93 Once upon a time...
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[トリノスの急な提言>>152には、つい、あり……だとは思ったものの>>151。 受けた苛立ちのせいか、口には出さなかった]
はーあー。せっかく呪い解けた>>134のに、こんなにプルプルしちまってー。
[ジャニスが子犬を落ち着かせにいく>>153のそう見送って]
あたしも、ちょっと顔洗って落ち着いてくる。 アントニーくん、悪かったね。出番前に変なの見せて。
[落ち着け、まだ公演中だと言い聞かせて。 水場を目指して歩みを進めた。仮に何か声をかけられたとしても、せいぜい一言二言返すにとどめたことだろう**]
(161) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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ブロ、
[しゃんしゃん駆け寄っていったら、頭を撫でられた。 羽根飾りを避けて髪の上を指先が通り過ぎていく。]
ブロ、みんな、やれそうか。 おれ、や、るから。頑張る。
[口にして、自分に言い聞かせる。 冷静さを取り戻すまじないのようなもので、舞台に立ち始めたばかりの落ち着かない頃は、よくいろんな団員に頑張る、と言いまわっていた。]
(162) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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[クラウンの仮面から見る世界がどんなものかは知らない。 ただ、向いているんだろうなとは勝手に思っていた。]
人はいつか死ぬ。
[「殺された」事を除けばよくある話。 今は犯人探しも、原因も見ている場合ではないのかなと 公演の声を幕の向こう側に聞いて言葉を選んだつもり。]
今は、何が重要?
[フィリップがこうなのは今に始まったことじゃないし、 エフェドラの苛立ちはよくわかるつもりだ。]
(163) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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反対はしないが、随分気が早い話題だな
[フィリップやトリノスの口から出た 次の団長という言葉に]
悲しめ、憤れ、とはいわんが そういう気持ちのヤツもいるから
…察して欲しい
[ジャニスやエフェドラが去ってから 彼らに告げる]
みんながみんな そこまで割り切りよくないしな あの団長を心底好いてるヤツもいるから
(164) 2014/10/13(Mon) 01時頃
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[髪飾りを避けて軽くアントニーの頭をなで]
ああ、楽しみにしてる きっと、お客さんもみんなそう思ってる
…大丈夫、アントニーならやれる
[彼が舞台に立つようになって何年経ったか そういえば、初舞台から間もない頃 >>162自身にいい聞かせる呪いめいた 「頑張る」を、よくいっていたなと思い出す]
(165) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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何故。
俺が悲しくないと?
[思っているのだろうか、団長を好いて居ないとでも。 感情だけで動くだけが人では無いのだと思うが、 この男は違うのだろうか。 組織として立ち回らない可能性まで考えないでいるのなら この猛獣使いにはすこし、がっかりする。]
団長の、作ったここを、壊れる前になんとかしようと。 思うのは、おかしい?
[うっすらとブローリンを睨みつけて。]
(166) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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この千秋楽を無事に終えることだな
[トリノスの問いに即答する 彼の相方、トリが命を落とした時も 暗黙の了解で実行された 今はそれが団長になってしまっただけのこと]
けど、頭で分かってても 気持ちが追いつかないこともあるだろ?
[あの時の彼の胸中はどんなものだったか 自分には測る術はないが トリノスが通り過ぎたであろうそれを 今通っている者がいるのだと、案に告げる]
(167) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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[察して欲しいと言われても>>164 何を察すればいいのか全く分からないが]
今、重要な事は 今日の舞台を、完璧にやり遂げる事だね。
[ふわりと微笑んで。
いつもよりも喋るな、と トリノス>>166を見て微笑んでいた]
綱渡り、見逃しちゃったなあ
[悩みは、全く違う方向だった**]
(168) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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……うん。
[アントニーならやれる、を耳にして、軽く自然に笑えた。 いつも通り、を取り戻してきた。]
ドラにも怒られる。
[さっきの力ないガッツポーズを思い出す。 出番まで本当に間もない。共演する動物たちの様子はどうだろうと檻の方を覗き込みつつ。]
(169) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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[気付けばニコラスの姿はなく。 ジャニスが、エフェドラが立ち去り その話は終わりのように見えた。]
は……。
[吐息が微かな音を紡ぐ。 ささやかな言い争いでも身が竦む事があるのは 父が激昂しやすい性質で それを向けられるのがスーザン自身だったからだろう。]
