108 Persona外典−影の海・月の影−
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人
狼
墓
少
霊
全
アカリに1人が投票した。
マユミに5人が投票した。
ゴロウに1人が投票した。
マユミは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
ショコラは、ケイイチをなでぽふした。ノシノシ
namba 2015/02/26(Thu) 08時頃
ゴロウは、ショコラの頭を撫でている。(なでなでなでなでなで)
jig 2015/02/26(Thu) 08時半頃
ショコラは、大人しくなでなでされている。ちんまり。
namba 2015/02/26(Thu) 08時半頃
オスカーは、アカリとショコラの頭をなでくりまわしてる。もふもふもふもふもふ。
十六夜 2015/02/26(Thu) 08時半頃
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/* >>3:-23 本編で出しそこねたんだけど、中学時代いじめられっ子の友達助けようとしていじめっ子全員合気で投げ倒したという過去をだな(何
>>3:-84>>3:-85>>3:-86>>3:-87 えっと、その……すまない。 いや、まさか元ネタ基準チートとは知らないまま堕天使使いたかったただそれだけにルシファーだしたワケなんだけど……。
>>4:-7 俺もまさかここで吊られるとは思わなくて(遠い目
(0) MagicLy 2015/02/26(Thu) 14時半頃
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─2月某日─
えっと、溶かして、オレンジピール?をちょっと混ぜて……。
[エプロン姿で複数のチョコレートを溶かしていく。 その間にも仕込みに駆け回って、台所はわちゃわちゃしていた。
それ故の必然か、油断が生んだ偶然か。 腕がボウルにぶつかり、溶かしたミルクチョコレートが落ちそうになる。]
っ、やばっ!
[それをキャッチしようと動くと、机にぶつかってイチゴのチョコレートまで落下してきて。 そんなことをやっているうちに、ミルクチョコレートのキャッチに失敗して。]
(1) pepaki 2015/02/26(Thu) 20時頃
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ふにゃああああああああああ!?
[そんな叫び声に駆けつけた者がいれば、二色のチョコレートに彩られた妖精を目撃できるだろう。]
(2) pepaki 2015/02/26(Thu) 20時頃
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─2月某日─
〜♪ よし、新設ギルドの準備完了。 後は、サムにセンパイに、皆をせんの… …みす。布教していくだけの簡単なお仕事。
[その日久々にパソコンでネトゲを立ち上げていた。 以前、満月の夜の会話を切掛けに、丁度ギルドを新設していた最中]
でも、流石にギルド名が「PERSONA」はまんますぎ… …
… アカリ?
[キッチンの方から、妙な叫び声。明に何か起きたかと駆けつけてみると。
キッチンには、ふたつのおいしそうなチョコでコーティングされた…]
(3) 十六夜 2015/02/26(Thu) 20時半頃
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[二色のチョコを浴びて凄い事になってる好きな子に和んだ>>2。
… … … … … …何この可愛い妖精…。 …あの日を忘れずこっそり作ってくれてる…。 …しかも俺、イチゴとミルク好きなのまで押さえ済み。 滑って事故ってどんがらがっしゃんしてるけど、この光景だけでも十分満腹だよアカリ。 美味しそうなイチゴチョコが、アカリの白い肌や髪にべたついてるのも凄い美味しそう。やっぱり日本人は日の丸印だよね…。 いや然し男としては寧ろ邪魔だなイチゴチョコ…いかん落ち着け大塚麻夜、それは流石にアウト… …あ…でもこのチョコ勿体無いし、アカリに失礼してほんのちょっと、ご賞味させて戴けませんかね、本当にちょっと… 舌先だけでいいから!]
(4) 十六夜 2015/02/26(Thu) 20時半頃
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… … … … はは、大丈夫?アカリ。拭くの手伝う。
[実質数秒、然し男としては凄く長い葛藤を経てはみたけど。 結局そこまで大胆な変態にはなれず、ただ助け起こすために明に手を差し出したのだった…]
(5) 十六夜 2015/02/26(Thu) 20時半頃
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あ、う、あ……。 うん、大丈夫……。
[麻夜に助け起こされて、なんとか服についたチョコレートが床に落ちないように頑張る。>>5 服を洗わないと……体も洗わないとだから、お風呂も入らなきゃ、なんて考えながら。]
……ちょ、ちょっと着替えてくる……!
[とりあえずこれ以上汚さないようにしようと。 服を着替えて、脱いだ服はお湯に浸しておいてから片付けを始めるだろう。]
(6) pepaki 2015/02/26(Thu) 21時半頃
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―後日―
はいっ!麻夜、チョコレート! 遅くなって、ごめんね?
[ピンクのいちごチョコのハートの上に、ミルクチョコレートで「toMAYA fromAKARI」と書かれたチョコレートを包みに入れて手渡した。
それを作る間無事だったかは、定かではない。*]
(7) pepaki 2015/02/26(Thu) 21時半頃
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―満月の夜―
[マストからぼろ切れのような帆にまで燃え移る鬼火が、赤い月の夜を照らす。崇神港を青白い炎に染めて、海上で彷徨う船は燃えていた。 敢は燃えている。けれど、自分も幾重にも金色の包帯に絡めとられて動けないでいた。敢が真近に迫って告げる言葉は随分長いような気がした。>>6:85>>6:86]
王子と姫って…… 誰の事だい、それは。 心中しようっていうのか、僕と……
(8) (so) 2015/02/26(Thu) 21時半頃
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ははっ……あはっははは、悪いね、僕は君と心中する趣味はないんだ。相手は決まってる。最初からたった一人なんだよ。
私は、“私”と心中する――――って。
君には入り込む隙なんてないんだ。せいぜい生きて苦悶してる方がお似合い……
(9) (so) 2015/02/26(Thu) 21時半頃
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けどまあ、それでも聞く耳持たない死にたがりなら…… まあ、別に。勝手に…すれば。
[炎上する船の輪郭がぼやける。現世で救われぬ彷徨いの船は、深く破損して、ペルソナとしての形を保てなくなり、自壊した。 シャドウの海のように暗い波間に散らばって、溶け込むように消えていく。
満月の夜が明ければ、港は深く傷ついた傷痕だけ残していただろう。崇神の人々はその原因を知らないまま。ペルソナ使い達のその後もまた別の話。
確かなのは、シャドウを呼び出す者はもういなくなったという事。
それと、高屋敷真弓が図書館のカウンターに姿を見せることはもうその満月の夜以降はなかったという事だけだ**]
(10) (so) 2015/02/26(Thu) 21時半頃
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…う、うん。速く着替えてきな…?
[そして明が部屋へと慌しく向かうのを見送ってキッチンで]
… … … … 。 … …。
[明の服についていたイチゴチョコが、手に付着していた]
… … … … うん。 甘くておいしい。
[こっそりと舐めとったチョコが、普段のチョコより美味しかった]
(11) 十六夜 2015/02/26(Thu) 22時頃
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― 後日 ―
ありがとう、アカリ。 また今度、お返し楽しみにしてて。
[ピンク色の女の子したハート型。それを自分が受け取る日が来るなんて。 そんな感無量になりながら、もうすぐ訪れるホワイトデーに何を渡すかを考え出していた**]
(12) 十六夜 2015/02/26(Thu) 22時頃
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/* >>-167 同士! と、俺もたたりで打ってた( 終盤はコピペでしのいでた(
(13) MagicLy 2015/02/26(Thu) 22時頃
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―崇神病院/病室にて―
[そして、全てが終わった頃―]
……んっ……。
[意識が戻る]
……ここは……? 俺……、生きてるよね……。
[そして、そう小さく呟いた]
(14) MagicLy 2015/02/26(Thu) 22時頃
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―シャドウの海―
[影の海に立つ荒波がある一時を越えた時、静かになる]
……鎮ま、った?
[立季の手を不安げに握ったまま、波打ち際の方を伺う。 海と現世を繋いでいた真弓の存在が瓦解し、 溢れ出ていたシャドウ達の帰還が始まる。 「向こう側」から膨大な闇が濁流となって流れ込んでくる]
――……っ、りつ、立季さん、……!
[闇に呑まれる前に咄嗟に立季を抱き締めた。 こんな所で離れ離れになってはいけないから。 それに、未だ現世に身体を残す少女の魂は 濁流に逆らって現世へと引き寄せられていくのを感じていた]
(15) namba 2015/02/26(Thu) 23時半頃
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[在るべき場所へ還れと、誰かが呼んでいる。 暗く、重く、引き剥がすように容赦なく、流れは猛る]
連れて、還る。 絶対、ぜった、い……――。
[細い腕に力が篭もる限り、精一杯。 離れたくないと願った、救いたいと願った。
抱き締めた存在は温かい。 まだ、私は彼を手放してはいない。 そう感じる内に意識は黒から白への境界を越えた――]
→現世へ―
(16) namba 2015/02/26(Thu) 23時半頃
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―崇神病院・xxx病室―
[白]
[白――]
[白――――]
(17) namba 2015/02/26(Thu) 23時半頃
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[意識の白と視界の白が混濁して、 初め自分が目を開いている事が分からなかった。 何度か三半規管が揺れて頭の上で声がする。 壊れ物を扱うように軽く揺すられ、 名前を呼ばれていると気付いたのは後になってから]
「先生、先生ッ――! 患者さんが!!」
[偶然目撃したナースの驚き慌てる声がする。 頭を病室のドアの方に倒すと、既にナースはいなかった。
廊下がざわざわしている。 他の病室でも同じような事があったのだろう。 そのためか、医師がやってくるまでには大分時間があった**]
(18) namba 2015/02/26(Thu) 23時半頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/02/27(Fri) 00時頃
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― 満月の夜 終結後 ―
[繁華街での戦い。人々を襲うシャドウを馨一と明が駆逐していた。 出来る援護をして、やがて少しずつシャドウが減ったある時、異界は解除される]
… … … 今までとはなんだか雰囲気が違う … …。
… … … 終わった … … のかな … …。
アカリ! ケーイチ!
[その場にいた皆が気付くだろう。恐らく、戦いは終わった。 シャドウの海がこれからどうなるのかはわからないが、確実なのは]
(19) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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… … … 帰ろう。
[帰ってくる。漸く、満月の戦いを終えた日常が、たぶん*]
(20) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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─満月の夜─
……終わった?
[異界が、もとに戻る。 そして、感じる。今回だけじゃない。 多分、今回が最後になる。 戦いの日々は、終わったんだ。]
………………。
[それでも、失ったものが、全て帰ってくるわけではない。 私が過ごしたあの日々は、二度と戻ってこない。 それでも。
後ろから、麻夜の声が聞こえる。 新しい日々は、私を待ってくれている。 だからこそ。]
(21) pepaki 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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……うん、帰ろう。
[新しい日々へ。 平和な日常へ。]
(22) pepaki 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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― 崇神総合病院 ―
[翌日。厳密には戦いを終えた日の昼前。 流石に言い訳が苦しすぎる、胸から左腕の傷に如何した言い訳をしようかと悩みながら、病院に訪れたのだが]
… … … … …解せんね。まさか総スルーで入院なんて。 なんだか、病院中が混乱してる感じ?
[訪れた病院では、ろくな事情確認もされずに入院措置を取られた。 然し、以前の最初の満月でも少し苦労したと云うのに、何故だろう]
(23) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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[廊下は走らない、を半分違反しつつある早歩きの医師を何とか捕まえて]
… … … あの … …今日、ココどうしました。 なんか、慌しいというか…
… … … え?
… … … … …昏睡状態の入院患者が… …一気に… …?
[慌しく再び廊下へ去っていく医師を後に。 その瞳はハッキリと驚愕に見開かれていて]
(24) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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[…ピピッ。 戦いの中残されたペルソナ使い達に そのメールはすぐさまに届けられただろう]
(25) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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------------------------------------------------ From:MAYA To:ペルソナ使い各位 件名:崇神総合病院より
こちらマヤより。ただいま入院に成功した。
おきた。 みんながおきた。 病院が混乱して凄い状態になってる ------------------------------------------------
(26) 十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/02/27(Fri) 00時半頃
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─病院─
[麻夜はまた入院になった。 私は、表面上は特に異常もなかったので、学校にも普通に通っている。 学校では麻夜の謎の入院に、「妖精ちゃんを変な大人たちから守ろうとして負った名誉の負傷」ということになっていた。それには、苦笑するしかない。
そして今、ひとつのノートを持って、麻夜の病室をおとずれていた。]
マヤー。大丈夫? 暇だったりしない?
[そんな風に、明るい顔を見せに来た。]
(27) pepaki 2015/02/27(Fri) 01時頃
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―崇神病院 xxx号室―
[その日の診察と薬を受けた後、ぼんやりと左腕を眺めていた。 基本絶対安静にしろと云われた為、まだ外出は不許可らしい]
… … …あ 。 アカリ。 うん、大丈夫なのかな。 でも読んでた本ももう読み返しちゃったし。
…怨男コミック、四巻以降出てないとか勘弁…
[明るい表情で、病室へ見舞いに来てくれた明に苦笑して返した。暇は否定できない。 馨一に今貸せ、と頼んだ本は、結局、あの11月の満月から四、五ヶ月越しに果たされる結果となってた。が、所詮コミックはすぐに読み終わるのだ]
(28) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時頃
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目は眩しくない? まだ寒いけど、これから春夏、暖かくなるからね。
…そういえばアカリ、帽子とか被らないの? いや、唯の質問だけど…。
[彼女の手にあるノートに右手で触れる。 学校の?そう思いながら明に視線を向ける]
(29) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時頃
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オスカーは、寝る皆はおやすみ…ともふもふなでなで
十六夜 2015/02/27(Fri) 01時頃
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― シャドウの海 ―
[さて、地上の時間はそれほど過ぎたのだろうか。 荒れていた水面が凪ぎ、やがて静まる。 立季は波打ち際の向こうを見た。
この先に起こり得ることは何か。 考えるより早く、闇の流れは去来した。 先程までとは比べ物にならない高さの波は、容赦なく立季と翔子を飲み込もうとする。
波打ち際から、更に遠く、足の着かない深みまで。 >>16翔子を現実へ押し流そうとする流れとは裏腹に、立季の存在は更に深い闇の中に誘われる。 ――しかし、>>15それを押し留める力が在る。]
(30) nico 2015/02/27(Fri) 01時頃
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…………翔子、
[立季を押し戻そうとする闇の力は強い。 ともすれば翔子をも闇の奥へ閉じ込めてしまうかもしれない。 そう考えながらも、立季は彼女を制止することが出来ない。
彼女がどれほど自分を救おうとしてくれているのか。 それを思えば、自分ひとり、闇の中に残ることをよしとすることは出来なかった。 一度は沈みこんだ場所だ。 しかし、そこから這い上がることが出来るならば。]
(31) nico 2015/02/27(Fri) 01時頃
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…………ペルソナ。
[囁くと共に、立季の足元から淡い光が溢れ出した。 そこから現れるのは、赤と青。 二色に彩られた、人の形をしたペルソナだった。
ペルソナは押し寄せる濁流を片手で払い、 もう片方の手で黒い流れの中に一筋の道を作り――。]
(32) nico 2015/02/27(Fri) 01時頃
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[麻夜の様子を見ると、目を細めて口に手を当てる。]
本って言っても漫画でしょ? そんなの読んでるうちに入らないわよ。 明の前だからかっこつけちゃって。ぷっ。
[饒舌に、化けの皮を剥いだように喋り出す。 その姿に、口調に、麻夜は覚えがあるだろうか。]
いっつも、フード付きのコートだからね。 あると喜ぶんじゃないかしら。帽子。 つば?っていうのかな?が全体にあるやつの方がいいと思うわ。
[その人物は、明の友人であるかのように振る舞う。]
(33) pepaki 2015/02/27(Fri) 01時頃
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― そして、現実へ ―
…………あ。
[どうやら、ゲームの最中に眠っていたらしい。 立季の目にまず飛び込んできたのは、黒い画面にいやらしく点滅するGAME OVERの文字だった。 時計に目を遣ると、既に針は夜であることを示している。 お腹がすいた。
暗い部屋の灯りを点け、立季は冷蔵庫に向かった。 つい先日母親を事故で亡くした立季に同情して、近所の人が食事を分けてくれる。母親は、この立派な家を遺してくれた。 おかげで高校生にして一人暮らしでありながら、立季の生活事情は悪くない。
実の父親から一緒に暮らそうと持ち掛けられたこともあるが、 立季はこの悠々自適の生活を気に入っていた。 一緒に住む代わりに大学を卒業するまでの学費を頼むと、父親は二つ返事で快諾してくれた。]
(34) nico 2015/02/27(Fri) 01時頃
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[友達は決して多くないが、好きなものに没頭していられる日々。 図書館で借りた大量の本を読み耽る。 勉強に精を出す。 その合間に、少しだけゲームをする。 ごく普通の、何の変哲もない高校生活。
でも。]
…………。
[立季はふと、肉じゃがを突く手を止める。 何か――大切な何かを、忘れている気がする。]
(35) nico 2015/02/27(Fri) 01時頃
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[そんな事を訊いてからふと気付いた。なんだか変だ。 明が俺の名前を呼ぶ、「麻夜」って響きとなんだか…]
… … … … っ!!? え、おまっ!?
