82 【突発RP村】独りある身はなんとせう
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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヨーランダが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
今日は、特別なことのない一日のようだ。さあ普段通り、誰かを処刑台にかけよう。
現在の生存者は、ヨーランダ、ヤヘイ、ヘクター、ケヴィン、ルーカス、ペラジー、ホリーの7名。
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まあ……お気の毒に……。
[戦争が終わって、耳に入ってくるのはどこそこの息子さんが戦死した、という悲しいお話。 それらにしょんぼりと眉を下げ、無事に家族が帰ってくると先ほどまで喜んで言っていた奥さまとため息をつきあう。
でもそれって仕方ないわ、みんなが帰ってこないのは覚悟してたもの。なんて、感情を抑える理性はある。 もしも。死んだのが家族ならば、親友ならば、そんなふうに思えないだろうに。 仕方ないなんて言葉、口が裂けても目の前で言えないだろうに。
そんな傲慢さに自らは気がつかないままに、さも哀しげな顔をして]
みなさん、本当にいい人でしたのに……。
[ため息をつく裏には、うちは無事でよかったの感情が潜む]
ヤヘイさんのお父様も、帰ってこられないと郵便屋さんが言っていたんです。あの子、大丈夫かしら……。
[心配に眉をへにゃりと下げて、無自覚に他人の事情を振り撒いて。
しちゃダメなことは、さあ知らぬ間に何回したのか]
(0) 2014/07/16(Wed) 03時半頃
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ー帰還の知らせを受け取った日・自宅ー
よかった…! 元通り、暮らせるんだ!
[兄の無事を知らせてくれた人に、飛びつくようにして喜びを伝える。
玄関先、しかも扉は開いたままのその扉。 通りかかる者でもあれば、少女のその声は容易く耳に入っただろう。 郵便を配達する者と、少女の言葉。 その二つから彼女の兄が帰還する。と、難なく推測も出来たかもしれない。]
ありがとう!
[帰還の知らせをくれた者に、涙混じりに礼を述べると、その背中を見送った。]
(1) 2014/07/16(Wed) 09時頃
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[兄が帰ってくるのなら、益々しっかりと掃除をしなければ。と、腕まくりして箒片手に家の前に出て]
ぇ……?
[そこにいた友達の様子に、知らず呟きが漏れる。
『どうしたの?』その簡単な一言が喉の奥で凍りつく]
「おとうちゃんが……」
[次いで友達から発せられた
『戦 死 し た』
その言葉に、息を飲む。]
(2) 2014/07/16(Wed) 09時半頃
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そっか……。
[ひどくそっけない言葉、けれどもペラジーにはそれしか言うことができず、ただ俯いて箒を動かす。
戦争で死ぬ者もいる。それはわかっていたはずだけれども。 戦争が終われば全部元通りになるのだと、無意識に思い込んでいた。
けれども、友達の姿はその甘い幻想を打ち砕くには充分で。 一度、自覚してしまえば、先ほど自分が上げた歓声>>1が気にかかる。
蝉の声が頭の中でいやに響いた。]
(3) 2014/07/16(Wed) 10時頃
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ペラジーは、カランと箒を地面に落とした**
2014/07/16(Wed) 10時頃
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[虚ろな表情で歩く ここがどこなのか、それすらもわからないまま
だからヘクターに声をかけられても、最初は気づかなかっただろう 強い言葉をかけられれば、ようやく誰かがいることを認識したけれど]
…いや、だ… …貸さ、ない……
[掠れる声でそう絞り出す いやだ、と腕を振り抵抗するが、貧弱な力では簡単に取り上げられてしまうことだろう]
(4) 2014/07/16(Wed) 14時半頃
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だって…こんなせかいに、 いるいみなんて、ない、か、ら… こんな、じぶん…きえてほしい、から……
[嗚咽混じりにそう漏らす テーブルナイフでは死ねないことはわかっていたけれど、それでも自分を傷つけるには十分に思えた
彼のいない世界から消えてしまいたくなって 元通りになるなんて思っていた自分を殺したくなって]
(5) 2014/07/16(Wed) 14時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/16(Wed) 14時半頃
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[名前を呼んだときは、ぴくりとも反応がなかった。 櫛を通した形跡のない乱れた髪が、心をざわつかせる。 それでも、二度目に声をかけたときには反応してくれて、会話も成り立つ。
よかった、と。 まずは、まだ壊れてないことに、安堵した。 それから、まだ他人を気遣う余裕のあった自分に対する自嘲とも呆れともつかない感情]
駄目だ。貸せ。
[久方ぶりに出したような掠れた声に、簡潔に言う声は、どこか上滑りだ。 ともかく取り上げてしまおうと手を伸ばせば、否定の言葉と共に腕を振られて]
っ、て
[家族か、ホリーか。普段からよく手入れされていたのだろうテーブルナイフが手に引っかかり、浅い傷を掌へ残す。 痛みは、ひりひりと遠い]
……。
(6) 2014/07/16(Wed) 16時半頃
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[嗚咽は、いつもの女らしい声を潰す。 切れ切れの、返事にもなってないような言葉を聞きながら、その手からテーブルナイフを取り上げた]
そうか。
[もっと言うべきことはあるんだと思う。 自暴自棄になるなとか、泣くなとか、そんなことをしたらみんなが悲しむとか。 そんな、耳障りで誰にでも言える綺麗な励ましを。
それでも、その言葉しか出なかった。 目の前の女が誰を喪ったかは知らずとも、何を喪ったかは察せられたから。 自分も、先ほどまでこんな顔をしていただろうから。 自分の気持ちにダブらせれば、その言葉は刃にしかならない]
……だよな。
[呟いて、ため息ひとつ。 取り上げたナイフの切っ先は彼女へ向けたまま、手の中で弄びながら、言葉を出せずに。 ともかく座ろうと促すために、ナイフをポケットへ入れてホリーの肩を押す。 ベンチなんて上等なものはないが、すぐそばの木陰は涼しそうだった]
(7) 2014/07/16(Wed) 16時半頃
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飲むか。
[ポケットを探れば、煙草と携帯ウイスキーボトルしかなくて。 彼女へ酒を勧め、自分は煙草に火をつける。 吸殻を集めて、また紙を巻き直した安い煙草は少し湿気っぽい]
……。
[言葉は相変わらずの状態で。 暴れだす気配がないなら、静かに彼女が落ち着くのを待つ]
(8) 2014/07/16(Wed) 16時半頃
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ー自宅前→夏蜜柑の木の下ー
[嗚咽を漏らしながら立ち去って行く友達。 落とした箒をノロノロと拾い上げながら、その後ろ姿を黙って見送くる。]
ごめん…ね…。
[聞こえないように、小さな声で呟いた言葉。 けれども、何に対しての謝罪なのだろう。と泣き出したい気持ちになる。
友達を差し置いて、兄が生還することへの後ろめたさ。 悲しい思いをしている人がいたということ。そして、それに気づきもしなかった自分への嫌悪感。 いろんな気持ちがごちゃ混ぜになり、口元を抑える。
まっすぐに駆け出す、高台にある夏蜜柑の木の下へ**]
(9) 2014/07/16(Wed) 17時半頃
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― 工房/会話の途中 ―
あれ? ―――... ふふふっ
あれな。わかったよ。
[注文を承って吹き竿を取れば、静かなものだ。>>1:38>>1:39 かちゃんと何本もあるうちの長い一本を操れば炉を開けて、 煌々と燃え滾る火を覗かせた。 輝くドロドロ。透明硝子を巻き取って、 指先を弄り、回転させて形を保つ。 石の受け皿に置いて、徐々に膨らませていく。
そんな仕事。もう慣れた、蒸し暑い工房での一幕。 ただ、お客さんがいれば話は違う。 そして、俺の気分も心なしか、否、すこぶるいい。
だから今日はほんの少し口数が多い。]
(10) 2014/07/16(Wed) 19時半頃
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ヤヘイ、ここに来る途中、どうだった? ちゃんと迷わずまっすぐ来れたか?
