93 Once upon a time...
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[最後の意識を振り絞り。 掠れた視線で見上げるように、サイモンの姿を瞳に求めた。
そこに映るは、手を掴まれたサイモン>>67と。 投擲を遮る、ニコラスの姿>>68。
なんであんたが。 そんな疑問がふと過るも、思考する余力も結論を導く時間も、自分にはもう残されていない。
全てが闇に閉ざされる寸前。
こちらへ向けて、サイモンがナイフを構える>>69姿が見えた。
刃物の表面に反射する、月明かりの煌めき――――]
(+11) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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[ サイモン
あんたを ―――――― 、 信じてる
ガラス玉と化した瞳はもう。それ以上は何も、映さなかった**]
(+12) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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―― 夜:檻の前で ――
[どのような返答があったのか どんな答えが返ったとしても、 檻のあるテントから 男が一人で出ていくことは変わらない。
出ていく前、足を止め、]
ブローリン。
俺の事、見たって言ってたけどさ。
[水晶玉を指す事、 持ち主であれば察するに足る言葉で 男は徐に口を開いた。]
(106) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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何が、見えたの。
[既に一度聞いた事を、男は再び尋ねた。 >>3:162「そうではない」 獣でないことを告げられたのを忘れたわけではなく。 何が見えたのか、具体的に見えたものの正体を強請った。 人の姿か道化の姿か。 そんな、些細なことを知りたがり、 答えがどちらでも「そお。」とそれだけを返した。]
(107) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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[すき っていわれた。 本当は起きていたけれど返事をできずに硬直している。
もしかしたらもう俺は死んでいてこれは夢なのかもしれないし。
なんて一人で動揺していたのに温かくて、 嬉しくてぐるぐるしている内に意識を落として。 次に気がついた時は毛布の拘束具なんて無いことになっていた。 夜中に欲望のあまり勝手に動き出して変なことしなかったろうか 変な寝言や歯ぎしりなどしていなかったろうか。 不安材料は募るがまだ隣にその体温を感じれば 若干寝不足は否めないが、喜びも大きくて。 ほんの少しだけ距離を縮めてささやかな幸せを噛みしめる。**]
(108) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
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…ああ、信じたくはないがな
[トニーについて>>90はそう答える]
道化の姿で…ザックのままだった
[>>106>>107強請られた彼の姿についても 見たままを告げれば、答えが返ってくる
彼が去ってしばらくして 檻の中の獣たちを振り返らず、その場を去った
エフェドラの身に起こったことと その関係者が誰であるかを聞いたのは いつのことだったか
信じたくないと思っていようが 望んでいようが望んでいまいが 幕は必ず下ろさなくてはいけないのを思い知る**]
(109) 2014/10/17(Fri) 02時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時頃
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[ぬくもりをより近く感じる。 無意識に擦り寄り――、はたとする。 ゆると目を開ければトリノスの顔が見えて へにゃりと嬉しそうに緩む表情。]
おはよう、トリノス。
[途中で起きることなくあったから今ある景色が女にとっての全て。 よもや眠る間際に零した言葉を彼が聞いていたとは知らず。 エフェドラが人狼に襲われたとも知らぬまま 彼が無事で良かったと心からそう思い]
また、今日も会えて、嬉しい。
[昨夜の言葉を今返して。 昨日とは違いすぐに起きださぬは離れる事を惜しむように。**]
(110) 2014/10/17(Fri) 02時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時半頃
愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 02時半頃
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―― 夜:サーカス敷地内 ――
[全てを幕の中に包んだ夜、 檻の中の生き物たちが>>91細やかに応した 獣の咆哮が鼓膜を揺らす。
男は、無言で、ポケットにいれたままとなっていた 愛用の古びた鋏を布地の上からなぞり、 ――もう時が遅いと、 人形の繰糸が切れた後だとは知らないまま
ただ、聞こえたと思わしき方向へ足を向け]
[その惨状を知る。]
(111) 2014/10/17(Fri) 02時半頃
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―― 夜: ――
[死体は夜の中、赤の中に広がって その脇に人影を有していた。]
……、サイモン
[人影の名を呼んだ。 長身、針金のように伸びた手足。 横たわる姿も、その特徴から言えば似たようなものだ。 けれど、横たわるその名は呼ばずに、いて。
どうして、とも、何があった、とも言わずに 表情を作り損ねたかのように、ただ名を呼ばう。]
(112) 2014/10/17(Fri) 02時半頃
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[ぽつりと、聞こえた声に。はっと――先よりは遥かに緩慢に、僅かな間を空けてから――振り向き、その姿を認めた。 呆然かあるいは茫洋か、その色なき表情に、男も作り笑いもせずに、一たび唇を結んで]
……ザック。 ……やられたよ。 エフェドラが、死んだ。……喰われちまった。
[一言一言、独り言にも似た調子で、小さく呟いた。幾分の血でぬめる手を緩く握り]
(113) 2014/10/17(Fri) 02時半頃
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[あるいは、 この目の前のナイフ使いがそれをしたのだ、と過る。 獣の吠え声、地面が吸い込んでいくまだ熱い血潮。 けれど、振り向いたその顔にいつも浮かぶ笑み色はなく ――真白いドレスへ染み渡る血液もなかった。から]
、……
見たの?