[ガタッ、派手をベッドが荒げて、身体は後ずさる様に、ベッドの凭れへ。 壁に後ろ手を突く様な体勢で、表情を引き攣らせているその情けない格好は、さぞ『彼女』には面白かろう]
(36) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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… … …え… … ? そ、そう? うん。考えてみればアカリ、いつもフードだから。 やっぱり、春物のそういう帽子とか可愛くて似合いそうだな…
… ってそうじゃなくて!!
… … … … 説明してもらってもいい?
[何がどうしてこうなってるのか。 じと。と恨みがましそうな瞳で、『彼女』を見返した]
(37) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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― シャドウの海 ―
[ふわりと笑った>>6:+52後、ふと遠い水面へ視線を向ける。 何かが、呼んでいる気がして。 対話を続ける二人の声も聞かず、どこかを見つめ、数歩歩いた先で膝をついた。 波は徐々に荒くなり、その場に立ったままでいるのは難しかった。 シャドウの海へ手を差し入れ、すくいあげる。 暗い、くらい、影の心。 誰しも持ってる、隠したい気持ち。 これに呑まれたら、楽になるのだろうか。]
……。
(38) Elie 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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[ならない。心の奥で囁く声がする。 いつか、どこかで聞いたお話。 心はガラスみたいなもので、ついた傷は消えることはない。 だけど、傷ついたままは不恰好で。 気にならずにそのままさらけ出したままな人もいるけれど。 どうにかして気にならない形にする人もいる。 傷の大小は関係ない。 その人が、その傷をどれだけ気にするかだ。 色をつけたり、絆創膏を貼ったり。 リボンをかけたり、シールを貼ったり。 焼きごてで焼いちゃう人だって、いるだろう。
痛みの大きさが同じことなんて、ない。 同じ傷だから悲しみが同じことも、ない。 暗い心の大きさは、人の心が決めるのだ。
胸に手を当てる。 あたしの痛みは、どれほどだろう?]
(39) Elie 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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[そうしているうちに胸の上まで影の波はやってきて、すべてを流してしまう。 巡理も、そう。 押し流されてしまう。 まるで、全てを拒絶するように。 ……受け入れるように。
遠く、汽笛が聞こえる。 帰艦だと。何かを告げるように。 この海を往く、船は。
目指す灯台は、あるのだろうか?**]
(40) Elie 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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あら、いい反応ね。 説明?んー。
[考えるような仕草を見せると、口を開いた。]
あなたが逃げ出してるとか、なんとか言ったじゃない? 逃げないっていったけど逃げてる、だっけ?まぁいいや。 それを気にしたのか、私達に話し合いしに来たのよ。明。 で、ルームシェアならぬボディシェアして生活してるわけ。 私は普段出てこないけどね。もちろん。
[そこまで言うと、腰に手を当てて、ノートを差し出した。]
(41) pepaki 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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で、こっから私が来た説明ね。 あの子、ここに来るまでのバスで寝ちゃったの。 だから寝過ごさないようにして、私がここまできたのよ。
明が眠い理由は、あなたのためにノートを書いてたからなんだから。 夜遅くまで毎日頑張ってたのよ。感謝しておきなさい。
[そんな風に渡したノートには、授業の内容がびっしりと書いてあるだろう。 おそらく麻夜が退院するまで、続けようとするはずだ。]
(42) pepaki 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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―崇神総合病院・数日後―
[目を覚ました少女には元々大きな外傷はなく、 何らかの精神的ショックによる昏睡と診断されていた。 目覚めた後も幾度か検査をしたけれど、 さして悪い所もなくすぐ退院の日は訪れた――しかし。
悪い報せ、伯父の遺体が発見された。
こうなると社宅は引き払うしかない。 唯一残されたのは、姫城の家である。 曰くつきの事件があった訳あり物件だから今もそのままだ。
遺産がない訳ではないし、援助を受ける事もできる。 後見人が見つかればここで暮らす事も可能だ。 だが、15才未満で後見人がない場合は 孤児院へ引き取られるというのが法律だ]
後見人、ですか……。
(43) namba 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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[考える仕草がやけに様になってる。続く説明に瞳を瞬かせて]
… … …嗚呼。なる、ほど?
… … …うん。良い事、だよね。 話し合えて、受け入れて、それが出来てるのは。 でも、そう、なんだ?
[あの夜の言葉が契機になり、確実に良い変化は違いないけど。 なかなか理解が追い付かず、疑問系になっていた]
(44) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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あっ、ありがと…。
[何だか毒気抜けた感じがする。素直にノートを受け取り、彼女を見る]
…うわ、すご。これ全部アカリが? …字が綺麗なのは知ってたけど、内容丁寧…。
[渡されたノートを右手で広げると、そこには想像通りの綺麗な字でびっしりと書き綴られた授業内容のまとめ。 その量や内容、纏め方の工夫にも、明の努力が窺えた]
(45) 十六夜 2015/02/27(Fri) 01時半頃
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[数秒見てから、そ、と伸ばした右手を彼女の頭へと]
…ありがと。それで此処まで来てくれたんだ。
…なんか、そうしてると。 アカリの姉みたい、だな。
[実際には明の心なのだから彼女本人だろうが、或いは別の人間として扱われたがるかも知れない。 然しあの時と比べて、何処か棘の抜けた『彼女』をみて、くす、と笑みが零れていた]
(46) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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[記憶の断片を探る。 シャドウの海を脱する時、離れ離れになった立季。 淡い光と見た事のないペルソナの姿>>32が最後の記憶。 きっと現世の何処かに戻ってきているはず、と信じている。
探したい。 そのためには、せめてこの崇神を離れる事はできない。
幸か不幸か、今の崇神は混乱していた。 原因不明の死者、行方知れずの人間の多発。 無論、翔子のような孤児も多く役所は手一杯だ]
少し、考えさせて下さい。 縁戚がいないかとかも、調べます、だから。
[姫城の家にしばらく戻らせて欲しい、と申し出た。 学校はじき春休みなのもあるし、 事情が事情なので来年度になるまで休校する事となった。
そして]
(47) namba 2015/02/27(Fri) 02時頃
|
|
お礼も、褒めるのも、あの子にしてやりなさいな。 私はお節介焼きに来ただけよ。 ……まぁ、受け取っておくわ。
[撫でられた右手を両手で包み込む。 そして、麻夜に顔を近づけて。]
私たちの事は、あんまり気にしなくていいわ。 あの子のことだけ愛してあげなさいな。 私達はそれを見て楽しませてもらうから。
じゃあ、一つだけあの子の代わりにプレゼント。 あの子、絶対自分からこういうことしないから。
[そのまま目を閉じて、顔を近づけて。]
(48) pepaki 2015/02/27(Fri) 02時頃
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|
[そっと唇を重ねた。]
(49) pepaki 2015/02/27(Fri) 02時頃
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|
[少女はそれきり動かず、固まったままになってしまった。 次第に顔が赤みを帯びていき、目を開けられない、というか開けようとしていないのがわかるだろうか。
まるで人が代わったかのように、唇を重ねたまま震えていた。]
(50) pepaki 2015/02/27(Fri) 02時頃
|
|
―南部・姫城家―
[翔子は約1年ぶりに生家の門をくぐった。 社宅で纏めた荷物が送られてくるのを玄関に座って待つ。
伯父の葬儀もしなければならない。 然るべき所で相談を聞いて貰う必要があるだろう]
さちかわ、りつき。
[大切な名前を呟く。 幸川、あるいは幸河か。 市内をくまなく探せばその苗字を見つけられるだろうか? でもまずは、何より彼を探さねばなるまい。
最低限家を整えた後、少女は市役所へ向かう事にした。 何でも良い、彼の安否と行方が分かるのならば何でも――**]
(51) namba 2015/02/27(Fri) 02時頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/02/27(Fri) 02時頃
|
…はは…コレは別口。 寝ちゃったアカリを助けてくれた分。
[顔がすこし近づいた。頭を撫でる為に近づいたから尚更]
…うん。わか ん?
[何をくれるつもりなのかと首を傾けた。何も持って為さそうだが]
ぷれぜん … …
(52) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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… … … んっ … … っ !?
(53) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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|
[甘くて少し温かい月の香りみたいなそれが、始めての味だった。
太陽の光を浴びない明の、何処か心が落ち着いて眠くなる様な。 顔がひどく近く、そして次第に赤みを帯びる好きな女の子の表情。 何をしているのかと気付いたのは、固まりきったまましっかりと1秒は経過した後]
(54) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
|
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… … … … なっ … なにし … … …。
[キスなんて始めてで、意識の処理限界を超えた顔がかあ、と赤くなり]
… … … … … … … … アカ … … リ … …?
[唇を離して、混乱した後で、気付いた、何だか『彼女』とは様子が違う。 顔を赤くして、緊張してる様に目を閉じて震えているのは、まさか…。
…実は二回目である事なんて、知らなかった…]
(55) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時頃
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[唇が離れた後に、ゆっくりと目を開ける。 その瞳は薄く涙が滲み、顔も真っ赤になって震えていた。]
ちっ、ちがうの!? 今のは、その、スガミがね!? その、えっと、そりゃ私だって、こういうこと、したかったけど。 ああ、もう、違うの!そうじゃなくてねー!? スガミが、スガミが、麻夜はアプローチしないと手を出さないからもっとこーゆーことしなさいっては言ってたんだけど、ってそうじゃなー!?
[涙目でそう弁解する。 2回目ではあるが、意識のあるときのそれとはまた訳が違う。]
(56) pepaki 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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[突然の事で混乱していた頭も、逆に明の、そう。『彼女』からキスの直前に交代したんだろう、明のしどろもどろな弁明をみていると次第に治まる。
勿論、大塚麻夜は男として、そういう事態を望まない訳では断じてない。 好きな女の子とキス。以前述べた通り、それで喜ばないのは、浮気しない彼女持ちか、仙人か、BL要員だ。
だから、と云うワケでも無いけど。 慌てて混乱して、少し涙目でしっちゃかめっちゃかな弁明をしている明が心底可愛く思えて]
(57) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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… … …アカリ、ほら眼。 それと… …。
[右手を伸ばして、明の瞳に滲んでる涙を指で掬う。 そして落ち着かせる為に、明の掌に伸ばしたと思われた時。 くっ、と掌に繋いだ右手で明の身体を引き寄せて]
(58) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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[触れる様に軽いキス]
(59) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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… … … … …ゴメンね? でも好き**
(60) 十六夜 2015/02/27(Fri) 02時半頃
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ふぇっ?うっ……あ。
[涙を掬われたと思うと、手を引かれた。 そうすると、彼に体を預ける形になるわけで。 そのまま、触れるように口付けされた。
また、放心したように動けなくなってしまったが、彼の一言が。 とっても、とっても、嬉しくて。]
(61) pepaki 2015/02/27(Fri) 03時頃
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私も、好きっ!
[また涙を流しながら、笑った。]
(62) pepaki 2015/02/27(Fri) 03時頃
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カリュクスは、オスカーに手を振った。
pepaki 2015/02/27(Fri) 10時頃
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― 満月の夜 終結後 ―
[目の前のシャドウが唐突に消え。 赤い月は、急速に色を失っていく。 何事もなかったように、街は動き出す。]
え……。
[呆気に取られた彼は、大塚の声>>19で我に返る。]
ああ……そう、だな。 ……一度、帰ろうか?
[終わったなら。
シャドウの海は、 意識不明になった人たちはどうなるのだろう? 未だわからない事だらけで、ベルベットルームに行けば何かわかるだろうかと考えながら家路へと。]
(63) mooncalf 2015/02/27(Fri) 15時頃
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― 崇神総合病院 ―
[面会時間の始まりと同時、彼は崇神総合病院へと訪れる。 向かった先、ベッドの上で眠っているのは一人の少女。 彼は傍ら立ったまま、その顔を覗き込む。 生気を感じられないそれは、可愛くはあれど、物足りない。] 終わったよ。 後は……皆が目を覚ませば万々歳だけど……
なぁ、聞こえてる? 帰ってこいよ。
それとも、シャドウの海まで迎えに行かなきゃダメかな?
―――花咲。
(64) mooncalf 2015/02/27(Fri) 15時頃
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―更に数日後・南部―
[ある日の事、少女は一軒の家の前に立っていた。 役所の死亡者ないし行方不明者リストに問い合わせるも、 立季の名はそこには載っていなかった。
ただ、その中で1つだけ得た情報がある。 「半年前」の「事故案件」の中に「幸川」という 南部に住む女性の死亡事故があったと。
そんな僅かなピースでも、少女はすがった。 図書館へ行き、新聞を探し、歩き回り、聴き込みをし。 そして、見つけた]
――さち、かわ。
(65) namba 2015/02/27(Fri) 18時半頃
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―南部・幸川家前―
[平日、時刻は昼過ぎ。 しばらく表札を見詰めた後、チャイムに指を押し当てる。
心臓の音が煩い]
……――。
[ぎゅっとセーターの胸元を握り、窓を見上げる。
チャイムに応答はあっただろうか。 なければ少女はそこで待ち続ける。 白いマフラー、白いミトン、ビターブラウンのセーター。 髪には真っ赤な、可愛らしいリボンの飾り。 手にはピンクの小さな紙袋。
いつかの満月の日と同じ出で立ちで、 今度は少女が待ち人を――**]
(66) namba 2015/02/27(Fri) 18時半頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/02/27(Fri) 18時半頃
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―シャドウの海―
[弾けて散らせてしまった蛍火、
雛宮律が望んだことは、 このシャドウの海の安寧なのかもしれない。
大切な人たち、 大切だったかもしれない人たち、 大切になるかもしれなかった人たち、
幸福を願うべき人々の不幸は、結局律によって齎された。 ゆらぐ闇の水の中、>>6:+51 >>6:+53 不意にわいた幼い両手が触れた。首を振る、雛宮律はこのまま沈むのが最善だ。
――生まれたという咎を贖うすべもないのだから]
(67) sen-jyu 2015/02/27(Fri) 23時頃
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……ああ、だけど、
[じわりと痛んだ、 久しく感じることのなかった痛みという感覚だ、 シャドウは何も痛みなど感じなかった、身体もこころも。
左の眼を押さえこんだ。 身体を折るほどに、それは耐え難い。 最期に目にしたものが焼き付いて、痛い]
さいごに、
[距離感がなにもわからない。 小さな手に掠めて触れたのは片手の指先だけで、 沈む感覚に痛みをこらえて、目蓋を閉じる]
(68) sen-jyu 2015/02/27(Fri) 23時頃
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― ―
[それはどこだったろう。 病院の廊下か、学校の教室か、あるいは神社の石段か、 ゆっくりと顔を上げれば背中がある。見慣れたお下げの後姿。 距離は10歩もないだろう、けれどこれ以上は近づけない。
まるでそれは見えない境界線で、 自分は陽炎のように不確かな存在だった。 それこそ今、律の形をしているのかもわからない]
……あかり、
[けれど呼びかけるための声は出た、一度目は震えた声音]
あかり、
[二度目はどこか安堵したように、 諦念に似た穏やかさでその声は響く*]
(69) sen-jyu 2015/02/27(Fri) 23時頃
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―シャドウの海―
[微か触れた指先から痛みを感じた。 蜜色の目を細めて黒衣の子天狗は微笑む]
こっちの水が、甘ィ――か。
[するり、落ちる指先を追う事なく留まる。 月塞は海の変化を感じ取っていた。 じきこの身も再び宿主の胸へ還る事となる]
幽世にて幸ぞあらんや。
[水が揺れる、流れが寄せる。 蛍火のように実体が淡く透け始めると同時、 黒く染まっていた衣と髪が元の月映えを取り戻していく]
(70) namba 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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[再び白き色彩を取り戻した子天狗は闇を一瞥した]
ててご、ははごよ。 これにてさらば。
[その視線の先にあった闇が2つ。 いつぞや翔子の体に纏わりついていたシャドウ達は、 きしりと穏やかな笑い声を残して無へと還った――**]
(71) namba 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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― 暫く経って/下校途中 ―
[意識不明の人々が目を覚ましてから暫く後。 立季が登校すると、久々に空席が埋まっていた。 席の主は、立季の珍しい友人の一人である大塚麻夜だ。 しかし。]
…………。
[普通に挨拶をしたつもりが、何故か釈然としない反応が返ってきたことを思い返し、立季は眉を寄せる。 何かを忘れているような感覚と、友人の反応。 違和感を覚えながらも、違和感を疑念に、疑念を確信に変えるだけのピースが揃わない。
帰路の最中、立季は自分の手を見る。 確かに、何かが足りない。何かがおかしい。]
(72) nico 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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― 南部・自宅付近 ―
[どれだけ問い掛けても答えは見つからない。 そもそも問題が何処にあるのかも分からない。 解けないよりも複雑な状況にもどかしさを覚えながら、歩みを止めずにいれば――。]
…………?
