人狼議事


137 【突発小喉少人数RP村】九葉物語・初夢の章

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【人】 FSM団 ミナカタ

[橋を渡り切って、男はふと振り返る
誰かがいる様な気がした等とは口には決して出せないが]

 まあ、んな訳ねえわな…気のせい気のせい

[ぽつりとそんな独り言を漏らす

外気の寒さに震えると帰ったら晩酌を再開するか
それとも、風呂を沸かし直した方がいいか
そんなことをぼんやり考えながら、家路を急いで行った]

(37) 2016/01/06(Wed) 06時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[何時しか雪は止んでおり、
施された化粧は朝が来て日が昇って温まれば
いずれ融けてしまいそうなほどに淡い

 『─…先生』

踏みしめた感触もあるのか分からないまま
歩いていると、ころりと鈴を転がす様な声が
耳を掠め、考え込むかの様に男は歩みを止めた
その表情は硬く、色で表すならば相応しいのは動揺]

(38) 2016/01/06(Wed) 06時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

 …マユミ、マユミ…なのか?

[再び振り返った男の顔は、くしゃりと歪む

橋の向こう側に見えた姿は濃紺のブレザーに
飾り気のない帆布で出来たエプロンをつけた女生徒で
在りし日の亡妻そのままだった

職場で放課後、通りすがりの廊下から見える美術室
そこでイーゼルと向かいながらひとり戦っていたままの]

(39) 2016/01/06(Wed) 07時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

 向こうで、絵は…かけたのか?

[まだ生まれて間もない娘が眠る隣の部屋で
カンバスをかけることなく
死ぬ前夜の彼女はそこに何を見ていたのだろう?

男には虚空しか見えず、
何を見て何を思っていたかは分からない
死神の手招きでも見えていたのだろうか?
それとも、天上の花園でも見えていたのだろうか?]

(40) 2016/01/06(Wed) 11時頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[彼女は自分の絵を描く姿を見るのをひどく嫌い
いつもひとり部屋に篭って描いていた

 『決して、見てはいけません』

呼んでも返事はないのはいつもであったし
どうにか出てきた時に無理矢理飲食させると
心ここに在らずのぼんやり振り
完成して出てきた時には立つのもやっとで、
文字通り身を削っている有様だった]

(41) 2016/01/06(Wed) 11時半頃

【人】 FSM団 ミナカタ

[橋の向こう側に立つ姿は、
すぐにも融けてしまいそうな淡雪の笑みを見せ
男の視線の更にその先をそっと指差した

住宅地に寄り集まった家々の稜線から
金色の光が滲み始め、満天の星空とのあわいが
濃い茜色を帯びて横たわる

そこは東側の地平であったのだと男は思い出す
そろそろ、朝日が昇って来る──そろそろ]

(42) 2016/01/06(Wed) 11時半頃

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