108 Persona外典−影の海・月の影−
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―三度目の満月の夜・北部地区、港―
[焔の道を駆け抜けた二人は、港のガントリークレーンの上にいた。
麻夜が推測したリツキが興味を示さない場所――つまりは戦場の外へと連れ出されたことに、あかりは気付かない。 強い海風に靡く三つ編みのお下げを押さえながら、市街へと目を凝らす。
異界と化した世界を跋扈するシャドウたちの姿が見えた。 未だ、満月の夜は終わらない]
きっと、みんな……まだ戦ってる。 戻らなきゃ。
[そう口にはするけれど。 戻ったところで何が出来る? 自分のペルソナにすら、見棄てられたというのに。
見上げる赤い夜空。 あれほど煩くあかりを嗤っていた、鵺の姿はない]
(21) 2015/02/20(Fri) 21時半頃
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[傍らに立つ律の横顔を見つめる。
もし懇願したならば、あかりを救おうとしたように。 仲間達を救うため、彼は動いてくれるだろうか]
……律っちゃん、あのね。 [律の双眸があかりに向けられる。 何を言おうとしているのか、きっと見透かされているのだろう。 その眼差しは、あかりを助けてくれたときのように優しくは見えなかった]
やっぱ、私、自己中だな。 ううん。それよりも、もっと酷いね。
[いつか、律があかりを評した言葉を自嘲するように口にする。 善意に縋り、他人に命を賭けさせる。それはあまりに卑怯が過ぎた]
(22) 2015/02/20(Fri) 22時頃
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[三度目の満月の夜を乗り越えたあかりの元に、麻夜からのメール>>11が届く。 彼と明が無事であったことに安堵はするものの。
翔子が影に呑まれたことも。 何れ知るだろう、戦いに倒れた智晶のことも。 全ては為すべきことを擲って、逃げ出してしまった自分への罰のように思えた]
『ごめんなさい』
[長い時間、迷って。 返せたのはたったの一言。
その後は仲間たちからメールや電話が来ても、 顧みることなくマンションに閉じこもるばかりだった]
(26) 2015/02/20(Fri) 22時頃
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[あかりが本当に恐れ逃げ出したかったのは、 自分自身という檻だった。
家族を失ったあの日から、あかりは愚かさと欲望を憎み続け、 正しくあろうと振舞い。 家族を亡くした少女のそんな在り方を高屋敷氏は嘉し、 周りの大人たちはいじらしいと褒めてくれた。
これまで、あかりの存在を認めてくれたのは両親だけだったから 彼らを亡くした今、存在することを認められるため、大人たちの望むようにひたすらに努力を重ねるしかなかったのだ]
(29) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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[だから、あかりは正しいことのために生きる――謂わば理性の怪物を演じ続けてきたけれど。
芝居を続けるうちに、自分が本当に望んでいたものが何であったのか、分からなくなってしまった。
気が付けば、あかりに残されたものは、『正しくありたい』という目的だけ。
――他には何も無かったのだ]
(30) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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―年明け・自宅マンション― [けれど、もうそんな日々も終わりだ。 三度目の満月の夜に、あかりはあかりであることを辞めたのだから。 もう、正義には消すことのできない傷が刻まれてしまった]
――……。
[もう、幾度目になるのか分からない、着信を知らせるガラケーのLEDの明滅に気付く。 ベッドに丸まったまま、床に放り投げてあったガラケーに投げやりに視線を向けると、開きっぱなしのディスプレイには『高屋敷 真弓』と表示されていた]
(34) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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[仲間たちからのメールには目を通していたから、 彼らの状況と前回の満月の夜に起きたことは把握している。
彼らは連絡に応えようとしない、今のあかりをどう思うだろうか。 心配しているだろうか。 それとも呆れ、軽蔑しているだろうか。
のそりと、顔を上げてカレンダーを確認する。 一月になり早くも一週間以上が過ぎていた。
例年なら年始の挨拶のために、高屋敷家を訪れていたはずだ。ぼんやりとそんなことを考える]
(38) 2015/02/20(Fri) 23時頃
