78 わかば荘の薔薇色の日常
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[また先送りにする。 コップを流しに放置して、粉薬のゴミを捨てた。]
……、
そこ。 寝るんだけど。
[スリッパが床を踏む。 ベッドに横になった間中の真ん前まできて、眉根を寄せて首を傾ぐ。うんと返事をした声や、今の間中の様子を思う。]
……。 なんでお前が――
[――ほっとしているんだ。 本当は、出さない―― いや、出すものが作れないと思っているのに。 相手の様子と、自分の胸中が、ちぐはぐに思え、息をつく。]
(146) 2014/06/30(Mon) 16時半頃
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[スリッパが床を擦る音が近づいて来たので キャンバスから目を話して、 ベッドの前に立つスリッパを見た。
膝を上って 腰を過ぎて シャツの胸元を通って
顔に至る。]
寝れば
[寝る、と言うので 寝やすいように少し端に寄ってやった。]
(147) 2014/06/30(Mon) 16時半頃
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[眠い。と言って動かないなら、咳とともに、ため息を盛大に吐き出して]
間中サンさぁ……。
[と呆れ果てる。]
寝てねえの? 自分ちあるでしょ?
[そう言って、夏用掛け布団を引っ張って、投げつけておいた。 帰れと言えなかったのは、薬の恩のせいだ。 相手をするだけ、横になる時間が延長されると知っているので、渋々枕を掴む。]
(148) 2014/06/30(Mon) 16時半頃
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あるけど──
[あそこは、あまり眠れない。]
(149) 2014/06/30(Mon) 17時頃
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はあぁ?
お前どんだけふてぶてしい……
[寝れば。という一言に対し、腹が立つのは通り越し、半笑いになる。やはりこれは人間ではないと確信する。 ベッドの端へ間中が寄った。 一応寝るスペースが無いわけではなくなった。 相手にする気力を失って、のろのろベッドに乗り、横になった。]
アラームかけるからな。 八時半にゃ出るんだから。
(150) 2014/06/30(Mon) 17時頃
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[掛け布団が飛んで来た。>>148
薄い、やわらかい、布団の端を掴んで もぞもぞ動いて足先が出ないよう掛け直した。
寝ていいと言われた気がして目を瞑る。]
(151) 2014/06/30(Mon) 17時頃
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[──仕事なんてやすめばいいのに。
思った言葉は、頭の中にだけ響いた。
寝相は悪くないから、 きっと南方の睡眠の邪魔はしないだろうと ベッドの端で膝を曲げて、すぅと眠りに落ちた。**]
(152) 2014/06/30(Mon) 17時頃
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[あるけど――面倒臭いんだろう。 相手の言葉の先を、南方は勝手に補完した。]
犬猫のがよほど慎み深い……。
[舌打ちとともに枕だけ抱えて目を瞑った。 結局、習慣でいつもの時間には起きたものの、軽い眠りをとった後、薬の効果か、幾分体は楽に思えた。 アラームは、鳴る前に南方によって止められた。 確かに間中には途中で起こされることもない。 今も非常に大人しく、寝息を立てている。]
(153) 2014/06/30(Mon) 17時頃
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[間中の寝顔を顰めた顔で眺めおろす。 作業台の上に、鍵を置いた。 引き出しから一枚の紙の切れっ端と、太い油性マーカーを取り出し、殴り書く。 南方の字は読みやすいと生徒からも評判が良く、殴り書きであっても、書き置きは、非常に読みやすい仕上がりとなった。
『絶対に鍵と窓を閉めて出るように。 帰宅は九時過ぎになります。 間中さんの部屋に鍵を取りにいきますので、 必ず待機していること。 南方』
内容は、このとおりである。]
(154) 2014/06/30(Mon) 17時半頃
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― 104号室 ―
[書き置きの上に鍵を乗せ、熱中症で死なれても困るので換気口と窓だけは開いていることをしっかりと確認する。 鍵は訳あって今も一本しか家に残っていないため、持たない。 これで間中がうっかり捕まらなかった場合はまた家に戻れないのだが……]
…………。
[安らかに寝息を立てているので、諦めた。 南方は、104号室を、出て行った。**]
(155) 2014/06/30(Mon) 17時半頃
