108 Persona外典−影の海・月の影−
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―満月の夜―
[>>2:432>>2:436花咲に手を引かれ、馨一が後ろで援護を行うのに任せてその場を後にして、外の道まで走り抜ける。 戻ってきた時には、楠を抱きかかえる大塚の姿があって、思わず声をかけた]
どうしたの?大丈夫って……楠さん、何かあったんじゃ… ……ともかく、みんな無事でよかった。あまり収穫はなかったけれど、ひとまず今日は帰りましょう。自分で帰れるならいいけれど、そうでないなら……麻夜君達は送っていくから。
[心配げに声をかけて、その後会話は交わしたかもしれないが解散した。大塚と楠の2人に何があったのか、それとなく聞いてはみたけれど、当人達の口からは結局答えは得られなかっただろう]
(63) 2015/02/18(Wed) 20時頃
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―翌日・昼休み―
------------------------------------------------ To:花河あかり 件名:Re:緊急
返信遅くなって申し訳ないです。 確認しました。立季君……図書館で会った事があった子ね。 気を付けておきます。連絡ありがとう。
この間、父が会えなくて残念がっていました。 そのうちでいいので、また家の方にも顔を見せに来て。 夕食ぐらい一緒に食べられると、きっと父が喜びます。
もちろん私もね。 ------------------------------------------------
(68) 2015/02/18(Wed) 20時頃
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―満月の翌日・図書館―
[大塚と楠の間で起こった事については知る由もなく、普段通りの仕事を進めていた。 この時期はセンター試験の勉強とかで、とにかく高校生がよく自習のため図書館に入り浸りになるのだ。私学の小論文対策なんかはもう少し先だけれど、割と空気のピリピリする時期ではある。
メールは届いていないから、抜き差しならない事態が起こっている事についても今のところ知りはしなかった。]
(70) 2015/02/18(Wed) 20時半頃
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(>>73)------------------------------------------------ To:花河あかり 件名:Re:Re:Re:緊急
あら、崇神高校の生徒ではなかったのかな。あの子… 図書館には気が向いたときに昼間からたまに来ていたかな。 大人でもあまり読まないような難しい本をいろいろと借りていたと思う。……学校にはあまり行ってなかったんじゃないかな。
そうそう、ペルソナというか、本を持っていたかな。 白い猿が傍にいたの。アメデオみたいな感じの。エジプトの神様でああいうのいたと思う。
それとアガツマさん?……商店街の本屋さんがそんな感じの名前だったと思うな。
あまりお役に立てなくて済まないわね。 食事、一緒にできるのを待ってるわ。年末は父も忙しいだろうから、年明けかな。待ってます。
何かあったらすぐ連絡してね。 ------------------------------------------------
(87) 2015/02/18(Wed) 21時頃
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[何となく引っかかるものを感じつつも真弓が休憩時間になって図書館の外に出て伸びをしていると、近くの住民に声をかけられた]
「あんた、高屋敷さんとこの娘さんだろう?議員さんの…
ええ、一応そうなりますね。
「あー、やっぱそうだよ。いや、こないだうちの連合会に挨拶に来ててな。……そんでちらっと小耳に挟んだんだけど、高屋敷さん今度の市長選に出るんだって?なんか、そんな風に聞いてさあ。ついに父親と同じく市長なっちゃうかって結構噂なってんだけど…どうなんだい?
(91) 2015/02/18(Wed) 21時頃
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……いえ、その事は私も聞いていませんでした。最近父も帰りが遅くて私もあまり話ができていないものですから。でも、そうなると私、仕事しづらくなってしまいますね。一番の上司が父親なんて。大体、そんな事今から言ってるなんて、……困ったものです、父にも本当。
「あー、そらまあ、そうだなあ。はっは…まあ、うちんとこは応援させてもらうけどさあ、宜しく言っといてくれって、そんじゃあな。
[そんな話をしたのは、せいぜい2,3分もないくらいの事。60台と思しき年配の男性は、それだけ言ってその場を後にしていった]
……困ったものね。
[12月の風が冷たい。]
(92) 2015/02/18(Wed) 21時頃
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――図書館――
あれ。…翔子ちゃん?
[事務室でいたところ、先輩職員から小さな女の子が来ていると言われて顔を出し、ようやく気付いた>>112。]
ああ、久しぶりね。この間は会えなかったけれど、無事そうでよかった。 私に会いに来てくれたのかな? ちょうど良かった、今休憩中なんだ。…外は寒いだろうから、良かったら奥の部屋でお話しする?