[>>66自宅の前に、少女がいることに気付く。 立季は無意識に、赤い眼鏡の位置を整える。 少女に見覚えは無い。――いや、ある。 自宅の前から、距離にしておおよそ50mほど。 立季は足を止め、そこに佇む少女を見つめた。]
(73) nico 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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―南部・幸川家前―
[冬の寒さは未だ和ぐ事なく、 待つ内に頬を林檎のように赤くして少女はぶると震えた。 ハイソックスの上に見える膝小僧も薄っすらと赤い。
学校に行ったんじゃないかと言う近所の小母さんを信じれば、 もうそろそろ帰って来るかもしれない、我慢だ。 そう思って周囲を見渡す]
…………。
[少し先でこちらを見ている少年がいる。 さっきまではいなかったはず]
りつ、き、さん?
[寒さに震えた声で、一歩踏み出した]
(74) namba 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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―祟神神社―
[律の絶望が知りたくて、 今日もあかりは祟神神社に向かい、夕焼けを見つめる。
あまりにも鮮やかな茜色の落日に、 幼馴染と断絶してしまったあの夕暮れが重なって、 傷跡が引きつれるように痛んだ]
(75) ひびの 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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[――なあ、俺がこうなったのは、一体誰のせいなんだろうな。 ――――雛宮律は産まれなくてよかった存在だったんだ。
あの日の律の言葉が蘇る。 それは影と化した律が幼馴染を苦しめるために紡いだ言葉。
けれど、今日もあかりは、 心を切り裂いた刃のような言葉と向かい合う。 最後の赤い満月の日に死に損ねてから、 望むことは律の絶望を理解することだけ。
そのためなら、どれほど心が血を流そうと、 その結果、心が壊れてしまっても構わなかった]
(76) ひびの 2015/02/27(Fri) 23時半頃
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― 崇神総合病院 xxx号室『櫻井 智晶』 ―
[後日。ケガの安静が解け、退院を許可された日。 挨拶も兼ねて、覚醒した昏睡患者、つまりあの満月の戦いでシャドウに呑まれたペルソナ使いの病室を訪れていた]
… … …本当に良かった。 俺は…てっきりもう…。
…あ…今更だと思うけど、桜屋の爺さんと婆さん元気付けな? …俺も今度、快癒祝いに店いくから。
…それじゃあ…俺今日で退院なんだ。チアキ、また。
[覚醒したうちのひとり、チアキの経過も順調な様子だ。 元々彼は、影を喰われたのが雑魚であるのも影響してか、予後も比較的良好そうに見えた]
(77) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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― 病院内 面会受付 ―
[巡理は既に目覚めていただろうか、或いは昏睡のままだろうか。 もうひとりの昏睡患者。つまり下部翔子と云うあの幼い少女の顔もついでに拝んでおこう、と気が向いたのだが]
… … … …え? 退院済み? …親、よくこんな速くにゆるし…え…?
… … …大丈夫…かな…
[下部翔子は、既に退院済み。しかも家庭状況が余り芳しくない具合なのまで把握して、表情を顰めた。 あの少女は、正直マトモに知る相手でもないが、最悪寄る辺が無い、それも幼い子供、と云うのは、アカリの事があるだけに、心配を覚えて。 暇があれば行方を調べてみようかな、と考えながら、久方ぶりの帰路に至った]
(78) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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― 深夜:崇神病院 ―
[無意識の海は次第に遠ざかっていく。 それはまるで幻の様に白へと染まり、やがて安らぎの闇に包まれた陰翳のない現へと。 瞼が僅かに動く。 二、三度ゆっくりと瞬きをして目を開いた。 真夜中でも僅かな光が周囲を照らし、うっすらと線が見える天井を巡理は見上げる。
……還ってきたのか、と。
不思議と納得して、穏やかな眠りについた。*]
(79) Elie 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[それでも、あかりには律の絶望が理解できない。
――いや、できるはずがないのだ。 絶望に至る真実を、彼はあかりにだけは、 隠し通そうとしたのだから]
……律っちゃんが何考えてたのか、 全然わかんないよ。
[零れ落ちそうになる涙をこらえ、空を見上げる。
時は既に黄昏。 もうすぐ夜が訪れて、 幼馴染を想うよすがも消えるのだろう]
――……。
[不意に、名を呼ぶ声が聞こえたような気がした>>69]
(80) ひびの 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[何故、名前を知っているのか。 何故、家の前にいるのか。 問うべきことは沢山あった。 しかし、立季はそれらを口にしないまま、意を決して少女の傍まで歩み寄る。
>>74すっかり赤くなった頬を見下ろし、寒々とした足を見下ろし、それから視線を少女の顔へと戻す。 髪を留めている赤いリボンが、やけに目に付く。]
…………君は、誰? どうして僕の名前を知ってる、のかな……
[聞くまでもないはずのことだ、と何かが囁く心地がする。 立季は鞄を腕にかけ、少女の頬に触れようと片手を伸ばした。]
(81) nico 2015/02/28(Sat) 00時頃
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―崇神総合病院・面会受付―
[下部翔子への面会者の出現に、 受付にいたナースは最初驚いたように>>78]
看護婦Aの話:
身寄りがないって聴いてたけど、お友達かしら。 ごめんなさいね、入れ違いみたい。
ちょっと早いといえば早いんだけど、 色々と身の回りが落ち着いてないらしくってね……。 できればもうちょっといさせてあげたかったんだけど、 入院待ちの患者さんも多くて。 体の方も至って健康みたいだし、 本人も大丈夫ですって言うもんだから。
そういえば、誰か探さないとって言ってたけど……。
[というような内容を話しただろう*]
(82) namba 2015/02/28(Sat) 00時頃
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― 更に後日 崇神高校1−B ―
[退院後、包帯も向こう暫くはとれない状態で登校を果たした。 以前のケガと云い今回と云いも含めて。 何処が源か知らないが、どうやら、発覚したらしい。自分と明の関係が]
… … …え… …うん。放っとけなくて。 …俺んちに誘っ… いてえ!
…殴んな…いたい…。 …後…なんでそこの女子ハンカチかんで…
[妖精ちゃんの人気を正直舐めていた。嫉妬剥きだしの公開処刑も格や。 つまり、知らぬ内に同居状態の挙句、現在に至っては、所謂恋人関係に発展して。 歓迎された訳だ。それはもう熱烈に]
(83) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[いい加減に痛い。あとうざい。 されるがままにされていたのをやめて、そろそろ振り払おうかと思い]
… … お前らいいかげ … … え おは …
[平然と、普段通りの挨拶を背中から交わされ、振り向くと]
… … … … … … … え … …
… … … … リ … … … … えっ … … … …?
[そこにいたのは。友達。目の前で失くした、大事な人。 幸川立季。彼が生きて、登校して、普通に挨拶する。 その姿をみたとき、頭の中が白くなって。 蒼褪める表情は隠せていただろうか]
(84) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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… … … … … あ … … …おは… よ … … 。
… … なん … …。
[なんで、生きている。怖くてそう問いきれなかった]
… … … … おれ … ケガ … やっぱ悪いから …
ほけんし … … やっぱ … そうたい … …。
[結局、辛うじて返せたのは拙い挨拶だけで、酷く怪訝な表情を立季はしてたとおもう>>72。 だけどそんな立季の事も、その教室にいたろう明の事も気に出来ず、逃げ出す様に教室を辞して]
(85) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[廊下に出て、校舎を出て、運動場の木陰までよろよろ歩いていくと]
… … … なんで いきて なん 。 だって… … …俺… ちゃんと… 。 … …とめた… … …けした… …。
[木にぶつける額や表情は、蒼褪めて、変な位に冷たい汗が出ていた]
… … …じゃあ… また俺 … もっかい … … りつ … …
[まだ、終わらないのか。確実にもう終わったと考えられていたのに。 マトモな思考も出来なくなり、いやな想像ばかりして胃が異物感を覚えて]
(86) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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… … … … … うっ … …ぐ、うぇ っ。
[また再び、友達をこの手で消す必要があるのか。そんな想像までしてしまうと…。 …結局、マトモな授業も受けずに早退した。 …暫くは登校も出来そうにない…*]
(87) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[最初に聞こえたのは、微かな震えるような声音。 二度目のそれは穏やかな、 けれど、声が届かないことを知るような、諦めの色の滲んだ声] ……律っちゃん? [あかりは振り返り、 恐れるように大切な人の名をそっと口に乗せた。
だが、大切な人はもういない。 どんなに焦がれて、その名を呼んでも、 応えてなどくれないと知っているはずなのに]
(88) ひびの 2015/02/28(Sat) 00時頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/02/28(Sat) 00時頃
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[瞳が震えて、零すまいとしていた涙が一滴、零れ落ちれば、 もう、流れる涙を止めるこどできなかった]
律っちゃん、……律っちゃん。
[全身の力が抜けて、 立っていることが出来ずにしゃがみ込み、 消え入りそうな声で、幼馴染の名を呼び続けた*]
(89) ひびの 2015/02/28(Sat) 00時頃
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―南部・幸川家前―
[幾らか進んだところで、ようやっと相手の少年が動き出す>>81。 見れば見るほど間違いなく彼だ。 しかし、何処か様子がおかしい。 それは少年の口から滑り出した言葉で決定的になった]
…………。
[一瞬、瞳が零れ落ちそうなほど丸くなった。 すぐに困ったように半分瞼を伏せ、眉を寄せる。 呼んだ名前は否定されていない]
さちかわ、りつき、さん。 私は翔子。姫城 翔子。 ……私の事、判らない、ですか?
[頬に手が触れた時、思わずほろりと涙が零れた]
(90) namba 2015/02/28(Sat) 00時頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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…………姫城、翔子。
[>>90立季のデータベースには間違いなく存在しない名前だ。 にもかかわらず、その名を口にするだけで胸の奥がざわつく心地がする。 分からない。そう返してしまうのは容易い。 しかし、それを口にするのは憚られた。
その直後。 零れ落ちる涙に、今度は立季が目を丸くする。 少女を泣かせたこともまた、記憶には存在しない出来事のはずだ。]
…………何処か、痛い? 僕は……前にも、君を泣かせたことが、あるのかな。
[気付けば立季は、親指の腹で頬を撫で、少女の涙を拭っていた。]
(91) nico 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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―麻夜退院後・1-B教室―
[麻夜が退院するまでの間、比較的教室は平和だった。 シャドウの影響もなくなり、普通の日常になったから。 ひとつ、ちょっとした変化を除いては。
謎の入院をしたクラスメイト。その日から、ノートの取り方が熱心になった妖精ちゃん。 多感な時期の学生が理由を読めない、なんてこともなくて。 復帰した麻夜は、クラスメイトからイジられる事態に発展した。……1クラスで収まらない人数がいた気もする。]
え、う、うん。えっと、三ヶ月くらい前だよ。 えーっと。うん、そう、あの日から。
え?クリスマス?うん、一緒だったよ。 バレンタイン?その……まだで、これから。(後日事故)
[今までは、こんなに話しかけられることもなかった。 人に話しかけられても、自分も避けていたし、人も自分を遠巻きに見るくらいだったから。]
(92) pepaki 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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[こんなに話しかけられても、平気に思えるのは。 こんなに親しんでもらえているのは、麻夜のおかげ。 だから、イジられている麻夜を見ても、嬉しさが勝って微笑んでいられた。
麻夜の顔色が大きく変わるまでは。
その視線の先にいたのは。]
……幸川、くん?
[シャドウだった、幸川立季。 普段から登校することが稀だった彼が休んでいたことを疑問に思うクラスメイトは、いなかった。 でも、麻夜は違った。私も、少し違った。
案の定というか、麻夜はその日は体調が悪いと早退してしまった。 私は、どうしていいかわからなかった。 彼がいつからシャドウに成り変わられていたのか。 麻夜がどう決着をつけていたのか。 何も知らなかったから。]
(93) pepaki 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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―大塚家―
[入院していた時のように、その日の授業をノートに纏めて、麻夜の部屋の前に立つ。 あの日から、麻夜は学校にいけていない。 きっと幸川くんと、どう顔を会わせていいか、わからないから。 それでも、私は何もできないでいた。
拳を作って、人差指と中指の第二関節で、扉を三回叩く。 コン、コン、コン。 いつも、使っている、ノックの癖。]
麻夜、いる? ノート……持ってきたよ。
[ここ数日繰り返してる。 そんな言葉を投げかけた。]
(94) pepaki 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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――振り返るな、
[>>88 所作にはきつく留める声が一度、 頼む、と続いた言葉は確かに切実さが滲んだ。 律の容は、まだあのシャドウの海に沈んでいる。
闇の海のまとわりつくような、 ひきずりこむような生ぬるさを感じている。 ここにいるのが、雛宮律という精神そのものだとしたら]
多分、俺は酷い姿をしてる。 それこそきっと、中身にお似合いな化け物みたいなもんだ。
[けれど彼女は自分の名を呼んで、泣いている。 せめて、彼女が背を向けてくれるなら、近寄れるだろう。 しゃがみこんだその背中に――触れてもいいとは思えなかったから、 いつものように、伸ばしかけの手は、中空に留まった]
(95) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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あかり、……ごめん。
[この声だけが変わらない、 ただそれだけを伝えるためにここにいるからだ]
何も、お前のせいじゃないんだ。 ……俺が勝手に、いや、
[紡ぐべき言葉を探す。少しでも彼女の心を軽くするように、少しでも希望が見出せるように。自分の中にはどこにもないものを探して、結局それは見つからなくて、吐露すべきはきっと、あのシャドウの真実だ]
……頼らなくてごめんな。 でも、お前には知られたくなかった。
[こんな化け物を飼っている、自分自身を。 陽が落ちる、黄昏時の逢魔が時、長く伸びる捩れた影*]
(96) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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……うん、何度か……泣かせたよ。 最初の時、丁度こうやって……同じように、涙を拭ってくれた。 11月の、満月の夜。
[彼が現世へ戻ってこれた事への途方もない安堵。 それに比べれば記憶がない事くらい――大した事ではない]
痛くは、ないよ。……良かった。 立季さんがこっちに戻ってこれて……。 ちゃんと、身体もある……ちゃんと、温かい……。
[頬を撫でる手に、ミトンを外して手を重ねる]
探してたの。一緒にいるって、約束したから。 約束、してくれたから――。
(97) namba 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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―後日 大塚家―
[まだ傷が癒えてない。考えてたより辛かった。 そんな言い訳で、学校や家族を誤魔化しつつ数日、部屋に篭りがちに為っていた]
… … … … … … … アカリ …?
