84 Es 3rd -Test days-
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―セシルと―
[>>176突き放した腕は捉えられ セシルの眼差しは憂いの色を湛えて 紡がれる言葉は甘い愛の囁きでしかなく セシルの柔らかな声は混乱した心に届いた
困惑と憤りが呼んだ疑念は真意を受けて ようやくその色を落ち着かせた
セシルを退ける腕はその力を失い 少しむくれた表情でセシルの言葉を咀嚼する]
………… 僕は お前の悪意しか…知らない 心当たりがあるだろう?
今になってそんな言葉が出てくるとはな… 炎に焼かれて 随分変わったなぁ?
(186) nannan 2014/08/01(Fri) 23時頃
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>>181 ハ――ッ、身体の方は随分と、素直じゃねェか……
[膝の刺激に上がった小さな嬌声に、 口の端を歪める。 腰紐を解いた袴を、下着ごと半ばまで引き下ろし。 セシルの"もの"を剥き出しにする。
乱れた本紫の着物の隙間に手を淹れて、 やわやわと、抗えない刺激を与え]
ふぅん、自分が此方という事は――… ヤられるのは、初めてかい?
[言葉に滲む僅かな喜色。 前面を弄っていた指先は、両足の間から、 一つ、一つ。 セシルの形を確かめる様に、後方へと――*]
(187) goza 2014/08/01(Fri) 23時頃
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[そうして冷笑を向けながら掴まれた手を握り返す 軽くため息をついて 視線を逸したまま続ける]
僕はあまり駆け引きも 嘘も隠した本音も…探るのは好きでは無い… 行いと言動でしか 測れない
だから 秘められると誤解する
[ちらりと目線をセシルに向けて探るような眼差しを向ける]
僕の望みが…お前が消える事だと 何故そこまで言ったと思う
振り回される… まさしくそれよ
――――正しくは 昨日までのお前に な
(188) nannan 2014/08/01(Fri) 23時頃
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僕の望みを叶えたいとか 僕を傷つけたく無いとか そんな事 簡単だよ セシル
[そうして正面からセシルを見据える]
真実を口にしてくれ 欲望も望みもごまかさずに
僕を傷つけるかどうか恐れて …あるいは自分が傷つく事を恐れて 遠回りするな それこそが 僕を混乱させて…傷つける
炎で焼かれる程 己の全てを捨てられるなら 簡単だろう? 心を晒すぐらい
それが 欲しい
[そうして一歩セシルの側に寄るとそっと肩に顎を乗せた*]
(189) nannan 2014/08/01(Fri) 23時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
nannan 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―夜・森― [遠くで、ふくろうの鳴く声が聞こえる。 月影に蝙蝠が過ぎるのを見上げて、男は歩いた。
――近づいてきたその人に情が芽生えたのはいつだったか。 ――長い年月を生きて、今更その人に何を求めようというのか。 そう自問するけれど、責める思いが男の足を止めることはない。 ……所詮は、己も「あの吸血種」と変わらないのだ。 自分の欲求のために、他者に思いを、行動を、押し付ける。
「退屈凌ぎ」と称して己を吸血種にした、あの黒髪の少年は 男を屈服させて「退屈だ」といいながら 愉しそうに。実に愉しそうに嗤っていた。
それが限りなく不愉快だったから―― 己はああはならないで在ろうと、そう考えていたのに。
白髪が美しいあの人への仕打ちは まるで忌んだ少年のものと変わらないなと、 月を振り仰いで、もう一度自分を嘲笑う]
(190) sane 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―茶会・名無しの鳥―
ねぇ、その子触ってみてもいい?
[>>177披露された芸に手を打って鳥に触れたいと強請ってみると、青年は鳥を放つ。 鳥に掛ける言葉遣いは先程のものとは違い、芝居がかったもの。
やがて羽ばたく音も静かに己の元に飛んできて、肩に降りる鳥を間近に見て、藤之助は目を細める。 続く言葉にはその意図が掴めずに不思議そうに首を捻る。 暫く名無しの鳥は大人しく藤之助の触れるに任せていたが。]
…? わ、ちょっと…!
