84 Es 3rd -Test days-
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視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ハワードに2人が投票した。
藤之助に1人が投票した。
ガーディに2人が投票した。
ミケに1人が投票した。
セシルに2人が投票した。
セシルは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
村人も、人狼も、妖精でさえも、恋人たちの前では無力でした。
必ず最後に愛は勝つのです。
/*
あらら、セシルさんランダ負け残念。
皆様、テスト参加ありがとうございますー!
深い霧の夜体験どうでしたか?
(#0) 2014/07/30(Wed) 05時頃
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―回想・藤之助宅客間―
>>3:22 夜分に悪ぃな。邪魔をする。
[別れた後も宵待亭にいたのであれば、 そろそろ帰った頃合いだろうと、 当たりをつけて来たのだったが――]
(0) goza 2014/07/30(Wed) 06時頃
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な…なんだ…
…
…の…りだ…
…だからな…って…たぜ…
…あの…から…
…
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――月が傾く頃・カリュクス宅外――
――ええ。
[聞き入れそうにないか、と戦闘を嫌がる風の男に>>3:-39 薄く笑い、軽く構える。 彼はきっと、Esではないのだろう。 そして、流れ着いた地で同族の血を啜るということは それなりに度胸があるから出来るのだと読んでいた。
戦うことに迷いを感じる者も多かったあそこ出身のものより 楽しめそうだと――そう思ったわけだが。 ……そこに、もしかしたら、「見せ付けられた」ことへの苛立ちも 混じっていたのかもしれない]
ああ、獲物。どうぞ?
[問う声にそう言うや否や、男が取り出したる銃と――その掛け声に 一瞬目が点になった]
(1) sane 2014/07/30(Wed) 06時半頃
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………………はあ。 これはまた随分と……いえ、なんでもございません。
[「つくりが安っぽい」などと本音を漏らしかけながら、 見たことも無い獲物に警戒をする。 月明かりに鈍く光る銀色の銃、その効用がなんであれ。 撃つ、というならば、当たらなければいい話。 引き金を引く指が見えるとともに――]
遅いですよ、“お若いの”
[地を蹴り、射線から逸れて一気にライジに肉薄する。 戦闘における素早さ――それが、この男の能力のようなものだった。
彼を組み伏せて、あっさりとしたものだと思いながら。 それでも、手に持った銃の放った閃光には興味をそそられた]
(2) sane 2014/07/30(Wed) 06時半頃
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不思議な道具をお持ちだ。 これは新発明か何か…ですか?
[興味深々といった体で組み伏せ続けていると、 もう満足だろう>>3:-47と言われて、苦笑する]
……そうですねえ、 おもしろいものを見せていただいたことですし。 この古い血で、支払わせていただくとしましょうか。
[そう言いながらも彼から数歩離れて、 黒いネクタイを外してシャツのボタンを二個あけると、 どうぞ、と首を差し出した*]
(3) sane 2014/07/30(Wed) 06時半頃
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―時空の狭間・芸術劇場前―
["同じだ"と、もう一度頷いてみる>>3:+27 食い物認識していたとすれば、先に「まずい」と 失礼な評価をしていたりするが、その認識はなかったようだ。
漆黒の闇の中。 どこか心細い心地になるのは、自分だけではなかったらしい。
思い出すことで甦る。 その言葉に緩く俯いて、小さな呟きをぽつり零した]
(4) presage 2014/07/30(Wed) 15時頃
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子供だましみたいだな…、
[けれど、そう思う事で救われる部分もあった。 カトゥンドの死を認められない未練のようなものを 断ち切る為に、87回目の今が存在しているのだと、
――歪んだ表情は常の不遜さを取り戻した事だろう。 最後の問いには「ああ」と、同じ小型Esだった事実を 隠すことなく説明しただろう。
この焼け落ちた劇場の経緯>>3:+10や 自分のような人体実験を受けた吸血種が存在する事実も*]
(5) presage 2014/07/30(Wed) 15時頃
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/*
そういえば実は本日、匿名本参加CO様の
確認締め切り日なのでした。
wiki
http://jsfun525.gamedb.info...
現状、お二人確認が取れていないので
このままの場合、0時を持ってCOを削除させて頂く予定です。
藤之助さん、ミケさん、カリュクスさんは本参加スライドどうされますか?
(もうお一人には後で直接お聞きする予定)
(#1) 2014/07/30(Wed) 15時頃
ケムシは、ライジと意見かぶったし。とおもった。
presage 2014/07/30(Wed) 16時頃
ライジは、あwwwタイミングぴったりだたったなw同じく離脱だ!**
goza 2014/07/30(Wed) 17時頃
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― 少し前 ―
あっ…
[じっとカウンターの隅の彼を見つめていると、彼が苦笑して、立ち上がるのが見えた。>>3:52 なんとなく、自分のせいだとわかった。 自分がやられたくないとあれほど愚痴っていたことを、人にやってしまったのだ。
そのまま彼はこちらを見ずに店を出て行く。 何かを言いたくて、彼を目で追った。 でも、結局かける言葉が見つからなかった。 彼が店を出てからしばらくして、大きなため息をついた。]
マスター、俺馬鹿にゃね 彼がまた次に来たら、謝っておいて欲しい…
[とカウンターに向けて呟いた。]
(6) wallander 2014/07/30(Wed) 21時半頃
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…
[藤之助を支えて立ち上がる。 マスターからの許可を得て>>3:42、店の奥に彼を連れて歩き出そうとするが、彼はもたれかかるようにこちらの肩に頭を近づけて、のんびりと声をかけてきた>>3:38
彼の身体からも、近い顔からも濃い血の香りが漂う。 目が合うと、彼は夢見心地の、とても気持ちが良さそうな表情で笑った>>3:37
苛苛する。 ちっ、と聞こえるように大きな舌打ちをして、彼から視線を外す。 彼の足取りになど合わせていられない。 ふらつく彼の身体を強く抱きかかえると、ずかずかと大股で店の奥へと向かった。]
(7) wallander 2014/07/30(Wed) 21時半頃
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― 店の奥 ―
[バーのカウンター横の通路の奥、小さな部屋にたどり着くと、広げたままになっていたソファベッドに、そのまま投げ捨てるように藤之助の身体を放り投げた。 横になった彼を冷たく一瞥する。 ふっと冷笑が漏れた。]
…はは なぁ、自分では気がつかないのかな
[薄笑いを浮かべたまま、自分も彼の身体に覆いかぶさるようにベッドの上に跪き、彼の顔を挟むように手をついた。]
(8) wallander 2014/07/30(Wed) 21時半頃
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[彼の目に視線を合わせたまま自分の顔を近づけていく。 一番近づいた所で、彼の唇をぺろりと舐めた。 一瞬身体がぞくっとする。 やはり彼は、ここからも血を流している。 一旦顔を離すと、彼を見下ろし、笑った。]
お前、すごい匂いがするんだよ。 なあ、さっきまで、何をしてたんだ? あんなに気持ちよさそうな顔ができるくらい楽しいことなら、俺にも是非とも詳しく教えてもらいたいものだな。
[おおよその見当はついている。 だからこそ、苛苛するのだ。 席をはずして何をしに行ったかと思えばこれだ。
しかしこの一番強い匂いの元はどこだろうか。 彼の上半身を視線で見回した。**]
(9) wallander 2014/07/30(Wed) 22時頃
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ミケは、藤之助に照れた。
wallander 2014/07/30(Wed) 22時半頃
藤之助は、ミケに首を傾げてみせる。
蒼生 2014/07/30(Wed) 22時半頃
ミケは、藤之助にひどくうろたえた。
wallander 2014/07/30(Wed) 22時半頃
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―時空の狭間・芸術劇場前―
[>>4自らが介入した事で、 もしかしたら、繰り返されるケムシの世界に 何らかの異変が起きたのかもしれない。
しかし、其の事を知覚すらしないまま、 二人は共に漆黒の闇の中を歩いていた]
(10) goza 2014/07/30(Wed) 22時半頃
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>>5 子供だましって、見た目は餓鬼じゃねェか。 まァ、10年以上は生きてるんだろうが――…
[同じビスケットを喰った仲。 素性を知れば、なんとはなしに気安い気持ちも生まれたか。 元より、此の世界にとっての"異物"であるのは 自分も変わらなかったから]
其の、お仲間にさ、なんだって逢いたいんだ? 無理だって事は――……判ってるんだろう?
[彼らが魑魅魍魎でも幻の存在でもなく、 あくまでも人工的な小型Esだと知って。 最初に浮かんだ疑問が其れだった]
(11) goza 2014/07/30(Wed) 22時半頃
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[>>3:+28そんなやり取りを続けるうちに、 手袋を抱きしめたケムシが首元に飛来する。
なんかでっかいぬいぐるみを抱っこした子供みたいだ――… そんな内心が油断だったのか。 小さな手のひらがぴとりと触れて]
――ってェ……おま、蚊型のEsとかじゃないよな……!? 其のサイズで痒くなるとかごめんだぞ!?
[一般的なハチドリよりも大きな23cmのケムシの体躯。 一体どれ位吸うのだろうと不安が脳裏を過ぎりながらも…… はたくわけにもいかず。
目を瞑り逆方向に首を傾け、耐えていた。 ちるる、と何やら美味しそうな音がする。
此の際人間でも良い。 後で誰か襲おう、と、そんな事を思った*]
(12) goza 2014/07/30(Wed) 22時半頃
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藤之助は、ミケをつんつんする。
蒼生 2014/07/30(Wed) 22時半頃
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―月が傾く頃・カリュクス宅外・ハワード―
>>3 ぐ、ぎ……エレキテル的な、アレだ……
[侵入者を組み伏せるマスターの様子はあくまでも余裕綽々で。 手にしたどこでもスタンガンはかする事すらできなかった。
木々の間にまで、痺れて倒れている狸の姿が見える。 一刻もすればけろりと元通りに回復するだろうが、 まさに今此の時の自分の姿と重なって。
チッ、と軽く舌打ちし――
其の後ろに隠れ、チラチラと此方を伺う、 豪華な王冠に赤いマント。 ナナコロの姿に目を丸くする
どうやら、ハワードについて来たらしい]
(13) goza 2014/07/30(Wed) 23時頃
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>>3 ――ふっハァ、いただくぜェ。
[ようやく、開放されて。 コキコキと首を鳴らすと、 ボタンの外されたハワードのシャツの襟を掴み。 ぐぃ、と手前に引き寄せる。 向き合う形で真横から、其の首筋へと噛み付いた。
初老の紳士の、銀髪が夜の月に映えて。 薄く筋肉の付いた首元から、 血が垂れ無い様舌で舐め取りつつ嚥下する。 こくり、こくりと血の滴が喉を潤し]
(14) goza 2014/07/30(Wed) 23時頃
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よっ、……と。 ご馳走様。
[しばらくして口元を離し、残った方の白手袋で傷跡を拭った。 此方も袂へ放り込むと、採取完了、と呟いて。 新しい白手袋を手に嵌める。
そして、真新しい白手袋でハワードの後方を指さした]
……あいつ、ついて来ちゃったみたいだぞ?
じゃ、俺は此れで。 もしかしたらまた店に顔を出させてもらうかも知れん。 そんときゃよろしくな。
[ひらりと手を振り、踵を返した**]
(15) goza 2014/07/30(Wed) 23時頃
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マスターは見た!(市原悦子的に|д゚)チラッ
(16) goza 2014/07/30(Wed) 23時半頃
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―藤之助宅客間・夜更け・藤之助宛―
[>>3:22草木も眠る丑三つ時―― ではあったが、藤之助は宵待亭で出逢った時と 変わらぬ笑顔で出迎えてくれた。
ソファーに座り、きょろきょろと周囲を眺めやる。
あの時見た身なりも豪奢であったが、 自宅は其れ以上に羽振りが良く。 其処此処に趣味の良さが伺い知れた。
当たりかもしれねェな……、と、独りごちる。
近くに人の気配は無いけれど、 いくらなんでも彼自身が全ての手入れをしているとは思い難く。
――迅速かつ隠密に進める必要があると思われた]
(17) goza 2014/07/30(Wed) 23時半頃
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ちと……確かめさせて欲しいんだが。
[一口で茶を飲み干すと、ソファーから身を乗り出して]
――あんた、E'sについて知ってるか?