[目元にいつも通り微かな笑みを浮かべたまま、小首を傾げて問いかけた]
(116) 2015/02/18(Wed) 22時頃
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[図書館の事務室の奥は、相談室として使われる個室になっている。中に入ると、大声を出さなければ話は外に漏れないぐらいの部屋だ。 中に入って暖房のスイッチを付け、椅子に座る。]
さあ、座って。 ごめんね、この間来てくれたのにお休みしててお話できなくって。 雛宮さん家の律君と一緒だったとか聞いたけれど。
そうだ、今日は何のご用かな。 ……魔法使いのお話?それとも……
(129) 2015/02/18(Wed) 22時頃
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マユミは、ショコラが話し出すのを黙って聞いている
2015/02/18(Wed) 22時頃
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[随分と緊張している様子の翔子に>>135その髪の色よりもさらに黒い瞳でにこりと笑みを向け、斜めの席に腰掛ける。]
そうなんだ。あの子とはちょっとした知り合いなんだ、私もね。 意外と優しいでしょ?だから頼りにして構わないのよ。
そう、魔法使いの話だったわね。優しい魔法使い。思いつくところはいろいろあるけれど…いいのを思い出したの。 「ガリヴァー旅行記」は読んだ事あるかな。
そう、それと……シャドウの事ね。何が聞きたいのかな? 私で教えてあげられる事だといいんだけど。
(142) 2015/02/18(Wed) 22時半頃
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「高嶺の花」ねえ……そんな事言ってたんだ。
[思わず苦笑する。律なら言ってもおかしくない気もするが]
そう、ガリヴァーが小人の国や巨人の国へ行くお話。 でもね、そのお話にはもう半分続きがあるの。 ガリヴァーはその次の旅で空に浮かぶラピュタという島に流れ着いて、そこから故郷に戻るために日本へと向かうんだ。
その途中でグラブダブドリッブという島に寄り道をするんだけれど、そこが魔法使いの島でね。死んだ人を1日だけ蘇らせられる魔法使いが住んでいるの。
リツキ?ああ、立季君の事。 花河さんがメールで言ってたっけね。私も知ってる。 確かに図書館で一緒に顔を合わせることはあるけれど… それが聞きたい事?
[静かに、小首を傾げながら>>150翔子に話しかける]
(158) 2015/02/18(Wed) 23時頃
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そう、そのラピュタ。日本の事もよく調べて書かれてるんだれど、その話は今はいいかな。 ともかく、グラブダブドリッブの魔法使いは死んだ人を1日だけ蘇らせて、自分のしもべにできるの。たとえどんな英雄でも呼べるし、時間をおけば何度でも蘇らせることだってできる。
ガリヴァーはその魔法使いに歴史上の異人を蘇らせてもらって昔の話を聞くことにしたの。たとえばアレクサンダー大王とかね。
でも、ガリヴァーが聞いた話は、自分が歴史の授業で聞いた話とはずいぶん違っていた。たとえばアレクサンダー大王が死んだのは病気のせいではなくて本当はお酒の飲み過ぎだったし、アリストテレスという偉い学者さんは、自分の言った事が今の世の中にはまるでねじ曲がって伝わっていると言って怒り出す始末。
死んだ人達とそんな話を続けているうちに、ガリヴァーは一つのことを理解したの。
(184) 2015/02/18(Wed) 23時半頃
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[そこで少し言葉を切って、妙にいつも以上におどおどとした翔子≫>170をじっと見つめた。]
………ええと、それで影の事を聞きたいのね? 人間には誰でも、ひた隠しにしておきたい影の部分があるの。 翔子ちゃんもそう、私もそう。 その影は、本人が一番否定したい部分。だけれど、それ故に一番その人の本質でもあるんだ。
あら、私の事を危険っていう人が? 困ったなあ……私は危険なんかじゃないのにね。おかしいね。
立季君の事はよく知らないけれど…ううん。 危険だっていう人はそう言えばいたっけね。 でも私は知ってるよ。立季君は全然危険なんかじゃないって。
青い蝶が、そう言ったの? ……大丈夫。私は危険じゃないわ。その事、他の誰かに言った?