[鳥がいきなり動き出し、藤之助の懐を探る。 驚いた藤之助は悲鳴のような声を出して。 鳥は首尾よく其処に収まっていた青褐色の財布を咥えると、ひらりと飛び立ってしまった。]
(191) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―夜・カリュクス宅――
[いつものように静かにその人の家に入れば、 その人はどうしていただろうか。
起きていたならば挨拶をして、 いつもどおりにその人も寝たふりをしていたならば 今夜は素通りせずに、傍に行って「起きなさい」と囁く。
髪を優しくなでてから 昼の答えを聞こうと、その人の手をとる]
(192) sane 2014/08/01(Fri) 23時頃
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あ、あー…!
[空は己の領分ではない。 隣にミケの姿があれば、手の届かぬ藤之助は眉を下げて。]
せんぱーい…。
[返して貰えないとは思っていないが、困ったように彼の名前を呼んだ。]
(193) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時頃
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[彼の胸の突起を音を立てて何度も吸った。 一緒に、片手だけを彼の手のひらから外して、腰の帯を緩めていく。 緩まったらもう片方の襟元も押し広げて、彼の全身が露になるのに、そう時間はかからなかった。
彼の肢体を見下ろす。 ここまで来て怖かった。 最初に押し倒したのはこっちの方なのだ。
でも、いいか、と聞くのも馬鹿らしく思えた。 どう返事が返ってきたところで、自分の身体の下の彼の上気した顔、あえぎ声、熱い身体、全て手放すつもりは毛頭なかった。
もう片方の手も離すと、彼の裸の腰に腕を回す。 彼を腰を浮かせたうつぶせに近い体勢にするように促しながら、彼の下腹部、その下に手を這わせた。 もう言葉も何もなかった。 荒い息だけ漏れた。]
(194) wallander 2014/08/01(Fri) 23時頃
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[戦争が、まだこの国を覆っていた頃。 僕は時々――夢を、見た。
偵察隊が持ち帰った情報と、僕が実際に"見"た光景と。 複雑に絡み合い、実際の風景のように、僕は自由に其処を歩いていた。 敵の将である男は、明日になれば仲間の一人や二人、簡単に捕らえてしまうだろう。そして、死よりも辛い拷問とも呼べる実験が、彼らを襲う。 それは過去において事実だった。
僕は、そうならない。 だって僕は、自分の身体を動かさない。 ただ後ろから、見ているだけ。 見ているだけで………殺せてしまえればいいのに。 僕の手が、誰かを救えればいいのに]
(195) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[戦争が終わり、僕は本当の意味で一人になった。 僕が作戦の青写真を描いた作戦は、敵方に不可解な死者が出ることが多かった。僕の前では、誰もがそれを「幸運」と呼ぶ。
「死神」と、呼ばれていたのも知っている。 それでも僕は笑っていた。 勝利の影に潜む負傷者は、きっと少ない。 救えたのだ。 そう、思い込んでいたから。
それが僕の"力"だったのかもしれない。 その"力"は
一体、何を"贄"として奪っていったのだろう。 何も持たない僕は、未だにそれがわからない。 わからないままでいい。 今はもう、夢を見ないから]
(196) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[ ]
(197) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[夢を、見た。 知らない男の背中を、僕は少し上から眺めていた。 夢でも質量ってあるのかな? 男はふと振り返って、何か言った――ように見えた。
それでわかったんだ。 こいつは吸血主だ、って。 でも、僕の守るべき、仲間じゃないって。
いつもそうだ。 夢の中では、知らないはずのことが、僕には見える。 夢から覚めて、調べると、それが本当だってわかるんだ。 答えを決め付けて調査するなんて、愚か者のすることだけれど。僕は、自分がそうだと知ってるから、躊躇なんて最後にはなくなていた。
だから、そう。 僕はいつもみたいに言ったんだ]
(198) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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いなくなっちゃえ
(199) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[ぱちん。 夢が弾ける。目を開ける。
僕はまだ、いなくなっていない。 なんでだろう。なんでかな。 ああいう夢を見た日は、いつだって酷く喉が渇く。 僕は立ち上がり、窓を開く。 外は眩しくて、目を閉じた。
夢の中の知らない男。 顔なんてもう覚えていない。 知らない、知らない相手を、僕はきっと
あれは、夢だ。 夢に*決まっている*]
(200) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―数日後・洋上―
[苦しげに絞り出された声に、差し出された腕に>>185、 自分もまた苦痛を感じたように眉を寄せる。]
……そういう、訳じゃ……
[心を許してなければ、とっくに人目がなくなったところで燃やしている。 けれど、それを伝えたところで何か変わるだろうか。
ただ、こんな酷い人間などさっさと捨て置け、そう言いたいだけなのに。 ライジの目を見返すのが辛く、そこから逃げるように目線を逸らす。 かつて燃やして、それでも自分を抱き締める力が弱まらなかったことを思い出す。 そして、最初に出た言葉が自分を案じるそれだったことも。]
(201) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[反応を揶揄されれば>>187、カッとほほに血が上る。]
ひ、久しぶり、だか、……ぅん……ハ、ッァ……!
