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64 さよならのひとつまえ
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…
…
…と
…
あ…づいたか…
ばれない…あったんだけどな…
…と…に…ん…で…えよ
…んでた…の…えてくれ
お…が…づいたら…で…う…するつもりだった
…
…
…
…
…づいてるじゃないか
…ああ…む…えてないと…うぞ…
…してみろ…すごく…ぶと…う
…は…あるからな
…もそっちで…てるから
…に…えるのは…あの…やってみたいから
…しい…か…
…って…が…いな…まだ…すらしてないのに
…
あと…の…えとく…
…ぎてお…に…えて…かったからな
…
…
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―昨夜のこと―
[主役たちが去ってから、屋上を片付けた。 シートのお陰で、大体の星は回収できたと思うけど、見落としはありそうだ。 これどっから持ってきたん、とか聞きながら、青いシートの空から顔を上げれば。 いまは定良によって名前を与えられた星が、静かに光っている]
あれがシリウス。あれがプロキオン。あれが…
[ひとつひとつ、復習をしながら。 ふと、見慣れたひしゃく型の星座に目がいく]
……惚れた女なら、ふつーに助けてやりゃいいのに。 つか息子完全とばっちりじゃん。
[ホントに大体ゼウスのせい、な彼の行いに首かしげつつ。 手袋に覆われた自分の手を見る。 この下には人間の手があるし、強面なのは別になんの呪いでもないけど]
(身の程も現実も、わきまえてる。好きなのくらい、許せよ)
(36) 2014/03/27(Thu) 09時半頃
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―自室にて―
[ベッドに腰掛け、黄色いフェルト地をちまちま弄りながら。 目に焼きついた、屋上の星を思い返す。
定良も小鳥谷も、明日の朝にはいなくなる。 退寮する友人を見送るのは、これが初めてでもないのに、どうしてこんなに寂しさと焦燥感を掻き立てられるのか。
自分の気持ちを誤魔化せなくなったからだろうなぁ、と昨夜の屋上のやり取りを思い出せば]
あだっ
[ぷくりと指先に滲む赤を、慌ててふき取る。 だから、血染めのプレゼントとか作る気はないのに。
作業は昨夜より早く終わったので、普通に布団へもぐりこむことができた。 こそこそとハンドクリームを塗って、その慣れない手触りに驚きながら目を瞑った]
(37) 2014/03/27(Thu) 09時半頃
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―翌朝・見送り―
ふぁ…んん、いけね。
[眠い目を擦りながら、慌ててあくびをかみ殺す。 寝ぼけた顔で見送るのはどうかと思うが、間に合わないよりマシだ。
全力疾走して、まだ停まっているバスが見えてきたのにほっとして。 二人とも元気でな、とかそんな、ありきたりの言葉を叫ぼうとした口は]
…………
[上げかけた手も、中途に止まった。 響き渡った、愛の言葉に、ただ凍りついた。 一途な、全力の、こころの叫び。
小鳥谷ってあんな声出せるんだ、と現実逃避に頭が再起動し始めた頃には、すでに彼どころか、バスが走り去ったあとで。 小鳥谷はすごいな、きれいだった、苦しい、どうして、知らなかった、心残りって…取りとめない、ただ感情の渦としか呼べないものがあふれてきて]
(38) 2014/03/27(Thu) 09時半頃
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…ありえねー。
[単純なつぶやきは、意図せず零れ。 いま、自分がどんな顔をしているかも分からなくなったから、逃げるように走り去った。
入江のほうは、一度も見られなかった]
(39) 2014/03/27(Thu) 09時半頃
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―食堂―
[昨日の朝は、おすそわけされたツナマヨで済ませたが、今朝は食料がない。 ぼんやりと席に着きながら、味噌煮定食から立ち上る湯気を見つめる。
廊下の途中で、今日の放送>>1が聞こえた。 そういえば、今年は紐井屋が死体みたいに転がってて叫ぶことなかったな、と思ったり。 十文字に頼んだ絵は、引き取りに行った方がいいんだろうかと思ったり。 関係のないことになら、頭はくるくると虚ろに回っている]
…… ?
