21 ─明日も、薔薇の木の下で。
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[>>196 ラルフに背を向ける形で違う場所の引き出しを探して、 ラルフが声をあげる、何かと振り向いた直後に カシャーン、と床に小物が叩きつけられる音。]
…あっ、 こらっ…!
[思わず、声を上げる。それから両手で自分の口を押さえて。 今の音で起こしてしまっていないだろうか、 ベッドの方を覗いてからラルフを見て、緩く溜息をついた。]
……大丈夫みたい。 怪我は?…平気? 俺そこ片付けるから、ラルフは今度はそっち探して…。
[やはりこの同室者といると、テンポが崩れる。]
(198) 2013/08/05(Mon) 03時頃
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…気をつけてねー…、 起こすの、悪いし…。
[本当に眠り続けているのだろうか? 気になってもう一度振り返る、ここからじゃわからない。 爪切りを探している間にひとつ気付いたことがある。
朝から感じていた違和感、 消毒液の匂いのする部屋に混じる違う花の香。]
……薔薇?
[薔薇の香水なんて付けてる人いたっけ? 引き出しを探りながら、緩く首を傾げた。**]
(204) 2013/08/05(Mon) 03時頃
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[あったー、>>205ラルフの声が背から聴こえた 丁度そのタイミングで、少年も見つけ出していた。 リップクリーム。]
あった?ありがとー…
[ひょいと、ラルフの手から爪切りを抜き取ってしまうと 謝意を示すようにラルフの頭を撫でてからその手を見下ろした。]
……、
…ああ、薔薇?なんか匂いするかなって。 そんな気にすることじゃないかもしれないけど。
じゃ、俺探しもの終わったし行くねー…。 …ラルフ、寝てる人の邪魔にならないよう静かにね…?
[誘いを向けなかったのは爪切りを見られたくなかったから。 爪切り片手に手を振ると音を立てないよう注意を払って医務室を出た。]
(217) 2013/08/05(Mon) 08時半頃
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[廊下を歩きながら先程ラルフに向けて 自然と零れた言葉に内心苦笑を浮かべた。 言葉だけじゃない、何時もなら撫でられるのだって 相手ではなく、自分が撫でられる側である方が多いのに。]
あー…やだなあ…。
[呟いたのはこれから爪を切ることに対してのもの、の、筈。 何処で切ろうかと思案する。人に見つかる場所は嫌だな。 何処なら隠れられるだろう、足は人の目を避けるように裏庭へ**]
(219) 2013/08/05(Mon) 08時半頃
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―裏庭― [辿りついた裏庭で爪切り片手にしゃがみ込む。 眺めた小指の爪は内出血で鈍い紅色が滲んでいて、 爪先はぎさぎさと粗く削れて切る程の長さはない。]
…深爪は痛いからやだな…。
[それにどうせ、またきっと噛んでしまうのだ。 直さなきゃ、わかってはいるのだけれど。 少し、気分が下降してしまってその場に寝転がる。 ここはピアノの音も遠い。静かな場所。]
……ねこ、
[そういえば、猫の姿が見えないと思った。 いつもは裏庭をうろついているイメージがあるのに ニーセンがいないと集まらないのだろうか。]
(262) 2013/08/05(Mon) 17時頃
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なんだ、淋しー…。
[呟いてから、少し後悔する。 ひとり、はぐれてしまった気持ちになって。 此処でも香る薔薇の匂いがその考えを助長させた。 誰か、猫でもいいから来てくれればいいのに。]
…誰か、構ってよ…。
[目を閉じた。**]
(263) 2013/08/05(Mon) 17時頃
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[何時の間にか寝てしまっていた。 薄らを目を開けると目の前にふわふわとした茶色の毛。 ああ、猫が戻ってきたのかな。そんなことを考えて。 触れようと手を伸ばそうとして、止まる。 随分と長毛種…ではなく、いや長毛だけれど猫ではなく人だ。
二度、三度、大きく瞬きながらゆっくりと身を起こす。 とても珍しいものを見るように隣で眠るトレイルの姿を眺め]
(271) 2013/08/05(Mon) 19時半頃
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[そのまま暫くフリーズしていたが、 トレイルの肩に触れると軽く揺らして声をかけた。]
…先輩、せんぱーい…? ここで寝てると、日に焼けちゃうよ…?
[何故、トレイルはこんなところで眠っているのだろう? わからない、から首を傾ぐ。薔薇の、匂い。]
…トレイル先輩ー…? …起きないとー…、襲っちゃうよ…?
