83 最初からクライマックス村3
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― そして… ―
[呪の心臓に刻まれたV字《勝利の証》。 禍々しい身体は罅割れ、砂のように脆く崩れてゆく。 カイルは浄化されゆく世壊呪と世壊樹を見上げていたが。]
―――――。
[呪から解放された、見慣れた優しい顔>>2:141にカイルもニイッと微笑む。 やがてそこには灰色の石だけが残り、それも夜明けの光を浴びて金剛石へ姿を変える。 それでもカイルは微笑んだまま、金剛石へ語りかけた。]
(51) sunao 2014/07/28(Mon) 21時半頃
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…礼なんかいらねえよ。 これはお前も一緒に掴んだ奇跡だ。
お前はお前を信じた。 俺達もお前を信じた。 だからこの夜明けがある。
へへ、ウルトラかっこよかったぜ、ボリス。
[聖剣クリスマスをトンと肩において、あいた方の手を金剛石へ向けて親指を立てた。
―――――その時だった。]
(52) sunao 2014/07/28(Mon) 21時半頃
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――――…え?
[耳元で聞こえた、罅割れの音。>>0 肩においていた剣身を起こすと、罅割れは加速して。 瞬く間に光の欠片へと姿をかえて、空へと消えていった。]
クリスマス…ッ!!
[思わず、声をあげて空へ消える光へ手を伸ばそうとしたが、それはすんでの所で握り拳へと変えられた。]
………、…っ
[カイルはぎゅっと拳を握り締め、俯く。 トレイルの震える声。>>12 彼が送り出した光を見届ける事は出来なかったが。]
(53) sunao 2014/07/28(Mon) 21時半頃
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[暖かな光>>4が辺りに満ちて、カイルはゆっくりと顔をあげた。 そこにあった光景は。 そこにあった姿は。 まさに奇跡。
光に包まれたクリスマスの身体はゆっくりとトレイルの元へ舞い降り、優しく抱きとめられる。 それは聖マリアンヌ教会に飾られているシメオンとアイリスの再会を描いた大壁画とよく似ていた。]
………へっ、あいつら。見せつけてくれやがって。
[そう言いながら、指で鼻の下をこする。 口ではそう言っていても、カイルの顔には満面の笑みがあり。 心から二人を祝福していた。]
(54) sunao 2014/07/28(Mon) 21時半頃
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――――…聖剣クリスマス。ちゃんと返したぜ。
[約束は必ず守る。 預かりものが帰るべき場所へと帰った事を見届けると、カイルはその場を立ち去るべく二人へ背を向けた。 そこには去り行く男の背中。>>32]
ああ、そうだ。 これから俺達の世界が創まる。
そこにはお前も…って、おおい!聞けよ!
[話の途中で去り行く背中へ声をかけると、ふとその歩みが止まってジェフが振り返る。]
(55) sunao 2014/07/28(Mon) 22時頃
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………ジェフ?
[カイルは不思議そうにジェフとジェフの視線の先を交互に見ていたが、もう一度彼が背を向けるとニイッと笑った。]
ああ、同期《ブラザー》。 ―――――また会おうぜ!!!
[黒いコートを翻して歩く背に、力強く親指を立てて見送る。 そして傍にあった金剛石へももう一度顔を向けて。]
お前も、また会おうぜ、ボリス!
[にひっと笑い、最後にクリスマスとトレイルの方へと向き直った。]
(56) sunao 2014/07/28(Mon) 22時頃
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――――おい、トレイル!!
俺との約束は延期にしといてやる!! 首洗ってまっていやがれ!
それから!!! もうひとつの約束…あれも忘れんなよ。 破ったらぶっとばすかんな!!!
[もうひとつの約束。 それは峡谷で半ば強引にとりつけたもう一つの約束。
『クリスマスの事、頼んだぞ。哀しい顔させたらぶっとばす!』
もう一つの、男の約束。]
じゃあな!
[それだけ言うとカイルは再び二人に背を向けて、右手親指を高くビッと掲げた。]
(57) sunao 2014/07/28(Mon) 22時頃
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あーあ、穴開いちまって…あいつ怒ってっかな。
[道すがら、拾いあげるのはサクラコから貰ったマント。]
………ん?
