82 【突発RP村】独りある身はなんとせう
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[ヘクターに大人しく運ばれながら、いつもより高い視線の景色をぼんやりと眺める 途中、人とすれ違うたびに驚いた顔をされた。運ばれる本人は気づいていなかったが、それはやはり普通でない光景だっただろう 注目されて、ヘクターの顔の方を見れば不機嫌そうで、少し後ろめたさを感じる。降りよう、と体を動かそうとしたけれど、まだ全然力が入らなくて。ため息をつきながら、変わらず抱かれていた]
[そうしているうちに、ヘクターの歩みが止まる。声をかけられ>>24、相手を認識する]
…ヘクター、と、ケヴィン…
[自分の不思議な状況を気にもせず、いつものように声を発して 怪我をしたのか、と聞かれれば>>27、自分が担がれているのを思い出したように]
…怪我は…してない… ……ちょっと、動け、なくて… ヘクターさんが、運んでくれてる…?とこ…
(41) hoshine_k 2014/07/19(Sat) 15時頃
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[ハーブを望んでいる事が分かったので、婆やから受け取った数種類を差し出そうとした、その時
庭へ寄ろうとした彼女から、何かがパサリと私の足下へ]
おっと、何か落ちましたよ
[写真のようだ。それを拾い上げようと、手を伸ばしたが]
(42) scarecrow 2014/07/19(Sat) 16時頃
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[そこには、兵士の格好をした男性二人が肩を抱いて写っていて。片方はペラジー似。兄の写真を持ち歩いているのだな、とすぐに分かった。
ゆっくりと、それを拾い上げ。ついた土を軽く払い落とす
その時、もう一人の男性の顔を認識した私は息を呑んだ]
これは…君の兄さんと…………ヤニク?
(43) scarecrow 2014/07/19(Sat) 16時頃
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[すぐに、写真を返すのが礼儀である事は知っていたが。
その場に立ち尽くし、唖然とそれを眺めていた]
(44) scarecrow 2014/07/19(Sat) 16時頃
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[ヤヘイに引かれる自身は、どう見えただろう。 若干の前傾姿勢に、視界の端には友人と担がれた少女。 おい、と声をかける前にヤヘイが>>24]
ぁ―――。
[声をかけようとしたが、眼を背けられてしまって。 険しさの色は、また、村人たちの表情からも、 みな帰るものに一喜一憂して、そして、彼も―――。
俯いて、考えるのをやめたいと、*思った*]
(45) 榊 2014/07/19(Sat) 16時半頃
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ん、あー……。
[問いかけに、なんと答えたものかと思う。 ホリーの事情を言うつもりはないし、かといってそうだと言えばヤヘイに無用な心配をさせる。ついでに怪我人は俺だ]
ホリーはお嬢だからな。
[少しの間の後、はぐらかす答えだけを返しておいた。
それから集会所と聞いて、ああと納得と憐れみの中間の声を出し]
……ケヴィンと?
[しかし同行者が謎であったものだから。 ちら、と視線を向けて
俯く彼とは、視線は合わない]
(46) see 2014/07/19(Sat) 16時半頃
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あ…ありが
[写真を見つめるその様子>>43に息が止まる。 息を飲む、その音が聞こえた気がして、嫌な汗が背中を伝う。]
うん。ヒューと…… ヤニクお兄ちゃん。
お兄ちゃんとヤニクお兄ちゃんは 仲が良いから。
[慎重に一言一言を口にする。
兄と仲が良かったヤニクのことは、少女もまた見知っていて。 だからこそ、この写真でその姿を見た時には、二人して帰ってきて欲しいものだ。と願ったから]
(47) pearlkun 2014/07/19(Sat) 17時頃
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[どうして動けないのか、それは内緒にしておきたかった。彼のことを考えたくなかったから、自分の行動を少しだけ反省しているから。まあ、出会ったのが彼らだったら、自分は死ぬことができたんだろうか、そんなことが浮かんだけれど、考えるのは止めておいた そこでヘクターのヤヘイに向けた言葉>>46を聞けば]
…お嬢… じゃ、ない……
[それには少しむっとして、否定した。確かに、多くの人に助けられてはいるけれど、これでも一人暮らしをしているんだから]
(48) hoshine_k 2014/07/19(Sat) 17時頃
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[立ち尽くすその姿>>44を、ただじっと見つめる。
透明な硝子の板に閉じ込められたように、全てが止まって見える。
ああ、"友達"が感じたのもこんな感覚だったのか。と]
(49) pearlkun 2014/07/19(Sat) 17時頃
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[きっとこの写真は、彼のところに行きたかったのだ。 ぼんやりとそんなことを考え、視線を落とす。
彼が承諾すれば、代わりにハーブを受け取り、逃げるようにその場を後にするだろう**。]
(50) pearlkun 2014/07/19(Sat) 17時半頃