[男たち皆集められた戦争は終わった。 彼の、ヤヘイ慕っていた親父さんはどうしただろう。 そんな一抹の不安を覚えながら、洋燈を成形していく。
色付き硝子を別の竿に巻きつけると、 雫を落とす。竿に付いた洋燈が周り、 涙のような流れ星の跡を残した。**]
(11) 2014/07/16(Wed) 19時半頃
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[抵抗しようと振ったナイフが相手の手を掠める>>6]
あ…
[一瞬だけ戻る意識。瞳が揺れる。人を、傷つけるつもりなんてなかったのに それでも謝罪を口にすることはできなかった
ナイフを取り上げられれば>>7、糸の切れた人形のように動きを止める。瞳は虚ろなまま、ただ静かに涙を流して 肩を押されれば、ふらふらと歩き出して、木陰に腰を下ろした]
(12) 2014/07/16(Wed) 20時半頃
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[ぼうっとした意識の中、酒を勧められたのがわかれば>>8。少しの沈黙のあと]
…いら、ない…
[そうぶっきらぼうにはねのけた 自分のことを心配してくれているのはわかったけれど。もしかして相手も自分と同じように誰かを亡くしたかもしれないと思ったけれど 回らない頭では他人を気遣う余裕などなかった]
…どうしたら、いいか…わからない…
[それだけ絞り出すのがやっとだった]
(13) 2014/07/16(Wed) 20時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/16(Wed) 20時半頃
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ー高台・夏蜜柑の木の下ー
[逃げるように駆け出して、ようやくたどり着いたのは、高台にある夏蜜柑の木の所。 ゼーゼーと息を切らし、緑の草原にへたり込む。]
なんでなんだろ……。
[ぎゅうっとシワになるほど、ワンピースの裾を握りしめる。
もうあの子とは、以前のようには笑い合えないのだな。 そんなことを心の何処かで感じていた。]
(14) 2014/07/16(Wed) 20時半頃
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傷心の婆やの為に、今私が出来るのは…そっとしてあげる事くらいだな
[そう呟き。散歩をする、と言い残して屋敷から出た
向かうはこの間、キャラメルの箱を投げた大木の方]
(15) 2014/07/16(Wed) 21時頃
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― 高台・夏蜜柑の木のそば ―
おや…?
[大木へ向かおうと、歩いていると。ふと、>>14女性がへたり込んでいるのを見つけた]
お嬢さん。大丈夫ですか?
[具合でも悪いのかと、心配になり声を掛ける]
(16) 2014/07/16(Wed) 21時頃
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[乱暴に突っぱねられても、どこか頭がぼんやりしているせいか、特になにかを思うことさえなく。 煙草を指で挟んだまま、ホリーに視線を向けぬままに言葉を選んで、並べる]
……誰か死んだか。
[死、と。 その言葉を使ってしまうと、余計に現実感がない。 もしかしたらあの話は何かの間違いじゃないかと思うほど、現実味のない単語だ。
煙草は、吸われることなくただ煙を上げて灰になっていく]
(17) 2014/07/16(Wed) 21時頃
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……お前、いま生きてる知り合いと家族、全員思い浮かべろ。
[迷子のような彼女へ、生きろ、とは言えなかった。 言えなかったから、ただそう告げる。
彼女には、工場へ言った家族がいたはずで。 そう華やかな交流というわけではないが、友もこの村にいたはずだ]
……んで、そいつらがお前が死んだあとどんな顔するか、よく考えろ。
[自分は、それらが支えであり。 現世に留まるしかない重りだ]
それらを全部捨てていいと思えるなら、
[ぼとりと地面に、長く伸びた灰が落ちた]
(18) 2014/07/16(Wed) 21時頃
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ナイフ返してやるから、勝手に死ねばいい。 しくじりそうなら殺してやるよ。
[つっかえていた言葉は、口にしてみれば単純な響きだった。 遠くを見るような目付きのまま、ホリーの方を見る]
(19) 2014/07/16(Wed) 21時半頃
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わっ……?
[少しの間顔を伏せていたのだが、声をかけられ>>16驚いたような声とともに顔を上げる。]
あ…ごめん…なさい。 ちょっと考え事、してただけ。です。
[相手の方に視線を向ければ、見知った農村の人ではなく、身なりの良い長身の男の人。 いつもと違うちゃんとした話し方を。とこころがけるも、なれないものだから、たどたどしくなってしまう。]
えっと村の人、じゃない……ですよね?
