64 さよならのひとつまえ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トレイルは、魔性のぬいぐるみ…(ボソッ
SUZU 2014/04/05(Sat) 23時頃
|
― 最後の日 ―
[ありすと並んで食堂に向かいながら、メールを見る。 文末についている猫を、しばらく見れないのかと思うとまた寂しさを思い出してしまうけれど。 同居人、という文字にルームシェアだったのかと首を傾げたのも束の間。 うさぎの顔と指が写ったそれを見れば目を輝かせ。ふは、と小さく笑った。
隣のありすがそれに気づけば、添付されていた写真を見せたりしながら。]
(72) SUZU 2014/04/05(Sat) 23時頃
|
|
[こういう場合、なんと言えばいいのだろう。これまでごめんなさいしてしまった相手と再び連絡取りたいと思うこともなかったから、わからなくて悩む。 触れないのが、一番いい方法なのかもしれないが。
三年間。改めてこんな気持ちをずっと抱えてたのかと思うと、尊敬に値する。ただそれが、叫んでくれた彼に向かなかったことは申し訳なく思いながら。]
(……ありがとう)
[声にせず呟いて。 彼にもいつか話せるようになればいい。]
(73) SUZU 2014/04/05(Sat) 23時頃
|
|
[本当は、スマホを解約することも。住所も誰にも知らせず、全てを絶つつもりだった。 持てるものを最低限にするのも、片づけるのも。さよならするのにも、慣れすぎてしまった。 そうやってずっと、誤魔化し続けてきた。 さよならしやすいように。さよならした後、離れやすいように。何度も転校しながら、どうにもならない寂しさを諦めることを覚えてしまった。
この三年間は楽しすぎて。 残したら今まで以上に寂しさと空虚さを味わうだろうそれらから、目を逸らそうと。今のまま持っていけないのなら、いっそ全部置いて行ってしまおうと。
けれど。ずっと慣れて鈍くなっていた偽る苦しさに、棄てたくないと叫ぶ気持ちに気づけたのは、彼らのおかげだ。 そして、これから持っていく勇気を与えてくれたのも。
持って行ってみようか。 どこまで持っていけるか、わからないけれど。 誤魔化し続けてきたそれらから。 少しずつだけれども、向かい合うことにしよう。]
(74) SUZU 2014/04/05(Sat) 23時頃
|
|
[そうして繋げていきたいと思う。 ――――未来へ。*]
(75) SUZU 2014/04/05(Sat) 23時頃
|
|
― 夕方の食堂 ―
え、ライジの奢り? じゃあ俺はーっと……。
[>>4自販機の前でしばし迷い、早くと急かす声にぽちっと指が押したのはいちご牛乳。密かにずっと甘そうだなと思っていたそれ。ストローを差し込んで飲んだら、昨夜のホワイトコーラの影響か思ったほど甘くなかった。ホワイトコーラ恐るべし。]
……ひひみはほ?(シジミなの?)
[パックをぺこぺこさせながら。食堂のおばちゃんとやりとりするありすの一言に、ぽん、と頼児の肩を叩いた。頑張れという念を込めて。 なめこじゃなくて助かった。]
んじゃ、ハンバーグ定食とからあげ定食と… おーい、あと何頼む?
