……そんな体に悪そうかな……?
俺は見えなかったんだよなぁ、悔しい、……環は見えた?
[スーパー視力なんでしょ、と、からかうように笑う。
まさか、星の名前を酒と絡めて覚えているなどとは思わない。
差し出された袋から、せんべいを一枚頂けばぱきりと歯で半分に折った。暫し、咀嚼の後。]
ん、……天文関係行ってー
でもその後のことは何も考えてない、飯食っていけんのかなぁ
[ただでさえ、エンゲル係数が高いのだけれど、大丈夫なのだろうか。
残る半分を口に含み、追い打ちのようにチョコレート菓子に齧り付く。]
ねー、……嫌いじゃないんだけどねぇ……
[失うところまでは、愛でられない。だから、星のほうがずっといい。
変わらない美しさが、いつだってそこにあるから。
個包装のチョコレート菓子にありがちな、箱の大きさに対して中身が少ない理論はどうやらこの菓子にも適用されているらしい。
それでも、口に運ぶペースは決して落ちはしない。]
(273) 2014/03/23(Sun) 22時半頃