[拾い上げたマントの下に、小さな緑を見つけ、カイルは瞬く。 芽を出したばかりの双葉は瑞々しい緑で、煌く朝露にその身を揺らした。]
ははっ。 そういやまたひとつ、約束しちまったなあ。
――――…お前も、またな。
[ぽり、と頬をかいてマントを肩にかけ。 カイルはゆっくりと歩き始めた。]
(58) sunao 2014/07/28(Mon) 22時頃
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― それから ―
[月日は流れ、世界が落ち着きを取り戻した頃。 男は緑の大地を歩く。 人の手が及ばぬ、道無き緑。 だが、男が迷う事はない。 この地を歩くのはもう慣れたものだった。]
(59) sunao 2014/07/28(Mon) 22時頃
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[男は何があっても曲げない信念を持っていた。 それは約束を守る事。 それが例え一方通行であっても、男は自分の発言に最後まで責任を持つ。
そして今も、その約束>>1:121を守る為にこの地を歩く。]
………俺の教育も少しは役に立ってんのかね。
[生い茂る緑を見上げながら歩き続け、目的地へ着くのにそう時間はかからなかった。 人々から忘れられた庭園《ロストエデン》。 それは動植物達だけの悠久の楽園《パラディソス》。 聖命に溢れたその場所は深い森の奥でありながら、木漏れ日の差す暖かさで。 母なる樹の傍で泉が静かに煌いていた。
男は泉へ着くと、その泉に佇む少女へと声をかける。]
(60) sunao 2014/07/28(Mon) 22時頃
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よう、久しぶり。調子はどうだ?
――――世界樹《マーゴット》。
[世界を抱く母なる樹。 その化身は嘗てのような枯れ木のような姿ではなく。 長く豊かな髪も魔に染まった黒ではなく、それはまるで新緑のような――――**]
(61) sunao 2014/07/28(Mon) 22時頃
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― 軌跡は続く 数年後 ―
[―――そこは、どこよりも広い宙を感じられる場所。 「世壊の夜」の時代には暗い闇しかなかった空は 今はどこまでも青い空が拡がっている―――約束の丘]
[その丘から少し離れた場所に、ひとつ。 白い墓標が建てられている]
[手に花束と葡萄酒の瓶を持って、トレイルはゆっくりと墓標へ歩み寄り]
…………、よォ。 …久しぶりだな。ババァ。
[墓標の前に酒と花を置いて、適当に墓前の前に座り込む]
…俺にはやっぱ、アンタの趣味はわかんねェからな。 とりあえず高ェの選んできた。高ェんだから文句言うなよ。
(62) bou 2014/07/28(Mon) 23時頃
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[そこで一度、トレイルは黙り。 墓前の前にはそよぐ木々の音と小鳥の声だけが流れた]
……………どいつもこいつも、忙しそうだぜ。
フィリップはあれ以降偉くなって忙しく世界中飛び回ってるよ。
カイルもだな。修行とか言って色々回ってるみてェだ。 ジェフなんざ連絡よこさねェからな。噂が流れてくるだけだ。
へっ…、今はどこに居んだか。
[くつくつと面白そうに笑う顔は、かつてよりもずっと自然なものだ。―――墓標に名を刻まれた彼女の前では、昔はいつもどこか不機嫌だった。]
(63) bou 2014/07/28(Mon) 23時頃
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[トレイルは手癖のように、左手でネックレスの先の小さな宝石のついた指輪を弄っている。 子供用だったのだろうか…もうトレイルの指には入らないサイズのそれは、彼女に拾われて間もない、本当にクソガキだったあの頃。 「おまじない」として身に着けるようにと言われていたものだ]
[…まるで「束縛の首輪」か何かだと思っていた。 だから子供の頃から決して指にはめる事は無く。
彼女の居た頃は誰にも…彼女にも 見せないように服の中へと仕舞っていた指輪]
[―――今、その指輪はトレイルの胸元で、風に揺られてちかちかと光を反射させている]
………………―――生まれたよ。 クリスとの子だ。
アンタもきっと気に入るぜ。 なんせアンタの気にいりの金剛石(ダイヤ)にそっくりだ。
[指輪を弄る左手の指には、違う指輪が光を反射させている]
(64) bou 2014/07/28(Mon) 23時頃
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…一歩ずつだけど、地に足付けて。 皆「明日」に向かって歩いてらァ。
―――アンタにも、見せてやるつもりだったけどな…
…いや、何でだろうな。アンタも見てるっていう気がするのは。 墓(ここ)に居ないせいかね……