[急所を捉えられてしまえばおいそれとは動けず。 それより何より、ライジの苦しげな声が身体を縛る。 与えられる快感を享受しろくな抵抗も出来ぬまま、けれど快感に流されまいと自分の腕に噛みついた。 経験については黙秘を。
けれど、彼の指が後ろへと辿りつけばびくりと肩を揺らすことを止めることは出来なかった。 少しでも未知の感覚から逃れようと体をちぢこませ、近くにあった枕に顔をおしつける*。]
(202) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―回想・喜劇団最後の夜― [小さい頃は、ただ我儘に駄々を捏ねるように、彼女の首筋へ幾度むしゃぶりついただろうか。踊り子である彼女が肌を穴だらけにするなど、それこそ死活問題であったに違いない。其れほどの慈悲を受けながら自分という悪魔のような生き物が取り憑いていては、この先彼女に人としての幸福が訪れる事は無い。ずっと思案していた事を決行する意味で、傍らの相棒に語りかけた。]
なぁ、一緒に、来てくれるか?
…ははっ、僕は何処までつまらない奴なんだろうな。 本当に独りじゃなにも出来ない… おまえのことだって大事なんだ。わかるか?わかるよな?
[建前上は鳥使いからゆくゆくは猛獣使いに成る、という建前上の選択を取ったのは数年前のこと。毎日共に過ごし、芸を仕込むよりも喧嘩やら愚痴の相手にする時間が増えていた。種族という境界線など、引く方が可笑しい相手である。その事が何よりも自身を安堵させた。]
変だよな、おまえの血は欲しくならない。 不味いんじゃないか?
[肩にいつものように鳥を乗せ、静かに劇団のコテージを後にした。荷物は持たず、ただポケットには鳥の腹を満たすためだけのビスケットを数枚しのばせて。]
(203) 波平 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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― 朝 ―
んん…
[普段引きこもり気味の自分の朝は遅い。 だけど今日は、何かくすぐったい感覚がして薄く目を開けた。 ふわりと、自分の頭に手を伸ばして微笑む藤之助の姿が見えた。
ぼんやりと、横になったまま彼の顔を見上げる。 彼が囁いた>>184 そして、彼の顔が、唇が近づいて、少しだけ温かい感触を感じた後、すぐ離れていった。
全てが夢のようだった。 変わらずぼんやりとしたまま、店の方へと向かう彼の後姿を眺めながら、再び目を閉じた。]
(204) wallander 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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はー
[目覚めると一人でソファベッドに転がっていた。 二日酔いで頭ががんがんする。 のろのろと起き上がり、投げ捨てていたもろもろを着込んでゆく。]
…やつはどこいったんだ…
[バーの方からはコーヒーのいい香りがする。 既に起きているのだろうか。 そういえばさっき彼が起き上がっていたのを見たような見ていないような気がする。 頭を押さえながらよろよろと店の方へ向かうと、なんだか普通な顔をしてカウンターに座っていた藤之助にお茶会の誘いを受けた>>159。]
(205) wallander 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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へー… いいんだけど…
[ちらっと藤之助の表情を見ると普段のように無邪気に喜んでいる。 あれ、昨日のことなんか夢? と思ったその時、にこやかなマスターから朝食としてコーヒーと赤飯を提供された。]
マスター… マスターは飲み物だけ作ってくれりゃそれでいいにゃ…
[脱力して呟いた。]
(206) wallander 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―夜更け・藤之助宅外・ガーディ宛―
[採取した吸血種達の血液を、未来へと転送する。 其れらは解析され、 多額の遺産相続の資料として使われるのだろう。
事前に資料として手渡された中には、 身体能力を加速させる者や焔使い等、 数々の異能に関する注意書きあった。 対処方法はただ一つ、やられる前にやり、 後は逃げの一手だと――…
そんな鼻紙代わりもならない諸注意の中でも、 死神と呼ばれた異能は実に不可思議だった。 書いてあるのは戦果のみ。 其の能力も、素性も、全くの白紙だった]
(207) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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――誰、だ……?
