど、声は伴わずに、僅か唇が開くだけ。 薄暗い闇の中、春の音色すら消え、向き合う両親と私。 嗚呼、言わなくては。]
(19) 2016/01/05(Tue) 01時半頃
|
|
[此処に、世界に、存在してはいけないような感覚に苛まれる。 愛してくれた両親へか、自分自身に宛てるのか。 三十年も生きて尚、酷く愚かな己、自堕落な己。 若い頃の手首の熱も、線路で寝転がった日も、何もかも]
生まれてきて、ごめんなさい。
[汚れた過去をなくしてしまえればいいと、目を伏せた。]
(20) 2016/01/05(Tue) 01時半頃
|
|
[まだ幕は上がっていない。スポットライトに照らされるあたしの服ときたら部屋着のジャージ…先輩や周りの演劇部の面々を渡せば衣装や髪もセットされているのに。でももう戻れない。 演劇部の1人が、あたしに小道具を手渡す]
「これが、円香のね」
[それはレプリカのくせに、やたら重たい銃だった]
(21) 2016/01/05(Tue) 17時半頃
|
|
[幕が上がると、家具を積み上げたバリケードの上に立つ先輩がまず声を張り上げる]
「来たぞ!」
[舞台の下手から、武装した兵隊がやってくる。本番の時は1、2年生が担当していたのに、何だか知らない人たちに見える。怖い]
「戦え!夜明けのために!」
[先輩の一声から、戦いの火蓋は切って落とされた]
(22) 2016/01/05(Tue) 20時頃
|
|
[その瞬間、恐ろしいほどの音と光が舞台を包む。破裂音と共に、バリケードの上に立つ部員の頭が弾ける]
…え?
[飛び散った温かく赤いもの。震える指先が銃の引き金を引けばたまたま目の前にいた兵隊ががくりと倒れる。反動を受けてひっくり返りそうになるのを先輩が抱き留めてくれる]
(23) 2016/01/05(Tue) 20時頃
|
|
[その瞬間理解した。公演内容と同じに見えたけれど、武器は本物だ。なのに、先輩も部員達も臆せず引き金を引く]
「怯むな!バリケードを登ってくるぞ!」
[先輩の怒声。もう何をしていいのか分からない。逃げたい。耳を塞いで縮こまって。 だけど、戦いの中、あたしはバリケードの下から先輩を狙う銃口を見つけてしまう]
(24) 2016/01/05(Tue) 21時頃
|
マドカは、迷わず銃口を掴んで自分の胸に引き寄せ、押し当てた
2016/01/05(Tue) 21時頃
|
[言葉が両親に届いたのかどうか。二人が視界の中でぶれる。 私は落ちていく。奈落へと引き込まれていく。]
「 ひぅ、ぅ、ぁあ……! 」
[何処かから泣き声が聞こえてきた。 昏い場所ですら、探して欲しいと希う声。 歩いたのは短い距離。すぐに闇に浮き上がるように、思春期の頃合の少女が姿を現した。]
(25) 2016/01/05(Tue) 22時頃
|
|
[その子は、一体誰だったのか? 君がいたらすぐに分かりそうだったけど、 そこまで都合よくは事が運ばないらしい。
黄昏の街は何時しか宵闇に包まれ色を変えて行く。 街灯は影絵の世界、懐かしい景色に塗り替えられ。
手元の葉書を眺めれば君のものとは違う 丁寧な文字が認められたものに変わっていた。]
(26) 2016/01/05(Tue) 22時頃
|
|
[少女は膝を抱え顔を伏せたまま、押し殺し、偶にしゃくりを上げるように、声の質を変えては、泣いている。声色は少女の感情。 負の色ばかりを抱えているように感じられた]
泣かないで……?
[困惑を隠せぬまま、嗚咽を聴き続けることに堪え切れず、そう声を掛けた。少女は俯せたままに謂う]
「助けてくれる?」
(27) 2016/01/05(Tue) 22時頃
|
|
私に出来る、ことなら……
[他人を助けられるような善人ではないのに。同情なのだろうか]
どうして泣いているの?悲しいことがあったなら聞かせて?貴女の抱えている苦しみは、私に理解の出来るものなのかわからないけど……
[他人行儀に返す筈が、己が出したと思えぬほど、やわらかな声が口からこぼれ落ちていた。]
(28) 2016/01/05(Tue) 22時頃
|
|
[少女は漸く顔を上げる。私は目を見開く。 少女の唇が紡ぐ言葉]
「生まれてきて、ごめんなさい」
[私と同じ。否、この少女は――私だ。十何年も前の、私自身だ。 この頃と変わっていないのかと自嘲的な気持ちになる。
けれど、果たして。自嘲し過去を悔いることが、本当に私のすべきことなのだろうか?]
(29) 2016/01/05(Tue) 22時頃
|
|
妙子…ちゃん?