[唇を開くと、 重苦しい臭いが濡れた口内に、張り付くようだった。 次の一言は、思わず、と言った体で、 凄惨な現場に自ずから飛び出してくるかのように、零した。]
アントニー ――、が?
(114) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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[キン、と耳鳴りがした。 濃く立ち上る血臭の中で、先ほどの会話が蘇る。]
―― 動物の檻の前で ――
は……?
[身を焼く感情の表し方を、男は知らなかった。 舞台では演じない、求められない、 その類の感情が鼓動を煩くさせる。 浅い呼吸を生み出させる。 ひどく煩わしかった。
しゃがむ姿勢のまま、視線を持ち上げた。]
信じ、らんないのは、 俺が信じらんないのは、お前だよ。
(115) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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何それ。 見えて、何もせずに、ここまで来たって、 そういうわけ。
団長や、フィルやジャニス殺したやつ。 サーカス、俺らの舞台、壊してる奴見つけて、 それで。なんにもしないで。
[男にとってこの猛獣使いは 共感しえないと思っていた相手ではあった。 けれど、ここまで、考え方を異にするとは 思っていなかったのだ。 男自身、想像力が欠如、していた。
サーカスを――舞台を、 終演たる千秋楽から始めた凄惨なメルヘンで 壊さんとする相手を見つけ、 けれど手出ししないことへの想像が追いつかなかった。]
(116) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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[頼む、と頭を下げたのは。 このサーカスを、 演者たれる舞台を守らんとするからでは なかったのか、と。 勝手に、一部分で共感していたものを踏みにじられた思いが、 馴染みのない感情となり、視界をちらつかせた。 表情は常の真顔のまま、クラウンメイクもなく、 胸の内を焼く感情を、言葉に、顔に、乗せられないまま]
――、……正直、 何かんがえてんのか、判んないし、 分かりたくない。
……、いま何も言わないで。 何か言われても、ぶん殴りそうだから。
[そういって、男は立ち上がり テントの出入り口へと足を進めていた>>106 *]
(117) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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ザックは、目の前の光景に、唇をかんだ。
2014/10/17(Fri) 03時頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 03時頃
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ああ。見た、…… 見ていながら、このザマだ。 笑っちまうだろ。
[唇を歪め、刹那過ぎらせた笑みは、他ならない自嘲の色を持って。ザックが続けた言葉を聞くと、目を見開き]
……知ってるのか? …… そうだ。……トニーが、やった。
[その名が出た理由を追求はせず、肯定する。苦々しげに、眉を顰めて]
……それと……ニコラスも。 多分、仲間だ。
[呟き、付け足した]
(118) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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―― 夜: ―― [>>118自嘲に歪み、肯定を吐き出し、 なおなおナイフ使いの口は蠢いた。
頭の奥が真白に燃えるような、 鼓膜の内側で心臓が震えるような、吐き気がした。 胸中で蟠った見知らぬ感情は脳にある。]
……、そお。 ――……そー、なんだ。
[現場に近づく。 踊り歌う人形は眠ったままのそこに足を踏み入れた。 飛沫が跳ねる。]
(119) 2014/10/17(Fri) 03時頃
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なんとなく、分かるよ。 エフィーがやりたいって、言いだしたんでしょ。 それでサイモンがつき合わされた。違う?
[怪我しないで。と言ったけれど 止めはしなかった。 だから、男は、不愉快に震える肺を更に震わせて 視線を合わせずサイモンに尋ねた。]
怪我、しなかった?