(185) 2015/02/18(Wed) 23時半頃
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[>>198こちらの話を黙って聞いてくれる翔子に向けて、真弓は話を続ける]
ガリヴァーはね、人間は自分のためならいくらでも都合のいい嘘をつくって事を学んだの。自分達の先祖が卑怯な裏切りや無実の人を罪に陥れた歴史を取り繕って、もっともらしい理由を付けて英雄にしてしまう。 臆病に逃げ出した人間が、勝利の立役者になってしまう。 単なる偶然で成功しただけの人が、自分をさも素晴らしい信念や才能の持ち主であるかのように自慢して見栄を張る。 他人のおかげで出世できただけなのに、その相手を抹殺して過去をねつ造する。
人間の文明ってのはそういうものだし、そのために時代が下るにつれてこの世界はどんどんとくだらないものに成り果ててしまったんだって事。本当に素敵な人達はこの世界ではない、もっと別の場所にみんな行ってしまったんだって事…
そういう事を、ガリヴァーは親切な魔法使いから教えてもらったのでした。 おしまい。
(207) 2015/02/19(Thu) 00時頃
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[くすりと笑って、翔子の語る話を今度は聞くことにした>>200]
そう、それが影。 弱いところでもあるし、欠点でもある。 けれど、元の人間には決してできない事もできる。それが影。
……翔子ちゃんも経験がない?どうしても言えない事、怒られそうだから我慢していること… 影は、そういう部分が表れたものでもあるの。隠そうとすればするほど強くなる。それがただ悪いものであるのかしら。
……ちょっと難しかったかな。でも大丈夫。 危険ではないのよ。知って受け入れる事。そうすればうまく付き合える。 それが一番大事なことなんだと私は思うな。
律君だけ、その事を知っているのね。教えてくれてありがとう。 翔子ちゃんはそう言ってくれたから、私はその言葉を信じるよ。
(210) 2015/02/19(Thu) 00時頃
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[翔子を見つめる瞳はどこまでも黒く、笑みをたたえている>>216]
我慢していること?言っても構わないよ。 私はそれで怒ったりはしないもの。
本当に言ってはいけないことは、世の中にはそうあるものじゃないの。 あるのは、言ってはいけないと誰かが勝手に決めた事だけ。 私はそう信じてる。
影は、どこまでも傍にあるもの。 影は、全てを受け入れる。
(228) 2015/02/19(Thu) 00時半頃
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[携帯が鳴ったのはちょうどその時か>>224]
どうぞ、出て。 メールならここでも大丈夫よ。
[誰からのメールか、この位置からは分からない。ただ、翔子の様子だけ机に肘を軽くついたままでじっと見つめていた。]
(229) 2015/02/19(Thu) 00時半頃
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[翔子が話を切り出す>>244>>245までは何も言わず、じっと座っていた。まるで影のように黙って。だから口を開いたのは翔子が話し終わってから。]
翔子ちゃん。あなたの言うのが誰の事かは私にはわからないけれど。 その人の事が本当に好きだったという事は分かる。
そう思うのを誰にも止めることはできないの。 誰かがあなたを叱るとしたら、それはあなたの思いがこの世界のルールから外れているから。 だけど、本当はそんなルールなんてない。みんな、生まれた時からずっとこの世界でいるから、そのルールを疑いもしないだけの事。
あなたの思いを否定することは、誰にもできない。 思う通りを、すればいいの。 私が言えるのは、その程度でしかないけれど。
(251) 2015/02/19(Thu) 01時頃
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そう、立季君が、ね……
[ふっとため息をついて、>>253翔子の言うことをじっと聞いていた。]
立季君がそんな風に言うのはなんだか意外。彼は随分ウェットだったんだなあ。 でもそうね、案外彼も寂しいのかもしれないね。
………わかった。約束しましょう。 私はあなたの事を誰にも言わない。 あなたも私の事を誰にも言わない。それでなら。
(259) 2015/02/19(Thu) 01時半頃
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好きなだけ一緒になるといいと思うな。 案外と彼もそれを望んでいるかもしれないから。
[そんな風に自分が言うとは、これも案外柄にもないことだ**
(260) 2015/02/19(Thu) 01時半頃
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ー図書館>>263>>264ー
そうね、聞いてみるといいと思う。 ……一時はお別れかな。けれど、分からない。海は広いから…
まあ、なんでもないの。気を付けてね。
[黒い瞳に笑みを軽く浮かべ、翔子を見送り、一人になった。昼休みは残り少ない。ふと、唇から呟きが漏れた]
(279) 2015/02/19(Thu) 13時頃
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下部翔子は僕達の事を知りすぎた。
けれどいい、後の事は立季に任せておこう。
(280) 2015/02/19(Thu) 13時頃
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だが立季の事は、花河あかりが皆に伝えた。
……彼女はペルソナ使いの中でも少々目障りだ。期を見て殺してやる。 我妻峰人と同じように。
[扉の向こうの事務室から先輩職員の呼ぶ声が聞こえる。]
あっ、はい!すみません仕事に戻ります!