[小首をかしげ、問いかけた。]
(20) 2014/07/16(Wed) 21時半頃
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[返事があったので、安心して胸を撫で下ろした。
長身の自分に相手が怯えないよう恭しく帽子をとり、一礼し彼女の側に寄る]
都会から、疎開してきた者だ。今は、高台の屋敷でお世話になっている。
考え事…か。息をきらしていたようだが、何かあったのかね?
(21) 2014/07/16(Wed) 22時頃
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[死んだ、しんだ、シンダ >>17 その言葉が頭の中反響する]
たいせつな、ひとだった… …死ぬべきじゃ、なかった…
[死んだ?彼は、本当に? 認めたくなかった。嘘であって、ほしい]
(22) 2014/07/16(Wed) 22時頃
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[そこで漸く、こんなことが言える彼は、自分と同じなのではないかと、気づいた]
あ… あなた、も、だれ、か いなくなっ、た…?
[思いは、散り散りの言葉にしかならなかった]
(23) 2014/07/16(Wed) 22時頃
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[家族や知り合いのことを思い浮かべろと言われれば>>18、ぼんやりとしたまま、たくさんの人のことを考える]
…どんな顔を、するか…?
[…そういえば、そんなことは考えたことはなかった。残されるのも辛いものなのに、と自嘲する もともと生死には意識が薄いけれど、ああ軽々しく考えていたな、と少しだけ反省した
それでも]
(24) 2014/07/16(Wed) 22時頃
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…いらない… 世界なんて、くだらない この世界に絶望したから、って死ぬことは、肯定、されない…?
[不思議と口からすらすらと言葉が流れた
死ぬことに理由があるならば、しょうがないと思ってもらえないだろうか 正当性は、ないのだろうか]
……死なせてよ ころしてよ
[重い言葉を、相手に投げつけた**]
(25) 2014/07/16(Wed) 22時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/16(Wed) 22時頃
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[みすぼらしい格好をした、自分のような子供にまでお辞儀する、その姿>>21が新鮮で、自然と方の力が抜ける。 村の人ではない。その事実も今は嬉しくて。
だから、とんとんと草原を叩いて隣にどうぞ。と合図する。 もっとも身なりの良い男性が、草の上に座るからわからないけれど。]
戦争がね、終われば 全部、元通りになるって思ってたん…です。
でも、そうじゃ……なかったんだな。って
[待ち人を喪った者と、喪わなかった者。 その溝は埋めようがなく、もと通りになんかならないのだ。と涙をためる。]
(26) 2014/07/16(Wed) 22時半頃
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[少女が、草原に座るよう自分を招いた様子に。かつての友人…ヤニクの子供時代を見た気がして。微笑んで、ゆっくりと隣に腰を下ろす]
何か、変わってしまった事があったのかい? おっと、良かったらこれを使いたまえ
[涙を浮かべる彼女を見て、ポケットからハンカチを差し出した]
(27) 2014/07/16(Wed) 22時半頃
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ありがとう。ございます。
[ぺこりと頭を下げて、差し出されたハンカチ>>27を受け取る。 自分の背が低いから、殊更そう感じるだけかもしれないが、随分と背の高い人だなぁ。と考えて、年の頃も近そうなその男性に、兄の姿を少しだけ重ねてしまう。]
友達のお父さんがね… 亡くなってしまったの。
私はお兄ちゃんの無事がわかって 今まで通り暮らせる。って そればかり、考えてた。
[一つ、力なく首を振る。]
友達に何を話せばいいのか。 もう、もと通りにはなれないのかな。って 思ったんです……。
[ポタリと涙が手の甲に落ちた。]
(28) 2014/07/16(Wed) 22時半頃
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─ ケヴィンの工房 ─
[口を開けた炉から覗く灼熱した炭の色。 それを見ただけでヤヘイのまなこは丸く見開かれ、興味津々にケヴィンの動きを追い始める。 夏にこんな作業をしている室内はどんどん温度も高くなり、頭からは汗が滴るが、そんなことはお構いなしに、麻のジャケットの襟元を汗に濡らしながら、無骨そうなケヴィンの手が、器用に、繊細にガラスを巻取り、棒に巻きつけるのを見ている。]
(29) 2014/07/16(Wed) 22時半頃
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そうか…。
私も、婆やが戦争で親戚を亡くしてしまって。 彼女に何を話せばいいのか分からず、外へ散歩に出たところだ。
親しい人が辛そうにしているのを見るのは、自分が酷い目に遭っていなくても辛いものだな
(30) 2014/07/16(Wed) 23時頃
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[ヤヘイの好奇心はケヴィンの手が生み出す細工に一身に注がれ、ぽかんと口を開き言葉も無い。 >>11話し掛けられても、答えるのに少し間を要した。]
…………おおお……ああ……… ……………………あ……?
お、おれ迷わなかったぞ。 ここ、おぼえてる。 もう迷わない!
来るとき…………あぁー……
[来るときはどうだった、と問う言葉に従い、馬鹿のように口を開きっぱなしで、道中の様子を思い描く。]
……ひと、おおかった……? ワンダとシビル、うれしそう、だった なにかいいこと、あるか?
(31) 2014/07/16(Wed) 23時頃
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お兄さんも。なの…ですね。
["何を話せばいいかわからなくて散歩に出た"その言葉>>30が、さっきの自分と重なり、深く頷く。
大切な人を喪った痛みも悲しみも、本人にしかわからない。 自分は何も失わずに済んだ。という後ろめたさも手伝えば、かける言葉も見失ってしまう。]
うん……辛い。です。 私はお兄ちゃんが戻って来るって知って 嬉しくて、嬉しくて。
大事な人がいなくなった子もいる。って 気がつくことも出来なくて……。 酷いことをしたみたいで、悲しいなって。
[途切れ途切れに、けれどもしっかりと、自分の気持ちを吐き出す。]
(32) 2014/07/16(Wed) 23時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/16(Wed) 23時半頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/16(Wed) 23時半頃
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っ...っ..そうだったそうだった、えらいぞ、ヤヘイ
[思わず失笑を漏らし、 褒めるように言葉を紡いだ。 硝子の胴は鉄箸に広げられ、口は窄まり壺形になる。 ぽつぽつと色付きの線が馴染むのを確認すると]
人が多かったか。 ああ。もちろん、いいことだ。 お前の親父さんや、面倒を見てくれたやつが帰ってくる。
[と、ここまで言って、思い至る。]
...ヤヘイはちゃんとうちにいたか?