[それだけがさも重大であるかのように。 本質的に重要なことは、けれど、 朝が来たら嫌でも直面するだろうから 今この場では、舞台に残された演者をねぎらうように*]
(120) 2014/10/17(Fri) 03時半頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 03時半頃
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……意思の一致だよ。 こいつも、俺も。団長の仇を討ちたかった。 「人狼」を殺してやりたかったんだ。
だから、囮になるなんて言い出したのに。 都合がいいって、乗ったんだよ。
[ザックの確認めいた問いに、視線を脇にやり、また足元に落として、静かに応え]
結果は、見ての通り。 暴露まで……だったがな。
[次の疑問符には、首を横に振り]
ちょっと切ったが、それだけだ。 ……しかしまあ。 丁度いいとこに来たな。手伝ってくれ。
[あえて軽い調子で言っては、エフェドラを目線で示し、その処理の協力を願い出た**]
(121) 2014/10/17(Fri) 04時頃
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[東の空が白み始めた頃、ペギーはゆっくりと立ち上がった。象牙色の外套を引っ張り出して羽織り、フードを被る。黒いケースを抱えて忍び足でテントを出ると、冷たい空気が頬を刺した。外套の襟元を片手で合わせて歩きながら、ペギーは空を見上げた。南の空には、天狼星がひときわ明るく輝いている。
向かった先は、楽隊テント。厚い布の入り口に手をかけて、しばし躊躇い、その手を静かに下ろした。この中にあるはずの日常の名残を目にするのが、怖いと思った。どう足掻いても戻って来ない日常を懐かしみたくは、なかった。ペギーはそっとテントを離れ、敷地の外れへと向かう。
彼女はまだ知らない。テントの中には、日常の名残などありはしない。もう、そんなものはどこにもありはしないのだ。]
(122) 2014/10/17(Fri) 04時頃
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愛人 スージーは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 15時半頃
理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 17時頃
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[敵討ち>>121。 夜の暗がりに沈んでいく言葉に 男は視線を上げ、また戻した。 眼前に横たわる人形は確かに血肉を宿していて、 踏み入れた血だまりは仄かに温かい。
エフェドラの苛烈な想いの一片>>3:74、 聞いた時も、今でさえも、理解し得るとは思えなかった。 笑う顔の印象深いこのナイフ使いでも、 そのような想いの、復讐の繰糸につながるのかと、思った。]
暴露。十分でしょ。 ……、ゥン。十分だよ。
(123) 2014/10/17(Fri) 18時頃
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けどさ、 ……サーカス・アーティストが、怪我なんかしないでよ。
[エフェドラに視線を注いだまま、そう述べた。 ちらちらと視界に入る点滅、喉の奥の嘔吐感、 それらすべてを無視し。けれど、呼気が、視線が揺れた。 ナイフ使いの方には、だから、顔を向けずに。]
手、はやく手当してね。 またナイフ投げ、してもらうんだから。
(124) 2014/10/17(Fri) 18時頃
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[軽く頼まれた通り、 男は死体の処理を手伝った。 運び先は、例の、団長のテント>>3:156でいいだろう。
此度は ――暗がりに単身歩くのを避けた結果、 担架も包むシーツもなく、 衣服でエフェドラの傷口および体を包んで運んだ。 普段使いの衣服は血を吸い取り、色を変えていく。 4つ目の死体はこうして、一つ所に集められた。
運び終えた際、そういえば、と男は手を伸ばした。 フライヤーの死体の上、>>3:75 掛けてあった衣服から毀れた人形 ――死体と一緒に運搬されていたものだ。 それを手に取り、上に置いた。 持ち主のところに。ただそれだけを思っての動作だった。]
(125) 2014/10/17(Fri) 18時頃
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―― 明け方:団長テント ――
[いつまでも暗転は続かない。 明転は訪れる。 夜端がだんだんと白く焼かれ始める頃、 死体の運搬もすべて終えて、男は口を拭った。]
前、ニコラスと話した時にさ。 なんで立て続けに殺人が起こったんだと思う?――て そういう話、したんだよね。
[夜に現れる“お伽噺の悪いもの”。 闊歩する暗がりが終われば、 エビル・モンスターはどうなってしまうというのか。]
(126) 2014/10/17(Fri) 18時頃
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ただ食べたかったんじゃないの、って ニコラスは言っててさ。 ……ブローリンもさ、言ってたわけ。 人間も獣も、ただどうやって生きていくか、 それしか考えてないって。