[高屋敷真弓はそう言うと、仕事に戻っていった**]
(281) 2015/02/19(Thu) 13時頃
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―満月の前: 図書館>>293―
[戻ると、また来客だと言われる。今度は誰かと思えば、敢だった]
あら、敢君。ご機嫌いかが。いつも通りみたいね。 どうしたの、今日は。え?シュークリーム。そう…みんなで有難くいただくわね。それで、話って…
[昼休みはとうに過ぎていたが、少しだけ外で話をするぐらいは一応できた。背後で先輩たちの視線が気にはなったが]
この間の事?ええと、私の方は特には。神社の奥に、おそろしく強そうなシャドウがいたのと……楠さんがとても具合が悪そうだったかな。大塚君と一緒だったけど、彼もなんだか元気がなくって。 理由は結局わからずじまい。
そのぐらい……かな。後は、知り合いの人かもしれない人型のシャドウを見つけた。 次は来るの?どっちでもいいけど気をつけなさいよ。
[やや素っ気なく(いつも通りではあるが)会話を終わらせて戻った後、先輩達に囲まれていろいろと聞かれた。後で館長からそれとなく、付き合う相手は選んだ方がいいとか君は人が良いから何となく心配だとか言われたのはまた別の話だった]
(314) 2015/02/19(Thu) 21時頃
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―満月の夜―
[年の瀬というよりは、新年というべきか。微妙な時間帯だが、3度目の赤い満月を今回もセダンに乗ったまま迎えていた。中央部東の外れにある家を出る。真弓の家族は起きているが、時間が止まればそれも意味ないものだ。第一……]
さて、どこに行くべきだろう。
[考えるが、ひとまずはやっておく事がある。懐に入れていたカッターナイフで指先をざくり、と切りつけた]
我は影。真なる我――――
(325) 2015/02/19(Thu) 21時半頃
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[ぽたり、と指先から赤というよりは若干赤黒い、墨を溶かしたような血が滴り落ちる。ぽたぽたと、後から染みを作るように滴り落ちる。地に落ちたそこから生まれ出るのは、真っ白で妙に背のひょろ長い、のっぺらぼうの人型のシャドウが何体も>>303。離れた場所にある崇神神社の方に向けて列を成すように歩いていく]
今日は外に出る人間が多い。稼ぎ時だ。
……さてっ。あまり遅くなってもいけないね。
[絆創膏をまいてからふっと息を吐いてセダンに乗り込み、ペルソナ使い達の集まりに加わるべく車を走らせた]
(326) 2015/02/19(Thu) 21時半頃
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――崇神北小学校周辺――
……どうやら、いるにはいるらしいけれど。
[セダンを離れた場所に止め、少し離れたビルの屋上。満月の夜は、夜とは言え月明かりのせいで、オペラグラスでも立季と翔子の様子はある程度うかがえた。他のペルソナたちに合流していないのは、少し気にかかる部分があったから。]
まあ、彼の事だからしくじるとは思わないが… 邪魔が入るという事もあるし。
[ビルの屋上に身を潜めながら、学校の周囲に他に誰か来る気配がないか、気を張っていた。]
(343) 2015/02/19(Thu) 22時頃
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僕も少々野暮だな。
まあ……いいさ。もっと野暮な人間がいないようにと思っての事だし、多少は許されよう。
[しゃがみこみながらオペラグラスのピントを調節し、2人の様子と、それから時折周囲を見渡す。]
(348) 2015/02/19(Thu) 22時半頃
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―崇神神社―
[シャドウの一群は崇神神社の境内下あたりに到達していたろう。喪服のように白い姿をした、無貌のシャドウ。それは馨一と対峙し、>>369境内の参拝客の方へ向かおうとしているところだった。
一体殴りつけられる。頭がアルミ缶のようにべこりと凹んで、足元がふらつく。大きくのけぞったが倒れはせず、徐々にその凹んだ頭は元の形状に戻っていく。 反動をつけるように身をひねった白いシャドウが数体、馨一の方に腕を振りかぶる。白く細長い、強靭な紐のように腕が触手と化して伸び、その体を捕えようとする]
(376) 2015/02/19(Thu) 23時頃
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― 一方・市内ビル屋上 ―
[高屋敷真弓はビルの屋上でじっとオペラグラスを手に周囲を見張っていたが、近くに人影が表れそうな気配は今のところなかった]
これは……杞憂だったかな。こういう時は大体誰か邪魔をしに入り込んでくる。彼らの習性はそういうものだと理解していたんだけれどな。 ……まあいいや。それならその方がいいに決まっている。
[降りるか…と思いつつ、フェンスに近づいて空を見上げた。]
やっぱり、この月が一番綺麗だね。
(383) 2015/02/19(Thu) 23時頃
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[花咲が獣のシャドウを打倒していた頃>>390、崇神神社のシャドウの一群は>>391馨一の腕や腰に絡みつき、さらに纏わりつこうとする。 いくらかはペルソナの術で弾かれたようだったが、そうでなければ振り解けないほどに絡みきっていただろう。]
うぞり。うぞり。
[腕を掴んで引き寄せられ、蹴りが入ると腹部がやはりべこりと凹んで形がひしゃげる。崩れかかる。けれどその間にも、他のシャドウ達の一団は馨一にまとわりついて融合し飲み込もうとし、残りは参道の人間の影を食らいにひたひたと上っていく。 それは人間というよりは、白いスライムがたまたま人型をしているような、そんな光景だった。]
(397) 2015/02/19(Thu) 23時半頃
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