こんな手紙が、届かなかっただろうか。
[彼は文字を読めない。ただ、もしかしたら、と。 机に置いた手紙を取って、示した。]
(33) 2014/07/16(Wed) 23時半頃
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[>>33自分が笑われているなどついぞ思わず、ケヴィンが笑えばヤヘイも嬉しそうに笑みを深くする。 溶けたガラスにガラスを絡め、色を付けてゆく工程。完成にどんな色になるのか、この時点ではヤヘイには全く想像も出来ず、それが楽しい。]
お、お、おおかった、
[中でも特に覚えていたのが、集会所で見かけた二人の女性だったが、他にも大勢の村人が道端や玄関先で言葉をかわしていた。 ──声を潜めて、喜びを抑えきれない様子で。]
いいこと、なに?
[首を傾げる。 父が帰って来ると言われれば]
…………ほ、ほんと、か?
[思わずその場に飛び上がって、作業中にあまり近付いてはいけない、と言われたことも忘れ、ケヴィンの側ににじり寄る。]
おとうさん、仕事、終わるのか? おれ、おれうちにいた。 朝、手紙もらった。 よめなくて、おいてきた。
(34) 2014/07/16(Wed) 23時半頃
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ああ…そうか。成る程…。 気づくことが出来ないのが酷い事、と感じたのか…
難しいな、そこは。我々は、親しい人の事を全て知っているわけでは無いしな…。
[ふと、木の方を見ると。夏蜜柑が実っている]
ところで、この木は君が育てているのかい?
(35) 2014/07/17(Thu) 00時頃
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[ケヴィンは希望を持たせてしまった。 言葉は時に残酷であることを知っているのに。 詰め寄られれば、たじろいで、硝子を彼から離す。]
お、おい、あぶない、から
...ん、と、終わる、かもしれないな。 ヤヘイ、これをみろ。
[手紙を差し出して示したのは、 大きく書かれた文字。"帰還報告"の一言。]
こんな形の文字、書いてなかったか? とくに、"ここ"だ。
[繰り返し、"帰還"という文字を見せる。 皆に届いたという手紙は、恐らく。二択。 彼の記憶がこれと合致するのならいいのだが―――。]
(36) 2014/07/17(Thu) 00時半頃
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……親友が
[>>23問いかけに、感情が欠落したまま答える。 血の繋がりもない、恋人なんかじゃない。 ただ、赤ん坊のころから一緒だった親友が一人、消えたその事実だけを。
指に挟んでいた煙草は、ちりちりと指に熱を与え始めるほど短くなっていて]
……仕方ねー。 仕方ねーと、思わないとな。
[自分に言い聞かせる独り言は、虚ろなままだ。 怒りも悲しみも、度が過ぎると無になることをこの年で初めて知った。
怒る気力も泣く気力もなかった。 だから、音もなく涙を流せる彼女が少しだけ羨ましい。
自分には、死のうという気力も湧かない]
(37) 2014/07/17(Thu) 00時半頃
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……お前が自分の人生をどう扱おうと、お前の自由だろ。
[二つ目の問いかけ。 それに返す声は、やはり感情がない。
普段ならば、少々お節介なほどに他人を気遣う自分にはあり得ないような返事は、彼女へどう響いたのだろうか。 風ひとつない暑さに、汗が額から頬に垂れる。
それから、潰されてない吸殻を指の間から落として]
(38) 2014/07/17(Thu) 00時半頃
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……わかった。
[彼女の首を左腕が掴む。 長い髪が指の下にあった。
普段から食が細いせいだろう。掴んだ首は折れそうなほど細くて、白い。 華奢な首は、片腕しかない自分でも十分に息の根を止められそうだった]
……。
[ぎちぎちと音が立ちそうなほどに、強く力を込める。 自分の呼吸は奇妙に落ち着いていて、木陰は相変わらず長閑だ。
微風に葉が揺れる音がして、彼女の髪もそよぐ。 なんの感情も浮かばないままに、ただ虚ろなままに 彼女を楽にしてやろうとして
横で、火のついた吸殻が青草を焦がしていた]
(39) 2014/07/17(Thu) 00時半頃
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[危ないと言われても、元の場所には戻らない。 父が帰って来ると言われた喜びで、落ち着きをなくしている。
手紙を差し出されれば、きょとんとした。]
おれ……字、よめない 手紙あけてない…………
[次の言葉は少しだけ肩を落とす。 文字が読めないのが残念なのだ。]
……ぁー……ケヴィン、おなじ、封筒 これ、おとうさんから、か?
[同じ色、形をした封筒に入って来た手紙を、同じ人──父に結びつけて、不思議そうに尋ねる。]
(40) 2014/07/17(Thu) 00時半頃
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うん……。 本当に、難しい。です。
[男性の言葉>>35に、こくりと真剣な表情で頷く。 きっちりと話を聞いてくれているようで、そのことが今は何よりも、ありがたかったから。
不意に木の方を向いた男性。 釣られるようにそちらに視線を向ければ、思いもかけなかった質問。]
ううん。この木は、私が生まれる前から ここにあるん…です。
皆、好きな時にお蜜柑をもいで食べるの。 印がついてるのが去年のお蜜柑 酸味が抜けて、食べごろなの。
[ね?と同意を求めるように軽く微笑んで、背伸びをすると夏蜜柑を一つもぎ取る。 疎開してきたという青年は、果たして受け取ってくれただろうか**]
(41) 2014/07/17(Thu) 00時半頃
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[楽にしてやろうとして
いた、のに]
……っ、
[ふ、と。 彼女の瞳と視線が合う。
……途端、手から力が抜けた。
どれだけ力を込めようとしても、ちっとも指が動かなくて。
やがて、ずる、と力なく、手が首から離れる]
…ホリー、
[ぼんやりぜんと、彼女の名を読んだ。 それから、小さな声で謝罪する]
(42) 2014/07/17(Thu) 00時半頃
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ふは、……悪い、無理みたい、だ……。
[虚ろなままなのに、どうなったっていいと思うのに。 本能に染み付いた性質は、情は、それを許さなかったようだ。 自嘲して笑い飛ばしてやろうとしたのに、顔は強張ったままだった]
悪い、悪い……本当に、悪い……。
[泡のような呟きは、弾けて消える。 先ほどまで青草を焦がしていた吸殻は、露に鎮火された]
……生きてくれ。 生きたいって、言ってくれ。
[虚ろな、心が剥離していた声に。 懇願の響きが、混じった]
(43) 2014/07/17(Thu) 01時頃
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……死ぬやつは、もう、……もう…っ
[それが、どれだけ残酷な我儘かは、自覚しても。 言葉は、勝手に訥々と並べられていった]
(44) 2014/07/17(Thu) 01時頃
|
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...いや、ちがうよ。 これは俺に来たものだ。 親父さんは、、、わからない。
[沈んだ声色になって、 もしかしたら、との想像が渦巻く。 鉄竿を執り操って、]
ほら、危ないから。 親父さんとの"約束"だろう?