――……、うまく、言えないけど。 それだけだと、思いたくないなあ。
[詮のない話だ。 幕間にも嵌らない話を、ついつい、と言った風情で囀った。 “クラウン”は意味のないコミックに従事する役職だ。 舞台に罅いれた意味を、無味蒙昧な本能に意義を、 と男はクラウンマスクもなく呟いた。 動かなければいけない、その一瞬前の、小休憩に。 カーテン裏で囁くような、そんな面持ちで*]
(127) 2014/10/17(Fri) 18時頃
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理髪師 ザックは、メモを貼った。
2014/10/17(Fri) 18時半頃
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[ どこかから
獣の咆哮>>78が聞こえた気がした ]
(+13) 2014/10/17(Fri) 21時頃
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[体がひどく冷たく感じる。 鉛のような重さと同時に、浮き上がるような感覚が共存している。
近いものをあげるなら。 パフォーマンスの最中に思い描く、糸で吊り上げられるイメージ。
実際はボディバランスで何とか保っているわけで。 その境地に至れたことはないのだけれど。
そんな現実味のない感覚に浸りながら。 視界を閉ざしたまま、ふわり、と浮上とした。
閉ざされた闇の中、上下の感覚を頼りにゆっくりと下降して。 呼び覚ました獣の声を追うように、背後を振り返り視覚を求めた。
そこで捉えたものは。 ジリヤのドレスを血で染めて、もう動くこともない自分の姿……]
(+14) 2014/10/17(Fri) 21時頃
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…………うわ。エグ。
[食い破られたその体を見て。 端的で率直な感想が、自分のどこかから漏れ出してくる。 名前を呼ばれて見上げてみれば、長身の男が隣で立ち尽くしていて>>98。 はき捨てるような言葉を耳にし、多くのことを理解した]
ダメ、だったんだね……。
[サイモンはこちらを見ていない。 呼ばれた名は、エフェドラの抜け殻に対してのもの。 一体どうしたら、ここまで余すとこなく染まるのだろう。 顔まで赤い>>85、物言わぬ躯に向けて。 なんか、劣化した自分が2人もいる。 そんなつまらないことを思って、苦笑した]
(+15) 2014/10/17(Fri) 21時頃
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あーあ。あんたのこと、せっかく信じて頑張ったのにさー。 このへたっぴ。怖顔。えーと、心中詐欺師…………
[傍らにいるサイモンに思いつくままに悪口を連ねるも。 その勢いは長くは続かず、結局尻つぼみで終わった]
心中詐欺については。ん、まぁ、いいや。 よく、生きててくれたね。 サイモンだけでも、無事でよかった。 …………って、ことにしといてあげる。
[どこか落ち着いた、諦観じみた思いが胸の中に宿るのは。 ヨアヒムに向けた言葉のとおり、「死んだらそれでおしまいじゃん」なんて思いこんでいたものだから。 聞こえずとも、なにもできずとも。 無に帰すのではなく、意思を持った存在でいられるだけでも、十分すぎる慈悲なのだと、感じてしまったせいかもしれない]
(+16) 2014/10/17(Fri) 21時頃
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あっ。ちょっとー、除け者にしないでよ。
[ちょうど訪れたザックの呼びかけ>>112に、むくれっ面を向けてやる。 当然、反応は返ってこない。 自分が不在のまま行き来するやり取りの中。 真っ先に飛び出したアントニーの名>>114を耳にして、ザックは別の行き道で、正解に近付いていたことを知った]
当方はご覧の通り、手遅れでーす。
[怪我への言及に>>120、割り込むようにひらひら、と手を振った。 冗句めいた声にもやっぱり、反応なんて、ありはしない。 繰り出されるため息。不貞腐れたようにしばしそっぽを向いて。 ややあってから2人に向かって、言いづらそうに呼びかけた]
(+17) 2014/10/17(Fri) 21時頃
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あんさー。あんまり……じっと見ないでくれるかな。 特に、ガン見している方。 内臓ぽろりしてるとこ見られるの、ものすごーく、恥ずいんだけど。 やなんだよ。本当に。なってみて分かったけど……。
[この言葉自体に、嘘はない。それでも反応はありはしない]
あぁ。あたし終わった。完全に終わった。 こんなん見られちゃ、お嫁にいけない。 アントニーくんに汚されたー。汚された上に晒されたー!! なんだぁーこれぇー!! もうやだー!! もー!! 死にたい。もう死んでっけど。ははっ―――――
[抜け殻とはいえ、純粋な羞恥心として、その思いは確かにある。 だから、その恥ずかしさにかこつけて、精一杯騒いでみたけれど。 それでも反応は、ありはしない]
けっこうマジで言ってるんだけど……ダメ、かぁ。
[何を言っても伝わらない。それを十分に理解してから、ぽつりと小さくこぼしたのだった]
(+18) 2014/10/17(Fri) 21時半頃
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