62 Bye Bye CUCKOO'S NEST
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[オスカーの言葉に彼女はにっこりと笑って >>19 ただ、彼は自分の家を知らない、という。 どういうことだろうか?軽く目をまたたかせて。 本人は気にした風には見えず、ついて行くと言っている。 ならば言及するのも何かと思えばフゥん、と少し不思議そうな声をこぼすにとどめて。]
…………思いついたのが一月後とかやめてよね…………
[と、ケヴィンの言葉に返して深く座席に座り直して息を吐いた。 隣には座り直したエルゴっと。]
…………本当に、雨が好き、なのね
[先ほどは過去形で好きだと表明していたが今も十分好きそうに見える様子。 彼女はそんなエルゴットに寄っ掛かりつつ笑って。
何はともあれ帰宅まで長期戦なのかしらと思うと 体力温存よね、とうつらうつら*しはじめた*]
(22) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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あ め 雨 好き す、き
[頷けば、額が窓にあたり、乾ききっていない髪が窓に張り付いた。 すれ違う車を目で追う、 一台、二台、すぐに数えるのをやめた]
お、ぼれ …………
[もう、覚えた僅かな重み。あたたかさ。 冷たい窓は、気持ちよかった。 手のひらだけでなく、頬もつけて 目を閉じる。 眠りに*溺れていく*]
(23) 2014/03/28(Fri) 01時頃
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いっ...かげつ...うん。
[少し考える一ヶ月ここに居れるかもわからないが。
降る雨は強くもう少し先では光の布が足を下ろしているのだが。]
...。
[うつらうつらしているふたりを確認すればケヴィンは大丈夫なのかと思ったが話しかけることもないのでじっと窓を見ているだけ。あの建物は濡れてしまわないのだろうか。]
(24) 2014/03/28(Fri) 21時半頃
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『おい、きこえるか。』
[聞こえない聞こえない。僕は知らない。]
『報告しろ。』
[そんなことはしらない、知らないもん。 ふるふると頭を振って右目を押さえた。]
(*2) 2014/03/28(Fri) 21時半頃
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一ヶ月か。 そんなに連れ回すと、 離れがたくなる。
[エルゴットは好きだと言うが、雨は鬱々とした気分を呼ぶ。耳の奥に水音が響くようで、緩く首を振った。浅い水溜りを散らして進む道路は、街の中心部へと続いているようで、次第に擦れ違う車が増える。
寝息が聞こえる車内。 雨音ばかりが聞こえる車内。
つられて軽い眠気を感じたが、寝るわけにはいくまいと目を擦り意識を現に止めた。]
(25) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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…………まさか、3ヶ月後なんて言わないわよね?オスカー
[彼女はオスカーの考えているのとは逆に、長いスパンを口にする。 それは眠りに落ちる前。]
全身のね、力を抜くの。 そーすると、水の上にぷかーって受けるのよ? 学校のプールの授業でやったもの。
[とろとろと眠りに落ちそうな彼女は 溺れるという言葉がケヴィンとエルゴットからきこえ 眠そうな声でそんなことを口にする。 ああ、周りが洪水で溢れたらこのこの髪を今度こそ洗えるわ。 そんなことをぼんやりと思いながら眠りに落ちた。]
(26) 2014/03/28(Fri) 23時頃
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[夢を見た] [パパとママに行き先を告げて旅に出る夢。]
[一ヶ月、今から経った後という夢を。 まず、あの子の髪はサラサラで、引っ掻いた傷も治ってて 誰かの故郷だってデリカシーを身につけたケヴィンが言ってたわ。 オスカーは僕の故郷もわかったんだって、その度の次の目的地だったの。
でも、驚いたことにずっと雨が降ってて、古ーいワゴン車はお船みたいにプカプカ浮いてたわ!綺麗な湖みたいな世界にね!]
(27) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[雨の誕生日。 嫌ね、とママは溜息をついた。 声をかけていた友達は1人も来なくて 家族だけの誕生日が たまらなく嬉しかった。
―――忘れているらしい。 この哀れな男ではなく、その、家族が。 もう死んだものとして、記憶の隅にすら 残されなかった。
そう、聞いた。 耳にした。 覚えていない。覚えて、いない]
(28) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[復讐のため 復讐のため?
復讐って誰に?