これが出来たら一緒に家に行こうか。 そうだな、、ヤヘイにランプはあげよう。 綺麗なものが好きだったろ?
もう少し、待てるか。
[明るさを努めて演じて暗い心を隠す。 落ち着かせようと、言い聞かせるように、 諭すように、少々昂奮の見える彼に言った。]
(45) 2014/07/17(Thu) 10時頃
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[ケヴィンが発する沈鬱な声。 ヤヘイにはその理由がわからない。 深刻さなどまったくわかっていない顔で、しかし父が帰って来るという手紙でなかったことをすこし落胆を見せた。]
あー…………やくそく うん、やくそくした
あぶないことしない おれはなれる。
[父との約束、とケヴィンが言うと、はっとして顔を上げ、慌てて元の位置に戻ろうとする。]
(46) 2014/07/17(Thu) 10時半頃
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[少女がもぎ取った夏蜜柑>>41は瑞々しく、生命力に溢れているように見えた]
私はよそ者だけど、貰ってもいいのかい?なら、ありがたく頂こうかな
[それを受け取ると、少女に微笑み返す]
屋敷にいる婆やと一緒に食べる事にするよ。ありがとう
(47) 2014/07/17(Thu) 10時半頃
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ケヴィン、うちにくる……? ほ……ほんとか?
……うん、行こう 一緒にいきたいぞ、おれ!!
[世話をする女以外に、ほとんど訪れる者もない家。勝手に友達だと思い込んでいるケヴィンの訪問に、またぱっと表情を明るくした。 >>45また、ケヴィンがランプをくれると言えば、目をまん丸に零れ落ちそうなほど見開き、おだのあだの言葉にならない声を漏らしていたが、少しすると我に返ったように俯き]
……う……おれ、でも……おかね持ってない…… ほんとは少しある……。 でも、あれ……まだ使うな言われてる……。
[落胆を声に滲ませ、肩を落とした。]
(48) 2014/07/17(Thu) 10時半頃
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[夏蜜柑の木は葉擦れの音をさらさらと鳴らした。それは私にとって、ラジヲの音よりずっと心地よく感じられた]
何はともあれ、和平でこれ以上の犠牲が無いのは幸いだ。
君のお兄さんは戦時中どこへ配属していたんだい? 海か、陸か…激戦地か…はたまた補給か
[もしかして、ヤニクと一緒にいた可能性があるのなら…彼女の兄からヤニクの様子を聞く事も出来るだろうか。そんな期待もあって軽く尋ねた]
(49) 2014/07/17(Thu) 10時半頃
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[青年の手の中、陽光を受ける橙色>>47は小さな明かりのようで、少しだけ心が温かくなったように感じる。
明かりを、命を受け渡す。そんな感慨が湧いてきて。]
うん。「皆」だから。 村の人も、そうじゃない人も…ね。 食べ過ぎなければ、いいの
食べ過ぎると、お腹。壊しちゃうから。
[えへへと笑って最後の言葉は付け足して。
男性が共に食べる。と言った『婆や』 親戚をなくした>>2:30というその人が
一人ではなく他の人と一緒に、夏蜜柑を食べられる。その事実を良かったと心の奥で感じながら、自分の分の蜜柑を剥いた。]
(50) 2014/07/17(Thu) 12時半頃
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[照りつける夏の日差しも、大木の葉を通せば心地よいものになる。 ヒヤリではなく、サラリとした風が、短く切った髪を揺らす。 兄が帰ってきたならば、また髪を伸ばしてみようか。 そんなことを考えながら、夏蜜柑の房を口に運んだ時。]
んーとね……。
[された質問>>49に、眉根を寄せて考える。
学校にも通っていない、読み書きもままならない、無学な少女でも覚えていた答えそれは]
陸軍。だったと思い…ます。
[少女と同じように無学な兄。 けれども体力ばかりはあったから、陸軍に配属することになったのだ。]
(51) 2014/07/17(Thu) 13時頃
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[ゆっくりと記憶をたどる。 あれは確か、もっと戦争が始まったばかりの頃。]
お兄ちゃん、視力だけはよかったから 家族に方助金が出る。ってその前に 海軍に志願したことがあったけど……。 私と同じように読み書きもできないから。
[兵役期間も長い、艦ごと沈んでしまえば助からない。 海の上ではそもそも頼りすら滅多に届かない。
そんなところに兄が志願したのはただ一つ。 先行きのわからぬ戦況と、自らのいないその間の、妹の生活を案じてのこと。 その気持ちは痛いほどわかるから、だから静かに目を伏せる。
軍がどんなところなのか、兄がどのような環境にあったのか 無知な少女には何もわからなくて、戻ってきたなら話を聞けるのだろうか。 朧にそんなことを考えた。]
(52) 2014/07/17(Thu) 13時頃
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都会で、従軍記者から聞いた話なんだが…
戦場では、ほんのちょっとした事で生死が分かれてしまう。君のお兄さんが陸軍ならば、恐らく敵味方双方の死を多数見た後の帰還だろうな。
[彼女の兄が「視力だけはよかった」という話を聞き、ならばなおのことそうだったろうと…ため息をついた]
友人の死を経験して、自己嫌悪に陥る兵も多いらしい。我々ですら、友人の親族の死を居た堪れなくなるのだから、その心中や如何ほどかと…。
[戻ってこられた者もまた、前と同じというわけにはいかない]
(53) 2014/07/17(Thu) 15時半頃
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君が自分に対して感じている気持ちは…人として、当然のものだ。
友が大事なものを失ったのに、平気でいられる方が怖いでは無いか
[最後の言葉はまるで、自分自身に言い聞かせるかのように。手元の夏蜜柑に視線を落とし、それを見つめながら呟く]
(54) 2014/07/17(Thu) 15時半頃
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今は、和平のニュースが流れたばかりで。実際にどうなのかは時が経たないと分からないところもあるからな…お兄さんが戻ったら、よろしく伝えてくれ。私もまた、婆やを心配して今後は時々この村を訪れるだろうから。
[そういうと、ゆっくりと立ち上がり。自分の服についた草を払う]
そういえば…今うちの屋敷に沢山ハーブが茂っているんだ。もし君の家に無いようなら、後日取りにくるといい。あれは、茶にして飲むと気持ちが落ち着く
[帽子を被り直し、夏蜜柑を握りしめ軽く一礼した]
君と話せて良かったよ。では、これを婆やの元へ届けるとしよう
[いい土産が出来た、と喜びを素直に顔に出し。少女に手を振ると屋敷の方へ戻ろうとした。彼女はどんな風に答えただろうか**]
(55) 2014/07/17(Thu) 16時頃
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親、友 …そう…
[返ってきた答え>>37。親友。その人は自分も知っている人かもしれないけれど、生憎顔は浮かばなかった でも親友がいること、それが羨ましくて。その人のために、心を動かす様が羨ましくて その人の死に何を思っているのか、それはわからなかったけど だから]
…っ! 仕方なくなんて、ない! なん、で、そんな、 平気なかおしていられるの…っ…!?