[「世壊の夜」の後。 彼女の姿を再び見ることはできなかった。 パルックによって破壊されてしまった、彼女を失った地に行っても 聖命の光によって枯れ果てた根の表面に薄い緑ばかりが生え始めた大地しか、そこにはなかったのだ。]
(65) bou 2014/07/28(Mon) 23時頃
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―――へっ。
「自分を信じろ。 信じれば―――」、だ。
人の余計なとこまでいちいち見透かしてたアンタの事だ。 きっとアンタもこの世界のどっかで見てるよな。
[そう言ってトレイルは一度、丘へと振り返る。 ―――自分の名を呼ぶその声に、自然な笑顔を浮かべてから]
(66) bou 2014/07/28(Mon) 23時頃
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―――次は三人で来る。 アンタの「子供」でもあんだからな。
……じゃあな。 ビアンカ。
――――――――――――ありがとな。
[墓を後にして、トレイルはゆっくりと丘へと向かって行った]
[…柔らかな風が、墓前の花をゆっくりと揺らしていた**]
(67) bou 2014/07/28(Mon) 23時頃
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カイルは、ひとっぷろ**
sunao 2014/07/28(Mon) 23時頃
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馬鹿な……お前は、確かに……
[自分の腕の中から、零れて消えていった存在。 確かに、己が看取った……>>@5
本当に幽霊が現れたか、自分の頭がどうかしてしまったのではないかと思った。それ以上は、言葉が止まってしまった。だから、黙ってハルカの言葉をそのまま聞くことが出来た。
胸に抱いた疑問を解く回答を、ハルカが告げるのを聞き、ようやく現実だと受け止めて。>>@6>>@7]
……………そうか。 いつでも、私の仮面を剥がすのは、お前なんだな……
[呆けたように、呟いた。>>@11 それから―――抱きしめた。]
(68) mikanseijin 2014/07/28(Mon) 23時半頃
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……ああ、知らなかった。 そんな会話をする暇さえなかったからな……
[綺麗だと言われた瞳は閉じられている。>>@11 今は、腕の中の感触だけが全て。 目を開ければ、夢のように消えてしまうのではないかと思ってしまって。]
……生きている、な。 彷徨う魂でも、夢幻でもなく……。
まさか、私の元にも、奇跡が訪れるとは、な……
[いやそれは、奇跡という名の必然、だったのか。]
(69) mikanseijin 2014/07/28(Mon) 23時半頃
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[ようやくハルカを離すと、再び双眸が彼女を見つめた。 深青は濡れていて、まるで海のよう。]
……気に入っていた、か。 ならば、この瞳で……これからは、いくらでもお前を見てやろう。
一度は、手放してしまったからな。 もう失うのは勘弁だ。二度と、離さない。
[微笑しながらも、眼の端から雫がこぼれ落ちる。 男は、生まれて初めて、喜びの涙を知ったのだ**]
(70) mikanseijin 2014/07/28(Mon) 23時半頃
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―忘れられし庭園《ロストエデン》―
[母なる大樹が守る森。
――そこには女神がいる。
艶やかな朝露に濡れたかのような緑髪。 聖命力に溢れた若木のようなドレス。 母なる樹と言うにはまだまだ幼い面差しの、少女の姿をした女神が。]
(71) simotuki 2014/07/29(Tue) 00時頃
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[世壊樹が枯れた地に芽生えた双葉>>58。 一度は無に還った新たな命は。
愛を知り 世界を識り 節制を教わり
"彼女"は聖命の泉の傍。 動植物達を慈しみ、光を受け、世界へ向けて枝葉を伸ばしていく。]
(72) simotuki 2014/07/29(Tue) 00時頃
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[その日も、母なる大樹は泉の傍にいた。
母なる大樹は寂しいという感情は知らない。 それは天使の輪のような輝く冠を持つ真っ白の鳥であったり。 目元に傷跡の残るずんぐりとした獣であったり。 毎日のように聖命達に囲まれていたから。
けれど、その日は夜明けの頃から、仮初の姿の胸を締め付けるような予感に枝葉を震わせ。]
――…っ!