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[目の前の彼ら ヤヘイは集会所に行く、と言っていた。それはいつものこと 彼の待ち人が帰ってきたのかこないのか知らないけれど、いつもの日常を送っているように見えて。憐れみもなく単純に、いろいろなことが理解できていないのだろうな、と思った 自分も彼の死が理解できなければ、それは良かったのだろうか。何も感じずにいられたら、こんなに悲しくなることもなくて。そういう意味では、変わらないヤヘイが少し羨ましくなった
そしてケヴィン。兵役拒否に関しては純粋に、すごいな、と思っていた。戦争を良いとも思っていないけれど、国には逆らえず。そのなかで、拒否するなんて、と でも今目の前にするとどうしても、ケヴィンが戦争に行っていたのならば、死んだ人は死ななくてすんだのではないか、と考えてしまって 八つ当たりだとわかっているけれど、なんだか、とても、傷つけたくなっていまって。叫びそうになってしまって
一度考えてしまえば、嫌て汚い感情は止まらずに どうしようもなく彼らの前から逃げ出したくなってしまって 叫ばないように吐き出さないように、口を抑えて、耐える]
(51) hoshine_k 2014/07/19(Sat) 17時半頃
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[普段女にそんな呼び名はしないが、ホリーのことだけはよくお嬢やホリー嬢と呼ぶ。 特に理由はないと自分では思ってはいるが、多分深層心理は違うのだろう。 だから、彼女が不服な顔をして抗議をしたのはきっと正しい>>48
正しいとは思うが謝らないで、無言で担いだ体が落ちないようにポジションを調整しておいた]
……じゃ、
[ヤヘイとケヴィンに小さく声をかけて、歩みを進めようとする。
ヤヘイの、なにが起こっているのか分かってないような白痴の顔に、微かに張り付いた不安も ケヴィンの、なにも悪いことなどしていないのに気まずそうな顔をして俯いてる様子も
見たいものではなかったから]
(52) see 2014/07/19(Sat) 18時半頃
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すまない、すぐ返すつもりだったのだが。つい眺めてしまって…確かに、この写真は気になるものではあるが。…いいのかい?君の兄さんが写っているのに
[婆やが彼女にヤニクが亡くなった事を既に話したのだろうか。という考えが頭をかすめた]
なら、ちょっと借りていてもいいかな。婆やもこの写真、見たいと思うし
[私も婆やからヤニクの事は色々聞いたが。確か、ヤニクはこの写真を戦場から送っていなかったはずだ]
(53) scarecrow 2014/07/19(Sat) 18時半頃
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君のお兄さんが帰還して落ち着いたら、ヤニクについての話を聞きたい。…彼は、私の大事な友達だったから。もう帰らぬ人となってしまったとはいえ…。
[そう言って微笑むと、婆やが用意したハーブを彼女に手渡し
逃げるようにその場を後にする様に後ろから声を掛けた]
お兄さんに、よろしく伝えてくれ。君に会えたのも、何かの縁だろうな。ありがとう!
[彼女がこちらを振り向いても振り向かなくても。彼女の姿が視界から見えなくなるまで、手を振った
何度も、何度も……]
(54) scarecrow 2014/07/19(Sat) 18時半頃
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ー自宅への道ー
[ハーブの花束をぎゅっと握りしめ、足早に自宅へと歩く。]
戦争がなければ。 お兄ちゃんと、ヤニクさん、ルーカスさん いつか3人で仲良く話したりする時も 来たかもしれないのかなぁ……
[大事な友達だった>>54その言葉が頭の中で反響する。
失ってしまった可能性、未来に思いを馳せる。 今更どうしょうもないと、わかってはいたけれど。]
(55) pearlkun 2014/07/19(Sat) 21時頃
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[大事な人が還ってくる者 大事な人を失った者。
対象的なようだけれども、戦争は等しく皆の大切な物を奪った。
その事を実感しながら、家路に着く。
必ず兄と二人、高台の屋敷を訪れようと決意して。]
(56) pearlkun 2014/07/19(Sat) 21時頃
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[借りた写真を婆やに見せれば、彼女はまた涙を流しただろうか
ヤニクがいなくなった今も、戦場の一風景を切り取ったそれは彼がこの世に実在した事を示していて
部屋で音を流すラジヲは相変わらず我々にひとつのメッセージを告げ続けていた]
国民 ニ トッテ ハ 戦前 ト 変ワラナイ 暮ラシガ コレカラ 戻ッテキマス
ヨカッタデスネ 平和デスネ オメデトウ
(57) scarecrow 2014/07/19(Sat) 21時半頃
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[明らかに偽りのメッセージだが、それは流さないといけないものであるという事も世の中を長年生きた私は重々承知していた
このメッセージを流さないと、国民はパニックを起こすほどにはダメージを受けているのだ
そもそも、本当に平和なら平和を強調する必要は無いわけで]
(58) scarecrow 2014/07/19(Sat) 21時半頃
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とりあえず、終わったのは良かったけどな…
[生きる先に何が待ち受けているかは分からないが、また近いうちに昔ヤニクと一緒に夕焼けを見た海へ行こうと思った