(272) 2013/08/05(Mon) 19時半頃
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…何、わざわざ探したの…? それとも、たまたま見つけた系…っわ、
[>>274 寝ぼけた上級生の姿、髪に触れられるのは 珍しいことでもないから何時ものように受け入れて、 何時もと違ったのはその後の行動、 引き寄せられたことなんてなかったから、 されるなんて思わなかったから、抱き込まれてしまう]
…俺は嬉しいけどー…、 …先輩、何かあった…?
[随分と近い場所にトレイルの顔がある。 訊きながら、先程猫と見間違えた茶色の毛を指に絡ませた。]
(275) 2013/08/05(Mon) 20時頃
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探してくれてもよかったのにー…、
[>>278 触れると喜ぶ素振りを見せる、まるで猫のようだ。]
頭ー…? あー…朝はちょっと重かった、かも。 多分昨日寝るの遅かったから…、
[やわく、触れてくるのがくすぐったい。 酔っぱらったらこんな感じになるんだろうか、 実際目の前の相手は何かに酔っているようにも見えて]
…どうして拗ねちゃったの…? …先輩、可愛いー…添い寝だけでいいの…?
[髪に絡めた手を滑らせ頬に、触れる。]
(281) 2013/08/05(Mon) 20時半頃
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わっかりやすい嘘…、 …いいけどねー…?俺は嬉しいし…。
薔薇、は、なんか、たまに匂うよねー…。 ん…でもどっからかはわかんないや…。
[トレイルの拗ねの理由、語る声音の先には、 トレイルとトレイルではない誰かの姿。]
……誰かなあ……、
[ぽつりと低く呟いてから半身を起こし、 トレイルを押し倒すような形で向き直る。]
んー…、したいことー…? 今は拗ねた先輩を甘えさせてあげたい気分…?
…ね、今誰かのこと考えてた…? 他の奴のこと考えるのはやめてよ…、 …今くらいは、さ…。
(294) 2013/08/05(Mon) 21時半頃
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―――…、
[トレイルの言葉に、少年の表情から笑みが消える。 何か呟きかけて震えた唇は、またゆっくりを弧を描いて]
…無理しなくっていいのに。 そりゃちょっとは妬いたけどー… 俺は…今先輩が構ってくれたら、それでいいし…
[ちろり、口許へのキス、舌先で相手の唇へと触れて。 深く触れてもいいかを問う吐息に、笑みが混じる。]
…ね、先輩…、 誰のことで悩んでたの…?
(305) 2013/08/05(Mon) 22時頃
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―――…どうでもよくないよ…、
(-94) 2013/08/05(Mon) 22時頃
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―――…俺にとっては大事なことだよ…、
(-95) 2013/08/05(Mon) 22時頃
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[想いは、裡に留まった。]
(-96) 2013/08/05(Mon) 22時頃
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[許しを貰うと角度を変えて深く、口付ける。 舌を絡めて、唇と、吐息を擦り合わせる行為、 息継ぎの間に、ふと、また笑みが零れ]
…いいよ。 " "でいいよ…、先輩…、
[少年は、自分でよく知っているのだ。 自分が何であるのかを。そしてまた、笑う。]
…なら、俺のことだけ見ててよ…。 ……考えなくて、いいから。
[濡れたトレイルの唇を指で拭う、 少しだけ、口端に当たる小指の歪な部分。 手は首元へ降りて、服の上からトレイルに触れていく。 見下ろす人が、忘れてしまえるように。]
(317) 2013/08/05(Mon) 22時半頃
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/* ここまでト書きで拒まれて俺は続けるべきなのか
(-102) 2013/08/05(Mon) 23時頃
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[好きにしたらいい、そんな言葉が聴こえて。 トレイルに触れていた手が、止まった。]
―――……、
[トレイルは今、どのような表情をしてるだろう。 少年の顔からはまた笑みが消えていて。
トレイルの体に触れていた手が離れ]
[とん、とん]
[とん、とん]
[離れた手は、トレイルの頭へ。 繰り返し、繰り返し、 子供をあやす時のように調子をつけて撫で始める。]
(332) 2013/08/05(Mon) 23時頃
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[手を払われると引っ込める。 口許に持っていきそうになるのを緩く拳を握って留め]
…うん。 …らしくなかったねー…?
[ゆがんだ顔が見えた、視線が拳に落ちる。]
先輩が気持ちよくなれるんなら 続けてもよかったんだけれどー…、
…先輩楽しくなさそうだし、 …流石にちょっと、虚しいなーって…、
…ごめんね、嫌いになった…?