[と、習慣でポケットへ突っ込んだ携帯から、メールの着信音。 開いてみて、最初差出人がバグったのかと思った*]
…なんだ? まきちんの携帯、変換がイカれてるわけじゃなかったのか。
(40) 2014/03/27(Thu) 10時頃
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…
…えたのか…
…
なんか…たし…みたいな…い…しだな…
…
こづや
…の…は
…で…かった…れるわ…
ところで…は…むならどこで…むよ…
いや…でわり…んだけど…だけど…
…
…いてました
…
ああ…いんじゃないか…も…しようかな
…か…はあんまり…ないが
まあいいか…ありがとう…ったら…とす
…でも…っこの…だけどな
どうだろう…の…は…の…はない
…は…の…だけだが…こっちは…が…たんだけど…
お…も…しなきゃなんだろ
…とか…がもし…うなら…まりに…るか…
あ…やってないのか…なのにな
…
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[2年の時、人生初の彼女が出来た。 誰も来ないような手芸店で、ばったり遭って荷物運びを手伝ったのが切っ掛けで仲良くなった、同級生。
告白された時は、即OKした。 嬉しかったし、そういうもんだと思ってたから。 出来るだけ、大事にした。今でも、そのつもりだ。残念なことに。]
『成斗のこと、良い人だと思ってたよ』
[3年の夏休み直前。別れを切り出したのも彼女だった。 理由は、お互い受験に集中しようってことで。 でも、最後に言われたのは、その台詞と……
投げつけられた言葉の意味を考えて。 考えて。 思い当たってしまった解答は、夏と秋と冬と、この春まで。 間違いだと断じ続けて、押し込められていた]
(84) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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―食堂―
…んー。
[味噌煮の味がよく分からない。 原因は分かり切っているが、理由がよく分からない。 何にそこまで衝撃を受けたというのか。
とはいえ、定食を残すのは気が引ける。 いつもの倍ほどの時間が掛かったが、食べきって席を立つ。
時計を見れば、まだ約束の頃合いには早い。 けれど、相手が来るまで寝ててもいいか、と。 昼用のパンを買うと、歩き出した]
[途中、睦井に会ったなら。 挨拶のあと、目、大事にな、とか声掛けて。
自室に寄ってから、屋上へ]
(85) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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ドナルドは、ライジの、最後まで3人残った部屋を、ふと思う。
2014/03/27(Thu) 20時半頃
ドナルドは、ススム(むっちゃん)がいなくなったら、それも終わりか、と。
2014/03/27(Thu) 20時半頃
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―屋上―
責任持って食うにしても、ホコリまみれなら考えなおすぞ。
[いつぞやのように、寝そべって焼きそばパンを齧る姿>>76に。 扉を押し開けながら、のすのすと近づいて。 椅子はないから、起こすだけ起こそうと、その傍らに屈みこむか]
(92) 2014/03/27(Thu) 20時半頃
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ほれ。んな格好で食うと危ねーだろ。
[詰まった喉の音>>96に、顔をしかめ。 パンを一旦取り上げようと、右手を伸ばす]
なんとなく時間が空いたからな。遅れるよかいいと思って。 てか、まきちんこそ早いじゃねーか。
[熱でもあんのか? と無造作に左手を額に載せた]
(98) 2014/03/27(Thu) 21時頃
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そ…
…
…の…の…したら…るよ…
…かったら…えて…
あ…ついでに…の…も…るよ…
…あったらついでに…えて…
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?
[制止>>114だと思ったわけではなく、ただ声に驚いて。 ぴたりと中途で止まった手をすり抜けるように、起き上がった彼の頭に、くくくと笑う]
おかげで、イケメン様が台無しじゃねーか。 気持ちはわかるけど。
[セットしなおしてる横で、空を見上げた。 今日も雨は降りそうにない。 明日の出立も、この天気ならいいなと思いながら]
(126) 2014/03/27(Thu) 21時半頃
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気にすんなよ。 つかマジ具合悪くねーの? 妙に遠慮すんじゃん。
[床を叩かれれば>>115、訝しげにしつつも足を伸ばしてぺたりとそこへ座り込む。 と、彼がやけに真っ直ぐ見てくるので。 真面目な話なんだろうと思えば、居住まいを正して見つめ返した]
え? あー、やっぱ、まきちんのヤツだったんだ? 良かった!