[叫んだ。誰にもぶつけられなかった怒りは、ここで、弾けて 八つ当たりだって、頭ではわかっているけれど]
わたし、は、ゆるせない…! こんな…世界を…っ…!
[誰に向けたものか、ただ、怒りを散らす]
(56) 2014/07/17(Thu) 17時半頃
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[ヘクターらしからぬその言葉>>38 少し面食らったようになったけれど、気になることはなかった だって、もう全部、おかしくなってるように見えるから]
…そう、自由 …私の、自由。だから
[微笑んで、またひとつ]
ころしてよ
(57) 2014/07/17(Thu) 17時半頃
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[その言葉は、相手に受け入れられたようで 首に、手が掛かる 大人の男性の強い力が伝わってくる。自分で首を絞めても、出せるはずのない力]
……あ……っ………か…っ……
[息が、苦しい。感じたことのないくらい、苦しい これが死ぬということなのか。「死」というもののつらさなのか
それでもただ静かにそれを受け入れる。殺してほしいのは、ほんとの本当だったから
彼の虚ろな表情を見つめる。罪悪感も感謝も浮かんでこず、ただぼんやりと迫り来る死を待つ
涼風が体を駆け抜けて
わらう。なみだを、ながしながら]
(58) 2014/07/17(Thu) 17時半頃
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[それなのに どうして?]
[ふと、止まった力。離れていく腕>>42 急に肺に空気が満ちて、げほげほと咳き込む きっ、と相手を睨むが、かけられた言葉>>43。それには、ただ、涙が溢れて]
…むり…? どう、し、て…?
いやだ、いやだ、やめないで ころしてよ、しなせてよおおおおおおお…!
[相手にどれだけのものを背負わせているのかも知らず、わんわん泣き叫ぶ。それは子どもの駄々みたいに]
いきたくない、いきたくないの、お…! わからないわからないわからないっ…!
[地面に伏せりながら、叫ぶ]
(59) 2014/07/17(Thu) 18時頃
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[自分がとても不安定なものに思える だって、どうやって生きていくか忘れてしまった ここから、歩けなくて。世界が怖くて]
いきる、って、なに…? どうすれば、いいの…?
[小さなつぶやきは、涙と共に地面へと落ちた**]
(60) 2014/07/17(Thu) 18時頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/17(Thu) 19時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2014/07/17(Thu) 19時頃
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そんなん……っ、俺だって、わかんねえ、よ……!
[先程まで、鬱々とした微笑みを湛えていた相手は、今は子供のような声で泣き叫んでいる。 それに対して、圧し殺した憤怒とも慟哭になり損ねたともつかない荒んだ声で答えた。
掌の皮が捲れて痛む]
死んでほしくねえって、死ぬなって、思っちまったんだよ……! 知り合いに残されて、そいつがいない人生を背負わなきゃいけねえなんて、もう嫌だって……。
[嫌、でも。 自分が死ねば、どれだけの人間に同じ気持ちを背負わせることになるか、想像すれば捨てることなど出来ないから。 ホリーと同じ選択肢を選ぶことは、この先永遠にないだろう]
お前の人生だ、お前の好きにすればいい。 だから、これは命令じゃねえし、頼むしか俺は言えねえけど、けどっ、
(61) 2014/07/17(Thu) 21時半頃
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頼むから、生きてくれ……。
[ホリーの声が小さくなるにつれて、自分の声も小さくなる。 どうすればいい、と彼女が呟いたのを耳にすれば、分からないと言うしかなかった。
俺だって、わかんねえよ]
(62) 2014/07/17(Thu) 21時半頃
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ああ、嘘じゃない。 [次々と雫を落としていく。硝子は薄く、薄くなって、 澄んだ透明に、橙、白、青。冷たくなる程に色が咲いた。]
ふふっ、お金はいいさ。好きで渡すんだ。 誰にも言っちゃだめだぞ?
[ケヴィンは成形された洋燈を竿から切り離して、 熱した鉄で均した。机に落ちる、軽い音。 布手袋で温度の低い炉に入れて、汗を拭う。]
そんなわけだ。気にするな。 行こうぜ。ヤヘイんち。
[並べられた作品群の埃を払って、 再び大人しくなった彼に告げた。]
(63) 2014/07/17(Thu) 21時半頃
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えっ……?
[彼女は、この日初めて善意の行為が非難されることがあると知った。 睨む視線に晒されて、こちんと体が動かなくなる。
きっかけは、一人の泣いている女性だった]
(64) 2014/07/17(Thu) 22時頃
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[手に紙を強く握りしめた彼女が、あまりに悲しそうだったから どうしたのですかと尋ねれば。 夫が、と嗚咽を漏らしながら、一言。
ああ、そうかと察して、お悔やみを申し上げて]
でも、もう泣かないで下さい。 旦那様もきっと、心配してしまいますよ。 お国のために勇敢に戦った名誉の戦死なのですから、
[と]
(65) 2014/07/17(Thu) 22時頃
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きゃ……!?
