21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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─自室─
[雨の音が響く部屋は暗い。 小さな明かりだけつけて、少年は机に向かう。 くちゃり、という音のあとにゴミ箱に何かを投げた]
……外したし。
[不満げな声で立ち上がり、丸められた紙を拾い上げる。 苛立ちをぶつけるように勢いよく、今度は狙って投げつけた]
(17) 2013/08/02(Fri) 02時頃
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チアキは、既に7枚もの便箋を無惨な姿に変えていた**
2013/08/02(Fri) 02時頃
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―自室― [こくり、こくり]
[自室の窓際でふねをこぐ少年がひとり。]
(18) 2013/08/02(Fri) 02時半頃
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シーシャは、大きめの雷鳴に薄らと瞳を開けたのも26秒程度のこと、
2013/08/02(Fri) 02時半頃
シーシャは、すぐにまた、ふねをこぎ始めた。**
2013/08/02(Fri) 02時半頃
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ー 廊下 ー [雷鳴、響く。遅延、明滅、数秒。 雨、雨、雨ーーーーーーーー]
ーーーーーーーーーーーーーーーー
[窓、見上げる。暗い。見えない。]
(19) 2013/08/02(Fri) 02時半頃
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サミュエルは、雷鳴5回聴く
2013/08/02(Fri) 02時半頃
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[3回目、4回目、5回目。 光る、見える、雨の庭。聴こえる、雷鳴。]
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
[出ない、声。声帯、動かない。 息だけの声。意味がないのに。*]
(20) 2013/08/02(Fri) 02時半頃
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サミュエルは、佇む、ぼんやりと。
2013/08/02(Fri) 02時半頃
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ふむ…
[少しだけ考え込んだ彼は、こんな提案をした ]
じゃあ 着替えてくるからここで待ってて。 一緒に談話室へ行こう。
[ハロルドの頭を撫でようと伸ばした手が 濡れていることに気づいて、引っ込めた。 代わりに、にこりと笑ってハロルドを元気づける ]
[ハロルドのホッとした表情を見て、 彼は部屋に戻った ]
(21) 2013/08/02(Fri) 06時頃
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ー自室ー [鳥を止まり木に連れていくと、 彼は濡れた服を脱ぎ 新しいものに着替えた。 ]
それにしても。
[クスリと笑う ]
ハロルドは可愛かったね。
“ ソウダネ、フィー ”
[鳥があいずちをうつ ]
(22) 2013/08/02(Fri) 06時頃
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あ、フィリップ。 すごい雨だねー。
[傘差して中庭に来たフィリップに、濡れたまま微笑む]
すごいよ? こんな雨はじめてみるもん。 雨って、こんなに降るもんなんだね…って、あ。
[雨の中に飛び立つ赤。 渡された傘を持ったまま、鳥を追うフィリップを見送った。]
(23) 2013/08/02(Fri) 06時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/08/02(Fri) 07時頃
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[傘に跳ねる雨粒。 雷鳴にキラキラ輝いて。
くるくると傘を回して、黒雲の空を見上げた。]
(24) 2013/08/02(Fri) 07時頃
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んー…
[雷が鳴るたびにシーツの中でもぞもぞ寝返りを23回。 雷が大嫌いで、雨の日は大抵部屋に引きこもる。 窓の外から人の声が聞こえた気がしたけど、 そんな酔狂行動はあえて無視。 人は自分が理解できないものは気になってしまうものだけど、雷の下、それを確認する度胸はなかった]
(25) 2013/08/02(Fri) 07時頃
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まだ起きてンの?
[紙を放った音>>17にごろりと寝返りもう一つ。 まだあかりをつけている同室者に呼びかけた。 紙に八つ当たりでもしてるのだろうか]
紙の無駄しないように、ね。 ていうか早く寝ようよ。俺が眠れない。
(26) 2013/08/02(Fri) 07時頃
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―裏庭―
あーめー、ヒドいな。
[庇下でも雨が入る]
あー、部屋に戻るのダルめんどくせ。
[汚れ厭わず、野良猫とゴロリ]
このまま、雷に打たれ、死んでしまったら、楽だろうな。 そうしたら、オレは猫になる。でもオレがいなくなったら、誰が餌やりに来るんだろ。
[寄って来た猫撫でる]
ああ、そうだな。オレがいなくなっても、餌場が一つなくなるだけで、お前達は困らないな。 世の中、そんなものか。
[そのまま、うつらうつら***]
(27) 2013/08/02(Fri) 07時半頃
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[チアキはなんて答えただろう。 でも、やっぱり灯かりで目が覚めてしまったから、 もぞりと起き上がり]
ちょっと水のみがてらぶらぶらしてくる。 戻ってくるまでには寝ててよ?
