断れば、樽いっぱいの消毒液を飲ませて、下水に放り込む、馬鹿なお前でもどうなるかわかるな?
そんなに飲んだら死んでしまう、それにわたしは泳げないのだ。
むせて咳き込むわたしの前に、ヒナコは何かを取り出した。
これが何かわかるかしら?そう、あの医者の聴診器よ、泥酔して、溺死した貴女がこれを持っていたら、きっと面白い事になるわ。
再び抗議の声を上げようとするわたしに消毒液が注がれる。
あなたがジムゾンとして吊られた暁には、ちゃんとあの医者も同じところへ送ってあげる、どちらが貴女の大好きなせんせいの為かわかるわよね?
まさか脳までアルコール漬けになってる訳じゃないでしょう?
ペチペチと頭を叩かれるわたしは、泣く事しか出来なかった。
その後一体どれほどの消毒液を飲まされたかは覚えていない、気がついたら病院の何時ものベッドの上に居て、せんせいが怒った顔で飲み過ぎるなと言っていた。
わたしがせんせいの白衣の裾を掴んで泣き出すと、困った顔で、眠るまで一緒に居てくれた。
せんせい、ごめんなさい、愛しています、弱いわたしを許してください・・
(-65) 2015/05/05(Tue) 23時頃