[胡乱な眼差しで藤之助を見詰め、口火を切る。
あえて藤之助自身が元隊員であろうとは言わず。 むしろ此方から情報を引き出させようと、 そんな企みだった]
実は、見てもらいたい物があってね……
[声を潜め、立ち上がる。 袂に腕を突っ込みながら、 拒まれなければ藤之助の隣へと腰掛けただろう]
(18) goza 2014/07/30(Wed) 23時半頃
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フィリップは、ライジ、RP村初めてだったの(´・ω・`)
波平 2014/07/30(Wed) 23時半頃
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―宵待亭―
…ぁ、
[>>7ミケの舌打ちが耳に届き、藤之助の身体は強張る。 夢心地の気分はたちまち萎れてしまい、抱き抱えられるのに抵抗はなく。
己は何かまずい事でもしたのだろうかと、 大股で店の奥へと向かう彼の横顔を不安げに見ていた。*]
(19) 蒼生 2014/07/31(Thu) 00時頃
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―店の奥―
…っ。
[>>8辿り着いたのは小さな部屋。 途中のカウンターの奥の通路も眺めるのみで。 広げたままになっていたソファベッドに投げ捨てられれば、衝撃は殆どベッドが吸収してくれたものの、咄嗟にぎゅっと目を瞑る。
ゆるゆると目を開けば、ミケの冷笑が見えた。 彼のこんな顔を向けられるのは初めてかもしれない。 ――心臓が凍り付くような心地がした。]
何、を…。
[薄笑いを浮かべたミケが、己の身体に覆い被さるようにベッドの上に膝をつく。 顔を挟むように手を付かれれば、檻に囚われる。]
(20) 蒼生 2014/07/31(Thu) 00時頃
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…ン、
[>>9視線を逸らす事は許されない気がして、ミケが顔を近付けてくるのを見上げていた。 距離が詰められて唇を舐められれば、小さく鼻にかかった声を漏らす。 血の味に気付いたのか。 顔を離したミケは藤之助を見下ろして笑う。]
何って…。
[匂いとは恐らく血の事だろう。 気持ちよさそうな顔、とは何の事だろう。藤之助には覚えがなかった。 店で彼の顔を見て、嬉しかったのは覚えているのだが。
血を流さざるを得なかった状況を思い出せば、藤之助の瞳は揺れた。]
(21) 蒼生 2014/07/31(Thu) 00時頃
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[ミケの声色には苛立ちが混ざっている。 詰め寄るような質問が、何故己に掛けられているのか分からない。]
――何でそんなに怒っているんですか?
[やんわりと彼の肩に触れ、戸惑いながら問い掛ける。 これではまるで嫉妬のようだ。 自分達は先輩と後輩の関係の筈。そんな感情が挟まる筈がないのに。
暫く探せば、着物に付いた血痕が見つかるだろう。]
(22) 蒼生 2014/07/31(Thu) 00時頃
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―宵待亭―
[>>3:53 まさか答えが得られると 思っていなかっただけに少し驚いた顔をして そして、名前よりさらに役に立つ情報を得た事にも驚いて]
森の洋館… マスター ありがとう 礼を…したいのだが… その人は ここでは何を好むのだろう?
[>>3:54 役に立ったかの問には深く頷いて 感謝の笑みを浮かべた
そして、旅先なので洗濯して返す事は出来ないが せめて喜ばれるモノを添えて返したいものだと思った*]
(23) nannan 2014/07/31(Thu) 00時頃
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やら…にやられてたみたいだ…
…
…ん…
…があんたを…に…れるって…だろ…
…
…に…られるのは…か…
…
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―自宅客間・夜更け―
[>>17部屋の中を見られても別段困る事はない。 従者を害する事は困るけれど。 ライジの目的も知らず、藤之助は鷹揚に構えていた。
藤之助が手ずから茶を入れる事は少ない。 一口飲んで味を確認すると、やはり従者の淹れた方が美味いとの感想が浮かんだ。]
(24) 蒼生 2014/07/31(Thu) 00時半頃
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[>>18一口で茶を飲み干して、ライジはソファーから身を乗り出す。 向けられた問い掛けには動揺を見せる事もなく、静かに微笑んで応じる。]
…あぁ、知っているよ。 吸血種という人間の生き血を啜る生命体。 国王の忠実なる僕であり、最強の生物兵器の集まり…でしょう?
戦いの終結した今は、何処で何をしているんだろうねぇ。
[向けられる胡乱な眼差しを物ともせず、まるで他人事のように語る。 彼は何を目的に問うてくるのか。 笑顔の裏でそんな事を考えながら。]
(25) 蒼生 2014/07/31(Thu) 00時半頃
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の…らない…が…あるんだな…
…い…を…わせたのも…の…
ふい…と…を…ける…
…を…てる…
…をして…つくのは…だ…
…
…
…にたくないなら…に…づくな…
|
――…なぁに?
[声を潜め、立ち上がって此方にやって来るライジの腕は袂の中に入ったまま。 それが何かを隠し持っていそうで気になった。
この場は己の家。 もし戦うのであれば地の利は此方にある。 使い慣れた武器は手元にはないが――… などと、物騒な事を考えながらも口元は変わらず笑みを湛えたまま。
隣に座ろうとするのならば拒みはしないが、向ける視線には警戒が混じる。*]
(26) 蒼生 2014/07/31(Thu) 00時半頃
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ケムシは、こっちのピヨピヨ>>-285(´・ω・`)
presage 2014/07/31(Thu) 00時半頃
亀吉は、>>-296 了解 業務お疲れ様です(もふり
nannan 2014/07/31(Thu) 00時半頃
…なら…さ…
…ずっと…に…るっつたら…してくれるのか…
…ぬよりも…
…お…の…に…られない…が…だっつったら…
…
|
[篝火から目を背けた先、広場を横切る姿>>3:52を認めた。 大分血色が良い。 宵待亭で何か、血に代わるものを得たのだろう。
壊したいという欲が湧き出てくる。
これが何処に由来するかは分からない。 ただ、異能がいること、赤の世界を知った後に強くなったこと。 これらを総合すれば、誰かの意思が介在しているのかもしれない。
それでも、良かった。 綺麗な彼が、人を傷つけずに生きていく選択が出来る彼をこちら側に堕とせるなら。
彼の視線の先に一度白い焔を揺らめかせる。 次は、誰かを襲うと示唆するように。]
(27) ハチドリ 2014/07/31(Thu) 00時半頃
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呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。
蒼生 2014/07/31(Thu) 01時頃
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―深夜 広場―
[宵待亭とカリュクスから貰った血は当分この身を保つだろう 明日、何か手土産を持って、カリュクスに会いに行ったら その足で田舎に戻り…また数年この身を眠らせておこう そんな事を考えながら歩いている矢先
>>27 目の端に白く光る炎が見えた
それは昔良く対峙した光景で 瞬時にその炎の先に誰かがいないかと 臨戦態勢を取る ………身体が覚えている事は なかなか忘れないモノだ
そうして…その付近に人がいないのを見ると ようやく炎の使い手…セシルに顔を向けた 敵意を向けるでも咎めるでもなく 淡々とした顔を向けた]
………セシル 何故?
(28) nannan 2014/07/31(Thu) 01時頃
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ーカリュクス邸前ー
[膝を抱え項垂れるそれに、影を落として鳥が降下する。いつもの肩ではなく、後頭部にとまり]
『フィリップあほーフィリップあほー』
[羽根をばたばたさせて詰った。許してやるという合図のようなものだ。泣きたい、と思っていたのに、本当に涙が出ると急に情けないような恥ずかしいような気持ちになり、嗚咽を殺して左右のシャツの袖で流れ出る涙を拭った。]
おまえを、手離せないんだ僕は。 なのにどうしてこんなにも嫌なことをするんだろう。 お願いだ、どうか死なないでくれ、 何度僕に殺されそうになっても…
[支離滅裂なことを言っている自覚はあった。だが、涙と共に溢したその言葉は、心の奥の奥に宿した偽りの無い欲求であったのだろう。]
のど、ごめんな。歌えるか? 久しぶりにお前と遊びたくなったよ。 自慢の相棒だからな、誰かに見てもらわなくちゃ勿体ない。
[頭に鳥を乗せたまま立ち上がり、人が集まりそうな場所を探して再び歩き出した。それはさぞかし滑稽な姿だっただろう。]
(29) 波平 2014/07/31(Thu) 01時頃
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――月が傾く頃・カリュクス宅外――
……エレキテル、ですか
[放出するのは随分と難しいことのように思うが。 昨今の技術の躍進は目覚しいものだ、と年寄りは思う 赤い着流しが薄く月明かりに照らされ、 心なしか赤い目をした青年に首を差し出せば]
…………。
[彼の頭が近づいてくるとともに つぷり、 と 血を吸われる、そのことに軽い酩酊感を感じながらも 無表情でマスターは男の頭を見ていた。
手袋で傷を拭われ、採取完了、との声を聞けば 彼は血液を収集しているのだろうか、となんとなく そんなことを考えて]
おそまつさまでした。
(30) sane 2014/07/31(Thu) 01時頃
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……あいつ? 嗚呼……
[ぴよぴよと喚くひよこが一匹。 さながらライジに警戒しているように鳴く。 それに気をとられていると、月明かりの下、 ライジの辞する言葉を聞いて]
はい、おやすみなさい。 またご来店くださいまし。 ――いい夢を。
[会釈をして、彼を見送った]
さて……
(31) sane 2014/07/31(Thu) 01時頃
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何故、か。 お前の中には、衝動はうまれてないのか?
[彼の問いかけ>>28に軽く首を傾げる。 この異能を受けたのは自分だけだったのだろうか。 何となく、彼もこの異能を受けているだろうと思ったのだが。 探るように亀吉の目を見つめる。
彼が、この異能を受けているのならこちらへ引き込むいい機会だと思ったのだが。]
安心しろ。 自分を守れない“お前”にはこの血からは向けない。
(32) ハチドリ 2014/07/31(Thu) 01時頃
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[ライジが立ち去ると同時に、 ひよこがマスターの足元にたどり着き ぴよりぴよりと鳴くものだから、なんですか、と掌に乗せる]
……心配してくれたのかい?
[小首を傾げて問いかければ、肯定するようにひよこはこくりと頷く。 王冠がずりおちそうになるのを指で直してやると、一回、ふっくらと 羽毛を膨らませた]
わたくしは大丈夫ですよ。ありがとう。 今夜は遅くまでうちに帰らないから、 ……今日はあそこの家に泊めてもらいなさい。
(33) sane 2014/07/31(Thu) 01時頃
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あの子もきっと…… キミがいないとさびしい思いをするだろうから
[伝わっているのか、伝わっていないのか。 わからないが、言い聞かせて地面に置くと、 ひよこはマスターをじっと見上げた後 わかった、とでも言うように、洋館へ戻っていく。 彼のために扉を開けてやったあと、 マスターはゆるりと夜道を歩き出した*だろう*]
(34) sane 2014/07/31(Thu) 01時頃
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―藤之助宅客間・夜更け・藤之助宛―
[>>25此方の揺さぶりにも動じる事は無く。 余程の胆力の持ち主か、 其れとも実際知り得ないのか――…
自らの牙への反応、出逢った時の血の匂いからは 当然前者であると思われて。
あくまでも恍けるつもりか――
なればこそ]
(35) goza 2014/07/31(Thu) 01時頃
|
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[藤之助の隣に座り、 袂からどこでもスタンガンを取り出した]
此れに、見覚えは……?
[見た目は銀色に鈍く光る唯の玩具。 銃の形はしているものの、 其の先端に発射口は無く、丸い球になっている。
無造作な形で藤之助へと向け、人差し指は、引き金に。
次の瞬間、威嚇がてら、 藤之助の腕へと反対側の手を伸ばす。
そうして注意を引きつけて、至近距離から。 数分痺れる程度の電撃を喰らわせようと企んだ]
(36) goza 2014/07/31(Thu) 01時頃
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|
[>>32 その問いかけには眉を寄せて]
……衝動は…ある… が それを良しとする程 呑まれては…いない
[つい…と頭を巡らせて 煌々と照らす月を顎で指し]
夜が明けたら… お前が消えているよう 祈る程度にしか 僕に出来る事は無い
安心? [クスリと挑発的な笑みを向けた]
その力で 焼きつくす程の 衝動が お前に無いなど どうして知れよう?
…消えて なくなれよ セシル
[そうして呪詛のように言葉を紡いだ]
(37) nannan 2014/07/31(Thu) 01時半頃
|
いわけ…いだろうが…
…
…を…り…を…れば…うからずって…ってっか…
…の…は…
…そいつがまだお…の…にいるなら…
…そいつも…だろうが…
…らん…に…どう…えって…うんだよ…
…
ぁ…
…
…っ…ば…
…
…
…お…にまで…え…がったらどうするんだよ…
…かお…
…
|
[亀吉の言葉>>37に、ふ、と嗤う]
本当、嫌になるくらい理性的なんだな。
[彼が、結局彼のままであることに安心したいのか、それとも落胆しているのか。 自分でも分からない。 さて、どうしようか。 そんな事を考えていると、更に言葉が重ねられる。 その内容に、少しだけ目を見開き]
そこまで、お前に思わせたら上々かな。 ……――お前の望むように。
[艶やかに笑う。そうして]
(38) ハチドリ 2014/07/31(Thu) 01時半頃
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|
……――パキリ…
(39) ハチドリ 2014/07/31(Thu) 01時半頃
|
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[何かが爆ぜる音と共に、セシルの体が白い焔に包まれた。*]
(40) ハチドリ 2014/07/31(Thu) 01時半頃
|
保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/07/31(Thu) 02時頃
は…あ…
…
…いや…れ…しんだものだから…お…だけを…やすの…ない…
…
…
…は…お…を…に…せる…
…もしかしたら…が…することもあるかもしれない…
…のとれた…を…えているようなものだ…
…いだろう…
…
|
[>>38 自分の望むように…とそう言い残して >>39>>40 繰り広げられた目の前の光景が信じられなかった]
――――なっ…!
