137 【突発小喉少人数RP村】九葉物語・初夢の章
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[目を開けると、また薄桃色の花吹雪の中にあたしはいた。何回、何十回、何百回見た景色だもの間違えるわけがない。
もしかしたら未来永劫、この夢の中に苛まれるのがあたしへの罰なんだろうか。
がくりと膝をつくと、握りしめていたスマホがアスファルトに叩きつけられ嫌な音を立てる]
(0) 2016/01/04(Mon) 12時半頃
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[電子の海で交わした約束に「分かった」の返事。それを信じてもう一年近くこの夢の中で待ち続けてきた。
だけど、この終わりのない夢にピリオドを打つために、あたしは向き合わないといけない。 深呼吸を2回、気合を入れるために何故だか柏手も2回。 あたしはあの時と同じように、先輩を探しに校舎に向かっていった]
(1) 2016/01/04(Mon) 12時半頃
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[校舎裏、体育館、昇降口…誰もいない校舎は怖くて仕方が無い…職員室、図書館、保健室…遠くで人の声はするけど、人の姿は見当たらない。「廊下は走るなよ」っていう声は聞こえたから、出来るだけ早足で。
そして漸く、薄暗くなった演劇部の部室で見つけた]
(2) 2016/01/04(Mon) 22時半頃
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[その後ろ姿は見間違えるはずがない。 すらっと高い背、着崩したりしないでしっかり着込んでいるブレザーと、スカートからすらりと伸びた長い脚。髪は癖が強くて伸ばせないって言ってたからずっと短くしている。 その後ろ姿は、大きな腕の中に抱き寄せられている]
モエミ先輩…。
[呼びかける声は、音にはならなかった]
(3) 2016/01/04(Mon) 22時半頃
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[先輩を抱き寄せる人物はあたしもよく知っている。今日先輩と一緒に卒業した演劇部の部長]
「男役ばっかりはもう嫌だって言ったのに、辛かったな。でももう男になる必要ない……俺の彼女になってくれる?」
[先輩は嗚咽を漏らしながら静かに頷き、そしてあたしの目の前で先輩は彼と唇を重ねた]
(8) 2016/01/04(Mon) 23時頃
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[どうやって校門前まで戻ってきたか覚えてない。いつの間にか頬を幾筋の涙が伝っていた。
あたしは知ってた。 女の子にしては背も高くて、声も低く掠れていることに先輩は苦しんでいた。 なのに男役しか貰えなかった…みんなで先輩から女の子を奪ってしまった。
そしてあたしは【男】の先輩に恋をしている、今でも]
(10) 2016/01/04(Mon) 23時半頃
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[忘れたかったあの日を再現する夢の中、音も無く桜は降り積もっていく。何故あの日ばかり繰り返すのだろう。ここからやり直せることなんて何も無いのに。 間違いは何処にあるのだろう? 先輩を好きになったこと?先輩もあたしも女なこと?出会ってしまったこと?…あたしが生まれたこと?]
(15) 2016/01/05(Tue) 00時半頃
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[舞い落ちる、小さくハートの形をした花弁を1枚、空中で器用にキャッチする。顔を寄せれば微かに漂う甘い香り。そっと唇をつけて、また風の中に解放した。 これは、あなたにあげる。 あたしは女の子が好きなのか、それとも先輩を男と思い込んでるだけなのか、まだ全然分からない。だけど、あたしはまだ【先輩】が好き]
(16) 2016/01/05(Tue) 00時半頃
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[風に舞う花弁から場面は変わり、突如眩しいほどの光に包まれる]
「円香、おいで」
[光の真ん中から呼びかけてくれたのは間違いなく先輩…制服じゃなくて舞台用の男装姿の。周りにあるのは見覚えのある舞台セット。 これは、先輩の卒業公演『Les Miserables』の一場面。あたしが先輩の役…マリウスに想いを告げるシーン]
(17) 2016/01/05(Tue) 01時頃
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マドカは、「本番だから、しっかりやりな」という先輩の声に黙って頷いた。
2016/01/05(Tue) 01時頃
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[まだ幕は上がっていない。スポットライトに照らされるあたしの服ときたら部屋着のジャージ…先輩や周りの演劇部の面々を渡せば衣装や髪もセットされているのに。でももう戻れない。 演劇部の1人が、あたしに小道具を手渡す]
「これが、円香のね」
[それはレプリカのくせに、やたら重たい銃だった]
(21) 2016/01/05(Tue) 17時半頃
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[幕が上がると、家具を積み上げたバリケードの上に立つ先輩がまず声を張り上げる]
「来たぞ!」
[舞台の下手から、武装した兵隊がやってくる。本番の時は1、2年生が担当していたのに、何だか知らない人たちに見える。怖い]
「戦え!夜明けのために!」
[先輩の一声から、戦いの火蓋は切って落とされた]
(22) 2016/01/05(Tue) 20時頃
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[その瞬間、恐ろしいほどの音と光が舞台を包む。破裂音と共に、バリケードの上に立つ部員の頭が弾ける]
…え?
[飛び散った温かく赤いもの。震える指先が銃の引き金を引けばたまたま目の前にいた兵隊ががくりと倒れる。反動を受けてひっくり返りそうになるのを先輩が抱き留めてくれる]
(23) 2016/01/05(Tue) 20時頃
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[その瞬間理解した。公演内容と同じに見えたけれど、武器は本物だ。なのに、先輩も部員達も臆せず引き金を引く]
「怯むな!バリケードを登ってくるぞ!」
[先輩の怒声。もう何をしていいのか分からない。逃げたい。耳を塞いで縮こまって。 だけど、戦いの中、あたしはバリケードの下から先輩を狙う銃口を見つけてしまう]
(24) 2016/01/05(Tue) 21時頃
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マドカは、迷わず銃口を掴んで自分の胸に引き寄せ、押し当てた
2016/01/05(Tue) 21時頃
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[刹那、身体の骨が全て砕けたような痛みが走る。胸が熱い。立つことも出来ずバリケードの下へ崩れ落ちる。地面に叩きつけられ、喉から込み上げた赤いものを吐き出す。あんなに煩かった銃声も、今は遠くの国の出来事のようだ]
「…円香?」
[そう呼び掛けてくれる先輩の声だけやけにはっきり聞こえた]
(34) 2016/01/05(Tue) 23時頃
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[先輩は倒れたあたしの身体を抱き抱え、頬を摩ってくれる。その手はやけに暖かい]
「…いけない、死ぬな」
[顔の上にぽつぽつと暖かい雨の雫が垂れる。視界がぼやけて、照明の逆光になった先輩の顔は見えない]
…大丈夫、ちっとも痛くない。
[だから泣かないで、とは言わず、微かに膨らむその胸に頬を埋めた]
(35) 2016/01/05(Tue) 23時頃
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[痛みは引いて、代わりに寒くなってくる。先輩の身体が触れたところだけ暖かい。「そばにいて?」と小さく問うと、優しい手が髪を撫でてくれた]
「大丈夫、円香が眠るまで、そばにいるよ」
[髪をかきあげる手が、そっと用をなさなくなった私の瞼を閉ざす。額に押し当てられた唇の熱さにあたしは微笑んでーー]
(36) 2016/01/05(Tue) 23時頃
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マドカは、「あたし、あなたに恋をしていたのかもしれないわ」と呟いた
2016/01/05(Tue) 23時頃
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