[呼吸に合わせて揺らめく黒を、押し付けるように身体を寄せればまた、唇を合わせる。
これで、本当に、何度目なのだろう。
くらくらと定まらない頭で、ぼんやりと考える。
身体が、心が求めるままに、唇を重ねる。
片腕で身体を支え、開いた片手で再びその髪に触れる。
滑り降りた指先は耳に触れ、耳朶を軽く引き、そうして頬骨を、首筋を撫でる。
釦を外さずとも、既に殆ど開かれたシャツの胸元に、指を這わせて。
腹部に差し掛かるかといったところで、漸く触れた釦に指を絡める。
1つ、2つ、外すたびに脳の不覚で数を数えて。
サルエルパンツの留め金に指先が触れれば、指先は一度辿った道をするりと戻って離れた。
釦が外れたシャツを開き、その胸元を晒せば自らの身体を押し付けるように。
足と足を、絡めるように。
触れ合う胸と腹とは、鼓動も、呼吸も、全てを直に伝え合うだろう。
その感触にすら煽られれば、ただ、貪るように口付けた。**]
(@25) 2014/06/17(Tue) 03時頃