[軽く三度のノック。続いて投げられた言葉に、扉を開けた]
… … … … … やっぱ 顔ひどい?
… … … ごめんアカリ、変な心配かけて。 …後…ノートも。
[流石にアカリに過剰な心配は掛けたくない。そんな空元気か強がりか、それが普通の受け答え程度は可能にさせていたけど。 同じ家で暮らす間柄だ。明らかに目減りしてる食事量や、口数の少なさで、どうしてもバレるのが、辛い所だった]
(98) 十六夜 2015/02/28(Sat) 00時半頃
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[部屋に篭もって、食べる量も少なくなっている。 なにより……話しかけても、虚ろで、笑ってくれない。 そんな麻夜が心配ではあった。けれど、何も出来ない。]
……うん。 大丈夫、辛いっていうのは、わかるから。
でも、外にでたほうが、いいよ。 学校にも、いこう? きっと、幸川くんも、待ってる。
[それがどれだけ辛いことか、それがどれだけ麻夜を苦しめているか、わかっているつもりだ。 ……本当は理解できていないのかもしれない。 それでも、そういうしか、なかった。]
(99) pepaki 2015/02/28(Sat) 01時頃
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[具体的な手順、対処法を考慮するより早く手が動き、少女の涙を拭っていた。 まるでそうすることが当然だと知っていたかのような感覚は、>>97少女の言葉に裏付けされた。 或いは、少女がさも知り合いであるかのように嘘を言っている可能性もあるが、立季はそれを除外する。 彼女がそういうことをする人間では無いと思える感覚を、『知っている』という言葉以外で説明することは難しい。]
…………約束。 僕は君と……翔子と、約束をした?
[それは、とても大事なピースだ。 足りないものを探る為だけではなく、自分の存在の根底にすら関わる程の。]
……そうだ。 僕は、翔子と約束をしたから、…………だから、ここに
[手と手が重なる。確かにその温度を知っている。]
(100) nico 2015/02/28(Sat) 01時頃
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[>>95 しゃがみこんだ頭の上から聞こえてくるのは、 独り逝ってしまった幼馴染の言葉。 彼を求めるあまり、気が触れてしまったのだろうか。 けれど耳朶に落ちる声は、聞き間違えようのない雛宮律の声。
その姿を確かめようと、顔を上げようとするが、 変わり果ててしまった姿を見るなと――そんな切実な律の願いにあかりは俯いたまま、言葉を紡ぐ]
どんな姿をしてたって、 律っちゃんは律っちゃんだよ。
……帰って来て、くれたんだよね? もう、どこにも、行かないよね?
[丸まった背に伸びる手の気配を感じて、期待と不安が涙声に滲んだ]
(101) ひびの 2015/02/28(Sat) 01時頃
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…はは…ううん…ありがと。
…俺……アカリが今いなきゃ……限界だったかも…。
[明の手を取り、力無いがほんの少しだけ薄く笑みを作った]
…情けないけど…こうやってアカリに心配されてるだけでもね… …結構…安定剤なったり……。
… … …外。出た方がいいんだろうね。 …でも…リツキにあうの…ちょっと怖かったり…。
[明が沈んでいると、何とかしないと行けないと思って。 そういう心が少しずつ心を整理させてるが、まだ少し足りないけど]
(102) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時頃
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… … … … …じゃあ。 外だけ 出るか な。
[沈み部屋に篭るのも、大切な恋人に心配させるのも、数日過ぎれば少し取り戻せたという事か。 その日、漸く片方だけは受け入れる事にした]
…明日から土日だろ? 何処かいく?
繁華街でも桜屋でもいいし。 花河センパイのとこか…あ…シモベショーコ探すのもありか…
[実際に、外の空気を吸わなければ、心が沈んでいく。 それに気付けるのは間違いなく此処に明がいるからだろう。 もし彼女がいなければ、深みの底まで下手すれば沈みかねないと想像すると、今ここに明がいてくれる事そのものに感謝して]
(103) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時頃
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……あやまらないで。 律っちゃんが戻ってきてくれただけで、もう、充分だよ。
[>>96 ごめん、と口にする律に何度もかぶりを振る]
ほんとのことなんか、いらない。 だから――
[『お前には知られたくなかった』と言う、 その真実を聞いてしまったら、 もう律はいなくなってしまうような予感がしたのだ。
落ち行く陽の気紛れに照らされ、 長く伸びたあかりの影が、捩れた律の影に触れた*]
(104) ひびの 2015/02/28(Sat) 01時頃
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うん……そうだよ。 一緒にいてくれるって、連れて行ってくれるって。 暗くて静かで、寂しい事も、苦しい事もない世界へ。 でも、……そこには「未来」はなかったから。
一緒に戻って来ようねって。 それで、立季さんの事、いっぱい教えてねって。
[>>100何かを思い出した様子に濡れた瞳が瞬く。 口許に笑みが浮かんだ]
あっちに行く前に、プレゼントくれたの覚えてる? 今度はね、私……持って来たんだよ。
[左手に持っていたピンク色の小さな紙袋を差し出した。 赤いリボンのラッピングシールが張られた、包み]
受け取って、くれる……かな……?
(105) namba 2015/02/28(Sat) 01時頃
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……ううん、麻夜のためになれてるなら、うれしい。
[今までに比べれば、力のない笑い。 それでも、彼が頑張って作ってくれている、顔なのだ。]
うん、どこか、いこ……? ちょっと、待ってね。 ………………その、話したいことが、あるって。変わるね。
[そう言って、目を閉じる。 数瞬の後、目を開けた少女の目つきは、ジト目で険しく。
次の瞬間には、思いっきり麻夜を殴りぬいた。]
(106) pepaki 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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………………甘えるな。大塚麻夜。 明に言っていたぞ。逃げるなと。
お前も逃げるな。自分の選択に、向き合え。 ………………私が負けを認めたのは、そんな男じゃなかった。
向き合え。お前と。 向き合え。幸川立季と。
[そう言って、また目を閉じる。]
(107) pepaki 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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[次に目を開けた時にはいつもの少女で、その手で殴った麻夜を心配して駆け寄った。]
ごごごごごめんね!?大丈夫!? その、クロノスが、初めて出たいって言ったから……。 い、いつもはこんなんじゃないから!優しい子だから! お、怒らないであげてね……?
[そう、不安げに、見上げた。]
(108) pepaki 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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…………暗くて、静かな世界。
[>>105彼女の口から語られるそれは、ずっと昔に立季が描いた理想の世界のように思えた。 寂しい事も、苦しい事もない世界。 未来も過去も無く、ただ闇に包まれた世界。 しかしそんなものを夢見ていたのは遥か昔のことだ。 ――いや。違う。]
……プレゼント。クリスマスの、だ。 クリスマスだし、暗い中でも目立つように、って、 赤い、リボン…………
[大きなピースを軸に、小さなピースが揃っていく。 断片的に思い出される出来事を組み合わせる最中、少女の――翔子の差し出した紙袋を受け取った。]
……開けてもいい?
(109) nico 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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[>>101 言葉は尚、 触れることを躊躇わせるものだった。 滲んだ期待、それを裏切るしかないのなら、 謝罪なんて自己満足は、より罪深い]
まだ、帰れない。
[>>104 否定することも出来ずに、口にした言葉。 こんな言い回しは自分の影と同じだ、自分自身なのだから当然だけれど。 嘘にはならない言葉、けれど真実ではなくて事実でしかない。 だから、吐き出すように言葉を重ねた]
いつ、帰れるかわからない。 帰ることが出来るのか、わからない。
――……いや、俺は、
[ほんとうのことなんて、いらない。言葉に苦く笑った、 しばしの沈黙が降りる。言葉が無ければ、自分の存在も酷く希薄になったようで]
(110) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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あかり、
[名を呼ぶしかなかった。 触れることを留まったまま影が重なる]
本当のことを言わなくたって、 ……俺が酷い奴だって、わかっただろ? お前を傷つけて喜んでた、あのシャドウも、間違いなく俺なんだ。
[容はないのに、また痛みを覚える。 伸びかけの腕は、焼け爛れた片目を押さえていた*]
(111) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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[そうだ、怖いんだ。自分は。リツキに会うのが。 真実を確かめて、再びリツキを手に掛けなければいけないのが]
… … …そうだね。…何処がいい…? …やっぱり買い物とかしたいならはんかが… …
[変わる。その言葉に首を傾げたが、半分は理解が追い付いた]
… … … ん? … …
… … … どうしたんだ、スガ … …
[何の用事で、『彼女』は話をしたがったのだろう。 そう考えて、妙に不機嫌な視線を浮かべた、『スガミ』に声を掛けようとして]
(112) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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… … … …ぶっ… いたあ!?
え!? スガ … … … え … … …
[別に父親には殴られ慣れてる。だが。 顔を殴りぬく曇りないストレートは、明の腕に拠る物とは思えない程、重い。
余計な物が全部霧散して混乱した頭で、そして呆然とする。 違う、『スガミ』ではない。この腕は、その鋭い覇気と言葉は…]
(113) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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[ふと呆然状態から立ち戻ると、明が、不安そうに自分を見上げていた]
… … … … … …あ アカリ。
… … … … … …センパイの時といいメグリの時といい。 ね もしかしたらさ、アカリ。 俺、怒られなきゃダメな奴なのかも…
[明が失踪した公園での時も花河の叱咤が無いと如何すれば良いかわからなくなりそうだった。 明を助ける為にスガミと向きあった時も、神社で巡理に反発したあの言葉があればこそだった]
(114) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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… … …余計な考え なんかすっ飛んだ… …
イロイロと…。 … …殴られて考えてみたら…。 もう選択は選んだ後なんだから。
…今更…怖がる事も逃げる事も…今までが無駄になるし…
… … … … …それより… … …さ… …
[殴られてひりひりする頬を右手で押さえながら。 何だか悩みも毒気も抜けた、意外そうな表情で明と視線を合わせて]
(115) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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… … … …喋れたんだね… …アイツ…。
[頬が痛くて濡れタオルが欲しい、後それから。 明に護身術を仕込んでみようかな、そんな他愛も無い事を無意識に考えられていた]
(116) 十六夜 2015/02/28(Sat) 01時半頃
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そう。 これが目印になるから、って。 ほら……似合ってるって、言ってくれたから。 あれからずっと、つけてるんだよ。
[>>109右手を一度離し、おさげの根元で揺れるリボンに触れる。 零れていた涙は止まり、今の眼差しは柔らかい]
うん。 気に入って、くれると良いな……。
[少し恥ずかしそうに赤い頬に更に朱を刷いて。 差し出した紙袋の中身は透明なラッピングに包まれた、お菓子。 ホワイトチョコをまぶした小さなストロベリーマフィン。 ハート型に抜いたチョコレートは2色。 ストロベリーとビターの2種類で作り添えてある。
そして、もう1つ。 白い蒲公英――シロバナタンポポの栞]
(117) namba 2015/02/28(Sat) 02時頃
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[思いっきり殴ったためか、利き手はじんわり痛む。 そんな状態だから麻夜の心配をしていたが、一先ず大丈夫そうなことに、安堵の溜息を漏らした。]
う、うん?そう、なの? えっと……うん、なにか、吹っ切れたなら、良かった。
[季節柄少しだけ冷たい手で、殴り抜いた頬を優しく撫でる。 怪我はないようだけど、なんて考えながら。]
(118) pepaki 2015/02/28(Sat) 02時頃
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あ、ああ、クロノス、ね。
あれから、暇になって喋り方を覚えたみたい。 それまでは、戦いとか、楽しむタイプだったから……。 やることがなくなっちゃって、とりあえずおしゃべりに参加してるみたいだからね。
……そ、そんなことより、どこにいく? せっかくだから、楽しもう。ね?
[心の中で、少しむっとされた気がする。 けれど、それを意に介さず、麻夜の様子を心配しながら外出の算段を立てていた。]
(119) pepaki 2015/02/28(Sat) 02時頃
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……いいよ。 私を傷つけて、律っちゃんの気が少しでも晴れるなら、 それで構わない。 傷つけてくれていいよ。 私なら、幾らだって血を流してあげるから。
[あのシャドウも間違いなく律だと言うのなら、 どんなに心をぼろぼろに傷つけられたとしても、 受け入れることが出来るのに]
でも、そうじゃないんだよね? だから、……会いに来てくれたんだよね? [それなら――あかりは心を決める]
(120) ひびの 2015/02/28(Sat) 02時頃
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…………うん。似合ってる。
[>>117そうだ。確かにそう、彼女に言った。 揺れるリボンを見、立季はそれと同じように赤く染まる頬から手を離し、紙袋を開いた。 そこにあるのは小さなお菓子が幾つかと、それに栞。
立季はふと、ここ数日の教室の喧騒と、その理由を思い出す。]
……私を探して。そして、見つめて。
[栞を見て、立季はそう呟いた。シロバナタンポポの花言葉だ。 立季は顔を上げ、翔子をじっと見つめた。]
…………ありがとう、翔子。
(121) nico 2015/02/28(Sat) 02時頃
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[初対面の時点から、無骨な武人、な体でいたものだから。 白状すると、明のペルソナと云う事は、あの見た目で性別が女の子(だろう)な事も中々の驚きなのだけど。それを云うとまた殴られそうなので口を噤んでおいた]
… … … …そうだね。 折角だから息抜きする。
… …ありがと、アカリ。たぶん、もう大丈夫。
[そう、右手で明の髪をかきあげて額に口付けながら。 発散が必要なら、腕が完治した後にでもクロノスと仕合でもするかと考えて。 やがて外出の算段をする頃には、随分と元通りになっていた*]
(122) 十六夜 2015/02/28(Sat) 02時頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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[プレゼントへの反応をしきりと気にしていたが、 第一声で花言葉を当てられてどきっと心臓が跳ねた>>121。 ぶわりと耳まで赤くなった心地がする。 頬が熱い。
品の良い押し花の栞を見かけて悩んでいた時、 店員が色々と花言葉を添えてアドバイスしてくれた。 この花言葉を聴いた後、 他の内容はほとんど頭に入ってこなかった。
もじもじと所在無げに手をいじくっていたが、 視線に気付き眼鏡の奥を見詰め返す。]
……あの、ね。 私、孤児院に……行くかもしれない、の。 だから。だから……。 それまでに、立季さんと会えますようにって。 願掛け、してたの。
(123) namba 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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もし、少し遠くに行っちゃう事になっても。 絶対、また、会えるようにって。 だから。
会えて、本当に、嬉しい……。
[真っ赤な笑顔はその日一番、綺麗に咲いた――*]
(124) namba 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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オスカーは、さあ新生リア充二組目の流れに正座待機 アカリ膝上ぽふん
十六夜 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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律っちゃん、……ごめんね。
[顔を上げ、律と――律だった影と向き合う。 それがどんな姿であったとしても、 あかりの瞳に映るのは、大切な幼馴染の姿。
いつかの夕焼けの日とは逆に、あかりは律の手を掴む。 もう逃がさないように、離れないように。
容をシャドウの海に沈めたままの彼に、 触れることが叶わなかったとしても、構うものか。
そのまま抱きしめて、共にあるという意志を――体温と鼓動を伝える。 あかりがどれだけ律のことを想っているか、知って欲しいから]
(125) ひびの 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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ん、うん……!?
[額に口付けられると、さっと赤くなる。 ちょっと考え事をしているような仕草も、そのせいで気にすることは出来なかった。]
う、うん! それならよかった! ……楽しみにしてるね!
