137 【突発小喉少人数RP村】九葉物語・初夢の章
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[葉がひらり、落ちた時、 佇む私には、名も、齢も、何も存在しなかった。
記憶だけが断片的なパズルのピースとして いくつも点在している。 探し物はこの中にある筈だ。
櫻の樹の下で佇む蒼き日々。 団欒には何かが欠け落ちていただろうか。]
(1) 2016/01/02(Sat) 14時頃
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「みょんこさ、あんた結婚しないの?彼氏は?」
[その声に、むっとして頬を膨らますが 少女のような所作は様にはならない。]
うるさい。 私が結婚して子ども育てられるような女に見える?
[ならば私は、如何様の人生を思い描いているのだろう]
(2) 2016/01/02(Sat) 14時半頃
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[朝方の冷気で目を覚ます。 いつ酔い潰れたのか、或いは此処も夢の中か。 ひやりとして曇った窓。指先で【結婚】と書いて、消した。
「みょんこの家が楽だし」
集まるは年下の友人や後輩。 酔いつぶれた彼女らに毛布をかけ コートを羽織り外に出る]
(11) 2016/01/02(Sat) 20時半頃
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[団地のポストを覗けば年賀状。 決して多くない友人関係と、仕事関係、親戚。 それにしても男性からの年賀状の少ないこと。
部屋に戻るのも億劫で、コートのポケットにゴムで巻かれた年賀状を押し込めば、二日酔いに負けじと冷たい空気の中を往く。]
(13) 2016/01/02(Sat) 21時頃
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[数歩も歩かぬうちに、帰ろうかと逡巡したが]
あ。明けましておめでとうございます。
[近所の高校生の少女の顔が見えれば、挨拶を投げかけた。 背の低い若者に抱く淡い羨望、未来が輝かしいであろう。 しかし眼差しは未来と過去のどちらを向いていたか]
(14) 2016/01/02(Sat) 21時頃
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[椛に似た、焔のように紅き葉が ひらり、ひらりと舞い落ちる。]
[ひとひら] ―――純粋な無として生まれ落ちた。
[ひとひら] ―――熟さぬ頃は幸せであった。
[ひとひら] ―――蒼き日々は暗澹の中にあった
[ひとひら] ―――仕事にも碌に就けず彷徨うた。
(*0) 2016/01/02(Sat) 21時頃
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[若者と括ってしまう自分に苦笑し、少女に微笑んだが、それが上手く出来たかは分からない。彼女も行き先があるだろうと、引き止めることなく歩き出す。]
[薄曇り、夜には雪になりそうな空を見上げ]
[私が生まれ落ちた時も、曇天、今に似た空だったらしい]
(22) 2016/01/02(Sat) 23時半頃
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[景色が変わった] [蒼い春を過ごす学び舎]
そんな時代も、あった。
[覚えているのは、同級生を低レベルだと見下し、一人で孤高を気取っていた恥ずかしい過去である。]
本当は一人なんて厭だったのに、ね。
[苦い笑み。くるくると景色は移ろい往く]
(23) 2016/01/02(Sat) 23時半頃
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[当たり前の日常と言って差し支えのないこと。 結婚を急かされながら日々を生きる、取り柄のない女]
[意識は、水底の泡に似た。 空気は地下を駆る列車に似た。 行き着いた混濁の世界は]
「妙子、お誕生日おめでとう」
[繰り返される1/365は何度目か]
(30) 2016/01/03(Sun) 10時半頃
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もうそんな年じゃないんだから……。
[歳を重ねた自分。微笑む老いた父母。 子離れできぬ二人に、嫌がることすら出来なくなった。]
祝わないでよ……。
[苦笑混じりの言葉の裏に潜むのは 無為に重ねた、年月への、虚しい諦観だけであった。]
(31) 2016/01/03(Sun) 10時半頃
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[生まれ育ったのは、幸せな家庭だった。 遅い子どもを、両親はどれほど喜んだことだろう。 生まれなかった魂がいくつもあった中で、 産声をあげた私を、両親はどれだけ愛しただろう。]
[離婚もしなかった。離別する夫婦が悪いとは謂わないし まして、それが死別であったのなら、尚更に。]
[ただ、ただ―――]
(*1) 2016/01/03(Sun) 11時頃
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[大人になっていく自分。 子どもなら許されたことが、許されなくなっていく自分。 私は心の中で何度も繰り返していたのだ。]
「 」
[それは懺悔であり、言い訳でもあった。 許されるのなら、自分をなかったことにしたかった。 言の葉を声に出すことすら出来なくなった、臆病者。]
(*2) 2016/01/03(Sun) 11時頃
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[自宅に戻れば、宴会の痕跡などなかったように片付いた部屋。 はて、友人らはそんなにも律儀であっただろうか。
そういえば年賀状が届いていたのだと、 コートのポケットから取り出した数枚の中に、 見落としていた其れは手品で隠れたトランプのように するりと束を抜け出した。]
……ジャニス、お兄ちゃん?