[そこまで言ったとき、頬にビンタされて。 ぽかんと、口を開けてしまった。
赤く染まる頬を押さえて、彼女を見れば。 涼しげな目からぽろぽろと涙を溢しながら、こちらを睨み付けている彼女がいた。
私は、なにか。 間違ったことを言ったかしら?
どこか呆けた頭で、そう思う]
(66) 2014/07/17(Thu) 22時頃
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[赤熱したガラスが熱を奪われ、色を取り戻してゆく過程──。 ヤヘイはこの瞬間が一番好きだった。 一瞬、会話の途中なのも忘れて不思議な色の変化に見入る。]
…………お……、 おお……うん
[そうして、透明に、魔法のように色が咲いたガラスの作品を見て、ようやくこくこくと首を上下させた。]
ほ…………
[ほんとにいいのか、と尋ねたいが、以前欲しがった時には、父親に、売り物になるのだから安易にねだってはいけないと言われていたことを思い出して、躊躇する。 しかしそれも、ケヴィンが好きで渡すと言ってくれたなら、さっきにも増す勢いで首をぶんぶんと振って、拳を握り]
おれ……言わない 誰にも言わない、やくそく
……ケヴィン……ありがとう!!
[最後の工程へと移ったケヴィンに、ヤヘイは、目をぎゅっと瞑り、歯を見せて、顔全体で喜びを表した。]
(67) 2014/07/17(Thu) 22時頃
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[何度見ても、工房にあるもの全てが物珍しく、作業を終えて机に置かれた鉄の棒にさえ興味深げな視線を向ける。]
い、いく? おれの家、いくか?
[ケヴィンが来る──と、嬉しそうに尋ねるヤヘイの頬にも汗が伝い、ヤヘイはそれを、汚れたジャケットの袖で拭った。
炉に入れられたランプシェードを気にして、ちらちらとそちらを見ていたが、ケヴィンが工房を出るならそれに合わせ、大人しく後をついてゆくだろう。 ヤヘイの家までの道中、誰かに会うことはあるだろうか。]
(68) 2014/07/17(Thu) 22時頃
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[泣いて、泣いて、泣いて もうわからなくなって
それでも、言葉は心に届いていた、ようで>>61]
…しんで、ほしく、ない…? …なんで?…どうして?…わたし、だよ…?
[自分が死んで、悲しみに沈む人なんてそういないと思っていたけど 自分が生きて、笑う人なんていないと思っていたけど
…ちがうの…?]
(69) 2014/07/17(Thu) 22時頃
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わたし、が、いなくなっても、みんなのせかいは、まわるよ…? わ、たし、が、いても、なんにもできない、よ…?
[生きていたのはただ彼のためで 彼のいなくなった世界に、自分の居場所なんてないと、だから、死のうと していたけれど]
それでも、わたしに、
いきて、ほしい、の…?
[揺らいで揺らいで不安定なまま ひとつ、心に灯った光に、すがりつくように]
(70) 2014/07/17(Thu) 22時半頃
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[弾かれたようにふらふら立ち上がってゆっくりと相手に近寄って 顔に触れられるなら触れて、目を合わせるようにして]
…ごめん… …ごめん、なさい… ごめん、ごめん、わたし、自分のことばっかり、で… ごめん、ねぇ…!
[何に謝っているのか、それすらももうわからないまま 生まれたときのような透明な涙を流して 赤子のように泣き叫ぶだけ**]
(71) 2014/07/17(Thu) 22時半頃
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[『多数の死』その言葉>>53に、ぎゅっと自らの手を握りしめる。土で汚れた爪が、力がこもっているのが見て取れるほどに白くなる。]
お兄ちゃん、優しいから。 多分、たくさん辛かったと…思います。 今度は私が、支えないと。ですね。
[はたして自分に何ができるのだろう。そう思いながら、ゆっくりと手を開く。 硬く握りしめていた掌に、血の気が戻り、指先からじんわりと熱が戻ってくる。]
(72) 2014/07/17(Thu) 22時半頃
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うん……。そうです、よね。
[人として当然のものなのだ。とその言葉>>54に、すっと肩の力を抜く。
その言葉はどんな慰めよりも、下手な叱責よりも、今の自分の気持ちを認めてくれているようで、ゆっくりと心に染み込んで行く。]
ギクシャクしちゃっても 今まで通りに戻れなくても
私は『友達』って思って…いきます。 態度が変わるのも、きっと、辛いと思うから。
[小さな決意。 全てが完全に元に戻ることはできないだろうけれど、それでも
大切な人をこれ以上 失いたくはない。から]
(73) 2014/07/17(Thu) 22時半頃
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[服を払い立ち上がる男性>>55 その姿に、空に伸びる木のようだなぁ。と目を細める。
この男性と出会ったことは、忘れずに必ず兄に伝えよう。と心に誓って。]
また。ちょくちょく遊びにきて、ください。 私もいつか、お兄ちゃんと一緒に お邪魔するかもしれないです。
[別れる前に、ハンカチを返そうと腰を浮かしかけたが。 貸してもらったそれには、夏蜜柑の香りがついてしまっていて、せめて洗濯をしてから返そうと。そっとポケットにハンカチを仕舞う。
心を落ち着かせるハーブ。 兄が帰還する前にそれを貰いに行くのならその時に。 もし、婆やという人がいるのなら。 自宅の庭で採れた野菜を持って行くのもいいだろう。
自分一人で出来ることは少ないけれど、それでも。 何もしないよりは、きっといい。から]
(74) 2014/07/17(Thu) 22時半頃
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私も、お兄さんとお話しできて 本当に良かったです。
[男性の表情に刻まれた喜びに応えるように、はっきりと言葉を表す。
屋敷へと戻るその背中に手を振り返し、自分も自宅へ戻ろう。と立ち上がる。]
あ……名前。
[そういえば聞いてなかったな。と今更そんなことに気がつき、苦笑を浮かべる。]
次に会ったら。自己紹介かなー。
[手の中の夏蜜柑にそんなことを話しかけた**]
(75) 2014/07/17(Thu) 22時半頃
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……お前は、友人を損得で選ぶのか?