[別に怒っているわけではないので、 のんびりした声と面持ちで薄いカーディガンを羽織ながら部屋の外に]
(28) 2013/08/02(Fri) 08時頃
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[考え込むフィリップをじっと伺う 本を抱える腕に、また少し力が入っていく]
(怖くなんか…ない、はずなのに…)
[そう否定すればするほど 言葉に出来ない不安が大きくはっきり形を成していく しかし、否定せずにはいられない
――その理由は自分でも分からない]
(29) 2013/08/02(Fri) 08時頃
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[フィリップの提案にハッと我に返り]
…はい、分かりました ここで…先輩が来るのを待ってます
[伸びて来た手が引っ込むのを見て首を傾げつつ 向けられた笑顔につられて、顔を綻ばせた]
(30) 2013/08/02(Fri) 08時頃
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[自室に戻るフィリップと鳥の姿を目で追って しばらくしてから、ふぅっと深く長いため息を吐いた]
雨、まだ止まないのかな…
[廊下を満たす雨音と時折轟く雷鳴が見せる影 どこか遠くを見るような眼差しで眺めながら 悪夢が過ぎるのを*祈る*ばかり]
(31) 2013/08/02(Fri) 08時半頃
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あー、いいよねぇ、雨。 なんかこー、いつもと違うのってテンションあが…
[調子乗ってくるくる回ってると、目の前の木に落雷!]
うわぁぁぁぁ!!!!
[慌てて屋内へ飛び込むのでした。 白い夜着も下着までびしょ濡れ。]
(32) 2013/08/02(Fri) 09時半頃
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さて、行こうか。
[鳥を再び肩に乗せ、 彼はハロルドの待つ廊下へと向かった ]
ー廊下ー
[強い閉塞感。息が詰まる。 彼は降りしきる雨音を聞いて、それを感じた]
“ フィー ”
大丈夫だよ、リュシュカ。
[にこりと笑う。 鳥にさえ、笑顔の仮面は外せない ]
(33) 2013/08/02(Fri) 09時半頃
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[廊下の奥にはハロルド。 こちらに気づき手を振っていた ]
可愛いねぇ、リュシュカ。
“ リュー、カワイイ ”
[小声で呟くと、鳥が応える ]
違うよ、リュシュカ。君じゃない。
[くすくす笑い、 彼は手を振りかえしてハロルドに近づいた ]
(34) 2013/08/02(Fri) 10時頃
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― 台所 ― [雨音と雷鳴を聞きながら、ミルクを温める。
ベッドに入ったけれど、外が気になり眠れなかった。 目を閉じても、眠気よりも外の音が気になってしまう。
それならばいっそ起きてしまおう。 そう思ったのが、数分前。
暖めたミルクと一緒に、砂糖の容器を持って台所を出た。]
(35) 2013/08/02(Fri) 10時頃
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グレッグは、容器には角砂糖が1個入っている。**
2013/08/02(Fri) 10時頃
徒弟 グレッグは、メモを貼った。
2013/08/02(Fri) 10時頃
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[その声が聞こえるまでどれくらいだったか
『 フィー 』
声のする方を見れば 着替えを済ませたらしきフィリップが 肩に乗せた鳥に笑顔で囁く姿]
…フィリップ先輩!
[手を降りながら、その名を呼ぶ 雨音や雷鳴に混じって聞こえにくいだろう そういう心算もあったのだが 予想以上に響く自分の声にどきりとする]
(36) 2013/08/02(Fri) 12時頃
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[くすくす笑いながら近くへ来たフィリップに]
べ、別に怖かったからじゃ …ないですから
[その笑いが鳥へのものとは露ほど思わず ボソッと照れながらつぶやいた]
(37) 2013/08/02(Fri) 12時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/08/02(Fri) 12時頃
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ひゃー、流石に着替えなくちゃなぁ。
[ぺたぺた歩けば、廊下にあしあと]
(38) 2013/08/02(Fri) 12時頃
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お? サミュエルー?
[窓のとこにいた姿に声をかけた]
外、すごかったぜー? もー、中までびしゃびしゃ〜。
[濡れた服をつまんで見せて]
着替えてくるねー?
[あしあと残して、自室へ]
(39) 2013/08/02(Fri) 12時半頃
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トレイルは、自室に戻るラドルファスをみる
2013/08/02(Fri) 13時頃
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[ドア開けたあたりで、トレイルに見つかったり]
あ、えっと、そのさ! 外面白かったよー?
[びしょ濡れさんは笑ってごまかしつつ、部屋に飛び込んで着替えるのでした]
ひゃー!べたべただー!
(40) 2013/08/02(Fri) 13時頃
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[遠目に見つけたらドルファス、 従兄弟に当たる彼は偶に変な行動をする。 足元にぬれた足跡を見れば、あぁさっき外に居たのは、 と悟った。 一つ違いだけれど、生まれた月もそう遠くなければ あまり学校内でも先輩後輩は気にしない]
何やってるんだろうね、あの子は。 いつものことだけど。
(41) 2013/08/02(Fri) 13時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2013/08/02(Fri) 13時頃
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―自室―
……申し訳ない、起こしましたか。
[自分の寝台とは違う方から声が聞こえて肩を竦めた。 夜更かしをしている自覚はある]
適当なところで切り上げます。すみません。
[部屋を出ていくトレイルの言葉に努力方向の解答をかえす。 それからまた、便箋にペンを走らせる。 教師宛とおぼしき反省文の末尾にチアキの名前はない。 言い掛かりをつけられて代書させられているもの。 この学生社会においては、東洋系の混血だというだけで蔑まれる。 ひいた貧乏籤を処理して寝台に潜り込んだのは、三十分ほどしてからだった**]
(42) 2013/08/02(Fri) 13時半頃
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