(340) 2013/08/05(Mon) 23時半頃
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[相手の心の裡なんて読めない。 読めないから、立ち上がるトレイルを見上げて 何時もと同じ笑みを作れない。]
…予約分、勿体ないことしちゃったな。 …嫌ってない?…本当? 嘘じゃなくて、本当に…?
…なら先輩、また、構ってねー…?
[立ち去る背に、そう告げる。]
(349) 2013/08/06(Tue) 00時頃
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[トレイルを見送った後、 動く気になれなくてその場に再び寝転がる。]
…あーあ…、 …馬鹿なことしちゃった…。
[" "でよかった筈なのに。 欲が出た、結果この様だ。]
(352) 2013/08/06(Tue) 00時頃
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[かり…、かりかり…、]
[爪の削れる音が響く。粗く削れていく。 ほら、やっぱり爪切りなんて意味がなかった。
―――…だって意味がなかった。 ―――…だって、………………、]
[かりかり…、がりがり…、]
[強く噛みすぎた小指が血で赤く染まる、 赤く、紅く、薔薇の花弁の色のように―――…]
[…がりり…**]
(356) 2013/08/06(Tue) 00時頃
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/* 切り 替える!
(-115) 2013/08/06(Tue) 00時半頃
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―裏庭→― [ゆらりと、裏庭から立ち去ったのは トレイルが去ってあまり経たないうちに。 強く噛んで赤く、赤く染まった小指。 まるで薔薇の花弁を散らしたかのような。 ポケットに入れて隠そうともせず、 きょろきょろと誰かを探すようにして廊下を歩く。]
(384) 2013/08/06(Tue) 05時半頃
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……あ、
[探していた姿、見つけると小さな声をあげて近づいていき]
…せーんーぱーいー…、
[そう呼びかけた声の先には、 つい先程、気まずい別れ方をしたばかりのトレイルの姿。 >>353>>359 グレッグの部屋に入ろうとした所だったか、 それともグレッグに扉を譲る為に立ち上がった所だったか、 その背中に、飛びつくように抱きついて]
…見つけたー…、先輩ー…、
[つい先程の気まずさなんてなかったかのように、 ぐりぐりと、自分の頭をトレイルの背に押しつける。]
(385) 2013/08/06(Tue) 05時半頃
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…ね、先輩…さっきはごめんね…? 俺、失敗しちゃった…。 もう、しないよ…ううん、次は、ちゃんとやるね。 先輩の望むように、俺するから…
…今度は先輩が喜んでくれるように、 なんでも、なんでも、なんでも、なんでも…、
[徐々に抱きしめる手に力を篭めて うわ言の様にトレイルの背へと囁いて。
離れた時、トレイルはどのような表情を浮かべていただろう。 先程のように、不愉快そうに顔を歪めただろうか。 少年は、何も気にしないような素振りで笑って手を振る。 噛みすぎて、赤く染まった小指も、一緒に揺れて。]
…今はやめとくけど、俺からまた、誘いに行くね…? …先輩から来てくれても、いいからね…?
(386) 2013/08/06(Tue) 06時頃
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[それから視線はグレッグへも、]
…じゃあ、お邪魔してごめんなさい。 トレイル先輩、グレッグ先輩、またね…。
…2人とも、また、構ってね…?
[甘える口調でそう言って、 一歩、二歩、手を振りながら2人から離れていく。]
(388) 2013/08/06(Tue) 06時頃
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[2人から離れると、再び廊下を歩きだす。 爪切りは、もう必要なくなってしまった。 だから、元あった場所に片付けないと。
向かう先は、医務室へ**]
(391) 2013/08/06(Tue) 06時頃
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[>>397トレイルの拒むような言葉にも、 少年は笑って頷きを返さずまたね、と告げた。
医務室へ向かう。 じくじくと、痛い。痛みが広がっていく。 そういえば、爪を強く噛んでしまったんだった。 消毒もしなきゃいけないかもしれない。]
(401) 2013/08/06(Tue) 10時頃
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[医務室に辿りつくと、 爪切りを探しに来た時と少し異なる空気を感じた。 ぴりり、と少し張り詰めたような空気、 それと、消毒液の匂いに紛れる薔薇の香り。]
……何か、あったの……?
[セシルはその場に残っていただろうか、 残っていたのならセシルにそう訊ねただろう。 セシルが立ち去っていても、そんな言葉は零れて。]
(402) 2013/08/06(Tue) 10時頃
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