[結局、よくはわからない。でも、元気になってもらえたから。 とりあえず、それが嬉しい。今は、それでよかった。
出かけるまでに、クロノスがちょっとだけ殴ったことを気にしていたのは、また別のお話。*]
(126) pepaki 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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『帰れるかわからない』
[>>110 律がそう言うのなら、 こちらから連れ戻しに行けばいい。 彼がどんな容に変わり果ててしまっていても、怖くはなかった。 再び失うことに比べれば、何も恐れる必要などないのだから。
既に絶望は知っている。 ――後は、取り戻すだけだ**]
(127) ひびの 2015/02/28(Sat) 02時半頃
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― 崇神総合病院 xxx号室『櫻井 智晶』―
[麻夜が病室に顔出ししてくれた>>77 どうやら、麻夜も入院してたみたいで。退院するみたいだけど。 俺の方はもう少し経過観察が必要みたい。 でも、後数日すれば退院できそうだ]
あはは……。そう言ってもらえると嬉しいかな。
今度、みんなでご飯食べよう。 俺、頑張って作る!!
[料理は得意だからたくさん振舞おう、なんて思いながら]
うん、またなっ!!
[今日退院の麻夜に笑顔でそう言った]
(128) MagicLy 2015/02/28(Sat) 09時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
MagicLy 2015/02/28(Sat) 10時半頃
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― 崇神病院 ―
[うつらうつら、揺らぐ眠りから浮上する意識は僅かに瞼を震わせ、やがてゆっくりと瞳を開く。 現へ引き戻された意識はぼんやりと視界に入るものを見て。 そこに見知ったものの姿が映れば、名を呼ぼうと口を開くだろうか。 けれど、長い間閉ざされた喉は掠れた吐息しか出なくてもどかしい。 喉を湿らせ、声を出せないものか思案する。*]
(129) Elie 2015/02/28(Sat) 14時頃
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花売り メアリーは、メモを貼った。
Elie 2015/02/28(Sat) 14時頃
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―退院後/桜屋食堂―
っと、おじいちゃん、おばあちゃん。 準備はこれでいい?
[無事退院したその後。 俺は祖父母に頼み込み、一日だけ食堂を貸切にした。 あの満月の戦いで出会った人達を招いて、事件解決と入院組の快気を祝って宴会を開くことにしたのだ]
(130) MagicLy 2015/02/28(Sat) 21時頃
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準備万端っと。
[宴会云々のメールをみんなに事前に送ってある]
さてと、みんなに料理を振るうのは初めてだから楽しみだなぁっ!
[みんなに料理を振る舞うのがとても楽しみ。 早く来ないかなー]
(131) MagicLy 2015/02/28(Sat) 21時頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
MagicLy 2015/02/28(Sat) 21時半頃
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―崇神神社― [――許されるとは、思えない。
苦い笑いの中に、紛れ込ませるしかなかった言葉。 誰よりも、自分の存在を拒絶しているのは自分自身だった。
無制御な炎も神殺しの刃も、破滅願望に他ならない。 それを自覚して尚、肯定している。その癖、黙ったのはそれを告げることで、また彼女を傷つけることを恐れたからだ。
>>120 影を受け入れる言葉には首を振っていた、 あの影は、存在自体許されてはいけないものだ。 そんなことは望んでいない、はずだった。ちがう、と言葉を音にして]
ただ、……最後だ。 もう、最期だと思ったから、会いに……、
[それすらも、許されてはいけなかったのかもしれない。 そう思った瞬間、足元の影が嗤うようにさざめく波立った]
(132) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 23時半頃
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……あか り、
[向き合った彼女の眦に残る涙の痕、 それでもその眼差しは何かの決意のあるようで、律はそれを恐れた。酷く痛む焼け爛れた片目を抑えたまま、後ずさる足が、黒い影にずぷりと沈んだ。]
だめだ、ッ、
[沈んだ足が逃れることを許さない、 道ずれにしてしまう、掴まれた腕を見開く眼差しで捉えた。 その手を払おうとして、温度のせいか、あるいは交わった眼差しのせいか。 突き放すことを躊躇った、その瞬間の悲鳴のような自身の感情。
――ああ、まだこんなに絶望できたなんて。
自身を飲み込んでいく影が柔らかく生暖かく纏わりつく、 それは律を抱きしめるあかりもろとも影の世界へと飲み込んでゆく]
(133) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 23時半頃
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―シャドウの海― [たゆたう海の中で、沈んでゆくことは安寧だった。 このまま目覚めず眠りについてしまいたい、それが律の望みだったけれど。 闇の海の中、腕の中のある少女のぬくもりがそれを許さない。 腕を伸ばした、その頬をそっとなぞるように、触れた]
おまえを巻き込んでいいはず、ない。
[きっとそれでもいいと彼女は言うのだろう]
それが一番、俺の困ることなんだ。 何より辛いこと、なんだ。
……でも俺は自分が許されていいとは思えない。
[浮かんだのはやはり諦めに似た笑み、だから今一番に願うこと]
(134) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 23時半頃
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[それは心の海よりいずるもの。
――白い光が滴り落ちた。
導きの光を零しながら闇の海を羽ばたくのは三足の烏、 けれどそれは黒く焼け焦げた姿ではなく白い翼で海を羽ばたく。 その翼が影をうち払いやわらかに闇を照らす]
あかり、
[【太陽】そのものを示す神鳥。 この闇の海でも彼女を導いていくれるだろうから]
……手を、
[続く言葉が詰まったように出てこない。 離すも離さないも、どちらも願うことであったから*]
(135) sen-jyu 2015/02/28(Sat) 23時半頃
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[二人を虚無の海へ沈めようと、生暖かい影が纏わりつく。 抱きしめたこの手を離してしまったら、律を永遠に失ってしまう]
違うっ、 巻き込むかどうとか言わないで! これは私の意志なんだ! [語り掛ける声音。そっと頬をなぞる指先。 律の絶望の一端に触れる。 幼馴染を取り戻そうとするあかりの行為は、 ただ彼の絶望を深め、苦しめるだけなのかも知れない。
――それでも]
私は律っちゃんがいなくなるのが辛いよ。 ……どうしても、帰れないって言うなら、私も帰らない! [もう、失いたくはないから。 このまま、共に静かな闇の底へと堕ちていこう]
……みんなが律っちゃんを赦さなくったって、そんなのどうでもいい! 私の傍にいてよ!!
(136) ひびの 2015/03/01(Sun) 00時頃
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[そのとき、白い光が滴り落ち、 律の心の海から迷い子たる二人を導くように、 闇を照らす神鳥が生まれ出る]
やだ、……やだよ。 絶対に離さない。
[言葉を詰まらせる律の胸に顔を押し当てる。
絶望を抱えたままの律を、 独り影の海に置き去りするなんて、 そんな終わり方を認めるわけにはいかない*]
(137) ひびの 2015/03/01(Sun) 00時半頃
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― 崇神総合病院 ―
あ……、っ。
[見下ろしたその顔の、瞼が僅かに揺れた>>129気がして息が止まりそうになる。 否、それは気のせいではなく。 開かれる瞳はまるでスローモーションのようにゆっくりで。]
はな、さき………?
[彼の眉間に皺が刻まれる。]
―――おかえり。
[噛み締める唇、泣きそうな一歩手前を必死で耐える為に*]
(138) mooncalf 2015/03/01(Sun) 01時頃
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[羽ばたきごとに白い光の雫が落ちる。 彼女の離さないという言葉そのもののように、 無くなってしまった距離、その背に腕を回した。
抱きしめているのは律の方なのに、 その所作はどこか縋るようにも見えただろう。 今、突き放すことさえ選べない自分が、彼女にかなう筈もない]
俺を許してないのは、俺なんだ。 だけど、
[贖われない罪をどうすることが正しいのかわからない、 ひとつ確かなことはあかりをこのままシャドウの海に、 道連れに沈めてしまうことが間違っているということだけ]
(139) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 01時頃
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……大事なんだ。
[低くかすれて囁く言葉。 言い訳をひとつだけ、口にすることを許した。 それだけ告げてすぐに上向く眼差し、 白い雫は流れる粒子になって、羽ばたく先を示した。
片手にあかりを抱えて、ゆらぐ闇の海を泳ぎだす。 それから今口にした言葉を遠ざけるように、 どことなく早口でとりとめもなく言葉を繋いだ]
(140) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 01時頃
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― 崇神総合病院 ―
んっ、ゲホッ……は、……ぁ。
[視界に映った顔に、あの夜が思い出されて。 必死に空気を求めて口を開く。 おかえり、と。告げられた言葉>>138にぼんやりと、少しだけ考えて。]
た、だ…ま。 け、くん。……けが。だ、じょぶ?
[記憶はあの日で途切れたままで。 悪夢と海の記憶は薄く、不安に瞳は揺れてゆっくりと手を伸ばした。*]
(141) Elie 2015/03/01(Sun) 01時頃
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お前頑固だよな、知ってたけど。 そもそも俺なんかいなくてもどうにかなるだろ。 ……ああ、そういや、お前のこと好きって奴もいたな、 いや、それはまあ別にどうでもいいっていうか……
[少し嫌な気分になったことはおいておく、 今は余計なことは考えずに、ただ目指すべき岸辺を目指す。 たとえそこが寄る辺無き場所だろうと。 離せと言えなかったこと、それが自分の望みだとわかってしまったから]
大体、みんなが赦さなくてもどうでもいいって、 ――お前って結局、自己中だよな。
[たどり着いた波打ち際でそう言葉にして笑うだろう]
(142) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 01時頃
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[そしてあるべき場所に還るために、ゆっくりと存在は薄れていく*]
(143) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 01時頃
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[一方的に想いを押し付けて、 律を苦しめているという自覚はある。
けれど背中に腕を回されて、 律自身の意志で二人の距離が零になるなら、 それは何よりも望むべきこと。
――大事なんだ、 囁く言葉一つ耳に落ちれば、胸に寄せた顔を上げる。 光目指し闇を泳ぐ律の貌は見えない。
その言葉がどれほどの想いで口から零れたか、 あかりには分かるから]
……うん。 嬉しいよ。
[魂の在り処さえ一つにしたいと、 あかりもまた、縋るように身を寄せる]
(144) ひびの 2015/03/01(Sun) 01時半頃
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[頑固だな――と、呆れたような律の言葉。 自己中心的であることを重ねて指摘されれば] そうだよ、だから諦めて私のものになってよ。 律っちゃんが良い。 ……律っちゃんじゃなきゃ、だめなんだ。
[寄る辺無き――けれど二人が帰るべきはずの世界に泳ぎ着き、 波打ち際で笑う律に、あかりも笑って見せる。
お前のこと好きって奴もいたな、なんて言葉には、 思い当たる節がないから、きょとんとした表情を浮かべるのだが]
(145) ひびの 2015/03/01(Sun) 02時頃
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え、……なん、で。
[ゆっくりと存在を薄れさせていく幼馴染を見て、 あかりの笑顔が凍りつく。
シャドウの海は泳ぎきったはず。 もう、二人の邪魔をするものだっていないはず。 それなのに、――どうして?
大切な人を失うことを恐れ、 その体を掻き抱こうと手を伸ばす*]
(146) ひびの 2015/03/01(Sun) 02時頃
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それ、別に諦めじゃねーし。
[>>145 きょとんとした顔にはさもありなん。 とりあえず、今投げた言葉の意味くらいは通じてほしい。 解決はしていない、許せないことは許せない、けれど、 伸ばされたあかりの手に指を絡めた]
……帰ろう。 もう色々はあとから考えることにするわ。 だから、そんな顔すんな。
離さない。
[次の瞬間、その言葉を裏切ることになるかもしれないのは、致し方なく許してほしい。現実世界に戻った時、行方不明だった雛宮律が発見されるのは禁足地の山の中だ*]
(147) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 02時半頃
|
|
[投げかけられた言葉の意味を咀嚼するよりも早く、 伸ばした手に絡められる指。
その意味を理解して、あかりは目を瞠る。 胸の高鳴りが押さえられない。 視界が滲み、気が付けば頬を涙が伝っていた]
……うん、帰ろう。 私たちのいるべき場所に。
[離さない――律の言葉に応えるように、 あかりからも、そっと指を絡める。
二人ならきっと、絶望も乗り越えていけるはずだ。 だから現実の世界で待つ過酷も、今はもう怖くはなかった*]
(148) ひびの 2015/03/01(Sun) 03時頃
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ショコラは、おやすみの皆に手を振ったノシ
namba 2015/03/01(Sun) 03時半頃
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― 崇神総合病院 ―
だい、じょうぶ、だよ……。
[声が聞こえて、途端にわななく唇。]
花咲が、守ってくれた、から……。
[伸ばされた手、包み込むように自身の手を重ねる。 そこにあるのは確かな生の暖かさ。 男子が泣くなんてみっともない、と一瞬思うも、それでもこらえる事は出来ず、ぽとり、一粒溢れた。]
……あり、がと。
(149) mooncalf 2015/03/01(Sun) 07時半頃
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― 崇神総合病院 ―
ん……
[重ねられた手の暖かさに安堵して、その手を預ける。 けれど、聞いたことの無い声音と、はじめて見るようなその表情に戸惑う。 病院の屋上で漏れ聞いた言葉以外、彼の弱音等、見たことが無かった様に思えてこれは自らの罪なのかと泣き出しそうな気持ちになる。 五郎もきっと、同じ様な思いを味あわせたのだろう。視界がじわりと滲む。 ぽとりと涙一粒。甘雨の様に雨垂落ちて。 首をゆるゆると横に振った。]
ありが、と。は……あ、たしのほ…… ……あ、りが…と。
[もうすぐ終わると、言っていた気がする。 ここにいるということは、全て終わったということなのだろうか。
(傷つけた、けれど生きてる。…良かった)
頬に一筋涙が伝い、微笑みを浮かべた。*]
(150) Elie 2015/03/01(Sun) 09時半頃
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んっ……よか、った……。 ……このまま、だったら……きっと僕は……。
[取り戻す術を、ひたすら探して。 そのうちいつか絶望に飲まれていたかもしれないから。
守れなかった。取り戻せなかった。 己の愚かさを悔やみながら。呪いながら。 死神は、くるり正位置に向きを変えただろうから。 微笑む彼女にこくこくと頷きながら。 彼女が戻ってきたなら他の……櫻井や翔子、そしてこの騒動で意識不明となっていた人々も、目覚めたのだろうかとは思うも。 今しばらくは彼女の傍。 暖かな手に触れたままで*いたくて*]
(151) mooncalf 2015/03/01(Sun) 16時半頃
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[それから――、 結局、雛宮律はスーパームーンのあの日から御陵山で遭難していたということになった。実家の裏山で遭難した男として学校では少々話題を攫った。
しばしの入院の後、祖父の下で自宅療養と相成った。 井戸端老人たちの神隠し事件への追及をかわすのは一苦労だ。 父とは顔を合わせていない、マンションの方にいるらしい。 学校に復帰する頃に、住まいを入れ替わることになるだろうが、 特に言葉を交わすつもりも、顔を合わせるつもりもなかった。
血縁だからといって、分かり合えるわけでもない。 律は当の昔にそれを悟って諦めていたし、だからこそシャドウに侵されるまで痛苦に耐えてこられた。それでも長いこと身の内に育まれていたこの炎は、きっと消えることのないものだ。
けれど律は父が死んでいなかったことに感謝を覚えた。 たとえ苦しみを長引かせるためだとしても、自分は父を焼き殺してはいなかった]
(152) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[自分にとって殺して罪を負う価値もない相手。 ―――今はそれが答えでいいと思った]
(153) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[けれど、町には傷跡が残っている。 シャドウの影響で失われた命は確かにあった。 書店は閉鎖されたままだし、殉職した警察官のかわりに駐在所にきた警官はそろそろ仕事に慣れてきたらしい。会釈をひとつして通り過ぎていく。
律は眼鏡をかけるようになった。 片目の視力がほとんど失われていたからだ。 医師は首をひねって、遭難中の栄養状態が影響したのかもしれないとか言っていた。その目に何が見えるのか、口にすることは止めておいた。
特にじじいがペルソナ?ぽいものを呼び出して、 御祓いをしてるのを見てしまったとか言ったらヤバイ気がする]
(154) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[図書館に、借りっ放しだった本を返しにいった。 >>10高屋敷真弓の姿はない、どうしたのかと尋ねることはしなかった。幸川立季とは、見知らぬ者のようにすれ違った。自分だけが振り返ってその背中を見やることとなった、何も覚えていないのかもしれない、と思う。
満月の夜毎、戦った彼ら以外、雛宮律の罪を知る者はいない。 裁かれることのない罪の記憶をただ抱えて続けていることが、罰なのかもしれない]
(155) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[自分が自分を許していない、 それはきっとこの先ずっと変わらないだろう。 犯した罪を購うすべがあるのなら、 どんな炎の中にでも飛び込んでいける。 そんな思いは確かにある。
――けれど、それを引き止める存在]
(156) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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------------------------------------------------ To:花河あかり From:雛宮律 件名:桜屋食堂に集合
っての回ってきたんだけど、 俺はさすがにどのツラさげてだわ。
お前は楽しんできなよ、帰る頃迎えに行く。 ------------------------------------------------
(157) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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[一人歩く帰り道、 夕日に焼かれた世界はとても綺麗だ、 あの日心を焼いた夕焼けが、今はなんだか暖かい]
……もう春か。
[ほころび始めた桜の蕾を見上げてパシャリ。 先ほどのメールはもう送ってしまったから、 これはあとで迎えに行った時に見せてやろう。
知らず笑みをほころばせながら、 両手をポケットに突っ込んで、雛宮律は歩き出す**]
(158) sen-jyu 2015/03/01(Sun) 20時半頃
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―櫻井 智晶のその後―
[退院して食堂で祝った後。 自分の部屋に戻る]
……色々あったけど……。 俺は俺として何かできたのかな。
[なんか足でまといだった気もしなくはない]
でも、俺は独りじゃない。 仲間がいる。 それと……。
[ひらひらくるくると舞う3つのカード。 「剛毅」、「悪魔」と「星」、それと最近気づいた3枚目……「魔術師」]
(159) MagicLy 2015/03/01(Sun) 21時半頃
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また、俺に何かあったら、よろしくね。"オレ"。
[3つのカード、3体のペルソナ。 「剛毅」の吉備津彦命、「悪魔」と「星」のルシファー。 そして、まだ見ぬ「魔術師」―
―大切な"もうひとりの自分"ペルソナにそう呟いた]
さてと、久しぶりにネットゲームで遊ぶとしますか!! 待ってろよ、みんなっ!!