(170) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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ザック、「代理」務まる。
[顔たる団長そのままとは言わずとも、 風船が爆ぜるように崩壊してしまわないようにと思ったのに。
何故感情を表に出した人だけが悲しんでいるのだと 決めつけられるのだろう。 動物を相手にしているのなら、 言葉だけが全てでないと知っていてもおかしくないのに。]
――残念。
[言葉も想いも、届いていないと知る。 それは自分の言葉選びにも問題はあるが、 短くない時を一緒に過ごしてきたとどこか過信していた。]
(171) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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だめ、だからな。
[今度はブローリンとトリノスが始めそうだったので、一言だけ制してから。 しゃん、とステージ裏のドア前まで向かった。 アクロバットジャンパーは、袖ではなくステージ正面奥の大扉から出る。]
(172) 2014/10/13(Mon) 01時半頃
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[トリノスとブローリンが話しているのを 杞憂と思いながらも少しだけ心配そうに見詰める。
ふとフィリップの声>>168が聞こえた。 完璧にやり遂げられただろうか、と自問する。]
みんなのようにもっと華のある演技が…… 出来るように頑張らなきゃ。
[公演が終わればまた練習しようと心に決めて。 綱渡り、と聞こえ来れば、女は灰色をはたと瞬かせた。]
今度は見て貰えるかしら。 ――…空中ブランコのメルヘンの素敵だった。
[ぽつりと感想を漏らして微かな笑みを浮かべる。**]
(173) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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さあ、俺はトリノスではないから分からない
[己の胸中はどうだろうと考えてみて 団長の人となりを思い出す
割とワンマンだったとも思うが メルヘンへの情熱は並々ならぬものも感じ 憎めない所もあって、嫌いではなかった
どこかで現実を受け入れていないのだろう 突然過ぎて、気持ちが追いつかないのは まさに自分であったのだと気づく]
…いや、おかしくはないさ だからって、今朝いなくなった人間の後釜を 前置きなしに出されたら、びっくりする 嘆き悲しむのは後でも出来るとも思うがな
[睨みつけるトリノスに穏やかに返す]
(174) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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しないよ。
[怒っては居るが喧嘩にはならないだろう。 大声を出すほどの気力はもう、残っていない。 これでも大仕事の後だからと出番になるアントニーを見送る。
全員の演目が終わるまではそうやって袖に居る。 まるで次の死者が出ないように見張っている、 または誰が死ぬか待って居るかのように。]
(175) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 02時頃
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時間は、止まらない。
[そして開演している以上立ち止まっても居られない。
これがトリの死んだ後思い知ったこと。]
……スージー。
[心配そうにされてへにゃりと眉毛が下がった。 舞台は見ていたし思わぬ共演に驚いたし、 感想を言いたいことは沢山あったのだけど。 出来たのは名前を呼ぶことだけだった。**]
(176) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 02時頃
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喧嘩じゃない、大人の話し合い
[出番の前に釘を刺して来たアントニーに 彼の耳に届いただろうか 袖とは別の場所へ向かう背中を見送った]
ということで、大人らしくもう少し静かに話そうか
[態とらしく声を顰めて聞いてみた]
団長の死んでた様子と 犯人に心当たりがあるか聞かせて欲しい
ちなみに、先にいっておくと 動物たちや檻には、不審な点はなかった*
(177) 2014/10/13(Mon) 02時頃
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[心配そうに見つめるスージーへは 普段と変わらぬ笑みを見せ
トリノスから答えが聞けたなら 短く礼をいって、その場を離れた]
壊れる時は、どうやったって壊れるけどな だからって、壊していい訳でもないし それが、壊れかけてるのは…さすがに見過ごせないさ
[誰にともなくつぶやいて*]
(178) 2014/10/13(Mon) 02時半頃
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[舞台裏で軽く、ジャンプ。そのたびに鈴が何度も鳴る。 シルクの垂れた金環と、ついていないのとを合わせて放り投げて、最後のウォーミングアップを繰り返す。
身長が合わないことが主な理由だが、クライマックスを担うジャンパーたちと違って、自分はほとんどソロジャンプだ。 息のあった群舞を魅せるのでなく、自分一人だけ。 ここに来ると袖であったことなんて、みんな忘れてしまいそう。 それくらいのぴりりとした緊張感と、集中を得られる**]
(179) 2014/10/13(Mon) 03時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 03時頃
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[開幕前。ペギーは化粧の得意な団員に頼んで、赤く腫れ上がった目元をごまかしてもらった。薄紫のシャドウは、お世辞にも似合ったものではないが、遠目にはわかるまい。彼女の衣装はシンプルな黒のシャツ。髪を整え、笛の状態をチェックする。準備完了。彼女が舞台裏に到着した時、バンドネオンは既にステージで待機していた。合奏は開幕の口上のあと。今はただ待機。