[多分以前の自分なら その炎を打ち消そうと 何らかの行動を起こしただろう
だが…今の自分は その光景に 腹の底から嬉々とした感情が沸き起こるのを感じていて 手を出す事も炎を消すために動く事もせず ただ… 自らの生む炎に呑まれるセシルを その瞳に映して じっと笑みを持って眺めていた
その事が 遠い意識のどこかで…とても悲しかった]
(41) nannan 2014/07/31(Thu) 02時頃
|
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[その肉が焼け落ちて その骨が灰になるまで 炎に巻かれて苦しむセシルの一挙一動を瞳に焼き付けて ……やがて…燃え尽きた炭状の人型となりて そのまま…一人の吸血種が世界から消える間際まで 声もなく…見つめていた
やがて静かに動きを止めその肉体が崩れ堕ち かつてセシルと呼ばれた名残になった時に ようやく…呪縛から解かれたように 喜びの感情も鎮火した]
……… 死にたかったのか?
[そう呟くと 自分の中から 違うと声がする]
(42) nannan 2014/07/31(Thu) 02時頃
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[そして蘇る>>38 炎に呑まれる前の言葉と …セシルの鮮やかな笑顔
「……――お前の望むように」
それが…真実 …そう胸の内から声がする]
ずっと 見ないようにしてきたのに 見つけてしまったでは無いか…
ああ…嫌だ 知らぬふりをして 見ないふりをして このままずっと 避けていたかったのに
[静かに炭化したセシルに近づくとそっと遺骨に触れて まだ熱のくすぶる残滓に手を焼かれる その痛みが 何故か心地よくて]
(43) nannan 2014/07/31(Thu) 02時頃
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セシル… 僕は… 何も…答えなんて持っていない
だけど…こんなフェアじゃない事なんて 許せない…
お前が死にたいなら このままこんな骨…! 砕いて川に流してやる!
だが…衝動は呪縛だろう? お互い…何かの悪い夢の中で 間違った答えを拾ってしまった
そう…思う…
(44) nannan 2014/07/31(Thu) 02時頃
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[少なくとも こんな風に一方的に消える事など 許すつもりはどこにも無かった
自分の望みは叶った筈なのに それが違うと… 認めざるを得ずに このまま セシルが消える事など 受け入れる事など とうてい出来ずに
そうして、人に牙を立てる事を厭う亀吉だが 暁の光の中で 自らの腕の動脈を牙で裂き 滴る血をセシルの身体に注いだ*]
(45) nannan 2014/07/31(Thu) 02時頃
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[「10年以上」…つまりは10歳程度と思われたのだろう>>11 元より我侭で子供染みた性格ゆえに、 そう思い込まれる事も珍しくはなかったが]
…オレが子供、って意味じゃなかったんだが、まあ… そうだな、そう思ってた方がまだ、気持ち悪くはないだろう。
[ケタケタと、笑い声を響かせる。 年齢がいくつだったかなど、自分でももう思い出せなかったから。 何故逢いたいのかとの素朴な疑問に、その笑い声は停滞し]
さあな…
[何故なのか、それを確かめる為に逢いたかったのかもしれない。 けれどそれはもう、叶わぬ夢と知っているから 敢えて口には出さなかった]
(46) presage 2014/07/31(Thu) 03時頃
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[何やら悲鳴を上げる男を横目に捉えつつ、その血を啜る>>12 「蚊」との言葉に苛立ちを募らせたか、わざと痛みを与えるように 血管を噛み千切ってやった。
溢れる紅色の雫は他の同胞達と同じ、ねとりと舌に絡みつくような 甘さを孕んでいて――ほう、と満足そうに双眸を光らせる]
明日になると、腫れて痒くなるかもなァ。 なあに、塗り薬でも塗っておけばすぐに治るだろう。
[大嘘を叩いて笑い、自己の手首の内側を牙で噛んで血を滴らせた。 ぽたり、手袋へ垂らしてから翅を瞬かせ男の頭頂部へ手袋を落とす。
不意、見上げた空に月が戻ってきていた]
悪く無い味だったぞ。またな。
[バーには行った事があるのなら、道案内は不要であろうと。 鮮血に濡れた手首を舐めながら、男と別れ―― 広場の方角へと、妖精の姿は呑まれた*]
(47) presage 2014/07/31(Thu) 03時頃
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の…が…き…れたのだろう…
…ぶくれを…り…し…の…は…と…していた…
…の…を…れ…しんだものと…ぶ…の…に…
…が…を…きた…だった…を…する…
…なら…いが…
…を…せる…か…
…な…を…ったもんだな…
…お…が…を…せ…けず…に…ぐのは…の…かい…
…
…はそう…には…なね…から…
…こんなんで…るくらいなら…から…づかね…よ…
…それに…
…お…こそ…がって…いか…
…
…くなけりゃ…な…
…に…ねてみるのも…きっと…くは…かろうよ…
…
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― 一回目の夜明け ―
[目の細い男を別れて公園に戻る頃には、夜が明けていた。 藍色が橙へと飲まれ、水色へと同化する。 一陣の風が優しく頬を撫で、水の香りを運んでくれた。
つい、と其方へ惹かれるように翅を瞬かせ、血に濡れた口周りと手首を洗う。 冷えた感触が心地良くて、頭から水を浴びて跳ね回った。 もはや水浴びは趣味ともいえよう]
…あめー、ふりしこころにー…
[覚えてしまった歌を無意識にくちずさむ。
何度次元を飛び越えようと、新たな道を拓こうと こうして訪れる変わらぬ日々が、死なぬ生命の先に続くのだろう]
(48) presage 2014/07/31(Thu) 04時頃
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―時空の狭間・芸術劇場前―
>>46 気持ち悪いとか思わねェよ。なんだよ実は良い年なのか? まァ、酒場を知ってるくらいだしなァ……
[ビスケットに大喜びしてる様子は 結構餓鬼っぽかったが、という言葉を飲み込んで]
判んねェけどさ―― [何処か寂しげな、過去を見ているかの様なケムシに声をかけた]
どうせいつか死んだらそいつに逢えるんだから、 其れまでに、たっぷり土産話用意しとけよ。
ずっとお前の墓の前でしょぼくれてたとか、 生き返るの待ってたとか言われて…… 喜ぶような奴なのか?
[余計なお節介だけどな、と慌てて付け足して]
(49) goza 2014/07/31(Thu) 04時頃
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だァ――っ!?
[>>47血管が噛み千切られ、頸動脈から派手に出血する。 べしりと首筋へと手をやるが、 ケムシは既に飛び上がった後だった。
だんだんと塞がっていく傷口に 親指の爪で十字に印を付けていると、 頭の上にケムシの血で染まった手袋が落ちてきた]
――またな。
[そう、再会の言葉を交わしつつ、空を見上げる。 いつの間にか、月が優しく輝いていた**]
(50) goza 2014/07/31(Thu) 04時頃
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―街中・翌日の朝・カリュクス宛―
どうしたもんか……
[ケムシと別れ、しばらく後。 眉間に皺を寄せ、何かを考え込みながら歩いていると――
>>4見知った顔が、目の前を歩いていた。 其れは昨日出逢った少女の姿で。
どうやら方向的に、行き先は同じ宵待亭の様だった]
――よォ。
[後ろから、声をかける。 彼女に警戒されない様、肩口へと両手をかかげ]
昨日は悪かったな。 名前もまだ名乗って無かったか――俺はライジ、だ。 お嬢ちゃんも宵待亭に?
(51) goza 2014/07/31(Thu) 05時頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/07/31(Thu) 05時頃
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―翌日・街中―
[馴染の店で気に入りの紅茶を買って、 店主に軽い会釈と共に手を振り店を出た。 バテンレースをたっぷりとあしらった真白い日傘を広げて、 明るい日差しの中をのんびりと歩く。
完全な吸血種になってからは太陽がこの身を、 色素の足りぬ肌を焼け爛れさせることは、もう、ないけれど、 それでも尚、晴れの日に傘をさすのは習い性だ。
同族の界隈で一悶着あったとて素知らぬ顔で、 人間の世界の穏やかな日常は滞りなく続く。 賑わう人々の声、子供の笑い声、そんな心地の良い音楽に うっとりと目を細めた。
…餌は身も心も健やかな方が旨いに決まっている]
(52) yahiro 2014/07/31(Thu) 05時半頃
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[>>51不意に掛けられる、覚えのある声。 振返りはしたが…――彼が名乗り終えるのも待たず、 何事も無かったようにのんびりと歩き出す。
用があれば付いて来るだろうし、 なければないで、己には男への用は思い当たらない]
…宵待亭なら、逆方向ですよ。 この時間はまだ、営業していなかったと記憶しておりますが。
[白々しく店の名を出すのなら、彼は無事なのだろう。 ならば、森に出向いてまで何をしていたのか… 気にならない訳でもないが、 彼らの間に深入りする権利は己には、無い。
ずきり、胸の辺りが小さく痛んだ気がしたけれど、 多分きっと、気のせいだろうと気付かぬ振りを決め込んだ]
(53) yahiro 2014/07/31(Thu) 05時半頃
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[ミケと藤之助はその後どうしただろうか。 マスターが店に戻ったのは夜が白んできた頃で] やり残したことを色々と終えれば、 すぐさまに布団に入り眠りへと落ちただろう]
――→ 翌日・昼――
……無いですねぇ。
[暖かな日差しがさしこむ中、缶の中を覗き込んで、 マスターは呟いた。 どうやら、うっかりと紅茶を切らしたようだ。
諸々の生活用品や店の道具のこともあるし、買いにいこうか、と 思い立てば、うららかな日差しの中外に出る 目指すは、上質な茶葉を扱う行きつけの店*]
(54) sane 2014/07/31(Thu) 06時頃
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――昨晩・宵待亭――
ここでは……ですか
[亀吉にあの人のことを教えれば、どうやら役に立てたようで 安堵する。感謝の笑みにはどういたしまして、と返せば 更に問われた言葉に>>23]
そうですね。あの人は、甘いお菓子がお好きだと思いますよ
[そう、目を細めて浮かべた微笑は、 今までのものより一段と優しく。 奥の部屋から漂う桃と杏子の芳香を想いながら、 今日は何を作ろうか、などと考えた。
そのまま仕事を続けて――ふと、思考に手が止まる。
(55) sane 2014/07/31(Thu) 06時頃
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[そういえば、あの人がここで酒を飲んだことは無い。 それどころか、それ以上のことは良く知らないのだ。 ただひとつ、甘い洋菓子が好きなのかもしれない、 ということしか]
(……今度会ったら――)
[否。そんなことをしても不毛だ。 あの人はこの距離が好きなのだろうから。 思い浮かんだ言葉を打ち消すと、 マスターは引き続いて仕事に勤しんだだろう*]
(56) sane 2014/07/31(Thu) 06時頃
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[はたして男は付いて来ただろうか? 付いて来るなら、当たり前のような自然さで、 然して重くも無い荷物を彼に預けただろう。 紅茶が二缶と、蜂蜜の小瓶が入っているだけのものだ。
話しかけられれば、当たり障りなく応えただろう。 まるで何事も無かったように。 昨夜、突然、屋敷に押し入られた事なんて、 まるでなにも無かったように]
(57) yahiro 2014/07/31(Thu) 06時半頃
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[途中綺麗な翅の生き物や、 己よりも少し早い年頃で成長を止めた元同僚を見つければ 気紛れにお菓子で釣ってみたかもしれない。
宵待亭の店主に逢う事もあったかもしれないし、 他に己に声を掛ける者があれば、気安く誘ってみただろう。
最後に出逢うは>>29派手な羽根の生きた帽子を頭に乗せた彼。
天気も良いし、自邸のテラスで、適当に誘い合わせた有象無象で 紅茶と一緒にパウンドケーキを。 代わり映えの無い日常の一欠片の中に、 偶にはそんな日があっても悪くないだろう。
はてさて、並べるカップはいくつ*必要だろう?*]
(58) yahiro 2014/07/31(Thu) 06時半頃
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あ、………な、ぜ……?
[確かに、自分の意識は業火の中で途絶えた筈だ。 二度と覚めない眠りにつく筈だったのに、何故、目の前に腕から血を滴らせる亀吉>>45がいるのだろう。 ぽたり、ぽたりと口許に滴る血を、飢えた体は貪欲に吸収しようとする。 手を伸ばそうとしたが、上手く動かない。感覚もないからまだ再生が終わってないのかもしれない。 彼に手を伸ばすのを諦め、亀吉の目を探る。]
望んだ事だろう?