[書かれた文字の綴る言葉は優しく近しく思えて、 けれども、すっかり大人のよそ行き顔なっていた。
車内に戻って右から左に流れる星を眺めていると、 聴こえるのは走る列車がガタゴトと 木で出来た窓枠と硝子がぶつかる音くらい。
──それから、たまに来る車掌の靴音と鋏の音。]
(30) 2016/01/05(Tue) 22時頃
|
|
[伸ばした手が、少女の髪に触れた。そぅっと撫でる。
一人だと思っていた。孤高の空を舞うイカロスの翼は熔けて死ぬはずだったのに、こんなにも生き長らえている。 けど、人生に悪いことだけしかなかったなんて、言えやしない。愛してくれる両親も、一緒に笑った友人も、猫に安堵した瞬間も、それらは幸せな、記憶。]
(31) 2016/01/05(Tue) 22時半頃
|
|
[生まれてきたことを後悔するのは、愚かなこと。 昔は後悔しか見えなくても。 大人になってわかったことも、少しだけある。]
生きてたら、ちょっとくらいはいいことあるし。
[幼い頃に慕った人から手紙が届いたり。 あとは?好きなお菓子がスーパーで安売りしていたり。 ほんとうに、些細なことだとしても。]
(32) 2016/01/05(Tue) 22時半頃
|
|
妙子。
[少女の名を呼び、ふっと笑う。同時に瞳からは涙が零れおちて、情けない顔になるけれど。私はここで、言うべき言葉を、やっと見つけたんだ。]
生まれてきてくれて、ありがとう。
[――本当に莫迦だなって、なきわらい。 私が私を愛してあげるから。 私は誰にも愛されない独りぼっちでは、ないんだよ。]
(33) 2016/01/05(Tue) 22時半頃
|
|
[刹那、身体の骨が全て砕けたような痛みが走る。胸が熱い。立つことも出来ずバリケードの下へ崩れ落ちる。地面に叩きつけられ、喉から込み上げた赤いものを吐き出す。あんなに煩かった銃声も、今は遠くの国の出来事のようだ]
「…円香?」
[そう呼び掛けてくれる先輩の声だけやけにはっきり聞こえた]
(34) 2016/01/05(Tue) 23時頃
|
|
[先輩は倒れたあたしの身体を抱き抱え、頬を摩ってくれる。その手はやけに暖かい]
「…いけない、死ぬな」
[顔の上にぽつぽつと暖かい雨の雫が垂れる。視界がぼやけて、照明の逆光になった先輩の顔は見えない]
…大丈夫、ちっとも痛くない。
[だから泣かないで、とは言わず、微かに膨らむその胸に頬を埋めた]
(35) 2016/01/05(Tue) 23時頃
|
|
[痛みは引いて、代わりに寒くなってくる。先輩の身体が触れたところだけ暖かい。「そばにいて?」と小さく問うと、優しい手が髪を撫でてくれた]
「大丈夫、円香が眠るまで、そばにいるよ」
[髪をかきあげる手が、そっと用をなさなくなった私の瞼を閉ざす。額に押し当てられた唇の熱さにあたしは微笑んでーー]
(36) 2016/01/05(Tue) 23時頃
|
マドカは、「あたし、あなたに恋をしていたのかもしれないわ」と呟いた
2016/01/05(Tue) 23時頃
|
[橋を渡り切って、男はふと振り返る 誰かがいる様な気がした等とは口には決して出せないが]
まあ、んな訳ねえわな…気のせい気のせい
[ぽつりとそんな独り言を漏らす
外気の寒さに震えると帰ったら晩酌を再開するか それとも、風呂を沸かし直した方がいいか そんなことをぼんやり考えながら、家路を急いで行った]
(37) 2016/01/06(Wed) 06時半頃
|
|
[何時しか雪は止んでおり、 施された化粧は朝が来て日が昇って温まれば いずれ融けてしまいそうなほどに淡い
『─…先生』
踏みしめた感触もあるのか分からないまま 歩いていると、ころりと鈴を転がす様な声が 耳を掠め、考え込むかの様に男は歩みを止めた その表情は硬く、色で表すならば相応しいのは動揺]
(38) 2016/01/06(Wed) 06時半頃
|
|
…マユミ、マユミ…なのか?
[再び振り返った男の顔は、くしゃりと歪む
橋の向こう側に見えた姿は濃紺のブレザーに 飾り気のない帆布で出来たエプロンをつけた女生徒で 在りし日の亡妻そのままだった
職場で放課後、通りすがりの廊下から見える美術室 そこでイーゼルと向かいながらひとり戦っていたままの]
(39) 2016/01/06(Wed) 07時半頃
|
|
向こうで、絵は…かけたのか?
[まだ生まれて間もない娘が眠る隣の部屋で カンバスをかけることなく 死ぬ前夜の彼女はそこに何を見ていたのだろう?
男には虚空しか見えず、 何を見て何を思っていたかは分からない 死神の手招きでも見えていたのだろうか? それとも、天上の花園でも見えていたのだろうか?]
(40) 2016/01/06(Wed) 11時頃
|
|
[彼女は自分の絵を描く姿を見るのをひどく嫌い いつもひとり部屋に篭って描いていた
『決して、見てはいけません』
呼んでも返事はないのはいつもであったし どうにか出てきた時に無理矢理飲食させると 心ここに在らずのぼんやり振り 完成して出てきた時には立つのもやっとで、 文字通り身を削っている有様だった]
(41) 2016/01/06(Wed) 11時半頃
|
|
[橋の向こう側に立つ姿は、 すぐにも融けてしまいそうな淡雪の笑みを見せ 男の視線の更にその先をそっと指差した
住宅地に寄り集まった家々の稜線から 金色の光が滲み始め、満天の星空とのあわいが 濃い茜色を帯びて横たわる
そこは東側の地平であったのだと男は思い出す そろそろ、朝日が昇って来る──そろそろ]
(42) 2016/01/06(Wed) 11時半頃
|
1
2
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る