[不安定さをまだ孕んだ声で、ホリーは自虐を言うから。 怒りを抑えた声で、疑問符を口にする。
ふらつきながら近付いてくる姿に対して、目線を合わせる姿に対して こちらは、自暴自棄と混乱の狭間のままに ただ、殺意も嫌悪もこもらない瞳で睨み付けていた]
ああ、そうだよ。悲劇の主人公ぶりやがって、くそ……。 誰がいなくても、世界なんて回るんだよ。自分ばっかり特別だと思って酔いやがって、
お前は、ただの女で、だから
(76) 2014/07/17(Thu) 23時頃
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[微笑ましい様子に、つられて笑う。 物には対価が必要だ。けち臭い考えも、何処かへ飛んで。 何故か俺は"あげる"と言った。もやもやを晴らしたかったのか。
親父さんは――― もしかしたらの現実に、目を背けて。]
くっくっ、今すぐには渡せないんだ。割れちまう。 ああ。場所は確か―――だったな。
―っ。
[汗を同様に拭う様子にああ、と思うと。]
久々に水浴びでもしたいもんだな。 ここにいたらヤヘイも汗臭くなっちまう。
ん、行こうか。 [帰りに珪砂を詰める為の袋を背に負って、偶に来てくれた、親父さんの事を思い。それも杞憂に終わればいい。そんな気持ちが、すこしケヴィンの脚を早くした。ヤヘイを置いていかないように彼の家に向かう。]
(77) 2014/07/17(Thu) 23時頃
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……お前が死んでほしくないと思うやつなんて、ごまんといるに決まってんだろうが……。
[私は、私が、と口にする彼女へ、自惚れるなと憤りをぶつける。 それから、少しの間を開けて]
……殺してやれなくて、悪い。
[これから彼女が味わう生き地獄を思い、そう謝罪した。 殺してやれば、きっと彼女は親しいものを失った悲しみから解放されたろうに。
彼女の分まで背負う勇気は、自分にはないから。 だから、ごめん。 生きていて欲しいのは、彼女の幸せのためじゃなく、自分の幸せのためだから。 ごめん]
(78) 2014/07/17(Thu) 23時頃
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…………おれ、くさいか?
[自分の着ているジャケットを嗅いでみる。 嗅ぎ慣れた匂い。自分の匂い故に、悪臭とは感じない。]
あーー……水あび、したい
[工房の中から外へ出ると、熱が籠もっていないせいか少しは涼しい。ぬるい風が頬を撫で、ヤヘイは一度、扉の外で立ち止まった。]
…………
[ぼんやりと顔を空へ向け、黒い鳥が飛ぶのを、見た。]
(79) 2014/07/17(Thu) 23時頃
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[胸の中に、得体の知れないざわつきがあった。 それは鴉を見たせいか。 あるいは──ケヴィンの不安を感じ取ったからか。
置いて行かれないようすぐにケヴィンの後を危なっかしい足取りで追いかけ始めたけれど、家に着くまで、時々ヤヘイは、どこか心ここにあらずといった様子を見せた。]
(80) 2014/07/17(Thu) 23時頃
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─ ヤヘイの家 ─
[家が見えて来ると、ヤヘイはふらりとケヴィンを追い越し、盗られるものの何もない、鍵も掛かっていない木の扉を開け、ケヴィンを中へ招いた。 ──いや。 招いたというよりは、扉を開け放って勝手に中へ入ったという方が正しいだろう。
セレストは来ていないのか、入ってすぐのキッチンのある部屋には、朝脱いだ衣服がまだ散らばっていて、食卓はパン屑で汚れている。 手紙は──比較的パン屑の落ちていない、食卓の端の方に置いてあった。 手紙を開ける習慣がないから、それはまだ、開封さえされていない。]
(81) 2014/07/17(Thu) 23時半頃
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……あー………… …………水、……のむか
[世話をする女以外、訪れるものもない家。 誰かが来たとて、客人をもてなす術も知らない。
ヤヘイは喉が乾いていた。 だから、前の日にジリヤが洗って行った木のカップに水を入れたものを手に、ケヴィンを振り返って尋ねた。]
(82) 2014/07/17(Thu) 23時半頃
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[烏は、しゃがれた声で啼いていた。]
(83) 2014/07/17(Thu) 23時半頃
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―ヤヘイ宅― おじゃまします。
[中に入ると、眼を丸くした。衣服が落ち、食べ屑が散らかった様子を見ても嫌悪感を抱かなかったのは、それがまだ新しいものだったからか。世話をしてくれる人はいると、以前に聞いた。]
ん。ちょっと掛かったからな。 もらおう。
[心臓が少しだけ高鳴るのは。 視界の端に映る封に包まれた便箋のせい。]
手紙はそこのそれ、か?
[コップを受け取れば、波立つ水面が眼に入る。 兄だって帰ってこられる。屹度親父さんだって。 急に緊張が凝りを産み、誤魔化すように水を飲み干す。 自身を落ち着かせるように、静かに聞いた。]
(84) 2014/07/17(Thu) 23時半頃
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[怒りの混じった声。それはなぜだかすっと、心に入ってきて 叱咤されて、気づいたこと ああ、そうだね。私は世界の中心なんかじゃなくて。ただのちっぽけな「わたし」で それでも自分の近くには、もう自分を思ってくれる人なんて
でも 自分に死んでほしくない人はたくさんいる
その言葉は本当だろうか。もしかしたら、ただの慰めかもしれないけど]
…そう、なの…? …そう、だと、いいけど…っ
[少しだけ笑えた、ような気がした]
(85) 2014/07/18(Fri) 00時頃
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ごめん、ね。ごめん… わたし、まだ、どうしたらいいのか、わからないけど もうちょっとだけ、ここにいようと、おもったから… ……あり、がとう…ほうりださないで、くれて… …ちゃんときいてくれて
[静かに、ぽつりぽつりと、言葉を吐く]
……ありがとう… …わたしを、ころそうとしてくれて
[酷いお願いだったけれど、叶えようとしてくれたのは嬉しくて。だから「ありがとう」]
…ヘクターさんが、私を殺さなくて、よかった… つらいもの、背負わせなくて、よかったあ…… ごめん、なさい。ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…
[ぽろぽろと涙を流しながら。やっと気づくことができた、その罪を、懺悔して 大切な人に、自分の命まで乗せなくて良かった、と]
(86) 2014/07/18(Fri) 00時頃
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