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― 翌朝/102号室 ―
[結局、床や寝具とは関係なくほとんど眠れなかった。雨とはいえだいぶ明るくなった室内に布団の形跡はない 今からまた部屋に戻ったり捜索するには、眠くて動きたくない。
空室とはいえ勝手に使ってはいけないということは重々承知してるけど。わかば荘内であってそうじゃないような不思議な感覚。 秘密基地と言う言葉がぴったりな空間はけっこう居心地が良かった。
部屋の端で丸まるように横になって、漸く目を閉じる。 今日は大学は行かないし、雨で洗濯もできないし時間を気にする必要もない。
日向からメールはあっただろうか。 瞼が重くて今は携帯を開くことができない。 戻らなかったことを心配されてたらどうしよう。まだ目元が腫れぼったい気がするけど、泣いたとばれるだろうか。
日向にはともかく徳仁にこの顔は見せたくない。 優しい徳仁のことだから、また責任を感じてしまうかもしれない。 彼からのごめん、はもう、聞きたくなかった]*
(156) 2014/06/30(Mon) 19時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2014/06/30(Mon) 19時半頃
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[迫る暗雲 明日の天気予報 火薬の匂い 子供知らずで。
23歳の夏、今年も一回きりの夏。 夜空に舞い上がる、芸>>18の放った花火を見上げた。 ひゅるるる、 飛び上がる火花のおとが心地よい。 夜を照らす色彩を、見上げて、眩しくて目を眇めた。 下に、上に、忙しねー音と火の花。]
たーまやー!!!
[ッてな! 近所迷惑考えずに、大声、手のメガホン。 ぽつんと漏らした呟きも、耳が、拾っちまって。]
消えちまうから、……綺麗なんだよう。 終わるものこそ恋しけれー。 ッてねん。
[小説の一節みたく、口にしてみたが 間中のように上手くは響かない。誤魔化すみたく、笑う。]
(157) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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――こんなもん、か、
[空いていたアルバムに、幾つかの写真を選別して移した。 青いもの、緑のもの、透明のもの、――夏色の、もの。 同じ写真のデータを、SDカードに入れ。 アルバムの裏表紙に、貼り付けた。 その一冊と、もう一冊。二冊のアルバムを用意して、ぼんやりと窓から外を見ている**]
(158) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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――暗い夜から、朝へ――
[まだ夏も始まっていないというのに。 打ち上がった花火が夜に溶けてなくなった瞬間に 終わったんだ、と思った。
明るかった場が解散すると、急激に夜は暗くなった。 片付けには出来る範疇で手を貸したが、 要領よく動ける面々の傍では邪魔になるだけかと しれっとするっとその場を離れて部屋に戻り。
ベッドに横になった途端に、意識は途切れた。*]
(159) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[はしゃいでる俺達の向こう側で、檀が音頭を取って 片付けを始めてくれている。 その姿を、声や視界で知ってしまって でも、優しさに甘えて、遊ぶのを止めなかった俺が子供。
―――父親みてえだなって何処かで。 甘えてる。]
檀さーん! 有難うございますよう! 花火の後始末ぐれーは、ほんと、俺がやりますんでねん!
[檀>>13にお返し、大声、手のメガホン。 日本酒一杯引っ掛けたにしちゃあ大騒ぎの俺は 同じ顔をしてると思ってた、日向の顔見て、酔がふと醒めた。]
(160) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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[今朝のはじまりは細やかな雨が落ちる音から。 天気予報も窓の外を確かめるまでもなく、雨。
悪い夢を見ていたのか またじわりと汗を吸ってシャツが湿っていたし、 喉もからからに乾いている。
思い出せない夢。 きっと思い出さない方が良い夢。
―…緩く頭を振って、シーツに包まり転がったまま のたのたとした指先で携帯のモニタを弄って。]
(161) 2014/06/30(Mon) 20時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/06/30(Mon) 20時半頃
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― 朝/1F廊下 ―
[2階から降りてきたタイミングでは、遊の姿は見えず。 廊下に人影は見えなかった。
自室前を通り過ぎ、談話室へと向かう途中。 102号室をちらりと見るけれど、そこにいるかどうかもわからないから扉を開くことはしない]
……?