何もない時間。今朝の出来事を思い出す。思わずこみ上げてきた涙を、すんでのところで飲み込んだ。
「公演の間だけでいいから」
クラウンは言った。ペギーはゥン、と頷いて]
ぺぎーは、ずっとだいじょぶです。
(180) 2014/10/13(Mon) 03時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/13(Mon) 03時半頃
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[客の入場もあらかた済んで、定刻通りの開演。舞台にはいつもの脂ぎった親父殿の代わりに、大きな口のクラウンが立つ。]
はっぴいえんど。
[無意識に、繰り返した。 公演が終わった後の幸せな気持ちは、もう帰ってきそうにはない。身を切り心を砕いて創り出すハッピー・エンドは、今までのそれとは全く違う、何か得体の知れない怪物のように思えた。
終わりなんか来なければいいのに。ずっと夢のような舞台が続けばいい。彼女の思いは、言葉にはならない。だから彼女は、自分の思いを知ることもない。ただ、だいじょうぶ、と、繰り返した。]
(181) 2014/10/13(Mon) 04時頃
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[現れたザックへ>>160]
クラウン、時期団長になるんだって。 良いと、思う。 新しいメルヘンも、きっと、楽しそうだね。
[ふわりと笑う]
(182) 2014/10/13(Mon) 11時半頃
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[エフェドラは去った。 トリノスとブローリンの言い合いは 理解し得なかった。 とりあえず、自分に用は無いようだ]
楽しみにしてる。 猛獣ショー。
[ブローリンにそれだけをぽつりと言い残して。
ブランコ後は、いつもの定位置は埋まるのも日常。 その後は、皆と同じく舞台袖で見守る。
鳥に突かれながら**]
(183) 2014/10/13(Mon) 11時半頃
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[共同生活の中、様々な感情が見えるのは極当然なこと。 その中に怒りの感情があるのも不思議ではないし 此処で暮らすうちに怒気のままにすぐ手を上げるような―― 父のような激昂をみせる存在は稀なのだろうとわかっていた。 けれど昔の体験から言い争う間に立てるほどの強さもなく。 怒りの感情に思わず身を竦ませてしまう癖は消しきれず。 ただ昔のように逃げ出す事がなくなってきたのは メルヘンの仲間が安易に手を上げたりはしないと思えるから。]
……。
[過去が過り、気付けば胸元で重ねた手を握る形。 その手首に微かな違和感を感じて視線を落とす。 違和感の正体は演目の際に残された鞭の跡。 うっすらと赤い線が残るに気付けば軽く擦り 腕使うのに問題ない事を確かめる。]
(184) 2014/10/13(Mon) 14時半頃
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[ブローリンの声は穏やか>>178で トリノスもまた声荒げる様子もなく>>175 やはり杞憂と思えば無意識の強張りも緩んでゆく。
そうして紡がれた潜められた声>>177 届くか否かの際どい距離ゆえ 断片的な単語のみ拾い、はたと瞬きして。
名を呼ぶ声に落とした視線を戻せば トリノス>>176が柳眉を下げるのが見えた。]
――…トリノス。
[時間は止まらないと彼は言う。 立ち止まり心休める間もなく、 彼は止まらぬ時間と共にあったのだろうか。 そうならばと考えて、胸が痛む。 突然のトリとの別れで心痛める彼に 付き添う事も出来ずにいた過去を悔いるのは――。]
(185) 2014/10/13(Mon) 14時半頃
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[普段と変わらぬ笑みがブローリン>>178にあれば ほっとしたように目許を和ませ仄かな笑みを返す。 呟きには物思うようにまた視線を落とす。]
壊れる時は壊れるけれど――… 壊したくないと思うのはそれを大事に思うから。 見過ごせないのも――
[同じかもしれない、と離れゆく彼の言葉にぽつりと小さく零した。]
(186) 2014/10/13(Mon) 14時半頃
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――大テント・水場――
[据え置かれた桶から水をすくい、ばしゃばしゃと顔を洗う。 メイクも不要となった表面を冷やし、ぐっと心を落ち着ける。 ここは、団員たちが用足しや、ちょっとしたメイクの直しに使う場所。 顔をあげ、眼前に据えられた鏡ごしに自分の姿をみて、憎々しげに言い放つ]
らしからぬ人形>>133で悪かったね。
[みんなの場所を離れた時。 やってきたザック>>160やブローリン>>164とは入れ違いとなってしまったことだろう。 ……頭が痛い。 フィリップに投げかけられた言葉が、ぐるぐると頭をめぐる。 人形だなんて、自分でも言っているし、周囲もきっと、親しみをこめてそう呼ぶこともある。だからそれは別にいい。 ただ、彼の真意はともかくとして……笑いの消えたフリップの声が、まるで『物』に対して言い放ったように、エフェドラには受け止められて。 久しく離れ、忘れようと努めてきた、過去の自分が思い浮かぶ]
(187) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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[何人かの団員と入れ違え―――…
次期団長に名前を挙げられた ザック>>160の横を、通り過ぎる。 なにか声を掛けようとして、真逆に、口を閉じた。
頑張れ? それとも、 期待している?
腹のなかと、あまりに裏腹だ。 あまりに、空々しい。 舞台袖から離れる足取り。 皆を窘めている声>>164は、届かなかった。]
(188) 2014/10/13(Mon) 16時半頃
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