父親? 父親?あれ。]
そんな人いたっけ。
(*3) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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....めん。 ああ。そうだ。僕に父なんていないじゃないか。
[小さい声で呟いた。ずきり、頭が痛む。]
(29) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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父親の場所をおしえる?復讐? そんなもの、ないよ。
[蘇る。赤。そうだ。だって
通信機はノイズだけを垂れ流す。]
(*4) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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……つ つ、つつ 着い、た?
[浮上した、舟の中。 ワゴン車は心地よい箱舟だった。 窓の外は、また少し変わっていた。 濡れた路面に反射する街灯。 夢の世界は、水のようだった]
(30) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[後部座席が夢や記憶に浸されている事は知らず、俺はただ現実を見詰める。しかし視界の端に、記憶の中にしか無いはずの…雨に濡れた風車や遠くの山に落ちる雷の閃光が見えた気がして。目を覚ますためにカフェインを欲して、道脇にワゴンを停めた。]
何か、欲しいか?
[起きているらしいオスカーに問いかけるのは、一旦エンジンを切りながら。キーは刺しっぱなしで、運転席のドアを開けると、雨に濡れたアスファルトの匂いがした。
そこに混じる珈琲の香りは、 傍のコーヒースタンドから漏れるもの。]
(31) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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ふにゃ…………
[声が聞こえて薄く目を開ける。 オスカーの声。父親が、いない…… 文字通りいない、じゃなくて ご両親が離婚したのかしら。 それとも…………悪いこと、聞いちゃったのかな、私 と、眠い頭でぼんやり考える。]
…………そっか。 でも、それなら、なおさら、ママ、しんぱいしてる、よね。 オスカーのこと。
[じゃあ、お母さんはいるのかな?] [彼女はそう考えて目元をこすりながらあくび一つの後口にする。]
(32) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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デメテルは、何処かについたらしい。が、香りは苦い苦い珈琲のもの
2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[問いかけられる声。>>31車が止まればドアを開ける。もし今考えたことが現実ならば、
ぽつり、紙に水の色が吸収される。]
いや、ないよ。 ケヴィンありがとう、デメテルも、 リボンのエルゴットも。
[辛うじて微笑めば外に出た]
(33) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[だって、父親を消したのはー]
...今コーヒースタンドのそばにいる。 こいよ。
[半分になった視界、通信機に左耳を当てて忌々しく呟いた。]
(*5) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[雨で暗かったからか、もう街灯に灯りがともっている。 細かい時間を知らずに生活することの違和感を感じながら 彼女は聞こえたケヴィンの声と香りで]
…………たべもの!
[咄嗟にそう口にした。]
(34) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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遠くへは、行くな。
[傘なんて持っていない。 オスカーの髪や頬、彼が持つ紙が雨垂れに濡れるのを見て声をかける。何処かへ向かうつもりなら、もう一度「すぐに戻ってこい」とも、言葉を続けたかもしれない。
俺は珈琲を買い、ついでに砂糖がかかったドーナツを3つ買った。ひとつは砂糖の他に甘たるい匂いのする桃色の何かがかかっている。]
(35) 2014/03/28(Fri) 23時半頃
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[ちらりと右目を細めてケヴィンを見る>>35同意か拒否か。どう見られたかはわからない、けれど。]
...。
[ここでは長居しないはずだ。もし、
もし俺がここで追っ手を止めれば全員逃げきれるんじゃないか。
雨に濡れる髪を気にせずに歩く。]
(36) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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ーさよなら、だ。
[二度と拝むことの無くなるだろう空を見上げた。どこか...]
(37) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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[ドーナツ3つが収まったオニオンペーパーの袋を雨から守るように抱え、珈琲のカップを手に足早に車へと戻る。運転席へ乗り込む前に、辺りを見回してオスカーの姿を探した。
オスカーの夜のような髪は、濡れて艶めいて見えた。近くに居れば、きっとすぐに見つかるだろうと。しかし、彼の姿は見付けられなかった。
去り際の、片目を細める表情の意味が気になる。 何処へ行ったのか。何処へ行くのか。 其処が行きたい場所なのか。]
……待つか。
[呟き、車内のデメテルに袋を渡し。 運転席の扉に凭れて街角を見詰めた。 温い雨に打たれつつ。]
(38) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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こいよ。お前ら。
[ひくり、視界の右半分はない。 そして彼らを捕らえさせる気もない。]
(*6) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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こいよ。お前ら
[ひくり、視界の右半分はない。 そして彼らを捕らえさせる気もない。
通信機からは何か聞こえた気がするが。**]
(39) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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[故郷がわからないオスカーが外に出る 何か所用でもあるのかしら?と 彼女はゆるく首を傾げながらも 先にケヴィンが戻ってきて。 手渡された紙袋の中の 美味しそうなドーナッツに歓声をあげる]
ありがとう、ケヴィン
…………これで、置いて行ったら 人非人って呼んであげるわ?
