108 Persona外典−影の海・月の影−
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[奇妙な赤い満月の夜、 白い少女が花咲巡理に手を引かれていけば、寄りかかったコンテナから身を起こす。>>48 相馬が肩をたたいていくのに、緊張感から解放された安堵のような息を漏らした。]
絹ちゃん、今度あそんでよ。 なーんか、今日は遊び足りなさそうだし?
[ひらりと手をふったけど、あっさり去ってくのが彼らしい。 それから夜明けと共に“ペルシナ使い”たちが散っていく。 律がすることといえば、幼馴染が集団下校するのをきっちりと見届けるくらいだ。それから一人で寄り道のひとつでもして帰るだろう]
(98) 2015/02/16(Mon) 22時半頃
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[起きた事件が雛宮律の日常をそう大幅に変えることはない。 学校にいればそこそこ目立つほうではあるから、いなければいないで、不登校を心配されるのではなく好き勝手やってる、と思われるだけで。 だから、出席率が増えるわけもない。
退院日は予定どうり、満月の夜の次の日。 雛宮律を迎えに来た気難しい祖父は金髪を一瞥したが、、 なにごともなく順調に手続きを済ませ、無事退院と相成った。 ――どこぞで>>93点滴をひく入れ違いにやってきたのに遭遇すれば]
見舞いはやっぱケーキか?
[呆れた顔でそれだけ行って、待たせている祖父の下へと急いた。]
(110) 2015/02/16(Mon) 22時半頃
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―祟神神社― [そんなわけで竹箒持って掃除にいそしむ金髪和装、 絶妙に神社にミスマッチな少年は見てるだけでつついて泣かせたくなるような、――同属なんとかという奴だったけれど――子供を目にした]
……、
[そろっと足音なく背後から近づいていくのは、 雛宮律の単純なる悪ふざけ、というやつだ]
(113) 2015/02/16(Mon) 22時半頃
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フィリップは、>>112 背中を向けてるとかまさに格好の獲物だった
2015/02/16(Mon) 22時半頃
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――わっ、
[>>115 深呼吸のち、脅かす声ひとつ。
古典的かつ極めて単純な驚かせ方である。 過去少年はお化け屋敷で脅かし役にこれをやられて盛大にびびった挙句、驚愕のあまりすっころんでまた泣いた。 あの時、花河に言われた言葉は記憶に残ってはいるが――。
悪戯めいた表情で、さて、女の子の様子を伺ってみる。]
(120) 2015/02/16(Mon) 23時頃
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……ん?まゆみさん?
[間際、知る名前が聞こえた気がするが。 >>130 耳を劈く悲鳴と跳ね上がった身体に仰け反った。 石敷きに引っかかった小さなかかと小石が跳ねる]
お、おおっ?!!うあっ、
[跳ねた小石を避けようとして、こちらは盛大に尻餅ついた。 そのまま何故だか盛大に謝っている子供にぷすーっと、 如何にも人の悪い感じで噴き出した、尻餅ついてるけど]
なんだよ、悪いことって、さては賽銭泥棒かー?
[尻を払って立ち上がれば、ほら、と子供に手を貸してやる]
(132) 2015/02/16(Mon) 23時頃
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そうだね…この…がいい…
あの…にしてあげる…のお…としては…にぴったりだ…
いや…ね…
そう…の…を…くような…ではないだろうけれど…
あのぐらいの…の…ときたら…かと…がいいものだからさ…
ほんのちょっぴりだけ…を…けておこうと…っただけだよ…
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賽銭泥棒すると祟神様にたたられるぞ。 ここにはほかにも、火の神様とか、地獄の神様とか、 こわーい神様が沢山。
[くすと笑われた意趣返しとばかりに、 自分も幼い頃散々脅された脅し文句を、ついでばかりに口にする。が、>>137 続いた問いかけには、ふと息を吐いて小さく頷いた]
そうだな。いたけど。 ……ああ、お前、まゆみさんの知り合いなの?
[先ほどの脅かす前の呟きに、問いを返す]
(143) 2015/02/16(Mon) 23時半頃
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よしよしわかった。 神様にちゃーんと言っといてやるし、 その霊験あらたかなお守りがあれば大丈夫だろ?
[>>146 素直な子供をからかうのは、ぽふと頭に手をやって一旦止めにしておいた]
高屋敷真弓さん、だろ? ああ、まあ……この辺じゃ名の知れたお嬢様だし、 議員先生な高屋敷のおじさんの名前その辺に彫ってあるし。
……は?人間?のっとられる?
[きょとんとした顔はけれど一応は真面目に考えているようで]
なんでそんな風に思ったのか、わかんないけど。 まゆみさんに、なにか変なところでも、あったの?
(148) 2015/02/16(Mon) 23時半頃
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―退院日・中央病院にて―
[>>1:541 あの時は何を思ったのか。 羨ましがられる立場であることが不思議だった。 あかりは自分がほしいけど持ってないものを、持っている。
――持っていた。
「……じゃあ、あかりも泣く?」
問いかけに拗ねた気持ちも少しはあった。 だって泣いてもどうにもならないことが沢山ある、 その頃からもう雛宮律は、それを知っていたのだから。
名前を呼ばなくなったのは、いつ頃からだったか。 何せ、現在はメアドもさだかでなかったくらいだ。]
(149) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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あのな。
……そんな状態になった癖に、 お前なにマジに張り切っちゃってんの?