[そして、パソコンを起動し、またいつもの日々が始まる―]
(160) MagicLy 2015/03/01(Sun) 21時半頃
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―ED・A night comes!―
(161) MagicLy 2015/03/01(Sun) 21時半頃
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友愛組合 チアキは、メモを貼った。
MagicLy 2015/03/01(Sun) 21時半頃
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[一月ほど寝たきりの状態が続いていた為、筋力が落ちてしばらくは週一の通院とリハビリが決まった。 退院した後、巡理の動作は必然的にゆっくりとしたものになった。 友人等はお淑やかになっているとざわめいたがそれも一時的な事。 崇神高校の話題は豊富だった。 妖精ちゃんの恋人話や、少年遭難事件。 結局意識が戻らなかった者もいる無気力症候群など、もっと刺激的な話題に事欠かなかった。
誰かに特別気にされることも無く、穏やかな日常を、ゆっくりと過ごす。
事件解決と快気祝いをしようという旨のメール>>130が届いたのは、そんなある日のことだった。]
(162) Elie 2015/03/01(Sun) 21時半頃
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[桜屋へ行く前に、借りっぱなしだった図書館の本を返しに行く。 司書に小言を言われつつも事情を話し、頭を下げた。 図書館から出て、空を仰ぐ。 淡い空にぽかりと浮かぶ白い欠けた月の方へと歩を進める。
天気予報>>5:#0は凍て付いた冬の終わりを告げ、世界は春の兆しを見せる。 日の出の時刻は早くなり、黄昏は徐々に遅くなるだろう。 暖かな陽気に開く梅の花。 甘い香りに誘われ、枝に止まったヒヨドリが蜜を吸う。 春告鳥はまだ上手く歌えないけれど、楽しそうに囀る。
――目覚めの時だ。
……けれどここに、あなたは*いない*]
(163) Elie 2015/03/01(Sun) 21時半頃
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― 桜屋 ―
[時期的には昏睡していたペルソナ使い達が快復し、自分もリツキとの問題が解決された後まで飛んで…。 智晶からの招待に応じて、桜屋の食堂に久々に足を踏み入れる事となる>>131]
… … …チアキ… 料理できるの?
…俺が云うのもなんだけど… …チアキ、俺と同類で結構脳き… …なんでも
[店の隅側、カウンター席の一番奥に座りながら、随分楽しそうな様子のチアキにぽつりと。 店の中心に席取り宴会の真ん中に、なんて柄じゃないし、昔通っていた頃は、このカウンター端が指定席なのだ]
(164) 十六夜 2015/03/01(Sun) 22時頃
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…とりあえず… 裏スガ29番肉肉特盛倍率丼っ 。
…勿論チアキもオーダー義務付け…
[もう少し長ければ呪文の詠唱みたいなオーダーだけど 桜屋裏メニュー、特盛肉丼。そのボリュームたるや数人前は余裕越。 完食できたら人間として何かが成長しそうだとか、胃が酷い事になるとか、噂はあるが、基本完食など普通はできない]
(165) 十六夜 2015/03/01(Sun) 22時頃
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…チアキは食べきれるかな… …?
[但し、宴会で皆と食べる余力も残せる例外がここに存在はしたけれども…]
(166) 十六夜 2015/03/01(Sun) 22時頃
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何を言うっ! これでも前の町では料理上手として知られてたんだぞ?
[カウンター席の端に座る麻夜>>164にそう言った。 脳筋とは失礼な!]
裏メニュー了解っ!
後、俺もね。了解了解。
[麻夜のオーダーを受け>>165裏メニューの特盛肉丼二人前を早速作り始める。 普通の人なら完食できそうにないが……。
俺は最近完食できるようになった]
(167) MagicLy 2015/03/01(Sun) 22時頃
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[花河あかりには、もう正義など存在しない。
あれほど人間の欲と愚かさを憎んでいたというのに、 絶望の果て、雛宮律をシャドウの海から連れ戻してしまったのだから。
あかりの絶望が律の人生を枉げてしまった。 彼が生ある限り自分の罪と向き合い、 苦しみ続けることが分かっていても。 大切な人が傍にいてくれることが、ただ嬉しかった。
いつの日にか、あかりにも、 犯した罪に相応しい罰が与えられるのだろう。
――けれど、全てを失い独り生きる絶望に比べれば、 怖いものなど、ない]
(168) ひびの 2015/03/01(Sun) 22時半頃
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[正しくありたいと、そんなつもりはなくても、 身についた生き方は変えられないのだろう。 優等生で在り続けたし、世話焼きの性分も変わらない。
春近くの或る日、図書館に足を運び、 児童福祉関係の書籍が並ぶ一角へと向かう。 大学を卒業したら公務員になって、 自分と同じ境遇の子供たちの力になりたいと、 考えるようになったのだ。
カウンターに視線を向けるが真弓の姿はない。 四度目の満月の夜に断絶してから、彼女の姿は見ていない]
――……。
[真弓はあのままシャドウの海に沈んでしまったのだろうか。 それが彼女にとって本当に不幸なことなのか、 結局あかりには分からないままで、ただ寂しそうに視線を伏せた*]
(169) ひびの 2015/03/01(Sun) 22時半頃
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― ED... 崇神霊園 ―
… …どう?この帽子 悪くないチョイスだろ。 アカリの白い髪に絶対似合うと思うね。 妖精なんて人気はダテじゃないんだから。
[石棚の上になみなみ注がれた神酒が風にゆられる]
…そもそもオッサン… アカリは女の子なんだから、可愛い帽子とかあるべき。 フードも乙だけど、オッサンの感性のままじゃ女の子はダメだって。
[煙がたゆたう。風の向く方角に押し寄せられて]
…ほんっと、色々重要な事教え損ねやがって…
(170) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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[…崇神市南部にある、崇神霊園…。
線香と神酒の香りが薄く、物言わぬ石達が立ち並ぶ。 柄杓から水が流れている墓の刻みには、『楠家之墓』。 但し、直系にあたる恋人の姿は此処にない。
あの11月の満月からこちら、漸く楠家の仏の扱いも落ち着いて。 南部の霊園にある墓、或いは別な場所にもまた墓があるのかも知れないが。 今日は三月の丁度半ば。買い物帰りにひとりで此処に訪れた。 秘密の話もあるから、恋人には此処に来ることは内緒だった]
(171) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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…墓石ぶんなぐったら、俺の手が痛いだけだよね…。
…最初に出逢った時のアカリ…知ってる? ひとりは危険だからなんて、女の子が夜道ほっつき歩いて… …教室同じだけの…ロクに話した事無い男、家に連れ込もうとしてたんだぞ…。
…んのやろうてめえ…。 警察の娘が無防備なんて、どんな箱入り教育だよ。 アカリは女の子で、オッサンみたいな野郎じゃないの。わかる…?
あの時、アカリのケータイでオッサンの顔出てきた時の俺の気持ち。 思わず眼剥いたよ?>>1:186 …まだアカリには言い損ねてるけどさ。知り合い、て。
[墓石の下に眠る男は殴れない、だからその代わりに。 心持ち強く、ぎゅぎゅぎゅ、とタオルを押し付ける様にして墓石を拭いた]
(172) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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… … …オッサン…俺、アカリの母さんの事、聞いた…。
[ぎゅぎゅ…、墓石を拭くタオルが止まって、ぽつりと呟かれた]
…知ってた…? …奥さんが自殺した理由とか… …アカリがずっと後悔してたとか…
…何か俺は…オッサンは知ってた…気もするんだよね…
[複雑な所もあろうけどさ…、そう肩を竦めて献花の向きを整えた。 陽射しも悪くない、程よく日向をあびて花がゆれてる]
(173) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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…それに…あの日の満月で…オッサンが死んだのは…
… … … … … … 。
…糸の結界。 アカリが口にしてた言葉。 スガミやクロノスの生まれや暴走と。
… … … 推測する材料はあるにはあるけど … …。
関係ナイね。そこは。
(174) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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…どちらにしてもアカリの罪悪感は簡単に消えない。
それはアカリの心の問題だから。 俺は口先だけで安易に赦す事も断罪する事もする気はない。
…けどね?アカリの心は… 関係アルんだよ。
だから俺はこの先もアカリを独りにする気はないし。 何が起きても、意地でも独りになんかさせない。
アカリが悩むなら、俺はその隣で手を握るつもり。
…だから…
(175) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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もうアカリは、俺が貰ったからね。オッサン。
[強い風が吹き出した中、墓石をじっと見据えた]
生まれが特別だろうと、普通と違う辛さがあろうと。 それでも、お前が大事にしてきたアカリ。
後は俺が守るし泣かせないから、心配するな。
… … …娘取られて悔しかったら殴ってミロ… 。
[冗談でそう口にしたその次の時、梢が喚いて]
(176) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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… … … …わぷっ…!
[突然吹いた突風に、髪を頬を叩かれた]
… … … …今のは… どっち?安心できないのか、悔しいのか。
[挑発しておいて、恨みがましく墓石を睨んで。 そして買い物袋を片手に、墓を去ろうとして]
(177) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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… … あ そだ。伝え損ねてた。
[振り向いて、忘れ物もない墓石の前に戻り]
… …中二の頃、俺に云ったでしょ。 十年後、もう八年後?
…まだ高校も大学も出てからの話ではあるけど…。 …進路の気が向いたら、考えといてあげるよ。
…お前の部下になる事さ…クスノキのオッサン。
[あの時斜に構えた中学生に道のひとつを示して>>2:244。 そして何の為に使うべきか、力の探し方を教えたひとりの警察官に>>2:245。 揺れる神酒と線香の香りを後に残して、今度こそ去って行った]
(178) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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―桜屋― [桜屋で行われた快気祝いの場に律はいなかった。 ペルソナ使いたちと共に、事態の終結を喜び合う立場ではないからだ。
律が帰還したき、仲間達はどのような顔をしただろうか。 麻夜や馨一たちには、あかりの意志で幼馴染を連れ戻したとだけ告げて、彼らの判断に口出しはしなかった]
……そろそろ、私、帰るね。 また、学校で。 [律が迎えに来る頃合を見て、店の外に出る。 日は暮れて、春は近いというのに夜風はまだ冷たい。 あかりは小さく身を震わせるが]
律っちゃん!
[向こうから歩いてくる幼馴染に気付くと、あかりは息を弾ませながら、駆け出した。
――長かった夜は終わり、朝が訪れる**]
(179) ひびの 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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[… … …大塚家、自宅に帰り付いた時、その目にした恋人の姿に笑みを零して]
…アカリ。 はい、これ。
お返し、何がいいか考えてたんだけど。 これ、ホワイトデーの贈り物。
[買い物袋を開いて、その白く綺麗な髪の上に乗せたのは。 木漏れ日に包まれた春が似合う様な、花飾りが鏤められた帽子]
(180) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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[見立て通り可愛く映えた。満足して、右手は恋人の頭に伸ばされて]
…ただいま。 今日のごはんって何にする?