[確かに彼は笑んでいた>>41筈だ。それを見られた満足感を胸に抱いたのは夢じゃない。 見上げていれば、何か応答はあっただろうか。]
(59) ハチドリ 2014/07/31(Thu) 12時半頃
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…くないわけが…ないだろう…
…もっと…くに…えていたら…か…わったかもな…
…
…さようなら…
…の…などさっさと…れて…ふさわしい…い…をみつけるといい…
…
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―数日後・洋上―
[一等客室からぼんやりと外を見る。 遠国の楽団からお誘いがあったのを渡りに船とばかりに、未練を断ち切るようにあの国を出た。 近くにいればすがりたくなる弱い自分を自覚していたから。
時計が夕飯の時刻を告げる。 この船は専任の楽団を有していたが、ただ暇をもて余すのが嫌で、数日に一回はチェロを弾かせてほしいと頼んでおり、今日がその日にあたっていた。 思った以上に自分は楽を好んでいたらしい。
食堂でチェロを構える。 何を弾くかは決めてあった。
――愛の喜び
自分を変えてくれた二人に、感謝を込めて**]
(60) ハチドリ 2014/07/31(Thu) 13時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
ハチドリ 2014/07/31(Thu) 13時頃
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[独り水浴びを楽しみながら思案する。
『どうせ死んだらそいつに逢える』
あの、三白眼の男はそう言っていた。 死んだら、死んだものと再会するのだろうか?
彼を喪った日からをもう一度、繰り返すだけなのでは? 自分が産まれた日からを、繰り返すだけなのでは?
ふるり、水飛沫を上げて首を振る。 そんな事ばかり考えるのはもう、疲れた]
(61) presage 2014/07/31(Thu) 14時頃
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[そこへふと、眩い白を纏う人物が通り掛かる。 赤い眸の同族だった。
ビスケットよりも甘い香を放つ「何か」を持っているけれど、 決してそれを見せてはくれない]
本当に厭なやつだな、お前。
[怪訝に眉を顰め、ふい、とそっぽを向いた。 けれど彼を纏う甘い香、血とは異なる魅力的なそれが後を引き
妖精は濡れた翅を陽光へと晒し、白い同族の後を追う*]
(62) presage 2014/07/31(Thu) 14時頃
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ライジは、さて離脱。ロールはどっかで落っことしたいな……**
goza 2014/07/31(Thu) 15時頃
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―自宅客間・夜更け―
[>>35情報は寄越さぬまま、相手の反応から正体を推し量ろうとするが、向こうの情報もまた落ちて来ずに。
>>36懐から取り出された鈍い銀色の物体を見て藤之助は瞠目する。 外見は銃に似ていたが、銃にあらず。 丸い先端から弾丸が発射される事はなさそうだが、所詮は玩具と安心する事は出来なかった。]
さぁ…? 覚えはないよ。
[銃口は己に、ライジの人差し指は引き金に掛けられている。 藤之助は見知らぬ武器を警戒していたが、不意にライジの反対の手が自分の腕の方に伸びてくれば、 咄嗟に上半身を捩って避けようと。
もし手から逃れられたならば、 転じて彼の身体を押して床に引き倒し、体重をかけて抑えつけようとするが それとライジの持つスタンガンの放つ電撃が藤之助に食らわされるのと、どちらが早かっただろうか。]*
(63) 蒼生 2014/07/31(Thu) 15時頃
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呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。
蒼生 2014/07/31(Thu) 15時頃
亀吉は、藤之助に手を振った。
nannan 2014/07/31(Thu) 15時頃
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ーカリュクス宅前ー
さぁて。どこに行こうか。
[ふらふらと森のような庭の外周をぐるりと歩き、レースのカーテがかかる窓の丁度真下に来たとき、立派な門扉が現れた。その向こうであのハンカチに包まれた黄色い雛鳥がヨチヨチ歩いているのが見えた。王冠を頭に乗せ、マントを付けたヒヨコなど、他にいるはずがない。]
あの子が、何でここに? ああでも良かった、ちゃんと元気そうだな。
[門扉に手を掛け、中を見渡すと、何故か外側に居る自分が檻の中に居るような錯覚に陥った。]
ー向こう側へ、行きたいー
[そこに、自分の欲している正体不明の何かがあるような気がした。根拠などなかった。頭に派手な鳥を乗せ、物欲しげに佇むその姿は、正気の人間には見えなかったかもしれない。]
(64) 波平 2014/07/31(Thu) 15時頃
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Es3rdのwikiだいたい仕上がりましたー
http://jsfun525.gamedb.info...
そして今夜からキャラ予約を開始します。
見学さんは予約なし、つなたまチップから選択、にします。
全員の希望を反映できてなくて申し訳ありませんが、よろしくお願いします!
本参加スライド希望者さん宛は>>-514
(#2) 2014/07/31(Thu) 17時半頃
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―翌日・街中・カリュクス宛―
[>>53赤の世界からセシルが消え、 彼を探し街中を無闇矢鱈に走り回ったものの、 其の消息は杳として掴めずに。
困り果て、宵待亭へと向かおうとしていた矢先、 出食わしたのがカリュクスだった]
>…宵待亭なら、逆方向ですよ。 >この時間はまだ、営業していなかったと記憶しておりますが。
――な、そうだったのか。 どうにもまだ道に慣れなくってな……
(65) goza 2014/07/31(Thu) 17時半頃
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[いつの間にか、迷子になっていたらしい。 宛も無く、ただじりじりと焦りながら駆け回るのにも疲れ果て。 此れ幸いとばかりに、カリュクスの後をついていく事にした。
――其れは彼女が一瞬見せた、 ほんの僅か、辛そうな表情が妙に気になった為かも知れず。
>>57二缶の紅茶と蜂蜜の小瓶を手に持って。 まるで図体ばかりでかいナナコロの様に、 カリュクスの後ろに着いて行った。
月の夜の闖入者にも構わずに、 彼女は此の世界の事を教えてくれて。
>>58セシルの行方は判らずとも、 元E's隊員を呼び集めるお茶会の企てを聞けば 一も二も無く賛成し。 道中出逢った誰かを共に誘っただろう**]
(66) goza 2014/07/31(Thu) 17時半頃
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―カリュクス邸・テラス― [廃墟を抜けて、森の奥。 甘い香りに誘われるまま、澄んだ大気に軌道を描く。
何時しか白い同胞の姿は見失ってしまったが 木々のざわめきに護られるように、一軒の洋館が窺える。 門扉前に佇むのはあの、ビスケットの青年か>>64 鳥から距離を取ったまま、扉の上へ降り立ち声をかける]
なにを、迷っている?
[何を躊躇しているのか、思案しているのか。 とりつかいの男の真意は読めないけれど。 彼もまた、甘い香に誘われたのであろうと勝手に憶測し 「来ないのか」と一度振り返ってから奥へと飛び立った。
それが、白い同胞の棲家と気づいたのはテラスまで抜け、 彼の気配に気づいた頃だった。 テーブルの上、並べられた甘い菓子の数々に、 妖精は双眸を*瞬かせた*]
(67) presage 2014/07/31(Thu) 17時半頃
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―カリュクス邸・テラス―
おい、ナナコロ、勝手にウロチョロしてると危ないぞ!
[先程自分が迷子になっていたのを棚に上げ。 >>64ヨチヨチと歩くナナコロを追いかけて、 朱い着流しの男が姿を表した。
漸く捕まえたナナコロを両手で抱き上れば、 >>67門扉の所にいるフィリップとケムシに気が付いた。
妖精は軽やかに飛翔し、テーブルへと向かって行く。 一方で、鳥を連れた青年は何事かを躊躇している様で]
(68) goza 2014/07/31(Thu) 18時頃
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>>58 さっきの、鳥小僧じゃねェか。 何モジモジしてやがるんだ。 ――来いよ。
[フィリップ同様にナナコロを肩に乗せると。
門扉の、此方側へと。
フィリップの手を取り引き摺り込んだ。
其の向こうには、お菓子と、 彼の分もカップの並べられたテラスが待っていて*]
(69) goza 2014/07/31(Thu) 18時頃
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―藤之助宅客間・夜更け・藤之助宛―
>>63 無いか。 それは――、残念……!
[其れが開戦の合図で。
相手は流石元特殊部隊隊員と言うべきか。 伸ばした手は、上体を捩り容易く避けられた。
其のまま一転。 体重をかけ抑えつけようと、藤之助が動く。 流れる様な体術に、朱色の長身が地面を揺らした]
(70) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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[――だが。
力を失った藤之助の身体を下から押しのけ、 ライジがゆっくりと立ち上がる。
転がされる間際、スタンガンのトリガーを引いたのだった]
――ッてェ……優男なナリをして、とんでもねェな……
[零距離からの電撃の一閃。 常人なら瞬時に失神してもおかしくない威力ではあったが――
吸血種である藤之助であれば、数分で回復する程度の痺れであろう。 おそらくは意識自体も鮮明なはずで、 掠れ声程度なら、立てる事も可能かも知れず。
そんなスタンガンの弱点は、ライジ自身も承知していて。 先程の立ち回りの物音で、家人が起きて来ないとも限らない]
さっさと済ますとするか……
(71) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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[ソファーとテーブルの隙間に倒れ伏す藤之助を見下ろすと、 しゃがみ込み、うつ伏せに転がした。
緩く縛った長い髪は、横へ流すも首筋を隠し。 本紫の着物の襟を掴むと、ひと思いに背を肌蹴させた。
背後から、覆い被さる様に口を寄せ。 其の肌に、牙を立てる。
つぷり、と球になって滲む血を、舌先で転がし吸い上げて]
酒場じゃ世話になったなァ。 あの酒と同様、あんたの血も良い味だ……
[そうして最後に一度、深く其の身に己の牙を喰い込ませた。 溢れる鮮血を白手袋に吸い込ませる]
――採取完了、っと。
(72) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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悪く思うなよ。此れも仕事なんでね…… あんたの親族の為とでも思っておいてくれ。
[立ち上がり、白手袋を袂へと放り込む。
黒髪を乱し、背を肌蹴た藤之助の姿に 欲望を掻き立てられはしたものの―― 先程の身のこなしを思い出す。
見知らぬ武器での奇襲が上手くいったから良いものの、 痺れが取れた其の時には、手酷い反撃が待っている事だろう]
……そんじゃァ、な。
[踵を返し、玄関へと向かう。 引き止められ無ければ其のまま館を後にしただろう**]
(73) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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―数日後・洋上・セシル宛―
[>>60夕飯時の客船に、静かなチェロの音色が響き渡る。
――愛の喜び。 其の曲が終わった途端、 手の平同士を打ち合わせる、派手な拍手が鳴り響く。
こんな客船には如何にも似付かわしくのない 朱色の着流しに身を包んだ目付きの悪い男が 壁際に背をもたせかけていた。 白手袋を着けていない他は、 赤の世界で出逢ったあの日と全く変わらぬ其の姿で]
――ったく、探させやがって。
(74) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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[睨みつける様な、笑いかけるような、 そんな複雑な表情をセシルに向ける]
怖くないわけが無いとか言われて、 其処で引き下がれる訳無いだろうが……
お前が怖がらなくなるまで、 何処まででも追いかけてやるから安心しろ。
まァ、此処ではなんだし、 積もる話をするために、とりあえずお前の船室にでも行くか?
[言葉通り、逃すつもりは無いらしい。 セシルの肩へと手を伸ばし]
(75) goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/07/31(Thu) 19時頃
ミケは、フィリップにお辞儀をした。
wallander 2014/07/31(Thu) 19時半頃
フィリップは、ミケにお辞儀をした。
波平 2014/07/31(Thu) 20時頃
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[しかしながら―― セシルへと、伸ばしかけた手を宙で留める]
あー――…此れじゃ、俺の気持ちは伝わらん、か。
あんなァ、お前と白髪の小僧のやり取り、 赤の世界から覗き見たんだよ。 お前もあの世界にいた時、 外の世界の事が幻灯機みたいにさ、判ったろう?