[談話室から聞こえる声にゆるりと瞬き。 談話室前で立ち止まればどうやら、フランクを避けていた信也が話しかけている様子。 ――なにがあったかは知らないけれど、2年、ギクシャクしていたのを知っているから邪魔をする気にはなれなくて。
あの場には瑛士もいないだろうと思う。 それなら、誰かのところにでもいったのだろうかとおもい。 さて、どうするかな、と考えた*]
(162) 2014/06/30(Mon) 20時半頃
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―朝・自室― [>>101名前を呼ばれて扉を閉めかけた手を止めて。 名前を呼んだくせに、謝る藤堂の姿に笑う。]
…なんだ、それ。
[いつもなら、そこで途切れる会話。 けれども今日は じゃあ、と言葉を続け]
(163) 2014/06/30(Mon) 20時半頃
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…ん、じゃ… 考えといて…?
…俺の名前を呼んだ理由…、
それで、 俺を起こした時に、教えて。
[どうしてそんなことを言う気になったのか、 屋上で宇佐美が泣く姿を見たからなのか、 彼の部屋の前で待つ藤堂の姿を見たからなのか。]
…おやすみ。
[扉を閉ざして、布団に入る前にぬるくなってしまったビールの残りを全て煽った。揺れる視界、倒れるように眠りにつくのはいつものことだ。**]
(164) 2014/06/30(Mon) 20時半頃
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トレイルは、ジャニスに話の続きを促した。
2014/06/30(Mon) 20時半頃
トレイルは、ミナカタに話の続きを促した。
2014/06/30(Mon) 20時半頃
トレイルは、サミュエルに話の続きを促した。
2014/06/30(Mon) 20時半頃
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[ヴィーーーン、ヴィーーーン、ヴィーー]
うっわ!? …ああ…びびった……
[握りしめていた携帯が耳元にすべりおちていたらしい。頭まで直にバイブレーションが響いて一瞬で覚醒した]
…あ、翔平さんからやん
[いつも通り、返信を打つ間に着くわ、の精神でそのまま隣に向かう。飛び起きたせいか、ほとんど寝ていない割に目は覚めていたし、眠りに落ちた瞬間の懸念は吹っ飛んでいた。
誰かに見られたかもしれないけど、俺からは誰も見えなかった気がする]
翔平さーん、俺ですよー
[コンコン、いつものノックで直立待機]
(165) 2014/06/30(Mon) 20時半頃
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[返事は待たずに携帯は放り出してしまって、 ずるずるとシーツに埋まって怠惰なひとときを。
まどろみに沈んだ時間を破ってくれたのは、 いつものノックと、いつもの声。 鍵はかけていないが、いつもの通り扉を開けに出る。]
……おはよーさん。 頭洗って、煙臭ぇの… 洗ってない犬みたいな臭いすんの。
[焼き肉と煙とちょっと酒の匂い、花火の匂い、 昨晩の残り香がしみついた髪をかしかし掻いて。
ついでに宇佐美の髪にまた顔を寄せて匂いを確かめる。]
(166) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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― 101号室 ―
おはようさん。ごめんな昨日、… ね、寝落ちしてもーてん
[確かに何だか、複雑な臭いがする気がする。自分はシャワーもハミガキも済ませたけど、そういえば寝起きだった
条件反射のようにこちらの髪を嗅いでくる日向に、ああいつもの朝がきた、なんて妙にほっとした]
(167) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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[出迎えられさえすれば、ほいほいと部屋に入っていく。そこから先はいつもの手順で。 晴れていたらシーツの洗濯交換もしてあげたいけどそれって過干渉だろうか。 どうにも日向相手だとお世話したい精神がむくむくと]
そいや昨日あれから花火したん? しもたわー見たかったなぁ
[水で湿らせてシャンプータイムは話すことも可能なので。いつ寝たことにしようかなあなんて考えながら、見た目の割に柔らかい髪をわしゃわしゃ掌全体でかき回していく。 今日はツノを立ててみようかな]
(168) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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…よく寝たにしちゃ、
[髪に寄せた顔、離れ際、宇佐美の目元を見つめた。 重そうな瞼は薄っすら赤くて、まるで…――
思った事をまるごと吐くほどは、子供じゃない。 かわりに親指の腹で宇佐美の目尻を撫でようと。 ほっと気を緩めているなら、その隙を狙って。
いつもの朝と、少しだけ違う玄関先でのやりとりの後は やっぱりいつもの朝と変わらず風呂場向かって。]
……ちょっと今日は寒いな。雨のせいかね。
[昨日と同じように、甘えられるだけ甘えて、 宇佐美の手に全部委ねて洗ってもらうつもりで。 適当に服を脱ぎ、宇佐美を手招く。]
(169) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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……にし茶??
