[1/4にカットしたオレンジの輪切りをグラスの縁に飾る。
照明がカウンターにも透けた橙黄色を落とし。]
この色がオレンジと全く同じにならないように、それで居て互いを邪魔にしないように、その日の果肉の色をチェックして――…
[笹島へと教授し終え、次いで作るは『嘘の色』。赤でも青でもない可視色を。>>4:185
見た目の変化に山跡の口元が上がった気がした。
変わるのは味も。]
ありがとうございます。また、あなたの口に合った様で何よりですよ。
[相澤の、色の意味を問う声。>>4:119
作った本人は素知らぬ顔。
好きな色――は、耳に入ったのは幸いか、否か。>>4:194>>4:242
船の上から見た遠方の海の色を思い出し。
山跡の視線と、『このまま』という言葉に、髪に触れる仕草に。
ふっと口元を綻ばせて返した。]
(6) 2014/06/15(Sun) 03時半頃