64 さよならのひとつまえ
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ばか…れてきたって…
…みんなも…だ…なんでこんな…
…
…なんで…
…
…ん
…またね…
…
から…あなたに…をしておりました…
…してます…してます…
…ぬほど…してます…
…きになって…し…ありません…
…
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[片付けようとしている紐井屋をひっつかまえて。]
バカヤロ、ひもちんもなんか叫ぶべ?
[遅れて紐を引いた白辻にはひゃひゃひゃと笑って見せた。]
アリスちゃんが遅いんですう〜。
お、これお星様だ! すっげ、かっちぇ〜、シャレオツ!!
[空に舞う、キラキラと。キラキラと。]
……――綺麗だね?
[そう告げた視線の先には、何より綺麗だと想う人。 月がとつけば、I love you. ならば星なら、なにになるんだろう**]
(4) 2014/03/27(Thu) 01時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 01時半頃
…
…と
…を…べたのが…なら…の…の…が…えてたのも…ですか
ふえてたというか
ふやしたというか…
…
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―翌朝・寮室4-K―
圧迫感、ねえ〜…。
[翌朝起きた部屋は、少し肌寒かった。 隣にあった人の温もりはなくなっていた。 見送りには、行かなかった。 ただ、朝に小鳥谷が出ていく時に、]
「したらな。」
[と一言、その背に声をかけたのが最後だ。 寂しさはあった、けれど悲しい声は出さなかった。]
(15) 2014/03/27(Thu) 01時半頃
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[がらんどうになった部屋、残されたのは角をぶつけられた本一冊。 もっと何か面白そうなタイトルはなかったのかと、数頁捲って読むのを止めた。
指先にはたった一度だけ撫でることのできた小鳥谷の頭の感触。 それから前髪をセットした定良の髪の感触。 あのギザギザの前髪は、ちゃんと自分で整えられるだろうか。 きっと最初は面倒くさがったり、うまくいかなかったりするのだろう。]
シュ〜、でさっさっさっだぞ〜?
[もういない相手に話しながら、今朝の放送を聞いた。 紐井屋と、十文字、その二人が退寮するのだ。]
(20) 2014/03/27(Thu) 01時半頃
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…
…きづいてない
なにも…いてないよ
なにも…いてないから…っちゃだめだよ
うそです
…ったらおしえて…の…おしえる
…がおちついたら…べるよ
ありがとうね
そういえば…せんぱいって…かえてないかな
…とっても…おこられないかな
…
…
…あと…
…はいいけど…すすむの…で…みれるのかな
…に…おうよ
あと…しんきょの…おしえて
…っちゃる
…
…
…
…こっから…すからな…
…すったら…すからな…
…だから…の…しといてよ…
…は…するとこな…
…
せんぱい…えっと…
…おひさしぶりです…
…あの…で…
…はい…はい…ちゃんと…です…はい…
…はい…かりました…や…ぬかと…いました…はい…
…あの…まだ…く…しいんですが…その…
…はい…はい…
…
…おかねためるんで…いい…しておいてください
…はい…はい…そう…えっと…は…の…が…でですね…それで…
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片付け、するか。
[どっこいせと立ち上がり、寮の部屋の扉に【朔太郎以外立ち入り禁止】の貼り紙を張り付けた。 ビニール袋を片手に、ひょいひょいと分別しながら捨てていく。
昨日の服に星屑の欠片が一枚挟まっていた。 綺麗だと告げた声には同じ言葉が返ったのを思い出す。 山本朔太郎は【綺麗】という言葉をよく使う。 それは綺麗だと想う人の横顔や、その人と見る花や、その人と見る紙の流星群に。 それ以外では決して口にしないこと、その人にはわからないだろう。 自覚さえしていないのだから。
机の引き出しをひっくり返しスペースを作る。 朔二郎と名の付いた縫いぐるみに、くすねた線香花火、星の紙屑、100円玉。 それらをいれて、引き出しをしまった。]
(25) 2014/03/27(Thu) 02時頃
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ゴミはごみ箱へ〜♪ 要らないものはぽいしましょ〜♪ 燃えるゴミは燃やすゴミ〜♪