[1度体験すれば段取りや手際は良くなるが、今日は若干どころでなく寝不足なので。ぼんやりしていたら奇妙な単語が聞こえた。前半部分を聞きのがしたのか。
小首を傾げるとそのまま目尻を撫でられて、あ、と思い出す。今の自分の、ひどい顔。あえてノーコメントを貫こう。ぎくりとしたのには気づかれたかもしれない]
寒い?俺はそうでもないけど…んー 傷んだりとかするん?
[包帯が濡れないように、冷えないようにするにはどうしたらいいかなー足湯?なんて考えながら、前回と同じくして、と言われたことを従順にこなして]
(170) 2014/06/30(Mon) 21時頃
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[ベースを扱う細い指先は、自分の手を握って白く(>>138) 対照的に黒ばかりに包んだ身。
はらはらと雨は降るけれど 言葉は何とか、搾り出せた。]
肉、は… 食えるかちょっと、わからん、ったい。 最近あんま、食べれん、くて。
[気遣ってくれただろう言葉にも(>>139)返すことは出来た、けれど。 聞き直される声に、一度だけ体は硬直して。]
(171) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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オレ… ゲイ…、なん。
[緊張しているのに、するりと言葉は抜け落ちる。 昨日口にしたのと全く同じ言葉なのに。
フランクさんに、嫌われやしないだろうか。 そればかりがぐるぐるとめぐる。
達久に思ったことと、似ていて違う。]
五年前から、ずっと。 …フランクさん の、こと すき だっ た──
[過去形にして、呟く。]
(172) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[差し出されたのは、中途半端に冷えたゼリー(>>143) とたん、オレンジ色を思い出して。 部屋に降る雨は少し強くなった。
握ったゼリーを開ければ、瑞々しい透明。 うっすらと色のついたそれは、桃の匂いがふわりとして。 口に一口掬えば、程なく解けて消えていく。
ごめんなさい、ごめんなさい。 こんなことを話して。 勝手に好きになって。 勝手に過去にして。
特殊な性癖の話も、突然の告白も きっとあの頃と同じように、嫌な顔せず聞いてくれている。
でも、今傍にいたいと思うのは。
こんな風に浸透していく、ような。]
(173) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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ごめ、なさい。 …でも、も、平気ったい。
も、逃げんし… 避けん、から。
[暫くはギクシャクとは、してしまうだろうけど。]
あと…、別にそれがあるけんじゃ、ないとっちゃけど。 来月か、再来月か…そのくらいには、出てこう…思うとる。 貯金もあるし、たぶん生きてける…、はずたいね。
ここの人らは『家族』なん、やろ?
オレは『家族』を、そげんふうに 見たくないと、や。
[管理人から聞いたのか、なんとなく察していたのか。 ここに住むのは『血の繋がらない家族』だという認識があったから。 だからきっと、ずっと、あの紫陽花を睨んでいた。 『家族団欒』が出来ない、オレ自身に。]
(174) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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[浴室はほかほかしていて、一旦引っ込んだはずの眠気が少しずつ戻ってきていた。頭から背中、その他手が届く―手を届けても、差支えないところにも泡を乗せて]
…どや。でか翔平ケーキの完成や
[先ほどの暗い声を払しょくするように明るく言い放ち、ほないただきまーすなんて掛け声の後、シャワーですべて流していく]
(175) 2014/06/30(Mon) 21時半頃
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