[環と智明、樹央も居ればどれにするかと食券機の前であーだこーだと騒ぎながら最後の晩餐内容を選んでいく。 結果、ファミレスのように色々頼みまくって怒られた。*]
(90) SUZU 2014/04/06(Sun) 01時頃
|
|
― 夕方の食堂 ―
そうなんだ。 明日ここ出たらそのまま空港だよ。
[>>147いつもと変わらない智明の声に、卒業後の行き先を告げてなかった皆も反応しただろうか。 するようなら同様に告げて。]
パソコンは日本語環境対応させてるからメールは大丈夫。 でもエアメールの住所は英語でよろしく。 遊びに来るときは、早めに連絡しろよ。 チアキって思い立ったらすぐ!って来そう。
[目線の位置にある智明の頭を乱暴にわしゃわしゃしながら席まで移動する。 食堂でも写真を撮るようなら、笑ってレンズに収まりながら。*]
(168) SUZU 2014/04/06(Sun) 19時半頃
|
|
― 食堂後 ―
[自室に戻って、ベッドに仰向けに寝転がった。 とうとう手荷物分しか残されていない部屋は、落ち着かない。昨日は利一が居てくれて助かった。]
えーと、ツブヤイター…ツブヤイター… あったこれか。
[スマホをいじってツブヤイターのアカウントを作ってみる。昼間に作ったメアドと同じアカウントにして。]
次はプロフ画像の設定? 何がいいかな。 ていうか何か写真あったっけ。
[画像フォルダを開けば、丞に以前メールで送った大俵(仮)が目に飛び込んできた。ひとまずふてぶてしそうなトラ猫画像を設定して。 てすと、と一言だけ投稿してみる。 その時スマホがメールを受信した。一目ぼれってなんだよ、と小さく笑った後。スクロールに気づいて、下へ下へ。]
(169) SUZU 2014/04/06(Sun) 19時半頃
|
|
………っ、あのばか。
[ぶわっ、と一気に顔が熱くなった。前言撤回、今は一人部屋でよかった。 返信を送ると、布団を被ってそのまま丸くなって目を閉じた。うさぎになれたらとか、思ってない。*]
(170) SUZU 2014/04/06(Sun) 19時半頃
|
|
― 朝 ―
ライラちゃん見送りありがと。 三年間お世話になりました。
[>>40頼児を筆頭に他にもバスで出発する面々と共に見送られて乗りこもうとして、周囲を見回す。ありすがいない。 寮母の話で、朝早くにバスに乗らずに出たことを聞く。>>25 まだ肌寒い空気の中、出ていくその首にスヌードが巻かれていたことも聞けば、微かに口元を綻ばせ。]
ありすらしいなぁ。
[車内では、わいわいと喋りながら最後の別れを告げ。 智明の宣言する声に、笑って頷いて手を振った。>>195
駅に着けば、それぞれ別々の方向へと歩き出す。その背中に手を振って見送ってから。 人の多い喧騒から少し外れ、隅の一角にある柱に背を凭れかけた。 解約に向かう前のスマホを取り出し、昨日の夜に来ていたメールを見ればくすぐったそうに目を細め。
通話ボタンをタップした。]
(197) SUZU 2014/04/06(Sun) 21時半頃
|
|
― 駅 ―
[通話を終えてから45秒後、ようやく体が動き出す。 顔が熱い。 小さく悪戯を終えたように口元に笑みを浮かべながら。]
――……さて、行こうか。
[バックから引っ張り出した新しいスヌードを巻いて、空港へ向かうべく駅の改札と歩き出した。 数時間後には、空の上だ。*]
(249) SUZU 2014/04/07(Mon) 03時半頃
|
|
― そして、遠い空の下 ―
――…………は? 兄弟ができる?
[両親の元について、まず待っていた報告がそれだった。 いや、まだ母はぎりぎり30代だけれども。驚くなと言う方が無理である。 言葉や生活習慣の違いに戸惑う暇もない程唐突に。家族が増えたのは1ヵ月後の話。
新しい携帯は母国語に対応していなかったので、しばらくのやり取りはパソコンに集中した。 ツブヤイターを始めれば、最初は寮で一緒だった皆とフォローし合って。そのうち、各地の小中学校で一緒だった旧友とネット上で再会したりと、フォロー人数は徐々に増えて行った。
慌ただしく過ぎる間、GW前に届いた写真>>257とぬいぐるみ>>274が新しい部屋の一角を占めることとなった。 親に見つかった時は慌てて『あっちで人気のマンガキャラクター』ということにしておいた。出来栄えが既製品と遜色ないのが幸いしたと言うべきか。]
(296) SUZU 2014/04/07(Mon) 21時半頃
|
|
「私があなたくらいの年の頃には」
[親のそんな台詞が次第に居た堪れなくなってきた頃か、就職を機に帰国しようと決意したのは。
――そうして帰国し、インテリア雑貨の貿易会社に落ち着いたのは大学を出た3年後のこと。*]
(297) SUZU 2014/04/07(Mon) 21時半頃
|
|
― いつかの、空の下 ―
[3度目のコールで、通話ボタンをタップする。]
はい、もしもし。 どうしたの母さん。うん元気にやってるよ。 ……え、俺の部屋の片づけしてる? いや使ってないからそれはいいけど。写真?