[しばし言葉を探し、視線を彷徨わせると]
……お前、さ。 どっちか選ぶ事で片方を傷付けるのが嫌で。
けど、両方に良い顔するのも辛くって。
――自分傷付けたり、一人で逃げたりしたんだろ。
(76) goza 2014/07/31(Thu) 20時頃
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[行方を失っていた手の平は、 ぽふり、とセシルの頭の上に乗せられて]
まァ、俺も、多分あいつも。 お前のそう言う処に惹かれたんだよ。 だから、観念して好かれてろ。
逃げ続けても良い。 ――ずっと、追いかけるから。
[そう言って向けた笑顔は、 此の男にしては照れ臭そうな、そんな顔で*]
(77) goza 2014/07/31(Thu) 20時頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/07/31(Thu) 20時頃
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―路上―
おや。
[青空がどこまでも美しい昼。 諸々の買い物の帰り道で、その人>>53とライジ>>66の姿を見る。 ライジが荷物を持ってその人の後ろについているのが 微笑ましかった]
こんにちは。 お買い物ですかな。
[そう言って軽い挨拶として声をかければ、 お茶会をするのだ、ということを聞けただろうか]
それでは…わたくしもご一緒してもよろしいですか? 何、紅茶の淹れ方等ならば存じておりますので。
(78) sane 2014/07/31(Thu) 20時半頃
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[普段ならば「そうですか」などと言って二人と別れるものの 今日の男はどこか積極的に、そんなことを言う。
許されれば、自宅に荷物を置きに戻った後、 その人の家の庭に向かって。
そこにいたならばケムシやフィリップにも軽く挨拶をしただろうか。 自分が作った洋菓子を食すのだと知れば、 「…どことなく恥ずかしいですねえ」などとひとりごちて。 自分が作ったのだ、とは言わずに。
菓子に合うようにアールグレイを湯出しすれば、 爽やかな香りがテラスに満ちただろうか。 その人に近づいて]
……昨晩はよく眠れましたか
[などと問う]
(79) sane 2014/07/31(Thu) 20時半頃
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ーカリュクス邸前ー
[門扉の外側でまるで鉄格子に収監されている囚人のように、それでも尚頭に鳥を乗せた間抜けな姿の男は、思うより目立っているようで。]
ー来ないのか>>67
[耳に覚えのある声が頭上から聞こた。顔をあげるとそこには、自身が妖精と呼んだ羽根をもつ小さな生き物が居た。こちらへ来いと誘う言葉に驚き、そして次の瞬間気持ちが小さく高揚する。]
い、いいのか? いやでも、僕はそんなに簡単に入れないし お前みたいに翅ないし
[嬉しくてなって、どうやって中に入るんだろうかとキョロキョロと周囲に視線を巡らせていると、突然>>69紅い着流しの男が門の向こう側に立っていた。]
(80) 波平 2014/07/31(Thu) 20時半頃
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[身体の真下に居る藤之助が困惑した表情で覆いかぶさる自分の肩に手を伸ばしながら、声をかけてくる>>22 それを聞いて、一瞬ぽかんとなった。 何でだろう。 考えて、ぽつりと思ったことを口に出した。]
俺は、お前は俺のものだと思ったんだ。 お前がどんなに嫌がったって、無理やりにでも手に入れるって思ってたよ。 だから俺、お前が誰かに血を吸われたと思って、すごく気持ち良さそうにしてるのを見て…
(81) wallander 2014/07/31(Thu) 20時半頃
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[だから、何故苛苛したのだろう? 自分の嫌な気持ちにたどり着くのを無意識に押さえつけたその時、一際強い匂いの発生源…着物についた血を見つけた。
その微妙な場所と量を見て、はっきり理解した。 そして、大体どこを噛まれたのかも見当がついた。 肩口だ。]
…〜〜!!
[自分の気持ちを理解したくない。 なんだか泣きたくなるような気分で肩に伸ばされた藤之助の手を勢い良く払い、血のついた着物の襟を思い切り横に引っ張った。
胸元から肩までが露になる。 傷口は恐らく既にふさがっているだろうが、血の香りの強いところはすぐわかった。]
(82) wallander 2014/07/31(Thu) 20時半頃
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俺のことはどうでもいい。 お前には、何をしていたか聞いているんだ。
[自分は明らかに獲物を追い詰めている側のはずなのに、どうしてこんなに頭がぐるぐるするのだろう。 言葉は静かだが、冷笑は自嘲気味の笑いになり、目の前が少し滲んだ。 荒い息のまま、血の匂いの強い肌に顔を近づけ、一度舐めた。
ああ、ぞくぞくする。 これが、藤之助の血の味だ。]
(83) wallander 2014/07/31(Thu) 21時頃
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わかってるよ。 噛まれるのが気持ち良いんだろ。
[その部分を軽く噛んだ。 血が、流れ出すのが見えた。 それを舐め取ると、もう歯止めが利かなかった。]
フジ…
[少しだけ顔を上げて、彼に笑いかけると、次の瞬間、首元に深く牙を食い込ませた**]
(84) wallander 2014/07/31(Thu) 21時頃
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ーカリュクス邸ー
[いとも容易く門は開かれ、手を引かれて屋敷に足を踏み入れる。思いがけない着流し男の行動に鳥はバランスを崩し、頭のうえでよろめいて咄嗟に羽根を広げ一端空中に飛ぶ。定位置の肩に鳥を携えれば、着流し男の肩の例のヒヨコが目に入った。小さくも誇らしげに王冠を乗せた雛鳥に思わず笑みがこぼれる。]
…ふはっ! 見ろよ、お前より随分な貫禄だと思わないか?
[悪戯っぽく肩の相棒にそう声を掛けると、鋭い嘴攻撃を喰らった]
あの、僕、このお屋敷の人と面識ないんすけど 勝手に入っちゃってよかったんでしょうかね?
[嘴攻撃にイテテ、と小声で悲鳴をあげながら、着流し男のあとをついて歩く。徐々に漂ってくる甘い香りが強くなり、その先にはテラスで数人がテーブルを囲んでいるようにみえる。まさか、あの中へ?ー]
(85) 波平 2014/07/31(Thu) 21時頃
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執事 ハワードは、メモを貼った。
sane 2014/07/31(Thu) 21時頃
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[少しずつ蘇るセシルの身体 普通の炎で炭化した肉体とは異なり 赤い雫が落ちる先から波紋のようにその身体が復元していく それはまるで表面を覆っていた幻が消えるかのようで 組織を吸血種の回復力で再生するのとは異なっていた]
(…? セシルの炎は… セシル自身を消す事は出来ない…?)
[そんな事を思いながら口元に落とした雫が セシルの青白い唇に吸い込まれるのを見る
>>59不意に腕の中の身体に熱と…呼吸と…生命の鼓動が蘇り 閉ざされていた瞳が開かれる
セシルの唇からかすれたような声音が耳に届く]
(86) nannan 2014/07/31(Thu) 21時頃
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[安堵と喜びと後悔と 色々な感情が己の中で蘇り セシルの瞳に映る自分はきっと情けない顔をしているだろう
そっと自分の肩から羽織を滑らせると セシルの頭を膝に乗せたまま 身体を覆うように被せ じっとセシルの顔を見つめた]
[こちらを見上げる瞳と視線がぶつかり …綺麗な目をしている…と思いながら
頬を撫でるように手を滑らせ赤く染まった自らの手首を その口元に運ぶように動かすが…裂いた手首の傷は もう殆ど塞がっていて 与える雫は落ちなかった
>>59 「望んだ事だろう?」
その問いかけに…苦い笑みが浮かぶ]
(87) nannan 2014/07/31(Thu) 21時頃
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そう… 僕の望みは 叶った… 叶うとね… 違う事にも気づくんだよ…
[そう告げて 自らの舌を牙で裂き 赤い液体を滲ませる そのままセシルの唇に重ねると セシルの乾いた口腔内に送り届けた
セシルが動けるようになるまで 与える事をやめるつもりは無かった*]
(88) nannan 2014/07/31(Thu) 21時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
nannan 2014/07/31(Thu) 21時頃
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[>>81自分の言葉に束の間の沈黙を経て、ミケは考える様子を見せる。 藤之助は戸惑いながら彼の語る言葉を聞いていた。]
…? え、……。
[自分がミケのもの? どんなに嫌がったって無理矢理にでも手に入れる?
ミケは気付いていないのだろうか。 それらの言葉が独占欲と受け取られても仕方がない事を。 これで先輩後輩の間柄だと言うのなら、己は彼を恨むだろう。 こんな言葉を紡がれて、何とも思わない筈がない。
――誰かに血を吸われた己が、 酩酊状態だった己が、彼の目にはどう映ったのだろう。]
(89) 蒼生 2014/07/31(Thu) 22時頃
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[>>82そんな事を考えていると、彼の視線が何処かに止まる。 それを辿り、藤之助も己の着物についた血に気付いた。 あの時のものだろう。 自由にならない身体を押し倒されて吸血された時の口惜しさが蘇って来た。
ミケは突然肩に伸ばした己の手を払い、着流しの襟を強く横に引っ張る。 僅かに手が痺れ、背中辺りの縫い目が少し裂ける音が聞こえた。]
…っ…。
[外気に晒された上半身。 血も傷跡も残っていないだろうが、吸血種であれば漂う血の匂いには気付くだろう。 藤之助はミケから目を逸らし、唇を噛みしめる。]
(90) 蒼生 2014/07/31(Thu) 22時頃
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[>>83彼の声は激高するような性質ではなかった。 笑みからは氷のような鋭利さが消え、自嘲のような色が混じる。]
――…、 言ったら、貴方は素直に信じてくれるんですか。
…んっ…、
[ライジには進んで差し出したわけではないのだと。 絞り出したようなその声はミケには届いただろうか。
ミケの顔が近づけば、彼の荒い吐息が、ぬるりと柔らかな肉の感触が肌に触れる。 その刺激に藤之助はぴくりと肩を震わせて、身動ぎした。]
(91) 蒼生 2014/07/31(Thu) 22時頃
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…や、
[>>84肌を軽く噛まれ、そこから真紅の血が流れる。 じわりとそこが血以外の熱を持つのを感じた。 疵口から流れる真紅を猫のように舐め取り、少し顔を上げたミケが微笑む。]
――…っ、うあ、ぁ、
[間を置かずに己首元に牙が深く穿たれ、走った痛みに藤之助は顔を顰める。 その裏で背に走るのは快楽。 漏れさせるのは嬌声めいた声。
藤之助の手は縋るようにミケの服を掴んだ。**]
(92) 蒼生 2014/07/31(Thu) 22時頃
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―カリュクス邸・テラス―
[>>85大きな鳥と漫才を繰り広げているフィリップを伴い、 邸内を歩いて行く。
>>79テラスへと近付くにつれ、ふんわりとした数々のお菓子と、 ハワードが淹れた豊かなアールグレイティーの薫りが周囲に漂ってきた]
あ? さっき声かけられてたし、良いんじゃねェの? 変わり者みたいだし、気にせんだろ。 俺だってあの子とは、昨日知り合ったばかりだしな。
[知り合ったというか――、突撃お前が晩御飯状態だった訳だが。 そんな事はおくびにも出さず、フィリップへと振り返る。 慣れていない為、肩で暴れるナナコロを手で抑え]
そういや、……あんたも吸血種なのか? ――あんまヒトに、慣れてなさそうだ。
[そんな事を、聞いてみた]
(93) goza 2014/07/31(Thu) 22時半頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/07/31(Thu) 22時半頃
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―自宅客間・夜更け―
…が…っ。
[>>70>>71朱色に身を包んだライジ身体を床に引き倒した瞬間、身体に電流が走り、 藤之助は身体を弓なりにしならせてライジの上に倒れ伏した。
咄嗟に身体を動かそうとしたが、痺れてまともに動けない事に気付く。 ライジの押しのけるままに、藤之助の身体は床に転がされていた。 とんでもない、という評価には顔を歪め。 己の失態に舌打ちをしようとしたが、舌が縺れて上手く出来なかった。
床に倒れ込んだ衝撃で僅かに机がずれたが茶器は何とか机の上に留まっていた。 床に敷かれた絨毯が音を吸い込んだ所為で、別室にいる従者は意識を失ったままだっただろう。]
(94) 蒼生 2014/07/31(Thu) 23時半頃
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…な、に…
[さっさと済ませる、という言葉に掠れた声を漏らす。 動けない状態であれば抵抗も儘ならない。 此処で初めて焦りが藤之助の顔に浮かぶ。]
(95) 蒼生 2014/07/31(Thu) 23時半頃
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[>>72ライジがしゃがみ込み、己をうつ伏せに転がす。 状況が読めないままに髪が横に流され、着流しの襟を掴まれて背を肌蹴させられる。 無防備に背中を晒した状態。 この状況で一体何をしようというのか。 身動ぎしようとしたが叶わず。]
――っやめ、
あぅ、ンン…っ。
[覆い被された気配。 口が近付いたのか、ライジの吐息が肌に触れる。 肌が泡立つような心地がして、制止の声を出そうとしたが掠れて儘ならず。 痛みが走った事で肌に牙が立てられたのを悟った。
血を吸い上げられる感覚。 喪失感と痛みと、その裏に走る快楽。 声が漏れそうになって、牙が刺さるのも構わずに唇を強く噛みしめた。]
(96) 蒼生 2014/07/31(Thu) 23時半頃
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ふざけ、ないで。
…うっ…。
[自分の血はバーのワインのように誰かに供するものではない。 あんたの血も、というライジの感想にはそんな言葉を返し。 不意打ちで更に喰い込まされた牙には息を呑み、耐える。
首を捩った視線の先に、白いものがちらついたように思った。]
(97) 蒼生 2014/07/31(Thu) 23時半頃
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…っ…。
[>>73採取。仕事。 自分の親族の為、という言葉には疑問しか浮かばなかったが、彼の狙いは最初から自分の血だったという事か。 してやられた、という思いが強くなる。 けれど、それならば口で吸わずに注射器ででも採取すればいいものを。 恨みがましい視線にライジは気付いただろうか。