[世界樹《マーゴット》と。 やがてに呼ばれる特別な名>>61にぱっと顔を上げて。]
(73) simotuki 2014/07/29(Tue) 00時頃
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― ある晴れた日の事 ―
[それは、一人の男>>62が訪れた数日後の事。 約束の丘の少し先、綺麗な花と葡萄酒が添えられた白い墓前の前に立つ姿がひとつ。]
…多分トレイルの奴だな。 へっ、相変わらずキザなセレクトだぜ。
[置かれた花と、葡萄酒の銘柄にフンと鼻を鳴らず。 それでもそこに変わらぬ彼の姿を見た気がして、少しだけ嬉しくも思った。 カイルも手にしていた煌く珍しい花―――を、乱雑に束ねた花束を墓前へと供える。 そして、その場へ屈むとパンッと掌を合わせてしばし祈りを捧げた。]
………、なあ。
[暫くの後、カイルは瞳をゆっくりと開けて墓へと語りかける。]
(74) sunao 2014/07/29(Tue) 01時頃
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正直言うとアンタの事…嫌味なババアとしか思ってなかった。 でも………今はそうじゃない。
父さんが困った時はアンタを頼れって言ってた意味も。 今なら――――わかる。
アンタがどれだけすごい人だったのかも。 どれだけ俺達を支えてくれていたのかも。
[各地を廻る度に、魔宝石術師《ジュエリスト》の話はカイルの耳に届いた。 時には厳しく、時には優しく、全てを見通す眼差しで人を導く聡き者。 人々はビアンカの事をそう呼んでいた。]
………――――ボリスの事も、クリスマスの事も。 アンタには全部わかってたんだな。
それから、ずっと言えなくて、こんなに遅くなっちまったけど…。
[カイルはすっと立ち上がり、足を揃えると大きく息を吸って、綺麗な角度で一礼した。]
(75) sunao 2014/07/29(Tue) 01時頃
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峡谷ではこの命を救って頂き、ありがとうございましたッ!
このご恩、仇で返す事がないよう、正しく!強く! 命の限り精一杯生きる事を、俺は約束します!!!!!
[顔をあげて、強く、澄み切った瞳で墓を見つめる。 そこにビアンカが居なかったとしても。 誓いの眼差しは熱く、あの日の輝きのまま。]
だから、俺達を…世界を。 これからも見守っててくれよな。
[カイルはニッと笑って、墓前に向けて親指を立てた。]
(76) sunao 2014/07/29(Tue) 01時半頃
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さぁーってと。 久々にキザ野郎の顔でも見に行くとすっかな。
じゃあな、ビアンカおばさん。 また来るぜ。
[短く別れを告げて、青い空の下をカイルは歩き始める。
丘から吹く優しい風。 心地よい風にカイルは鼻歌を歌い。 その鼻歌につられたように、墓前の花がゆらゆらとその身を揺らして煌いていた。**]
(77) sunao 2014/07/29(Tue) 01時半頃
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約束……
……ああ。最後まで、共に居てくれ。 何度でも、私の名を、呼んでくれ。
お前がくれた、名前だから。 お前の凛とした声で呼ばれるのが、一番、好ましい……
ハルカ。
[誓いの口づけに、少々驚いた顔を見せて。 微笑んで、こちらからも誓いを交わす……**]
(78) mikanseijin 2014/07/29(Tue) 01時半頃
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最終決戦が終わった未来(さき)、私たちの軌跡は終わらない
(79) shirone 2014/07/29(Tue) 01時半頃
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