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[やはり、高屋敷家に挨拶だけでも行くべきか逡巡していると、インターフォンが鳴った。 誰だろうとモニタのスイッチを入れると、そこには巡理の姿>>43 どうやらエントランスを抜けて、直接部屋の前に来てしまっているらしい]
『あかりちゃん、おるー?』
[久しぶりに聞く友人の声に、辛そうに眉を歪める。 居留守を使おうとも考えたが、どうせなら、今の自分の醜態を見せて、さっさと見切りを突けさせた方がお互いの為だ]
……今、開けるから。入って。
[そんな思いで巡理を部屋へを招き入れる。 ……だが、心の奥底に眠る、本当の願いにあかりは気付かない]
(51) 2015/02/20(Fri) 23時半頃
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[パジャマのまま、髪にブラシも入れぬ姿で巡理を出迎える。 リビングに彼女を通し、無言のまま手振りだけでソファを勧めると、自分は床に置いたクッションに腰を降ろした。
そうして床に視線を落とし、客の方に視線を向けようとしないまま、巡理が口を開くのを待つ]
(59) 2015/02/21(Sat) 00時頃
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[>>58 差し出されたプリントをのろのろと受け取る]
……いなくなった方が、良かったかもね。 [巡理が怒るのを承知で、それでも口にするのは本心。 少なくとも、いたいけな少女でしかない翔子や、 本当の意味で勇気のあった智晶が影に取られてしまうより、 正しいこと――今となっては、虚しく響く言葉だが――のように思えてならなかったからだ]
(61) 2015/02/21(Sat) 00時頃
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[迷いを乗せた問いを受け>>67 ぼそぼそと言葉を口にする]
何もなかった。
違うか……。何もかも、なくなったって言う方が正しいかもね。 ペルソナも、戦う理由も何もかも。
いい? ――もう、私には何もないんだ。
だから花咲さんも、こんなところにいないで、 他のみんなと次の満月の対策でもしてた方が良いと思うな。
[喋り終えても、顔を巡理へ向けようとはしない]
(74) 2015/02/21(Sat) 00時半頃
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[一度絶句した巡理が続けて口にする言葉。 顔を背けたまま、他人事のように聞いていると、おもむろに実力行使で顔を上げさせられた]
……痛いなあ。 だから、言った通りだってば。 どうして分かってくれないかなあ。
あのね、土蜘蛛はどっかいっちゃって、 変わりに出てきたペルソナにも見棄てられて、 みんなが戦ってるのに、一人だけ、 何も出来ないで見ていただけ。
それが、こないだ、私がしたことの全てだよ。
(90) 2015/02/21(Sat) 01時頃
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正しさを謳っておいて、 いざとなったら為すべきことなんて、何も出来やしない。
花咲さんなら、そんな人、赦せる? 赦せるわけないよね! [怒気を含んだ彼女の言葉に呼応するように、あかりの声音にも怒りのいろ]
(91) 2015/02/21(Sat) 01時頃
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だから、私は花河あかりであることを辞めることにしたの。 正しさなんて求めない、ただの女の子になるの。
……これが私の言葉。 もう、満足したでしょ? だから、私のことは放っておいてよ! [巡理には、あかりの言葉がどれだけ理解できただろうか。 少なくとも律のようには伝わらないだろうけれど、それでも]
(97) 2015/02/21(Sat) 01時頃
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……花咲さんも、大概おせっかい焼きだなあ。
[自分のことを棚に上げる台詞を、しゃあしゃあと口にする。こうまで巡理が食い下がってくるとは思わなかった>>99]
そうだよ、花咲さんの言う通りだよ。 私は私が赦せない。
でもね、正しくあることは、 他の人にとっては、努力目標みたいなものだと思うけど、 私にとってはそれが全てで、絶対に守るべきルールなんだ。
(111) 2015/02/21(Sat) 01時半頃
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……きっと、ペルソナが私を見棄てたのは、 私が私自身を否定したから。 守るべきルールを放棄した以上、 こればっかりは、もう、どうしようもないよ。
……ところで、紅茶と珈琲、どっちが良い? 大きな声出したら、喉、渇いちゃった。
[小さく笑うと立ち上がり、キッチンへと向かう。 これは余談だが、あかりの住むマンションはファミリー向けの3LDK。作りも贅沢で、女子高生が独り住むには分不相応な部屋だ]