[教科書、ノートはビニールテープに縛る。 お菓子の空き筒、丸めたティッシュ、燃えるものは袋に詰めて。]
固結びにしやがってぇ。
[必要最低限の枚数だけ残せば、服の類いも捨てていく。 来るべき旅立ちに向けて、荷物は少ない方がいい。 それ以外はすべて捨てるのだ。 そして何も、残さない**]
(26) 2014/03/27(Thu) 02時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 02時半頃
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ツブヤイター、ね。
[ふっと、昨夜そんな言葉を白辻から聞いたことを思い出す。]
「アリスちゃん、あれは薄くて指でトゥルトゥルする最新の人たちが持てる文明の利器よ? オレみたく古い時代をまだ生きる原始人には使いこなせないの。 わかる!? ガラケはツブヤイターもラィンもめんどくさいの!!」
[そんな風に返したのを覚えている。 古い機種とも、もう少し。 新しい機種は、もう鞄の奥底に準備してあるというのに**]
(27) 2014/03/27(Thu) 02時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 02時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 03時頃
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ら〜ぶ、ら〜ぶ、愛を〜叫ぼ〜う♪
[片付けながら歌が変わるのは、世紀の大告白を耳にしたからだろう。 昨夜の屋上からの「あばよ」よりも大きな大きな声で。 最後に謝るという不思議な告白。
三年間も想い続けるのはすごいと単純に思うのは、恋などしたことがないからだ。 例えば高校なんて恋愛が転がり落ちているものだと思っていた。 可愛いなと思う女の子も何人だっていた。 けれどその子達が好きかと言われると、それは恋愛などではなく普遍的な友情というやつで。 自身にしても【山本ってイイヤツだよね】で終わる、そんな性格だった為に告白などされたこともない。
恋などしたことがない。 今でも疑わず、そう思っている。]
(45) 2014/03/27(Thu) 12時半頃
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[あんな風に、小鳥谷のように叫ぶ程の気持ちはもしかしたら一生生まれないのかもしれない。 本当に精霊というやつになってしまう時がやって来るかもしれない。 恋愛なんて無縁だと、その隅で胸の奥にある一頁が開かれる。
――――入学式。 散り始めた桜を見上げる横顔を見た。 名前も知らない、初めて見たその横顔はとても綺麗で。 その人が校舎に消えてしまうまで、口を開けた間抜け面で見つめていた。
後から人伝に、随分と可愛い名前だ知って。 それから、足癖や言葉使いが悪いことを知った。 遠方の花屋の息子であること、園芸部に入ったこと、花が好きなこと。 名前をからかいだしたのは、入江とお互いにダーリンハニーと呼び出した頃。 蹴られてでもいいから此方を向いてほしかったこと。 視線の先には、いつも自分ではない誰かがいたこと。
パラパラと捲る頁は誰よりも分厚いのに。]
(47) 2014/03/27(Thu) 12時半頃
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青春だな〜……。
[それが恋と結び付かない。 気付かない、疑ってさえいない。
視線の先の相手にも、上着を貸した相手にも、演奏を共にした誰かにさえ 小さく、小さく、胸を刺す蕀の痛みは
確かに感じているはずなのに**]
(49) 2014/03/27(Thu) 13時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/03/27(Thu) 13時頃
…
…いてました
…ついたら…してみようとおもう
…もかねて
あの…は…と…がいるよ
それでもいいなら
…
…ありがと
おれまだ…しい…おぼえてないから…あとで…る
…いいな…うらやましい
…れば…えるかと…ったけど…すすむ…しくなるんだっけ
やっぱ…しいかもな
おれ…やってないよ…
はじめたほうがいいのかな…
…
…で…を…てていく…
…に…いたら…まずは…の…から…
…ったものは…くが…それ…に…ったものは…に…くように…んでいる…
…の…えは…の…の…にあるものと…は…し…い…した…が…いか…
それに…も…ってはいるが…の…は…だ…これも…いにいかないと…
…の…には…をしておこう…
…には…が…いだろう…だろうか…
それと…それと…それと…
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