[桃色のグレースがかかったドーナッツを頬張りつつ 自分がもしオスカーでこんなところに置いていかれたら、と思うとぞっとするのもあり ケヴィンに返すのはそんな言葉。]
(40) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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もう置いてきた。 ロビンを。イアンを。 …黒髪の男も。
赦されざる事ばかりだ。
[そもそもが非道な行いしかしていない気がする。窓越しの少し遠い会話を続けながら、ドーナツを頬張る少女の頬を眺め、薄く笑みを浮かべた。
熱い珈琲を啜ると少し目は覚めるが、行き交う人の持つ傘が、多彩な花が流れ行く様に見える始末に目を擦る。仄かな街頭の灯りが灯る、雨の夜。浅く息を吐き、また一口分の珈琲を飲んだ。]
(41) 2014/03/29(Sat) 00時頃
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…………? あの二人は、残った、んじゃないの? よくわからないけど……
それとも二人とも、連れて行きたかったの?
[彼女が合流して車に戻る時、彼らは動く様子はなかった。 だから置いて行ったというよりも、残ることを選んだ、ように彼女は見えて。 なのになんでそんな辛気臭い物言いになるのかしら? と、不思議そうにまたドーナッツを一口口にする。 …………この度の利点は、嫌いなピーマンが出てこないことね、と思いつつ きっと家に帰るのだろう人の流れをみて]
(42) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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連れては行けない。 俺の行きたい場所は遠い。
だが、…いや…違うな。 当人が願ったんなら、それで良い。
[あの塀の内は寂しく冷たい場所だった…と俺は記憶している。だがしかしそれは主観でしかなく、彼らにとっては居心地が良い場所なのかもしれない。そう思い、彼らを残してきた。感傷は雨のせいだと割り切って、また珈琲を飲み。
オスカーが立ち去った方向を見詰めたまま、 唇を引き結ぶ。]
(43) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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……け、け ……ケヴィ ンは ど …ナツ、食べない、の
[一口齧った、欠けた輪っか。 欠けた、皆。 最初から欠けた、自分]
い ……い、いいい いる?
[差し出した。 いらないって 言われると思って、手が震えている]
(44) 2014/03/29(Sat) 00時半頃
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……ああ。食う。
[少しの逡巡の後にエルゴットの震える手に差し出されたドーナツに手を伸ばす。小さく千切った欠片を貰い、口へ放り込むと咀嚼もそこそこに珈琲で喉奥へ押し流す。]
ありがとう。
[エルゴットに礼と共に薄い笑みを向けて。 口に残った砂糖の甘さを珈琲の苦味で消す。 甘いものは苦手だ。
安くて硬いパンが恋しいと思った。 故郷に、帰りたいと思った。
しかし、何処かで…辿り着きたく無いとも。
その思考には生への執着が在る。 何せ俺は、故郷で、死ぬつもりなのだ。 彼処へ行けば…俺に死ねと命じる誰かが居るはずだ。]
(45) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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私とあなたの故郷が違うように みんな、いきたい場所が違っても、おかしくないわ。
[だから、降りる場所もなにも違う。 ただ、オスカーは……故郷を知らない、着いて行くって言ってたから、ここでおいて行くのは違うけど、と思いつつ ケヴィンの言葉に最もらしく頷いて。 そのケヴィンにドーナツをあげるエルゴットをいいこ、いいこと撫でる。]
[向こうの交差点で、雨に滲んだ信号の色が変わる。 この車の中は人里より、あの湖のそばの方が似合うわね、と コーヒースタンドから紙袋を持って出る青年を眺めつ思った。]
オスカー、遅いわね…………あんまり外に出てると 風邪引いちゃうわ………… ねぇ、この車、傘はないの?
(46) 2014/03/29(Sat) 01時頃
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