吸血の影響か、身体に熱が宿り、悦楽は身の裡で渦巻くよう。 まだ身体は痺れていて、上手く動かせそうにない。]
…次に会った時には覚えてなよ。
[掠れ声でそんな台詞を吐いて、大人しく回復に努める事にする。 身体が動く様になればのろのろと起き上がり、ソファーに身を預けた。>>23*]
(98) 蒼生 2014/07/31(Thu) 23時半頃
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―少し前・亀吉と―
[やっと意識を取り戻した体は、未だ自分の自由に動かすことは叶わず。 与えられている状況を甘受するしかない。 どうやら、自分は亀吉に膝枕をしてもらっている状況のようだ>>87。
見上げた先には、様々な感情をない交ぜにした亀吉の顔がある。 その中に後悔を見つけて昏い悦びが胸を満たす。 それと共に、安堵を見つけ、胸を満たす喜びに水を差す。
自分もまた、再生途中なのも相まって、酷く情けない表情を浮かべたいただろう。
頬を撫でる思いのほか気持ちよくて、そのまま体を預けたくなる。 が、それが向かった先。鼻腔を濃厚な香りが刺激して、血に飢えた体は本能的に舌を伸ばした。 けれど、既に固まりかけたそれしか得られない。
牙を突き立てる程の力はなく、舌の上で凝血塊を弄びながら相手の意図を問う。]
(99) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 00時頃
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[亀吉の顔に浮かんだ笑みと、もたらされた言葉に内心で首を捻る。 その真意を考えようとして、再び濃くなった甘露の香りに本能が引きずられてしまう。
それを無理やり得ようとする前に、望むものは与えられた。 始めは与えられるままに、体が少しでも自由を取り戻せば、夢中になって血がにじむ彼の舌を自身の口腔内に引き込み、舐めとる>>88。血が止まりかければ彼の舌を甘噛みして、更に得ようとしただろう。]
ん……っ、は、ァ……
(100) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 00時頃
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[夢中になって甘露を体内に取り込んでいれば、徐々に思考も戻ってくる。 以前ケムシに聞いた時、これは罪の味と聞いたがまさしくそうかもしれない。 そんな事を考える。
この胸を満たすものは甘く、苦い。
ようやく四肢を何とか動かせるまで回復した時、亀吉からは大分血を奪っていた事だろう。 その時になって、その事にやっと気付いた。 重い腕を伸ばし、近くにある青白さを増した顔にそっと触れる。]
もう、大丈夫だ。ありがとう。
[そう告げて、再び亀吉の目を覗き込む。 先ほどの言葉>>88の真意を推しはかりながら。]
(101) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 00時頃
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[美味しい。 牙を差し込んで、啜った瞬間、その何とも言えない濃厚な味に陶酔し、ため息をつきそうになる。 しかし、血を零さぬよう口を離さぬように彼の傷を吸い続ける。 段々、酔いが醒め、意識がクリアになっていく気がした。
彼が自分の服を掴む>>92 軽く血を吸う度に彼が漏らす声が聞こえる。 素直に可愛いと思った。 愛しいと思った。]
(102) wallander 2014/08/01(Fri) 00時頃
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[さっき彼は何と言っただろう。 進んで差し出したわけではない>>91、と。
もう牙を差し入れたときとは違い、少しずつ、傷から血を吸うようにしながら考えた。 そして苦笑した。 やっぱり進んでだろうがそうでなかろうが苛苛する。 もう認めたい。 自分は嫉妬深いのだ。]
(103) wallander 2014/08/01(Fri) 00時頃
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ケムシは、洗い場で茄子が洗われているところを覗いている。
presage 2014/08/01(Fri) 00時頃
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ふぅ…
[ある程度血を啜った後、流れる血を舐め上げて、顔を上げた。 彼はどんな様子だっただろうか。 横たわる彼の顔に、自分の顔を近づけて、苦笑して呟いた。]
なあ、唇からは、どうやって血を吸われたんだ?
[一番最初の時のように、唇を舌で舐め上げた。 次に、唇を軽く啄ばんだ。 彼の頭を抱えるようにして、何度も何度も唇を啄ばむ。 彼を抱きしめた。 抱きしめたまま、歯に、もっと奥に舌を入れた。
別に、血が流れてなくたって良かった。 もはや、血を吸いたいということが言い訳になっていた。**]
(104) wallander 2014/08/01(Fri) 00時頃
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[けれど、彼が何かを言う前に、]
引っ掻き回して、ごめん。
[そっと、目元を指先でなぞる。 ごめんで許されることではないけれど。 自分の行動を振り返れば癇癪を起した子供と大差ない事に気が付く。
自分は、愚かな行動でどれだけこの優しい人を傷つけただろう。 そうして、また、傷つける。
本当に、しょうもない生き物だ。
口元に歪んだ笑みが浮かんだ*。]
(105) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 00時頃
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―数日後・洋上―
[一曲を弾き終え、さあ次の曲を。 そう考えた時、ある意味無遠慮とも言える派手な拍手が食堂内に響き渡る>>74。 ここに居るのは、格式を重んじる客層ばかりなのに珍しいと音の出所を見れば、緋色の世界でずっと話していた時とほぼ違わぬ男がそこに居た。 洋装ばかりの客が占める中彼は酷く浮いていたのに、今まで全くその存在に気付かなかった。]
……え、は?何故……?
[理解が追い付かず、目を見開きその場に固まる。 自分の様子がおかしいことに気付いた楽団員の一人が妙な気を利かせて、客の興味を彼と自分から逸らすように次の演目やらそのエピソードを話し始める。]
(106) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 01時頃
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[その間、自分は1人では全く動けなかった。 何故、緋色の世界でしか言葉を交わさなかった彼が此処に居るのか。 その疑問だけが頭をぐるぐるとまわる。
他の楽団員に促されるままに舞台から降りた事にも気付かなかった。。 そうして、いつの間にかライジが目の前に来ていた事にも。 耳に彼の言葉>>74が飛び込んでくれば、知らず、びくりと肩が揺れた。 恐る恐る彼の顔を見れば、睨みつけられているようで>>75益々萎縮する。彼の中の複雑な心境に気付けるほどの余裕はなかった。
彼の言葉を耳は拾えど、頭にそれが入らない。 それでも呆然としながら彼を見つめていたら、唐突に手が伸びてくる。 肩を揺らすのを、目を咄嗟につぶることを自分では止められなかった。]
(107) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 01時頃
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[けれど、想像していた接触は起きず>>76。 こわごわと目を開けば、空中で留まる手。 その意を考えていると、彼があの日の事を話す。
まさか、見られているとは思わなかった。]
見ていたのなら、何故追いかけてきた……。
[自分がしでかしたことを知っているだろう。暗にそう言いたかったのに、構わず言葉は続けられる。 その内容に軽く眉を寄せ、頭を振る。それは痛みを堪えているようにもみえたかもしれない。]
そうじゃない。言っただろう。相応しい良い相手を見つけろ、と。 私は、そんなに善人じゃない。 自分の我儘で人を酷く傷つけた、愚か者だよ。 逃げた…、事も否定はしないが。
(108) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 01時頃
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[寧ろ自戒のため、という言葉は続けられなかった。 頭に優しく乗せられた手に>>77、口を噤ませられる。
まるで、宣言のように告げられた言葉に、向けられた笑顔に知らず顔に朱が上る。 何となくそれを見ているのが気恥ずかしくて、視線を逸らした。]
観念て、そういう問題じゃ……。 というか、お前には還る場所があるだろう。 そのために血液を採取したんじゃないのか? 早く、居るべき場所に帰った方がいい。待つ人もいるだろう。
[最後の方は最早早口で、口の中で呟く程の声となっていた。 彼の理性を促すようで、その反対を望む浅ましさに眉根が寄る。 これ以上この場所にいたらボロが出そうで、彼を振り切るように食堂を出る。向かうのは自分の部屋だ。鍵を掛ければなんとかなるだろうか*。]
(109) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 01時頃
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ケムシは、てぬぐいもって台所をふよふよ ぱさり ふきふき
presage 2014/08/01(Fri) 01時頃
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[>>102縋る手は振り払われる事はなく、藤之助は彼に与えられる快楽に酔いしれる。 漏れる声も抑える事はない。 もっと彼の体温を感じたいと、縋る手は彼の背中に回った。]
…は…、
[>>104ミケの顔が、牙が首から離れていくのを昴とする頭で見上げる。 藤之助の頬は紅潮し、紫紺の瞳は欲に揺らめいて見えただろう。 苦笑交じりの彼の顔が近付いて、問われた言葉の内容には目を丸くし。]
(110) 蒼生 2014/08/01(Fri) 01時頃
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…んっ、ふ…。 唇からは吸われてません、ってば。 声が出すのが厭で、噛みしめていたんですよ。
[啄むような口付けに応じながら答える。 きっと例え身体が痺れていても抵抗していただろう。
口付けの合間に頭が抱えられるように腕が回され、藤之助もミケの背中に回す手を強くする。 結果、深く抱き合う形となり、身じろぐたびに衣擦れの音が響くだろう。
ミケの舌が己の歯をなぞれば口を薄く開けて迎え入れ、誘うように舌に吸い付く。 捕えるように舌を絡め、彼の口腔の中にも押し入ろうと。]
(111) 蒼生 2014/08/01(Fri) 01時頃
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は、ぁ…せんぱい。
――もっと。
[酸素を求め、胸が大きく上下する。 その奥にはどくどくと脈動する心臓。 途中の息継ぎでは足りない程、交わす口づけに夢中になっていた。
上気した顔に浮かぶ微笑みは心からのもの。 彼の唇の端に触れるだけのキスをして、口付けを強請る。**]
(112) 蒼生 2014/08/01(Fri) 01時頃
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ケムシは、>>-635だったさそいうけ(´・ω・`)
presage 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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―数日後・洋上―
[>>106自分が此処に現れた事は、 セシルにとって余程予想外の出来事だったらしい。
>>107楽団員に促されるまま、 夢遊病者の様に此方へと連れて来られる。 びくりと肩を揺らし、恐る恐る見上げる様子は、 まるで悪さを見つかった子供の様で。
緋色の世界での頑なな拒絶の裏側の、 セシルの脆さ、本心に漸く迫れたのかも知れず]
(113) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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>>108 ――ずっと側に居る、っただろう。
[楽団は、次の曲の演奏を始めていた。 其の柔らかくも切なげなメロディーに乗り、 遠くの空を海鳥が舞っている。
あの鳥の様に自由になりたくて、 セシルは此の船に乗ったのかもしれない、と そんな事を思いながら、彼の言葉に耳を傾ける]
良い相手は、もう見つけた。
そいつが俺以外の誰かの為に、 自らを損なおうとしたのはそりゃア……辛かったが。 我儘ならしょうが無いだろ。
そう、したかったんだろ?
(114) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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[>>109彼自身の過去と、自分が想いを告げた事、 そして亀吉との因縁で―― 彼の心は、身動きが取れなくなったのかも知れない。
なんとはなしに、セシルの髪を静かに撫でれば、 其の顔に、朱が上がり]
あァ、其の点は問題無しだ。 無事に元々の依頼は完了。 そんで――… 今まではタイムインシュアランス社って保険会社勤務だったんだがな、 タイムスクープ社っていう、まァ、新聞社みたいな所に転職した。 此処の時代のな、現地特派員って訳だ。
だから――、ずっと側にいられる。
(115) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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[先だっての依頼は、見事藤之助の一族がビンゴだった。 依頼を果たし、血液採取用の白手袋ももう必要無い。 元々時間移動は、 吸血種の肉体で無ければ耐えられない程高負荷で、 莫大なコストも掛かる。 時空間通信のみで維持できる、 現地特派員を置いた方が会社にとっては利点が大きかった。 ……ただ、成り手がいないだけで。
そんな諸々の事情は省きはしたが、 妙に嬉しげな声色で、状況の程は知れただろう]
つー訳で、此れからもよろしくな。 俺の居るべき場所は、お前の側だから。
(116) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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[食堂を出るセシルの後ろを、少しだけ遅れて付いて行く。 部屋の扉が開けば、悪徳セールスマンの如く、 足先を差し込み閉まるのを防ぎ。
其のまま力任せに部屋へと侵入した事だろう。
セシルが扉を閉めようとするならば、 ――体当りして、諸共に*]
(117) goza 2014/08/01(Fri) 01時半頃
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呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。
蒼生 2014/08/01(Fri) 02時頃
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―旅立ち前―
[数日後にはこの国を出る。 そのために準備に奔走していた頃。
立ち寄った店の近くでガーディを見つけた。]
こんなところで何を?