[全身に、藤之助の血の匂いを纏わり付かせながら。 何者かに見られている様な気がして振り返る。
――――誰も、いない。
けれど確かに何かの気配を感じる気がして。 怪談じみた死神の記録を思い出したのは、 おそらくは其のせいだっただろう。
周囲に神経を張り巡らせ、 再び、歩き始める。
そして、
数歩]
(208) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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トサリ、と。
――倒れ伏した。
其の瞳には、何も映らず――**]
(209) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―カリュクス邸・ライジと―
なぁに。幽霊にでも遭ったような顔をして。
[>>178振り返ったライジは声を漏らす。 僅かに眉を吊り上げてみせたのは態とだ。 慌てて両手を上げて敵意のない事を表明する彼を見て、藤之助の紫紺は細められる。]
そう。それなら良かった。
――二度目はないよ。
[>>179嘆願にはさらりと脅すような言葉を混ぜて。 次に不埒な真似を起こそうとした時には痛い目を見る覚悟をして貰う事にして彼から離れた。**]
(210) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―カリュクス邸・茶会の芸― [和服の懐から掠め取って来た財布を受けとり]
おやおや、あれほど言ったのに手癖、いや足癖?の悪いやつだなぁ
『チップ!モラッタ!チップ!』
[鳥が羽をばたばたさせて誇らしげに言うと]
お捻りか?おやおや、こんなにもたくさん頂いて。 すみませんねぇ〜。では有り難く…
[そう言いながら財布をポケットに仕舞う仕草をし、今度はズボンのポケットから花を一輪、それを鳥が嘴で挟み、再び和服の人の元へ。]
ささやかながら、多すぎるお捻りのお礼です。 隣の席の方を口説くのにお使い頂ける便利なアイテムですよ
[舞台に立ち、歓声を浴びながらも自分を否定して来た日々が嘘のようだ。初めて訪れた茶会で唐突に始めたショーに笑顔を見せてくれる「同族」。ここへ足を踏み入れたのは偶然か必然か。死に場所を探して辿り着いた場所が此処で良かった、と、至極自然にこれは運命なのだと思った。]
(211) 波平 2014/08/02(Sat) 00時頃
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ミケは、カリュクスにCで猫ぱんちをした。
wallander 2014/08/02(Sat) 00時頃
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―焔に巻かれた後―
[咄嗟に取った腕を困惑の面持ちで見つめていれば、それから力が抜けた>>186のが分かった。 何の心境の変化かと亀吉の方に視線を戻せば、そこにあるのは冷笑で。 続けられた言葉に、苦笑しか出てこない。]
……確かに、心当たりしかないな。 炎に焼かれたというより、悪夢のせいかもしれないけれどな。
[自嘲と共に彼の腕を手放そうとして、逆に握り返され>>188目を瞬かせる。 此方に目を向けないまでも、自分の手を捉えるそれを振り払う事は出来ず静かに彼の言葉に耳を傾ける。]
(212) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時頃
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[刻み付けようとしなくても、確かに彼の中に自分の存在はあったことをようやく知る。 が、それを諸手をあげて喜べるほどの素直さはなく、先ほどの決意>>145を思い出せば猶更。
彼が自分の目を真正面から見据えてくれば>>189、最終的には今度は此方が目を逸らす番だった。 その姿は亀吉の目にどのように映っただろう。
けれど、そっと近寄ってきた熱に、肩に感じる重みに、それを突き放そすことは出来なかった。
どれくらいそのままで居たか。口を開いたり閉じたり。 散々迷って、結局は彼の視線の強さに押し出されるように言葉を紡いだ。]
(213) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時頃
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……好きだ。
(214) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時頃
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[彼が離れようとすれば、顔を見たくないとばかりに彼の顔を自分の肩に押し付けて、更に言葉を続ける。]
けれど、この感情を私はお前にだけ抱いている訳でもない。 情けない事に、全てついさっき気付いた事だけどな。
今まで散々傷つけてきた。 多分、これからも傷つけるだろう。 自分ではお前を選べないくせに、お前が他の者に向かえば醜い嫉妬を向ける。
だから、離れようと思った。 近くに居たら、私はお前を傷つける事しか出来ない。 けれど、それが本意ではないんだ。さっきも言った通り、お前の幸せを願っているのも、事実だ。
[そこまで言い終えて、やっと亀吉に回していた腕の力を抜いただろう*]
(215) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時頃
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