あの少年の日に思い描いた未来を、記憶の底から呼び起こす*為にも*]
(59) scarecrow 2014/07/19(Sat) 22時頃
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[結局、ヘクターに自分の家まで運んでもらった 肩から降ろされると、ふらふら歩くぐらいはできるようになっていたので、自分で地面に立つ]
…ありがとう ヘクターさんは、やっぱり、優しいね… また今度、お礼に…何かするから…。私に、できることなら、だけど…
[相手の反応はどうだっただろうか
それから去っていくヘクターを手を振りながら見送った]
(60) hoshine_k 2014/07/19(Sat) 23時頃
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[ふらふら家へと入って、とりあえず水を飲んだ。炎天下にいたからか、冷たさが心地良い
ふと、家に一人ということが寂しくなってしまって。ガランとした家の中を見つめていた。家族が帰ってくるまで、また外へ出て誰かと話そうか、と思いながら。できるのかは、すべて気分次第だけれど]
(61) hoshine_k 2014/07/19(Sat) 23時頃
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[水を飲んで一息つけば、なんだかどっと疲れが襲ってきた ふらふら歩いてベッドへと横たわる
彼の母親からの握られ涙で濡れ、くしゃくしゃになってしまっていた。それを光に照らす。現実を思い出すかのように、辛うじて読める「戦死」の文字を見つめて
窓から見える太陽はいつもと変わらず空で輝いていて やっぱり、彼を亡くしたこの世界を許すことはできなかった 涙で視界が滲む。あれだけ泣いたのに、まだ涙は枯れないようで]
(62) hoshine_k 2014/07/19(Sat) 23時頃
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……優しくなんか
[ホリーを彼女の家の前へ遺棄した後、立ち去る間際にその言葉だけ落とした。
優しくなんかない。
単に、自分が目覚めが悪いから止めただけというのは、優しいとは言えないだろう。
ホリーに、背中を向けたまま肩越しに手を振る。 ホリーが安らげる家に入ったのを扉が閉まる音で確認して、自分はまた熱された道を歩く]
(63) see 2014/07/19(Sat) 23時半頃
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[歩く。
歩く。
歩みは、段々と早足になって。
人気のない道の地面を蹴って、走った]
(64) see 2014/07/19(Sat) 23時半頃
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[泣き声とも悲鳴とも違う声が、喉までせり上がる。 それを呑み込んで、押し込んで、ただ道の端で座り込んでいた。
心臓は破裂しそうなのに、頭は冷えたままで。 涙の一滴も出してないのに、喉の奥から嗚咽は漏れる]
っ……ぐ、
[咳き込んで、道端の石と化していたが。 その頭上に、ふっと影が差して
虚ろに顔をあげれば、そこには長く美しい髪を持つ、村長代理の姿があった]
(65) see 2014/07/19(Sat) 23時半頃
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[どうしたんですか、とか。 なにかお困りですか、とか。 そんなことを訊かれたのだと思うが、なぜか音がわんわんとぼやけるように反響して、耳に上手く音が入ってこなくて。
首を横に振り、なんでもないから早く行けと、反響に耐えて声を出す。
それなのに]
(66) see 2014/07/19(Sat) 23時半頃
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……もしかして、ヘクターさんもどなたかを亡くして……?
……そうですか、心中お察しします。
でも、もうそんなに悲しまないでください。 天国へ行ったその方だって、悲しまれることなんて望んでませんよ。
(67) kaisanbutu 2014/07/19(Sat) 23時半頃
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[先程打たれたばかりというのに、そんなことを口にしたのは。 彼女は、他人を思いやる心が欠けているから、なぜ怒られたのか理解できないのだ。 ヤヘイが腐った瓜でも食べたいと願ったことなど気が付かなかったように。
恵まれ過ぎて、足りないものへの想像が働かない。 そして彼女は、今回も恵まれる側だったから]
(68) kaisanbutu 2014/07/19(Sat) 23時半頃
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元気を出して、ください
[平気な顔をして、気が付かないままに。 悲劇の地雷を踏みにじるのだ]
(69) kaisanbutu 2014/07/19(Sat) 23時半頃
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[泣いても喪失感を埋めることはできなくて
たからずっと、この涙と生きていくと、決心して]
[今日もまた、あなたを思って
泣いている自分がひとり]
(70) hoshine_k 2014/07/19(Sat) 23時半頃
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ルーカスは、ケヴィンの肩を叩いた。
scarecrow 2014/07/20(Sun) 00時頃
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