[不審に思いそう声を掛けたのは、その店が楽器やそれに関する細々としたものを扱っている店だったからで。 彼は楽器を嗜んでいただろうかと記憶を探る。
と、いつも静かな笑みを浮かべていた彼が思い出された。 大した気晴らしにはならないかもしれないが]
……二日後に、遠国に行く予定なんだが、お前も来るか? 多少は、目新しさもあるだろう*。
(118) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 02時頃
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[甘い香りに誘われるまま、テラスのテーブルの上へと降り立つ。 後方で何やら聞こえる声も、馴染みのあるもので。
ああ、あのとりつかいも目つきの悪い男の知人かと、 つまりは人ならざるものであろうと、勝手に認識を改める。
目つきの悪い男の肩を彩る黄色いアレも、鳥か。 じっとその嘴を見つめ、アレは大丈夫なはず… と思い込むことにした。
やわらかに湯気の昇るカップ、紅茶を注ぐのは宵待亭のマスターか。
「恥ずかしい」の理由に気づけずに緩く首を傾いでから、 パウンドケーキ… の傍で一際甘く鼻先を擽る メイプルシロップの小瓶の蓋を持ち上げた]
(119) presage 2014/08/01(Fri) 02時頃
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――っと、と…、
[その重みで後方へひっくり返りながら、瓶の縁に腰掛け奥を覗き込む。 褐色の液体へ足を浸し、指先を濡らして、 ねっとりとした液体を口腔へと運ぶ]
甘い。
[とぷん。 両手でシロップを掬い上げ、ケーキの上へぱしゃりとかける。 さながら蜜蜂な行動を繰り返し]
(120) presage 2014/08/01(Fri) 02時頃
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−セシルと−
[与える血を夢中で貪る様子に セシルは生きていたいのだと…確信して 差し出す舌を噛まれ、きつく吸われると 一瞬ビクリと身が震え反射で身を引きそうになる それを意志で押しとどめ セシルの身体を強く抱きしめる
>>100 漏れるセシルの吐息が 甘く…熱く…耳に響く]
(121) nannan 2014/08/01(Fri) 02時頃
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[補給したばかりとは言え、セシルに渡した血の量は それなりに多かったので…与える方もそろそろ限界か… そう思い始めた頃に >>101 セシルの手が自分に伸びた
もう大丈夫と 離れる唇に 笑顔を向けて ……ひどく目眩を感じながら軽く目を閉じると >>105 やさしく目元を拭われる そして…セシルの謝罪の言葉が聞こえる]
……!? なぜ…謝る…
らしくない
[クスリと笑い 目を開けると セシルの自嘲めいた表情が飛び込み 少し呆れた]
(122) nannan 2014/08/01(Fri) 02時頃
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―数日後・洋上―
[単なる、口約束だと思っていた>>*5。 それを再び口にされ>>114、視線が揺らぐ。
彼が誰の事を言っているかを理解し、けれどそれを認めたらいけないとひたすら身を固くして答えることを拒んだ。 けれど、結局は髪を撫でる手>>115を拒み切る事は出来ずに。
そうして続けられるよく分からない言葉の羅列に首を傾げる。 新聞社は分かるけれど、ほけんって何だろう…。 というか時代?違う処から来た印象はあったけれど、一体どれだけ……。 疑問がぐるぐると頭を巡ったが、嬉しそうな様子に、何度も与えられる言葉>>116に笑みを零しかけ、慌てて顔を引き締める。]
(123) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 02時半頃
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|
[食堂を逃げるように飛び出し、部屋に着いたそのまま彼を締め出そうとしたけれど、 チェロを持ったままの自分には分が悪かった。 楽器を庇うが故に彼の体当たりに対抗できず、侵入を許してしまった。 逃げ場のない部屋の中、此処まで自分を追ってきた男と対峙する。]
ここは、私の部屋だ。
[チェロをケースに仕舞いながら、暗に自分の部屋に帰れと告げたが彼はどう反応しただろう*。]
(124) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 02時半頃
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…お互い 悪夢に捕らわれていた…と言う事だろう
[>>37 衝動に呑まれていない、など嘯きながら セシルの破滅を望んだ自分と
>>27>>32 破壊欲に動かされながら 自らを炎に包んだセシルと…
きっとどちらかが存在を消すまで負の連鎖は終わらない そんな呪縛だったのだと 思う]
だが… セシル… お前…
僕の望みのままに 生命を差し出すとか やめてくれ
挙句 自己完結して謝るとか …どうして 衝動のままに 僕を殺さなかった?
(125) nannan 2014/08/01(Fri) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
ハチドリ 2014/08/01(Fri) 02時半頃
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[>>125 問を発しながら その答えは分かっていて セシルに言わせる前に先回りをした]
……殺せ なかったから 自分を消す とか そんなの 僕には重すぎる
セシルは生きていたい筈だ 死を望む事など お前の中には無い
長すぎる生を前に足踏みしている僕より ずっと…ずっと 前向きに時を刻んでいるじゃない…か…
それなのに…
[どうして?と唇だけ動かして問う]
(126) nannan 2014/08/01(Fri) 03時頃
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[>>105 引っ掻き回したと言う言葉には セシルの行動を受け止めきれない自分の事も 良く分かっているのだろう
…ここに来て それまでのセシルの言動がようやく繋がった気がした それは自惚れかもしれないけれど 自分の願いを叶えるために本気で生命を差し出す程の想いは 他に回答を見つけられなかった
けれど、一度もそんな素振りを見つけた事は無かったから 何か別の理由があるのかもしれない…
それはセシルに委ねる事にした**]
(127) nannan 2014/08/01(Fri) 03時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
nannan 2014/08/01(Fri) 03時頃
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―数日後・洋上―
[>>124後ろ手に、扉を閉めた。 カチャリという施錠音と共に、外の賑いが遠いものとなる。
時は、――夕刻。 窓から差し込む月明かりと、 室内灯の揺れる灯りが二人の姿を照らし出していた]
そうだな。 良い部屋だ――…
そして、良いチェロだ。
(128) goza 2014/08/01(Fri) 03時頃
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[此方を伺いながら、チェロをケースに仕舞うセシル。 其の言葉に暗に含まれる意味など素知らぬ顔をして、 彼の方へと歩を進める]
だが俺が音色を聞きたいのは―― 生憎と……、此方の方でね。
[セシルの手が塞がっているのを良い事に、 真正面から其の顎を捉え。 唇を奪いつつ、ベッドへと押し倒すべく、体重をかけた] お前が俺を遠ざけようとするのなら、 俺は、な。 全力でお前を手に入れるだけなんだよ――…
[それはまさに、噛み付く様な、口付けで*]
(129) goza 2014/08/01(Fri) 03時半頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/08/01(Fri) 03時半頃
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[運んでいる合間にも、腕やら手やらに絡みつくシロップを ぺろりと舐める行儀の悪さ。 誰が見ていようとも、誰からも相手にされておらずとも おかまいなしではしゃいでしまうのは、この甘い香りと 初めての経験の所為だろう。
蜜の絡みつく翅を瞬かせ、ケーキを両手いっぱいにほじくって。 大きく開いた口でかじりつく。
血液のような満腹感は得られないけれど、満足感は擽られた]
はは、……こいつもいいけど、これが好きだな。
[たらり、ケーキにたっぷりとかかった蜜を指へと掬い ねっとりと垂らす。
ケーキを穴だらけにし、そこへ身体ごと包まれてから ぼんやりと青い空を見上げた]
(130) presage 2014/08/01(Fri) 04時頃
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そういや、昨日…
[演奏家に会った折、感じた印象。 何かに対する執着の薄さ… こと、生きる事に対してであったり 好奇心が薄いとか、強く血を欲しないとか、そういうもの。
罪の味に溺れれば良いと、同時に浮かんだのは いつも決まってループの最初に現れる男と、この音楽家だった。
その後彼らはどうなったのだろうか。ふと思案ひとつ]
――ま、いいか。
[端に置かれたクリームへ手を伸ばし、ほじくったケーキに たっぷりと塗って、飲み込んだ*]
(131) presage 2014/08/01(Fri) 04時頃
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―おかしなお茶会―
[気付けば思ったより集まっていたので、 彼の焼いてくれたケーキが己の口に入らなくならぬようにと 戸棚から、クッキーの缶と、チョコレイトの箱を 取り出して大皿にそれらしく並べてみる。
開け放った格子窓の向こう、テラスからは流れ込む風に乗った 夏の匂いに混じる、爽やかな紅茶の香り この館に、こんな風に話し声が賑やかなのは何時振りだろうか… ぼんやり思い出に浸って居れば>>79不意に掛けられる声、
目をぱちくりさせつつ彼の方へと振り返る]
(132) yahiro 2014/08/01(Fri) 07時頃
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[問いの意図が良く判らず、…彼の前で、いつも、いつも、 眠る事無く狸寝入りをしていた事を 茶化されているのかと、そんな風に受け取って]
…――いつから、
……いつから気付いてらしたんですか? 寝た振りは、得意な心算でしたのに…
[ほんの少しの気恥ずかしさを滲ませて苦笑いを、ひとつ。 そういえば、彼も、ずっと、寝たふりをする己に 声を掛ける事は無かった気がする。あの夜までは]
(133) yahiro 2014/08/01(Fri) 07時頃
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[――帰り際偶然出会った彼の… …男に向ける微笑ましげな笑みを見て 男と共に居る理由を、まるで何かにいい訳でもする様に、 一緒にお茶でも飲もうと思って、なんて、そんな風に告げた。 何を考えていのかは、余り覚えていない。
彼の方から、一緒に、と申し出があった時、 男を己と二人きりにするのはきっと、不安なんだろうと そんな風に感じて、酷く荒んだ気持ちになった事は覚えている。
あの夜、きっと彼は己が男に対し何かしらの異能で 己に口付ける様強制したのだと、そう思っているのだろう。
誤解だと、二人の仲を裂く心算は無いと、 その一言が、どうしても、言い出せない。
あの男が現れて、何かの均衡が崩れた気がする。 それが、彼にとって良かったのか、悪かったのかは知る由も無い
己にとっては…少しだけ、怖い気がした。*]
(134) yahiro 2014/08/01(Fri) 07時頃
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ライジは、んじゃいてきま!おっへんじまだかなー?(ソワァ**
goza 2014/08/01(Fri) 08時半頃
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[大人数を呼ぶことなど想定していないので、 カップは揃わずそれぞればらばらだ。 数だけはあるので、足りない事はないだろう。
普段使って居ないものを磨き直すところから初めて、 紅茶を淹れる彼が到着するまでにはカトラリーも準備した。
人が揃い始めれば、後は各々の好きに任せて 果物でも取ってこようかと籠を片手に、屋敷を離れた。
襷掛けをし直しながら、ぼんやり考える。 杏子は生食には余り向かない種類だし、 桃と、ラズベリー、終りがけの桜桃が少し、 あとは無花果がやたら残っていた気がする…
気紛れに訪れた野鳥や虫が 食べてしまっていなければ、の話だが。]
(135) yahiro 2014/08/01(Fri) 09時半頃
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[「良かったらご一緒にお茶でも如何ですか?」 そんな風に自ら無節操に誘った癖に >>85出迎えはまるで他人任せだ。
収穫して来た籠一杯の不揃いの果物を片手に、 洗いもせずヤマモモの実をつまみながら 二人の隣をすたすた通り過ぎる。
不意に思い出した顔で数歩戻れば、 摘んで居たヤマモモの実をインコの嘴の先に差し出してみた。 好まない様なら己の口に放り込んだだろう。
鳥の主と目が合えば何を言うでも無く、 ただふわりと微笑んで見せただろう。
歓迎すると伝える言葉は、もぐもぐ咀嚼中な所為で紡げないし、 紡げたところで言葉にしたかどうかは怪しいところだ。
>>93二度目の会遇にて既に、「変わり者」と言い当てた 男の目に間違いはない。*]
(136) yahiro 2014/08/01(Fri) 09時半頃
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――カリュクス宅・テラス――
[ぱちくりと、赤い目を瞬きさせて、その人は 男の方へ振り返った>>132。
「良く眠れたか」というのは、 ……特におおきな意味があるでもなく その人に話しかける言葉がほしくて口をついただけの、 ただの挨拶なのだけれど。
気恥ずかしそうに苦笑いするその人に、 本当のことを告げることはなく]
いつから……と言われれば、そうですねえ ずっと前から気付いておりましたよ
(137) sane 2014/08/01(Fri) 09時半頃
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[その人が菓子を届ける時に眠っていないことは知っていた。
少しの体の動きだとか、呼吸の音だとか、その程度のことで わかってしまうものなのだ、といえば、 その人はどんな顔をしただろうか]
………。
[目の前の、その人の表情がどこか、翳る。 苛立ちや恐れをない交ぜにしたような仕草を見て取ると、 男は訝しげにその人の顔を覗きこんで言う]
……何を、考えてらっしゃいますか?