(114) 2015/02/21(Sat) 01時半頃
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>>113 [馨一が悩んだ末に送ったメールが あかりの元に届いたのはいつだったろうか。 巡理の来訪の後ならば、こんな返信があるだろう] ------------------------------------------------ From:花河あかり To:賀来馨一 件名:Re:無理すんなよ。
ありがとう。 それから、心配かけてごめんなさい。
土曜日の集まり、体調が良ければ参加するつもりです。 ------------------------------------------------
[ペルソナを召喚できないあかりに、 参加する意味があるかは分からないが。 そして、生涯で初めて、 授業をさぼる学生の気持ちを理解できた気がした]
(125) 2015/02/21(Sat) 02時頃
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そうだね。……また、学校で。 [>>119あかりの部屋を後にする巡理を見送る。 去り際に彼女が残した言葉には、困ったように笑う。
絶対に守るべきルールは既にあかりの血肉そのものとなっていた。 だから、もうどうしようもない。 きっと巡理には――いや、あかり以外には誰にも、理解は出来ないだろう]
(128) 2015/02/21(Sat) 02時頃
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―回想・三度目の満月の夜―
[あかりが口に出来なかった言葉に、律が応える>>33 どうしてこの幼馴染は、いつも自分が言えないことに、 気付いてしまえるのだろう。
意地の悪い問いと笑みを残すと。 火烏の黒翼を羽ばたかせ、律は赤い夜へと飛び去ってしまう]
(135) 2015/02/21(Sat) 02時半頃
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そんなの、選べるわけないよ。 でも、
[倫理学の思考実験をもじった問い。 異なるのは関係者の全てが友人知人であるということ。 正しくあることを求める幼馴染に、この問いを向けたことは”リツ”の戯れか、それとも皮肉か]
もし、選ばなければいけないのなら、私は――
[あかりは、奇妙な冷たさを残した自分の掌を見つめ、 この問いに答えを出すべき日の訪れを恐れるのだ*]
(136) 2015/02/21(Sat) 02時半頃
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[巡理がマンションを訪れた、その晩。 あかりは真弓に一通のメールを送信した]
------------------------------------------------ From:花河あかり To:高屋敷真弓 件名:ご心配をおかけしました。
ご無沙汰しています。 体調不良のため、自宅療養をしていたため。 頂いたメールは拝見していたのですが、お返事をするのが遅くなってしまいました。
お年始のご挨拶にお伺いできなくて申し訳ありません。 もし、次の満月の前におじさまと真弓さんのご都合がよい日があるようでしたら、 お伺いしたいのですが、ご都合はいかがでしょうか。 ------------------------------------------------
(140) 2015/02/21(Sat) 02時半頃
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―自宅マンション― ……明ちゃん。
[モニタに映った白いコートの少女にあかりは瞬いた。 画面越しだというのに、罪悪感のせいでまともに顔を見ることができない。 けれど、そのまま放っておくことは出来るわけもなく、彼女を部屋へと招き入れる]
――! そっか、ちょっと待ってね。
[明が室内に入っても、コートを脱げぬまま佇む理由に気付くと、部屋のカーテンを閉めた]
(150) 2015/02/21(Sat) 03時頃
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アカリは、メアリーと頑固で世話焼きのところが似ているようだ。
2015/02/21(Sat) 03時頃
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[仲間たちの中で、一番顔を合わせにくかったのが明だった。
彼女が自死しようとしたとき、止めたのはあかりだ。 信えを寄せてくれた明の身を守ると、麻夜と約束をしていたのに、 三度目の満月の夜、あかりは為すべきことをせずに逃げ出してしまった。
真っ直ぐな赤い瞳に見つめられ、罪悪感に思わず目を逸らしそうになるが]
……。
[あかりの身を案じ、心を安らげようとする言葉に覚悟を決める]
(157) 2015/02/21(Sat) 03時半頃