[自分の部屋が欲しいと駄々を捏ねはじめた妹の部屋にするのだと。もうそんなに大きくなったのか、と微かに聞こえる甲高い声に小さく笑う。 がさごそと騒がしい国際電話の向こうは、片づけの真っ最中か。残った荷物は多くはなかったはずだが。置いてきたままだった、智明から送ってもらった懐かしい写真の束を見つけたらしい。]
(319) SUZU 2014/04/07(Mon) 23時頃
|
|
捨てないでよ、送って。 それか今度取りに行くから。 へ?ライジ?うん、一緒だったけど。 ……わかった、会うことあったらサインもらっておくよ。
[ミーハーな声に、呆れながら答えつつ。 片づけを中断して写真を見ているのか、あなたが持ってたぬいぐるみに似てるわね、と呟く声が聞こえれば心当たりが一人しか浮かばず。 咄嗟になんて切り返していいものか迷ってしまった。変な具合に心臓が跳ねる。]
はは……うん、すげールバンに似てるのもいるでしょ。 そいつ髪切るのがめちゃくちゃ上手くてさ。 三年の時のクラスメイ……え? 見た?
[どこで、と。 卒業後に連絡が途絶えていた彼を思い出す。 いつだったか一斉送信で送ったメールが返ってきてしまい、誰も新しい連絡先は知らないと聞く。 遠い空の下だ。他人の空似だろうと思う反面、あんな特徴的な顔そう何人もいない気もする。]
(320) SUZU 2014/04/07(Mon) 23時頃
|
|
――…そいつね、朔太郎って言うんだ。 今度もし見たらさ、どこ住んでるか聞いておいてよ。
[そうして、今日もまた空はどこかで繋がっている。*]
(321) SUZU 2014/04/07(Mon) 23時頃
|
|
─ 九年と十一ヶ月後の話・another ─
あー、寒ぃ…。 そろそろ帰るか。
[まだ雪が降るのか。 空からちらほら舞い落ちてくるそれを眺めながら。 今日はこの辺で、と書類の散らばった仕事机を片づけ始める。
いくつか転々とした後、正規雇用となった貿易会社。現在は、欧州中心にインテリア雑貨のバイヤーと営業とをいくつか受け持っている。 やりがいもあるし、面白い。そしてまだおぼろげだけれども。将来こういったつてや身につけた営業を活かして、彼の手伝いができたらいいと思う。
片づけを終え、コートを着込みお気に入りのスヌードを巻いて社屋を出たその時。 ふと、ポケットのスマホが震えた。]
(372) SUZU 2014/04/08(Tue) 00時半頃
|
|
― 十年後 ―
[あすなろの木の根元を掘り起こすのを眺めながら、中庭をふらふらと見て回りながら。 >>386呼び止められれば、そちらを見て。 淡々とした口調に、背を向ける姿に、小さく吹き出した。]
はは、必要になったら呼ぶよ。
[おそらく必要になることはないだろうけれども。 こんなしあわせそうに笑う自分には。]
成斗、俺浮気に誘われたよ。
[>>379営業を終えた彼の袖を軽く引いてそう揶揄しながら。]
(404) SUZU 2014/04/08(Tue) 01時頃
|
|
当分、成斗一人で手一杯だと思うけど。
[まだ続く、当分の猶予を延長するように。 春らしい風が吹く。何かを見つけたらしいありすの方をみんなが向いた瞬間、僅かに背伸びして唇を掠めると悪戯そうに笑って手を離した。**]
(407) SUZU 2014/04/08(Tue) 01時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る