[毎日ある、普通で何気ない、けど彼女が求めた物の様に。 笑う日、怒る日、悩む日、重ねる度に沢山出来ていく思い出を想いながら。 今ある、誰より大好きな女の子の頭を撫でていた*]
(181) 十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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双生児 オスカーは、メモを貼った。
十六夜 2015/03/01(Sun) 23時半頃
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―ベルベットルーム内― [波の音が聞こえる。タロットカードを机の上で並べながら、青づくめの女はいつも通り、青一色で覆われた船室の中にいた。一枚引いて、そのカードを取り出す。]
………正位置の「世界」。そうですね、これであなた方の物語はひとまず完結した事になる。
シャドウは消え、シャドウの海とこの崇神市が繋がる事もなくなった。けれど、全てが元通りになったわけではない。
(@0) pola 2015/03/01(Sun) 23時半頃
|
|
この町は今度の事で深く傷つきました。
シャドウに帰られた人々が全て戻ってくるかどうかはわからないでしょう。
親を亡くした子供達は家を捨て、別の居場所を探さなければならないのでしょう。
自分の正義を貫けなかった人は再び自分の在り方を世界の中に見出さなければ生きていかれぬのでしょう。
シャドウの海から救えなかった者がある人は、それを悔いながら歩いて行かねばならぬのでしょう。
シャドウに魅入られた者達は、己の罪と罰に向き合わねばならないのでしょう。
命を落とした者達が戻ってくる事もないでしょう。
(@1) pola 2015/03/01(Sun) 23時半頃
|
|
あなた達の戦いの価値はあなた達と私以外、誰も知る事がないでしょう。
私があなた達に贈る最後の道標は―――――
[語り終わった女は、猫耳を外す。その本来の姿は、見る者によっては己のシャドウに魅入られた一人の女性に少しだけ似ていた、かもしれない]
私があなた方を導く役目はこれで終わり。 いつか再び精神と物質の狭間にあるこの世界があなた達と関わることになった時、ペルソナの力を持つ者達にほんの少しの導きを指し示す時が再び来る。私がこの部屋を出ていなければね。
それまでしばしのお別れでしょうか。それでは御機嫌よう。
[埠頭に泊まっているクルーザーは、春の訪れも近いある日の夜、誰も知らないうちに暗い波間に乗り出し、どこかへと消えていった**]
(@2) pola 2015/03/01(Sun) 23時半頃
|
|
[非日常が終わって、皆の日常が帰る頃。 私の日常は、日々変化していた。
パチンと、盤上に磁石が引っ付く音がする。 白で挟まれた黒は、裏返って白へと変わっていく。]
はい、次、スガミ。
[私の中に同居し始めた2つの人格。 初めはしゃべるだけで満足していたようだが、その内に暇を持て余し始めたようで。 こんな風に、テーブルゲームで遊んだりする。]
(182) pepaki 2015/03/02(Mon) 00時頃
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[黒が置かれ、少しの白がまた寝返る。 そんな様子に、微笑みを漏らす。]
クロノスはこういうの苦手だね。 今、もう少し多く取れる手もあったよ。
[そんな風に肩入れすると、必ずスガミは小言を言うのだが。 元々武人基質のクロノスに、頭脳ゲームで勝負を挑んでいるのもどうなの?と笑って流すのだ。]
(183) pepaki 2015/03/02(Mon) 00時頃
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|
[そして、また白が置かれて、黒が白へ変わる時。 彼の帰ってくる音がした。]
ん、二人とも、ちょっとまってね。
[立ち上がり、トタトタと音を立て、彼を迎える。]
おかえりなさい!麻夜! ……あれ?それは……。
[ぽふっ、と頭に乗った白。 帽子。そう呼ばれるものだと、判断して。 帽子のつばを、両手で触れるように掴んだ。]
(184) pepaki 2015/03/02(Mon) 00時頃
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|
……ありがとう。 大事にするからね。
[そう、笑顔で返す。]
今日のご飯、お肉にするって。 たくさん買ってきたみたいだよ。
[他愛のない会話をしながら、部屋へと戻る。 普通じゃない私と。普通じゃない同居人達と。 きっと普通の恋人と。
ちょっぴり非日常な、そんな日常。*]
(185) pepaki 2015/03/02(Mon) 00時頃
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鳥使い フィリップは、メモを貼った。
sen-jyu 2015/03/02(Mon) 00時半頃
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―埠頭―
[それはまたある別の日の事。 満月の日以来封鎖されていた港から ようやく立ち入り禁止が解かれた]
……きっと、ここでも戦いがあったんだね。
船、なくなってる。 真弓さんは図書館からいなくなっちゃったし。 五郎さんは……。
[現世に戻ってから、まずメールでシャドウの海から 無事に生還した事を報告したが。 さて、彼は今どうしているだろうか――。
潮風はまだ冷たいが少しずつ春は近づいてきている。 マフラーを外す日もそう遠くはないだろう]
(186) namba 2015/03/02(Mon) 00時半頃
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[全ての始まりのあの日、敢と出会った路地の前。 立季と月を見上げた道路の片隅。 何もかもが御伽噺じみて胡蝶の夢のように思えてくる]
でも、全部本当の事だった。
[ヘアゴムを引っ張ると甘い色の髪がふわりと解けた。 風がそれをさらさらと戯れに掻き撫ぜていく。
手の平には赤いリボンの髪飾り。 これが紛れもないあの夜達の証拠だ]
貴方は、置いて行かれちゃったの?
[埠頭の先からひらりと舞い降りる青い蝶。 内なる青は消えず、影もまた足許に広がり続ける。 差し出した手の上、赤いリボンに溶け込むように蝶は消える。
少女はリボンをひと撫でして瀬戸内の海を見た]
(187) namba 2015/03/02(Mon) 00時半頃
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[青い海の彼方、消えた船の行方を見送るように――*]
(188) namba 2015/03/02(Mon) 00時半頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/03/02(Mon) 00時半頃
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― 最期の満月の夜 ―
[風に散る華のように、空へ、海へ、焔が舞って溶ける。 赤い月に照らされ、海に落としていた影が、次第に薄れてゆく。
形を失い始めた船から離れるように翼を動かす。 赤黒い水面へ抗う事なく落ちてゆく二人に腕を伸ばそうとしたが、その腕が彼らに届く前に男の力は限界を迎えた。
翼が、その形を失う。 霧のように散り、風が粒子を攫ってゆく。
本来自力で浮く事も飛ぶ事も出来ぬ身体は、腕を引かれるように水面へ堕ちて―――――]
(189) jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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ああ、堕ちる。
――――――堕ちてゆく。
(190) jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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指の先から熱が溶けて、思うように動かない。 煌々と照らしていた月の光も、海の中までは見通す程には届かない。
ふと、側に寄り添うものが見えた。
赤い翅のそれは、力に目覚めてより見る事の出来たものと同じ。 けれど翅を染める色は、血のように赤く、鮮やかで。 心を――――『恐れ』という刃で裂いてゆく。
いつぞやのように男の左眼に触れれば、それは炎に焼かれたように焦げて消えた。
(191) jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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ジリジリと、肌が、瞳が熱を持ってゆく。 焔に焼かれて、爛れて、溶け出していく感覚。 それは次第に全身へと駆け巡り、水の中にいるのに、業火に焼かれるように熱く、苦しい。
咳き込めば、泡として漏れる空気。 沈みゆく中で残された、僅かな生命線。
海水は、何故か真水のように味気なく。 海の底は深淵を覗くように、昏く、深い。
それはまるで、手招くみたいに拡がってゆく。
(192) jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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|
頭の中で、囁く声がある。 それは水のように染み渡り、脳を揺さぶった。
否定するように首を振りたくても、身体はいうことを聞かずに。
深淵より伸ばされた手に、その姿に、一度だけ目を見開いて
(193) jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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―――――――背けるように、瞼を閉じた。
(194) jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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― 中央部・崇神病院 ―
[目が醒めた時は、見覚えのある真白い色だった。 聞くところによれば、埠頭付近でずぶ濡れになって倒れていたところを、通りかかった漁師が見つけたらしい。 二度目の入院に医者もいい顔をしなかったが、そんな事はどうでもよかった。
いつかしたように、再び鏡の前に立って傷を確かめる。 刻まれた傷は治ってはいない。 それどころか、両腕と脇腹には火傷の痕があり、左の眼の付近にも同様の傷ができていた。
結局それらの傷跡は治ることはなく、男は退院を言い渡される。 入院中、昏睡から目覚めた者があると聞いていたが、その中に知る人物の名を認めれば、薄らと口角を上げた。 先に入院生活から抜け出たものもいるだろう。 挨拶は交わせたのだったか、どうだったか……
なにはともあれ、男は今、青空の下にいる]
(195) jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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…………いい天気、だな。そう思うだろう?
" ―――――― "
[煌々と輝く太陽に目を細めながら、男はその場を後にする。 肩には赤い翅の蝶を、その手には臙脂色の本を*携えて*]
(196) jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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花売り メアリーは、メモを貼った。
Elie 2015/03/02(Mon) 01時頃
匿名軍団 ゴロウは、メモを貼った。
jig 2015/03/02(Mon) 01時頃
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― それから、時間が過ぎ ―
[立季が思い出したことは、断片にすぎなかった。 苦しみも悲しみもない暗い世界を望んだこと。 翔子と交わした『一緒にいる』という約束。 それから、翔子にあげたものや、翔子にしたことの幾つか。
未だに思い出すに至らないものは多くある。 例えば>>152すれ違った誰かに抱いた既視感の理由だとか、暗い世界で何があっただとか、暗い世界を望んだが故に何をしたのかだとか。 >>85あの時の麻夜の反応は、今もしっかりと覚えている。 恐らくは失われた記憶の中に答えがあるのだろうことは想像に難くない。これもまた、解決すべき問題の一端だ。
きっと、思い出すのはそう遠い日のことではない。 抜け落ちた部分に干渉していた人間に触れれば触れる程、 失くした記憶の欠片が集まることは実証済みだ。]
(197) nico 2015/03/02(Mon) 01時頃
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― 春も間近の頃 ―
[可愛らしいお菓子と、栞を貰ってから丁度一ヶ月ほど経った頃。 立季は目当ての姿が近づくのを見つけ、黒色の表紙をした本を閉じた。
少し前に図書館に寄贈されたらしきそれは、初めて読む本のはずだ。 しかし重厚な表紙と、古い紙の感触はまるで以前から持っていたもののように、何故か掌によく馴染む心地がした。 返却期限は迫っているが、手元に置いておく必要がある。 そう立季が感じた理由が判明するのは、今しばらく後のことだ。]
…………行こうか。
[立季は少女の手を取って歩き出す。 向かう先は――。]
(198) nico 2015/03/02(Mon) 01時頃
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― 南部/幸川家 ―
[やや広いリビングのテーブルに、紅茶が二人分。 市販のクッキーを小皿に並べ、立季は少女と並ぶようにソファーに腰掛けた。 歳の割には小柄な立季と、更に小柄な少女の間には遠慮がちな隙間が空く。]
…………これ。 この間の、お礼。
[立季はそう言いながら、小さな紙袋を少女に差し出す。 中身は内側に綺麗な細工を施された、まんまるな飴がたくさん。 小さなビニールに包まれ、リボンで丁寧にラッピングされている。]
お返しは、飴だって聞いたから。
(199) nico 2015/03/02(Mon) 01時頃
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[立季は一度紅茶で喉を潤してから、少女を見つめる。]
…………その。 前の僕は、君に色んなことを話すつもりでいた……と、思う。 そういう約束も、多分、した。 でも、今の僕は、前の僕について話せるほどの記憶が無い。
だから……今の僕の話を、してもいいかな。 前の僕の記憶はなくても、 ……今の僕も、僕を知って欲しいって思ってる。 君に知って欲しい、っていうのはきっと、 僕たちの共通した願いだから。
いや、知って欲しい、だけじゃなくて……
[立季は一度、言葉を区切った、 喉の奥と唇がやけに乾く気がして、再び紅茶を口にした。 少し大きめに息を吸い込み、吐き出して。]
(200) nico 2015/03/02(Mon) 01時頃
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……僕は、君と一緒にいたい。 君を守りたいし、君を大事にしたい。 これは多分、どの僕も同じ気持ちだった、と思う。
…………だから、僕のそばにいて。翔子。
[立季はそう告げ、ふぅ、と大きく息を吐き出した。 その告白――意志に呼応するように、白花蒲公英の栞が挟まれた黒い本が淡い光を放っていることに、立季は未だ気付かない。*]
(201) nico 2015/03/02(Mon) 01時頃
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― 南部 幸川家前 ―
[時間はそう程なくに遡る。訪れる家。 あの一月の日以来、無意識に寄り付く事もなくした場所]
… … …大丈夫。
まだ怖い。でも怖くない。 …変な感じ。
[ぐ、と右手にする物を握る手に力が篭る。緊張はしている。 それでも、逃げてはいられない、そう背中を叩かれたから。 何が出て来ても、そう、逃げない、と心に覚悟を決めて呼び鈴を押すその顔には。
フレームが酷く損傷していた、赤い伊達眼鏡]
(202) 十六夜 2015/03/02(Mon) 01時半頃
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― 南部/幸川家 ―
[母が亡くなって以来、早い時間に家を訪れる者はいなかった。 近所の人が様子を見に来るのは夕方。 夕飯の時間帯と相場が決まっている。
予測していなかった呼び鈴の音に、立季は読んでいた本から視線を上げる。 然程の警戒もなく扉を開け――。]
…………それ、何?
[>>202確かに自分のものと同じ赤い眼鏡を見て、自らの眼鏡の所在を確認した。眼鏡は、確かに定位置に収まっている。]
(203) nico 2015/03/02(Mon) 01時半頃
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―南部・幸川家―
[更に春の気配も増して。 こうして家を訪れる事も幾度かあっただろうけれど、 今日という日付はやはり普段よりどきどきを増すもので。
腰掛けたソファの弾力と、少年との微妙な距離を意識する]
わぁ、食べるの勿体無くなっちゃいそう。 すっごく、可愛い……。 ふふ、実はマシュマロの方はちょっと苦手だから。 キャンディで良かった、なんて。
[飴の包みを手にとってきらきらと笑顔を綻ばせる。 ありがとう、とお礼を告げた時に視線がかち合った。 >>200紡がれていく彼の想いを全て聞き終えるまで、 大事に包みを手にしたまま眼鏡の奥を見詰める]
うん……嬉しい、またそう言ってもらえて。
(204) namba 2015/03/02(Mon) 01時半頃
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あのね、最初記憶がないって解った時、ちょっと不安だったの。 「知ってくれる?」って、「離さない」って。 そう言ってくれた気持ちを忘れちゃってたら、 私の「一緒にいたい」って気持ちはもしかしたら 迷惑になっちゃうかもしれないって思ったから。 ……怖かった。
[でも、と首を振る]
立季さんの事いっぱい知って、私の事もお話して。 それで、これから嬉しい事や楽しい事、 一緒に笑ったり泣いたりしたいって思う。
だから。 私も、そばにいさせてね。
[約束、と小指を差し出した。 少女の髪飾りの赤が一瞬深みを増した事にまだ、 2人は気付かないだろうけれども。 今は何も知らぬまま、幸せそうに微笑みを浮かべて――**]
(205) namba 2015/03/02(Mon) 01時半頃
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― 北部・埠頭付近 ―
[感傷に浸るわけではないが、どうしても此処に足を向けてしまうのは、恐らく男にとって全てが此処から始まったからだろうか。 無意識の狭間に揺蕩う青き部屋。 あの情景から全てが始まったといっても過言ではない。 『ペルソナ使い』としても、―――――贖罪を求める者としても]
随分とくだらない事に熱をあげていたものだ。 力を得て、何か成せると信じて、結局何も出来なかった哀れな男
初めから分かりきっていたというのに。 最後の最期まで、無駄な希望に縋り、目先を追い続けた。
(206) jig 2015/03/02(Mon) 01時半頃
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――――――実にくだらない。
[誰に言うでもなく独り言ちて、口元を歪めながら鼻で笑う。 実に情けない最期であったと、男が過去を重ねた少女に告げてやりたいくらいだが、それをした所で気が晴れる訳でもない。
何より再び"海"を寄せる為には、まだまだ時間がかかる。 それにあの少女はこの男と同じ"見える者"だ。 迂闊にぼろを出すようなヘマをする気はなかった]
………さて、無事退院したと聞いたが。 何処にいるか教えてくれるか?
[指先に紫の翅の蝶を留めれば、ふわりと空へ舞い上がる。 場所を示すように一度だけくるりと回った後、それは男の髪で隠された左眼へと消える。
穏やかな微笑みを浮かべながら、 その足はゆっくりと目的の場所へと向かっていった]
(207) jig 2015/03/02(Mon) 01時半頃
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潮風は冷たいだろう。長くいると風邪を引くぞ?
[見つけた姿>>188に笑みを深くし、背後からそっと声をかける。 驚かせるつもりはないが、驚いてしまったならそれはそれで構わない。 赤いリボンを忌々しげに思うのは、男が"五郎"であるからだが、それも今は伏せて]
退院おめでとう。 ………お前が無事で、本当に良かった。
[安堵したように息をついて、男は穏やかな笑みを浮かべる。 火傷の痕が残る左眼は髪で覆い隠し、なるべく不安にさせないように]
(208) jig 2015/03/02(Mon) 02時頃
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もう、桜が咲き始めたんだね。 来週には見頃かなあ。
[律と並んで歩く帰り道。 見せられた桜の写メに、あかりは表情を輝かせる]
……ねえ、花見に行こうよ。 お弁当つくるからさ、何でも食べたいものリクエストして。
それでね――
[大切な人が隣りにいて、過ごす穏やかな日々。 ささやかな、けれど掛け替えのない日々を抱きしめて、 あかりは歩いていく。
綻びはじめた薄紅色の蕾。 冬を越えやがて咲く花のように、きっと二人の未来も――**]
(209) ひびの 2015/03/02(Mon) 02時頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/03/02(Mon) 02時頃
アカリは、含羞むように微笑んで、律の手を取るだろう。
ひびの 2015/03/02(Mon) 02時頃
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[扉を開いた先にいたのは、変わりもしない友達の姿。 眼鏡の所在を気にしてる所が、何処かおかしくて口元が綻びそうで]
… … … … … …なんだろ。返し物…?