[左手に摘まれたヒヨコに、ほっと笑う。 礼には、ひらひらと手袋の右手を振った]
いやいや。見つけたのなっちゃんだし。 おれ何もしてねーよ。強いて言うなら、見つかりますようにって祈ったくらい。
[跳ねた軌道を目で追いながら、いやーよかった、とうんうん頷く]
(127) 2014/03/27(Thu) 21時半頃
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そうみたいだな。
[あまり抗議しなかった>>133ところを見れば、自覚はあるんだろうと。 肩をすくめてちょっと笑った]
へ? だって…探してたんじゃねーの? お守りなのに無くしたって言ってただろ。なのに…うん、そうだ、何でなっちゃんが知らないんだ?
[指摘するまでその品に覚えがなさそうな保科の様子に感じた違和感が、ふと蘇り。 訝しげにヒヨコを見つめるも]
…あー、やっぱヘン? なんかってほどじゃねーんだけどさ、ちっと転んでよ。 大げさにガーゼ貼るのもジャマだから、手袋。
[手袋への問い>>134には、あのとき打ち付けた床へ視線を投げながら、正直に答えた。 隠すほどのことではないし、ハンドクリームのお陰か昨日より少し良くなったので]
(148) 2014/03/27(Thu) 22時頃
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く…
…
…の…
…
…にでっかい…せ…き…かないか…
っても…い…いたの…で…からやるから…は…な…
…こそはというものよ…すぐ…に…られたし…
あ…でも…でも…ひもちんと…には…わないでね…
…ばかやろう
…るなよ
でも…えられない
それはごめん
…の…を…ありがとう
…
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…まあ、そうだな。おれはいいと思うけど。
[ひよこ可愛いし。とは口にしないが。 言えない>>159という言葉には、趣味を隠し続けている身としては、同意せざるを得ない]
いや、日に数回のまきちんと、昨日1回のおれが似てるなんて、そんなそんな。
[とてもとても。と笑う彼につられて、けらけら笑いながら手を振った。 昨日より、痛みのなくなった右手を]
(173) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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なんだ?
[ふと降りた沈黙に、鳥塚の音>>160がおとされて。 本題か、と促すようにその横顔を静かに見やって聞き入った]
そーだな。 …何のつながりも出来にくいはずなのに、気づいたらそんな風につるんでるのが、なんかちっと恥ずかしいくらいに嬉しかったんだぜ。 おれも、すげー楽しかったよ。
[彼の言葉を邪魔しないように、静かに笑って応える。 でも、楽しかったと言ってくれる割に、その表情がなんだか固く見えるのが気になったけど]
(174) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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おう。言ったな。 ……?
[確かに言った。しかし、真に受ける>>161という意味がわからず、首をわずか傾げていれば。 軽くなる口調と裏腹に、握りしめられた手がちょっと心配になるかたさで。 おい、と声を掛けようとして]
…………え?
[明快な音>>162のはずなのに。 一瞬意味をとれなくて、ぽかんとした顔で固まってしまった]
(175) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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………… ……… ……はっ
[フリーズしている間に、鳥塚はひよこを投げて>>165ダッシュしていた。 ので]
ま、待ちやがれ言い逃げ野郎! 責任取れっつっただろ!!
[ポケットから小さな黒い包みを取り出すと、思わずその黄色い頭目掛けて投げつけた。 保元のようなコントロールはないし、ケンカは嫌いだけど、力がないわけじゃないから、当たるだろうという目測はあって]
(177) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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[引き止めておいて何なのだが、さっきのはいわゆる、男女同士ならふつーにお付き合い如何の話に発展する、告白というもので良かったんだろうか。 違ったら、自意識過剰乙どころか、何お前ホモ? と鳥塚に言われる側に回ることになるが。
と一抹の不安を抱えつつも、伸びた相手>>183の元へスタスタと近づき、のたうち回る顔を再び覗き込んだ]
恨みがあったら、わざわざんなもん用意するかボケ。
[黒い包みを指さす。 中にはキーホルダーのフェルトひよこが2羽ほど収まっている(ただし収納した箱がわりと硬い) のはひとまず置いておいて]
ごめんとか、勝手に終わらせてんじゃねーよ。 おれには応える権利と義務がある。はずだ。たぶん。
[正直、まだ頭は混乱してるんだけど。 いま言わないと、言えなくなる気がして]
(188) 2014/03/27(Thu) 23時頃
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