(47) 2016/01/03(Sun) 23時頃
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[久しい名に、その場で立ち尽くし、そして]
嘘、なんで今頃になって
[涙ぐみ、膝から落ちてわっと泣き崩れる。 いなくなって何れ程の時が経っただろう。 大きくなったらジャニスお兄ちゃんのお嫁さんになる、なんて、他愛ない戯言でも、子どもながらの本気だったのに。]
生きていてくれて、よかった。
(48) 2016/01/03(Sun) 23時頃
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「旅をしているジャニスさんへ 妙子は、三十歳になりました。まだだったかな?」
[私の誕生日はいつだったか、過去か未来か]
「旅路に祝福がありますように。お帰りをお待ちしています」
[他人行儀な文章しか書けないし、彼の年賀状に住所はなかった。曇った窓に指で書いただけの書簡、彼に届くといいと夜空を見る。]
(49) 2016/01/03(Sun) 23時頃
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[この部屋はこんなに散らかっていたっけ? ごっちゃりと物が多い部屋。 それらをすり抜け、ハチワレの猫が練り歩く。]
おいで。
[手招くも、猫はふいと気まぐれにクッションの上で丸くなる。二度手を打ち鳴らすような音が、鬼さんお出での合図の如く、こちらをちらりと見た猫の瞳、細く鋭く、恐ろしい色]
(56) 2016/01/04(Mon) 11時半頃
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[不意に、隅に山積みにされた通販の箱ががらがらと崩れ落ちた。 団地の近くの線路に走る列車の振動のせいだろう。 前から危ないと思っていたような――そうでもないような。]
新年から不吉だな……
[先刻よりひどく時間感覚が曖昧だが、年を越していることには確信があった。自分の誕生日は、何日だったかな――?]
(57) 2016/01/04(Mon) 11時半頃
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[つまり、ここは一月の世界だ。 何日なのかはわからないけれど。そうだ。カレンダー。 薬局でもらったものを壁に画鋲で止めた記憶がある。
見回して――見つけた、「2016年1月」の文字。31の数字が並ぶ中で、一つに丸印がつけてある。「誕生日」の文字。 私はこの誕生日を余り歓迎していないはずなのに。]
(58) 2016/01/04(Mon) 11時半頃
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[眠れば何かが変わるかも知れない。 別に変える必要もないのだけど。 夢が現実で、現実は夢で。ああもうわからなくなる]
……パズルのピースは見つかったっけ?
[幾つかの欠け落ちた欠片を探すために ジャニスお兄ちゃんを真似て、旅立つ準備。 敷きっぱなしの布団に入り、眠りにつく。 おやすみなさい。]
(59) 2016/01/04(Mon) 12時頃
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[ 零 、この世に生を受ける。 一つ、はじめて笑った。 二つ、はいはいが上手だと褒められて。 三つ、甘えんぼな子ども。 四つ、保育園はどんなところ? 五つ、ジャニスおにいちゃん、はじめまして。 六つ、もうすぐ小学生。 七つ、学校でお友達もできた。 八つ、九つ、十、]
(60) 2016/01/04(Mon) 12時頃
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[そして
11を数えた頃から、何がか歪み始めていったのだ。
玄関で、わんわんと泣き喚く少女。 お父さんもお母さんも困り顔。 果てには友達が来て、先生が来て 少女は更に、ないて、ないた。
この時から、私は普通では、なくなっていった。]
(61) 2016/01/04(Mon) 12時頃
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