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……あのね、明ちゃん。
三度目の満月の夜のとき、私、逃げたんだよ。 櫻井くんや下部さんは戦って、酷い目にあったのに。
二人を助けられなかったのは、 私の責任じゃないかも知れないけど それでも、為すべきことを私はしなかった。
私の正しさは口だけだったんだ。 [もし、巡理と言葉を交わしていなければ、明にも彼女と同じように 突き放されるような態度をとっていたかも知れない、もしかしたら、もっと白い少女を傷つけていたかもしれない]
(159) 2015/02/21(Sat) 03時半頃
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……それは。
[>>160 明が震える声で紡ぐ言葉に、あかりは言葉を失う――けれど]
嘘は吐きたくないから、本当のことを言うね。 私は私が赦せないし、自分のことを信じられない。
明ちゃんは、こんな私を信じられる? [巡理にも言えなかった言葉。 けれど、彼女の無垢な信頼を取り飾った言葉で誤魔化したくはなかった]
(163) 2015/02/21(Sat) 04時頃
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私はあなたを助けたい。 正しいからとか、そうするべきだとか、そういうことじゃなくて 明ちゃんの言う通り、私のやりたいことなんだと思う。
でもね、一度折れてしまったら、もう元には戻れない人間もいる。 [そして、困ったように笑いながら]
私、今、ペルソナがいないんだ。 どうも、見棄てられちゃったみたい。
(164) 2015/02/21(Sat) 04時頃
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[>>165 明に『信じる』と勢い込みながら口にされて、あかりの口元が知らず綻ぶ。三度目の満月の夜からこちら、初めて零れた自然な笑みだった。 どうして彼女は、こんな自分をここまで信頼してくれるのだろう] 出来ることと、やりたいことは別だよ。 幾ら強く望んでも、どうしようもないことだって、あるんだよ。
[それでも、正しくはいられなくても、明との約束は果たしたい。 一緒に生き残り、これからの夢を見たい]
(167) 2015/02/21(Sat) 04時半頃
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明ちゃんが私を信じてくれるなら、 今は、花咲さんを頼って欲しいんだ。
あの娘、ちょっとがさつなところはあるけど、 人の痛みの分かる、優しい娘だから。 きっと明ちゃんのこと、守ってくれると思う。
……実はね、大塚くんには口止めしてたんだけど、 私、シャドウに真っ先に狙われるかも知れないんだ。
だから、今の私じゃ明ちゃんを守るどころか 却って危険に巻き込むかも知れない。
[三度目の満月のときは、律があかりを守ってくれた。 けれど、四度目、或いは五度目の満月を迎えて ペルソナのないあかりが生き残れる可能性は低い**]
(168) 2015/02/21(Sat) 04時半頃
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―自宅マンション― [あかりに譲れないものが”あった”ように、明にもそれはあって。>>170 この身に守られるほどの価値があるとは思わないけれど。 それを口にすることは、明の想いを侮辱することに等しい。
いつのまにか、あかりも麻夜と同じように、 明の裡で欠くべからざるピースになってしまったらしい] ……私も馬鹿だけど、明ちゃんも大概だよなあ。
[苦く笑い、覚悟を決める。 彼女の死への意思を枉げ、生を選び取らせた責任は取らなければならない]
最後まで、宜しくね。
[すべらかな髪に触れ、優しく頭を撫でた*]
(195) 2015/02/21(Sat) 14時半頃
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------------------------------------------------ From:花河あかり To:秋山五郎 件名:Re:聞きたいことがある。
私は会っていませんが、 真弓さんに何かあったのでしょうか?
秋山さんが直接、真弓さんに聞きづらいことがあるなら、 近々高屋敷の家を伺うつもりなので、私から尋ねてみても構いませんが。 ------------------------------------------------
[五郎からのメール>>183に返信すると、 さほど時間をおかず、問いへの答え>>184が返るだろう。
あかりは真弓に対して、全く警戒を持っていない。 翔子の危難で憔悴する五郎に同情はしても、彼の推測を受け入れることは出来なかった]
(196) 2015/02/21(Sat) 15時頃
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