別にいーでしょー?
……あたしもさ、無関係じゃ、ないんだから。
[ことさら声を張り上げて、こうして話しかけていた相手、倒れた椅子の足に腰かけた存在>>5:+31に向かって言い切った。
そして、応えの有無に関わらず、そのまま奥まった場所で腕を組む。
……まだ、泣き声は聞こえている。
サイモンも、まだ、やってこない。
だから、そんな隙間の時間に、ぼそりと小さく呟いた]
きついよ……あれ。
マジで、さ……。
[聞こえない呟きは、泣き続けているアントニーに向けて。
ここが、フィリップの言っていた場所かどうかは分からない。
ただ、きっと、『最高の観客席』に自分は居座っているはずなのに。
ため息とともに視線がそれて、2つのまぶたはそっと閉ざされた。
こうして、じっと目を閉じたまま。
凄惨な最後の演目の始まりを、エフェドラはじっと待ち続けたのだった*]
(19) ginlime 2014/10/20(Mon) 20時半頃