… … …前から言おうと考えてたけどさ…。 … … …赤のフレームて、ちょいと微妙じゃない? 普通に、銀とか黒で良いと思うんだけど… … … 。
[上手く笑い辛い、そんな微妙な表情で、赤縁の眼鏡を外した]
(210) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時頃
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… … …リツキ… … … は … …
[シャドウなの、それとも本当の … …]
… … … … … … … 。
推理小説、何が好き… … …だったけ… … …。
[聞こうとしたけど、かすかに乾いた喉が出したのは、そんな関係の無い話]
(211) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時頃
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―埠頭―
[リボンをつけ直し、場を辞す前に少し目を細めた。 >>208そこへ背後から聞き覚えのある声がかかる]
……ふわ、……っえ、その、声……!?
[目を大きく見開いて、はっと後ろを振り返る]
五郎さん……!! 良かった、無事だったんだ……。
[前髪で半分隠れた目元が何処か影を感じさせる、微かな違和感]
……ありがとう。 あの日、すごく心配させちゃって。 でも、ちゃんと説明も何もできてなくて。 ごめんなさい。でも私、影から立季さんを取り戻せたの。
(212) namba 2015/03/02(Mon) 02時頃
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銀とか黒は、あんまり似合わないって母さんが言ったから。 …………そんなこと聞きにきたの?
[>>210外された眼鏡に手を伸ばして良いものかどうか。 迷った末に手は伸ばさず、視線を麻夜に戻す。 あれは確かに自分のものと同じ眼鏡だ。 しかし自分は眼鏡のフレームを壊した記憶もなければ、それを麻夜に預けた記憶もない。
そこまでを考えて、立季はふとある可能性に思い至る。 或いは麻夜も、抜け落ちた記憶に関わる者ならば、どうだろう。]
……シャーロック・ホームズと、明智小五郎、だけど。 二人とも頭脳明晰で、優秀な助手がいて、宿敵がいて…… 定番で王道だけど、だからこそ色褪せない、っていうか。
(213) nico 2015/03/02(Mon) 02時頃
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麻夜の、本当に聞きたいことは……何?
[立季はきちんと解答を示してから、自らの問いを口にした。 麻夜が口籠っていることは明白だ。 そしてそれは恐らく、欠落した記憶が原因のことでもある。
麻夜の話を聞けば、記憶を取り戻す一助にもなるだろう。 そう踏んで、立季はじっと麻夜の反応を伺う。]
(214) nico 2015/03/02(Mon) 02時頃
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… … … …あ… …いや… … … … …そんな事じゃ… …なく…
[逃げない、向き合う、そう決めても、どうしても口が渇く]
… … …あぁそうだっけ。 …小五郎に… …ホームズに… …まぁベターだよね…
…はは… … …いや…それは対して…関係ないけどさ…
[いえない、聞けない、口にしようとしたら伝えたい事が]
(215) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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[だけど気付かれてか、す、と刃が滑る様に問いは来る]
… … … … … … … …。 … … … … … … … …。
… … … …リツキ… … …は… …。
… …いま ここにいる… … …?
[震える声の中で、被るのは、友達の影を穿つ瞬間に聴こえた言葉>>4:363。 もう、何処にも友達である幸川立季はいない。それが深く胸に響いた言葉と]
(216) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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[そんな質問はどう聞いても、意図が滅裂になってる。
だけど、黒い霧と化して、満月の風に浚われて。 ひと粒も掴む事できないまま、受け止めた腕の中でなくした冷たい体温は生々しくて。
例え本当の立季がどれだけ自分との記憶を大事にしていたとしても。 友達、親友だと云う思いと裏腹に…
表情が俯いて肩が少し震えた気がした]
(217) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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… … … …俺… … …リツキの友達で…いいのかな…
[失くす前に、消す前に、引止めも気付きも出来なかったのに]
(218) 十六夜 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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いい、気にするな。 お前は自分の思うように動いた。 その結果がどうであれ、今はこうして無事にいる。
……俺はそれで構わない。 だから、お前のしたことを、――――全て許そう。
[謝罪を口にする少女の頭に手を置いて、男は緩く撫でる。 以前そうしたのと変わらない動きで、過去に重なる者を慈しむように]
影から……そうか。 あのポーラという女が「シャドウの海も人の心のありようの一つ」と言っていた。 「リツキ」も、海に身を委ねていたから、見つける事が出来たのだろうな。
[よくやったと褒めるように、撫でていた手で軽く叩くように触れる 男にとって喜ばしい事など一つもないが"五郎"は喜ぶだろう。 少女が無事であればそれでいいと、少女が喜ぶことならば、それでいいと。 考えぬ男の事など、手に取るように分かったから]
(219) jig 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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[結果を納得してもらえても、何らかの叱責は受けると思っていた。 いや、そうであるべきだと思っていたというべきか。 少し硬かった表情がほっと安堵するが、 同時に無意識の中に後ろめたさじみた不安が芽生える]
本当に……五郎さんは何処までも優しいんだね。 ありがとう。私、甘えてばっかりだね。
[頭を撫でる大きな手、懐かしい。 ちゃんと現世に戻ってきたんだと実感する。 少女には見えぬ場所、リボンが淡く警告の光を帯びた事は 残念ながら少女には見えない]
私ね、一度南部の実家に戻る事になったの。 その後はまだどうなるか分からないんだけど。 孤児院に行くかもしれないし、後見人が見つかるかもしれない。 どっちにしても、4月までは学校はお休みなの。
また落ち着いたら、メールで連絡するね。
(220) namba 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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…………?
[>>216問い掛けの意味が分からない。 立季は目を丸くし、表情でありありと心境を伝えた。 ここにいる、と問われるまでもなく、ここにいる。 しかし、問われたことに意味があるのだとは数秒で察せられた。
『いるのか』と問われたことを反転して考えるなら、過去に『いなかった』という事象があったと想定するのが相応しい。 立季は、今の自分とは異なる自分が存在していたことを知っている。しかし、麻夜の言葉の指す真意を知るのは、今よりまだ少し未来の話だ。]
(221) nico 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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…………僕以外の僕がどう言ったかは知らないけど、 僕は麻夜以外、友達を作った覚えがない。
[>>218麻夜の求める答えに相応しいか否かは分からない。 しかし立季は今の自分について幾つかのことを端的に伝えた。
自分以外の自分の存在があるのを知っていること。 それが今より過去の時間軸に存在していたと知っていること。 そして――。]
……僕の友人は、麻夜だけだ。
(222) nico 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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[>>209 喜色を浮かべる少女に並んで歩く、 律の表情は落ち着いた穏やかさに満ちたものだ。 ここだけは、――彼女の隣だけは、存在を許されている]
たまごやき、甘いの。 あとは、お前の得意なのでいい。
花見か……、 あ、うちの神社は却下な。 うるさいじじばばたちに囲まれて、 居た堪れない思いをすること間違いなしだ。
[こんな風に穏やかな幸福を感じていいのか、 自問はこの先もずっと抱き続けることになるだろう。 けれど、この手をとったことを間違いにするつもりは、ない。
まだ少し風は冷えるけれど繋いだ手の温もり、 炎はもう身を焼かない、ただあたたかな温度を分かち合う*]
(223) sen-jyu 2015/03/02(Mon) 02時半頃
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[淡い燐光が忌まわしい。 男の瞳に留まるそれが、反発するように光を帯びかけるが、どうにか抑えて]
ああ、なるほど…… どちらになるかは分からないが、良い方に話が進むといいな。
メールが来るのを、楽しみに待っている。 何か困ったことがあれば、今度は頼ってほしい……と、思うのは俺のわがままだろうな。
[少し困ったように苦笑して、潮風に晒される髪に触れる。 男の過去とは違う、褐色の髪。 その違いに自嘲じみた笑いを一瞬浮かべて、その手を離した]
(224) jig 2015/03/02(Mon) 03時頃
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[あの日、立季を失くしてから思い続けていた。 本当は、友達なんて口にしても、そんな資格ないかも知れない。
幾ら言葉で綴ろうが、立季の思いも知らず、既に友達はいなく、いたのはその影である事にも気付きもせず。
シャドウとの戦いが続いたから。 アカリを助けなければいけないから。 だからあの時はその思いを脇に置いていれた。
だけど、あの時から心に沈み続けていた後悔は、失くした友達の姿を見た瞬間に、噴出して>>4:376。
…違う。本当に怖いのは、友達をまた消さないといけないかも知れない以上に。 この手で消して、思いを踏みにじり、そうした友達にどんな顔で会えばいいかわからなかったから]
(225) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時頃
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… … … … …あ… …それじゃ… リツキ は。
[だけど、今この目の前にいる存在は。 自分以外の自分がいる、今此処にいる。 失くしたと思われたものが、確かにまだ、此処にある]
(226) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時頃
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[だから、友人だと、そう彼の肯定が耳から心臓に落ちた時]
… … …っ … …あ… … …ぅあ… … …
[抜け殻を残す事も赦されず、感情をぶつける物も無かったあの時とは違う。 押し殺そうとしながら泣いた声を、そうする必要はもうなくて。 それをぶつける友達は、確かに今ここにいるから]
(227) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時頃
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… ぅああっ あぁぁあああうあああっっ!!
[始めてと思える位に声をあげて涙を零しながら。 何をしたかと云えば、泣きながら立季に殴り掛かっていた。 肩口や腕、比較すると対して痛くない場所に、全然力も入らない腕で]
…りつ… き …っ… ごめ ごめ…ん…っ !!
[友達への謝罪と怒りと、それから確かな喜びと。 感情が掻き混ぜられて何をしているのか混乱しながらでも。 その腕が力なく友達を殴ったら、確かに温度を感じられる。 だから力なくても、感情が滅茶苦茶でも、腕を伸ばして、殴って、それで触れようとした。 友達が生きてる、その温度を]
(228) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時頃
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[男の内面の変化には気付けないまま]
ううん、我侭なんて……。 私が上手くないだけだよ、きっと。 お邪魔になっちゃうとか、やっぱり思っちゃったり。 私の方が我侭だったり。
うん、でも。メール、するから、ね。
[平穏な日常の約束事をするように、穏やかに笑う。 一瞬彼の表情によぎった>>224自嘲じみた笑みに ちょっとばかり気遣うように首を傾げたが]
それじゃあ、五郎さん。またね。
[ばいばいと笑顔で手を振った。 そうして男とすれ違うように町の方へと歩き出す]
(229) namba 2015/03/02(Mon) 03時頃
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[>>228突然の慟哭に、面喰わなかったと言えば嘘になる。 しかし立季は驚きながら、されるままになることを選んだ。
翔子との約束と、麻夜の行動。 その二つに関連性を見つけることは難しい。 過去の自分と今の自分という単純な二分割では無く、或いはもっと多元的な話である可能性も否定できない。 しかし仮定は全て仮定に過ぎず、他にもっと重要なことがある。]
(230) nico 2015/03/02(Mon) 03時頃
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…………麻夜、痛い。
[弱い力とは言えど、度重なれば痛いものは痛い。 殴られながらも伸ばした掌で、あやすように背中をぽんぽんと擦る。
理由もなく、こんな姿を見せる友人では無い。 その理由が今はまだ分からない。 忘れていることに対しての申し訳なさは存在する。 しかし、それも追って解決すれば良い。]
前の僕が何をしたかは知らないけど 破天荒な探偵を見守るのは、助手の仕事だ。 ……ちゃんと、やってくれるね?僕のワトソン。
[ふと軽口が口を突いて出たのは、探偵小説の話を振られたせいだろうか。 立季は意地悪い笑みを浮かべ、下から覗き込むように麻夜の表情を伺った。**]
(231) nico 2015/03/02(Mon) 03時頃
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― 南部/幸川家 ―
…………うん。 約束する。
[>>205立季は差し出された小指に、自らのそれを絡める。 前の自分についての記憶は未だ完全には取り戻せていない。 しかし、分かっていることはある。
翔子との約束が、今の自分を形作っているということだ。
翔子との約束を果たすことは、立季にとって生きることに等しい。 必ず、果たさねばならないことだ。 その決意が齎すものを未だ知らないまま、立季は翔子を見つめて、穏やかな笑みを浮かべた。**]
(232) nico 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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ああ、"待ってる"
[男も穏やかに笑みを浮かべて、赤いリボンに手をかける。 暫くすればくわえた力が、髪ゴムの紐を傷つけるだろうか。 効力がはっきされるのはいつ頃かはしらないが]
また会おう。
[すれ違うように抜けた少女の背中を追いながら、見えなくなる頃にはその笑みは大きく歪んで]
………またな、お嬢ちゃん。
[三日月のように薄い唇を更に薄く細めながら、そよ風に身を任せる。耳に届く叫びに似た呟きは、まるで呪詛のようだったが、それを子守唄にでもする*みたいに*]
(233) jig 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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[殴る腕が止まったのは、背中に感じた、掌の温度。 服の裾を掴むみたいに、服の襟元を握り締めて、両手が離せなくなる]
… … … … … …そ… …だよね…
… … …リツキは… … … …ほっとくとひとりですぐどっかいくから…
… …みまも… … … …っ見張り役とか必要だし…!
[意地の悪い笑みで、表情を下から覗き込まれている事に気付いて。 離した腕でぐっ、と顔をすり潰す様に拭って、顔に残るのは目元が赤いだけ]
(234) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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… … …だから… …はぐれたら…動かず待ってて…
… … …俺… … …ちゃんと…追いかけるから…。
[あの時とは違う形で、より、望んだ形で。まだ今の彼には解らないかも知れないけれど]
大体、ホームズが留守でワトソンだけじゃ。 迷宮入りの事件ばっかりでどうしようもないんだ。
…ワトソンは探偵じゃないし!
[…医者のワトソンは、その日に、慣れない探偵業を廃業した**]
(235) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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― その後春先 幸川家 ―
…もう俺達も二年だけど。 そういえばリツキは進路… … あ、それより。
[その後、二年生に進級した春の季節、友達の家を訪れていた時。 思い出した様に、何かの黒い表紙の本を取り出して]
… …はい… これ、前にリツキが落とした本。
… …記憶にないなら…とりあえず貰っといて… 。
[渡した本は、記憶がまだ戻らなければ不思議な感覚を引き起こすだろう。 だがその周りや、その後、友達のすぐ近くで覚えある少女の姿を見掛け出して、また新しい縁が繋がるのは、また別の話**]
(236) 十六夜 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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[最後にもう1度、頭を撫でられた――と少女は感じた。 蝶の宿ったリボンが悲鳴を上げるかのようにちかりと光る]
…………?
[すれ違って数歩、ぞわりと妙な寒気に腕をさすった。 潮風の唄が不意に重々しい響きを帯びたような気がして。 少しだけ港の方を振り返った後、逃げるように駆け出した]
(237) namba 2015/03/02(Mon) 03時半頃
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[かつての校区をひた走る内、 額にはらと風に揺れた髪がかかった]
ん……。
[普段束ねているから落ちてくるはずのない左の横髪。 おかしいな、と思っておさげに手を伸ばしたその時。 ころん、手の中に落ちてきたのは――]
……え、っ。
[まだ貰って僅か数ヶ月の大事な大事な、赤いリボン。 不自然に千切れたようなゴムに全く心当たりはない]
何で……。 今朝は、何ともなかったのに……。
[大事な、大事な宝物が壊れてしまった。 そこから一瞬だけ浮き出した赤い蝶の姿を見て、 少女は大きな瞳を恐怖に濡らした]
(238) namba 2015/03/02(Mon) 04時頃
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……う、そ……――。
[思わずリボンを両手で握り締める。 海の遠い今、蝶の警告は朧ですぐに姿は消えてしまった。 それが意味する正しいところを少女は解さない]
どう、して……。やだ、ぃや……ッ。
[足許から湧き上がる震えを堪えながら、 少女は弾かれたように走り出す。
醒めたはずの夢は、まだ悪夢の延長にあるのだろうか?
何度も手の内でリボンの存在を確かめた。 これは彼との約束であり、絆なのだから。 決して、こんなところで損なわれてはいけないのに――**]
(239) namba 2015/03/02(Mon) 04時頃
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げぼく ショコラは、メモを貼った。
namba 2015/03/02(Mon) 04時頃
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