[メアドを渡しながら告げる言葉は、殊更ぶっきらぼうな響きになった。適当にやり過ごせばいいものを、花河は危険なことにあからさまに首を突っ込もうとしている。幼馴染としては至極当然の反応だった*]
(150) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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なるほど…
この…は…に…がいいみたいだね…
おもしろい…
だろう…
まあ…に…もその…の…いに…けるとは…わないんだが…
…がかかることは…しいけれど…なのは…しくないな…
どうするのが…いんだろうねえ…
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ああ、大丈夫。 祟神様は、寂しい子には優しいんだよ。
[>>152 今適当に作った嘘設定をさらりと口にしてみて、 竹箒に体重などかけながら、その子の話を聞いてみる]
まーいきなり言われて確かに吃驚したけど。 ……ああ、青い部屋のあの女か、話したような話してないような。 夢で話した気もするけど……、
ふーんあの黒いの「シャドウ」って言うんだ。 そういえばなんかそんなだって感じはしっくりくるな。 で、つまりお前が言いたいのは――。
[元人間、といわれた残骸も、紙芝居のような黒い影のシルエットも目にした。その部分には特に異論を抱くこともない。そして>>155 彼女の主張は理解したが、そこに至る理由はどうやら不思議現象のようだ]
(163) 2015/02/17(Tue) 00時頃
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……んん、 昨日は挨拶くらいしかしなかったけど、 いつも通り綺麗で優しい感じっていうか……
[首をひねる、普段の彼女はどんな感じか。 少なくとも雛宮律のフィルターを通してみた彼女に、 何かおかしさを感じるかといえば、不明だ]
わかんねーなあ。 蒼い蝶が言うっていう感覚もわかんねーし……、 いっそ本人に会ってみるのがいいんじゃねーの?
俺も町のほうに出るついであるし、適当についてってやろーか?
(168) 2015/02/17(Tue) 00時半頃
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そうだねえ…
この…は…しがりやみたいだから…
もっと…しがらせてあげるのも…いいね…
ふうん…
…
…しがらせてねえ…その…りは…さんだけって…っていたな…さて…まあ…いいか…に…えがあるなら…いように…いてくれ…えよ…
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[子供が嘘設定をさらっと信じるものだから、 その素直さに若干不安な顔になってしまったのはともかく]
いや、ついてってもいいって言っただけで、 一緒に会うとまでは言ってな――……、
[>>173 よりによって掴みやすい服など着ていたせいで、思いっきり掴まれていた]
わかったわかった、お届けてしてやるよ。 で、どこだ?図書館でいいのか?
[どうせ暇人なのだ、嘘設定の代償にバス代くらいは出してやってもいいだろう]
(180) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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ああ…そうか…
いや…それはすまなかったね…
…もあの…にはまた…ってみたいと…ってるんだ…
うん…しみだよ…
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―中央区・図書館―
知ってるっつっても、 ろくに口聞いたことねーんだけどな。 ……なんつっても、高嶺の花だし。
[>>184 ちらと見れば、満開の笑顔にはあとため息。 竹箒はイチョウの木にたてかけて襟巻きを巻きなおす。
図書館までは時刻表をスマホで見比べた結果、 スガデンの方が少し早い、車内で人目を思い切り引いていたが気にしない。律には弟妹がいるわけでもない、子供連れは妙な感覚ではあったようで裾ひっぱる小さいのを、とても疑問に満ちた顔で見たりはしてしまったが]
いいか、中では転んでも驚いても静かにしてろよ。
[よく言い含めてから、図書館内部へと乗り込む]
(194) 2015/02/17(Tue) 01時頃
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―中央区・図書館―
知り合いなあ……、 そういやあのすごい髪の傷んだ金髪いたよな。 あいつ、なんか、まゆみさんに慣れ慣れしそうだったぞ。
[>>200 電車にのってるだけで上機嫌になるなんて、子供は不思議な生き物だ。自分が誘拐犯だったら攫うの簡単だな、と考えたりもしてしまった]
……しかしよく考えたら、 知らない人についてっちゃいけません、 って習わなかったのか、お前?
[そういえば名前すら名乗った覚えも無いぞ、とひっつき虫を見やり]
――で、図書館のどこにいるんだろうな?まゆみさん。
[出勤日休暇日もあるだろうから、会えるか会えないかは知れないが。本を読むのは嫌いじゃないし、退屈しのぎにからかう相手もいるから無駄足にはならないだろう*]
(208) 2015/02/17(Tue) 01時半頃
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―回想・祟神中央病院―
……お前ってかなり自己中だよな。
[>>176 花河はどこまで背負いこむつもりなのか。 お節介はつまりは自分の為だという。そんな風に言われては、雛宮律にはそれ以上答える言葉は何も無い。
花河は自身がどうにかなっても、 その「私みたいな思いをする人」がいるかもしれないとは、 まるで考えていないようにも、見えた。
後日、一応見舞いの品を持ってはいった。 おこぼれに預かり損ねた例の店のケーキだった。 なんやかやで、退院日くらいになってしまったかもしれないが*]
(231) 2015/02/17(Tue) 02時半頃
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…かれちゃったので…に…して…い…を…できるよう…こうと…います…
…っててごめんなさい…
あか…り…
ここは…どこ…
お…さんの…が…
これは…いや…これが…の…
…あ…か…り…
お…さん…わたし…ここだよ…
お…さん…そこにいるんだね…
…いたかっ…
…
え…
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