[言ってごらん?と添える男の表情は、 穏やかなのにどこか有無を言わせない様子で これで能力を使われたら、などとは考えずに、 真っ直ぐその人と目を合わせた]
(138) sane 2014/08/01(Fri) 09時半頃
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ーカリュクス邸・テラスー [屋敷の住人と面識があると告げられ、>>93ここへ来てからの遭遇者の記憶を辿ってみる。あの、広場で出会った白い服の青年とは会話にもならない程度だったし、妖精が屋敷に住んでいるとは考えにくい。もしかして。]
(路地裏のあの人…か?もしそうなら。)
[もう一度逢いたいと思っていたその人が居るのか?ほんのすこし、期待と緊張が入り交じって、ヒヨコがここに居るのも合点がいくな、と胸踊らせていたその瞬間。]
ーお前も吸血種か?
[そう問われ、心臓が跳ね上がる。身体中の血液がざわざわと泡立って居るような気がした。そう、己の忌むべき習性ー本質を何故見抜かれてしまったのかと…しかし、その質問を投げ掛けてきた男は、その事をさも当然のような口振りで告げてきた事を不思議に思った。]
吸血種…をご存知で?
(139) 波平 2014/08/01(Fri) 10時半頃
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[心臓の鼓動は相変わらず早鐘をうち、頭はふわふわと思考が定まらない まま、テラスの席につく。妖精は鳥に怯えているのか距離を取って、甘い密に夢中だ。銀髪のその人が視界に入った。路地裏では逆光で顔立ちを確認することはなかったから、殆んど初対面というに等しい。]
ー血を欲する己の習性…僕は、果てるためにここへ来たー
[自身に言い聞かせ、少しでも何かに執着を持ってしまうと、生存欲に飲み込まれてしまうだろう。それでも、>>136果実を相棒に差し出す白く透き通った手や、目が合えばふわりと向けられる笑顔に惹かれずにはいられなかった。肩の鳥はヤマモモを嘴で受けとりご機嫌な様子だった。]
…っ、どうも、あの、勝手にお邪魔してなんかごめん。
そういえばあの子、あ、ヒヨコ。 元気そうで安心したよ。
(140) 波平 2014/08/01(Fri) 11時頃
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ー回想ー [喜劇団に引き取られた時の記憶は失っていた。気がつけば、与えられる食事を取り、芝居や芸の稽古をする団員達を眺める、時折大道具の手伝いをしたり、そんな日常だった。自分を引き取り、身の回りの世話をしてくれたのは、踊り子の女性。自分の報酬を減らしてもいい、この子の面倒は自分が見ると、反対する座長に無理を聞いてもらったのだとか。]
僕、いつものご飯じゃだめみたいなんだ。
[いくら食事を取ろうと菓子を与えられようと、満たされる事はなかった。生命力に溢れる劇団員達を眺めながら思うことは]
ー血がほしい…一口でいいのに。
[そんな自分の本能が制御出来なくなり、涙ながらに自分は呪われているのかもしれないのだと、血が欲しくて堪らないのだと、育ての親に半狂乱で訴えた。踊り子の女性は、そんなことはない、貴方は悪くない。貴方にとってはとても自然な事なの、と諭し]
だって貴方は吸血種なんだもの。
(141) 波平 2014/08/01(Fri) 11時半頃
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―焔に巻かれた後―
そうかも、しれないな。
[深く、嘆息する。 らしくない>>122、と言われ苦笑しか出てこない。 確かに、自分は彼を悪戯に弄ぶばかりだった気がする。 そうして、今からも、多分…。 けれど、流石にそこまでは伝わっていないようで先ほどの事を指摘される>>125。]
お互い、性質の悪い悪夢に囚われたものだ。 一体、どこの悪戯妖精に化かされたんだか…。
[そう茶化せば真剣にしろと言われなくても視線で促されたかもしれない。]
(142) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 13時頃
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[何故自分を燃やしたか>>125。 その答えを口ごもる内に、先回りして落とされる言葉の数々>>126にどう返事を返せばいいのやら。 本当に彼は人をよく見ている。 それらを聞き終え、自分もまた今に至ってやっと理解した感情をもて余しながら、少しずつでも返事をしようと口を開いた。]
確かに、壊したいと望んではいたけれど、お前を殺せなかったのは事実だ。 お前を殺すと言う選択肢は私の中に強くあったけれど、どうしてもそれは選べなかった。
[何故、選べなかったのか。 何故今まで執着し、今もなお執着しているか。 それは、子供じみた独占欲以上に業の深い欲。 その答えを告げるのは容易い。
けれど、今の自分にそれを言う資格があるのだろうか。 彼と緋色の世界で出会った男にもまた向かう感情に多少の差はあれど、根幹は同じそれを抱いている。 そんな単純なことを、今になってやっと気づいた。自分の愚かさを嘲笑うしかない。]
(143) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 13時頃
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[洗っただけの果物は、テーブルの中央に、ナイフを添えて。 汚れた空き皿を片付けて代わりに新しい皿を詰んでおく。
そんな最中、>>120蜜漬けの小さな生き物を見つければ、 虫にそうするように、ひょいと無造作に羽を摘んで持ち上げて
…小さく細い足を腕を、そっと、舌で擽り、舐めた。 何の為に用意したカトラリーやら…。 彼にはスプーンやフォークよりもっとずっと必要なものがありそうだ]
あとで、水桶にお湯でも用意しましょうか。 洗わないと、きっと、大惨事になりますよ?
[露出した肌は水を浴びればいいだろうけれど、 腰から下に穿いた衣服に染みたシロップは水では中々落ちないだろう。 いっそ新しい物を誂えてみようか…? 人形遊びの延長で、そんな風に考えながらケムシを解放した。*]
(144) yahiro 2014/08/01(Fri) 13時頃
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[少しだけ逡巡し、結局その言葉は飲み込んだ。代わりに先ほどの自虐的ともいえる行動の説明を口にする。]
…そして、私はそれほど生きたいと強く望んでいる訳ではないよ。 私がお前の望み通りに死ぬことで、私の存在をお前に深く刻み付けられるなら、それで良かった。 “小さな”我儘だよ、私が自分を消そうとしたのは。
[そう伝えれば、彼から反応があっただろうか。 詰るようなそれなら、それを封じるように彼をきつく抱き締めて、そして]
ごめん。もう、お前には迷惑を掛けないと誓う。 お前の前に姿を現さないようにする。 ……引っ掻き回して悪かった。 遠くから、私の命の続く限りお前の安寧と幸せを祈るよ。
[そう告げて。 好きだ、とついぞ口に出来なかった想いを乗せて、彼の額と自分のせいで血を失ってかさつく唇に口づけを贈った*。]
(145) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 13時頃
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―数日後・洋上―
[勝手に施錠されても>>128、近づく気配があっても>>129何事もない風を装いチェロを丁寧にケースに納める。 動揺する様子をみせたら、そのまま彼の雰囲気に飲み込まれるような、そんな予感を覚えたから。
けれど、せっかく張った予防線も彼には児戯に等しかったようだ。
弓をまだ手にしていたこと、緊張していたこと。 ここまで追いかけてきた彼を年下だと少し侮っていたこと。 どれが一番の原因かは自分でも分からないが、顎に伸ばされた手にぎくりと固まり反応が遅れた。]
(146) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 13時頃
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[気づいた時には眼前一杯にライジの顔が広がり、口腔内を好き勝手に蹂躙する熱があった。 遠くで、コトンと弓が床に放り出された音が耳に入る。 そこで、やっと彼に何を言われたか、そして自分が彼にベッドの上に押し倒されていることを理解した。]
!?……っ、ン…!
[のし掛かる彼から逃れようと顔を背け、彼の体を押し退けようと腕に力を込めるが体勢の不利はいかんともしがたかった。 混乱した頭が以前の同様の事象を思いだす。もう一度膝蹴りをいれようと*]
(147) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 13時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
ハチドリ 2014/08/01(Fri) 13時頃
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―カリュクス邸・茶会― [ふと、妖精と戯れる銀髪の人の姿が目にとまる。衝動的に椅子から立ち上がり、鳥の芸を披露する目的で歩いていたことを失念していたと気付く。]
さ!さて皆さん、こちらへご注目。 僕は道化のフィリップ、以後お見知りおきを。 肩のコイツ、気になっている方もいらっしゃるのでは? 僕の相棒、、、そうだな、オイ、折角だから皆さんに自己紹介だ。
[何の前触れもなく始まったショータイムは茶会の空気を見事にぶち壊したただろう。ただ、彼女の目を引きたかっただけなのだと、本人は気付いていない、否、気付かぬ振りをしているだけなのだ。鳥は教え込まれた台詞を話す。]
『ワガハイ ハ トリ デアル。ナマエ ハ マダ ナイ。』 『ハヤク ツケロ ノロマ!』
[お馴染みの台詞にツッコミ紛いの嘴攻撃、というのが最初の挨拶。何度となく大衆の前で披露したこの他愛の無い芸で、それなりに笑いの声はあがっていたはずだ。しかし、この席での緊張感と言ったらそれはもう、初舞台の時とは比にならない。]
(148) 波平 2014/08/01(Fri) 15時半頃
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フィリップは、また鳥男が無双をはじめたぞ!皆気を付けるんだ!(°Д°)
波平 2014/08/01(Fri) 16時頃
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―数日後・洋上―
[>>146ケースへと本体を仕舞い終え、 チェロの弓を手にしたままのセシルの顎を捉える。
振り向かせつつ、――折重なる様にキスをした。
>>147セシルの背が沈み込み、ベッドがギシリと悲鳴を上げる。 そうして舌同士を絡め合い、吸い上げながら―― セシルの唇を、傷付けた] ――ッ、ハ……っ、 "見てた"って言ったろう……?
[鮮血で口の周りを紅く染め、腕の下のセシルを睨めつける。 弓を手放し、両手で押し退けようとはしてくるが、 其の抵抗すら心地良く]
(149) goza 2014/08/01(Fri) 16時頃
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お前が燃えつき、そして、あの男に唇を奪われるのを――… 俺がどんな思いで見ているしか無かったと思う?
駆け付けたくても、てんで場所は判らずに。 ただ、ひたすら。 他の男に想いを寄せるお前を見ているだけしかできなかった気持ちを。
…――漸く、手に入れた。
(150) goza 2014/08/01(Fri) 16時頃
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[其の紅い瞳には純粋な喜びの色が浮かび。
蹴り上げられるその前に、 セシルの長袴を膝で押さえつける。 其れはまるで苔色の蝶の翅を、ベッドへ縫い止めるかの様で]
同じ手を食うわきゃ無いだろう?
さァて、お仕置き、しなくちゃなァ……
[じわり、じわりと。 セシルの両足の間へと落とした膝頭を 上へと押し上げていく。
やがて辿り着いた膨らみに、ゆっくりと圧をかけながら。 長袴へと、手をかけた――*]
(151) goza 2014/08/01(Fri) 16時頃
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―IF:後日・自宅にて―
[時計を見るのはもう何度目だろうか。 前に見た時からそう時が進んでいない事に気付くと藤之助は苦笑する。 今日は大切な客が来るからと言っておいたので、己よりも長身の従者が台所で紅茶の準備をしていた。
ミケを実家に招いて彼と従者を引き合わせる。 それは至極自然な事だと思われた。
Esに所属していた頃、彼には実家の事情を簡単に話した事があった。 実家を出る際に従者がついてくるとは思っていなかったので、その時には血を提供する役割を持つ使用人がいると話したのみだった。]
(152) 蒼生 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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[やがて約束の刻限となり。 待ち人が自宅に訪れれば、藤之助自らが玄関に行って出迎える。]
――いらっしゃいませ。 先輩。
[勢い余って抱き付きはしなかったものの、藤之助は嬉しげに眼を細め、彼を客間へと通す。]
(153) 蒼生 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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―自宅・客間―
[ミケに向かいのソファーに座るように勧めると、己も腰を下ろす。 従者が手慣れた様子で湯呑に茶を注ぎ、薫り高い茶の香が客間に漂った。]
――朧。 此方はミケ先輩。 Esにいた頃にお世話になった人で、今は私の大切な人。 くれぐれも失礼のないようにね。
[恥ずかしげもなく言うと、ソファーに座る藤之助の斜め後方に立つ朧が名乗り、腰を折って頭を下げる。 彼にこうして誰かを紹介する事は今までになかった。 感情の変化が分かりにくいが、ミケに検分するような視線を寄越すのは感じられた。
忠義者である彼の事。 大方、己にとって害がないか探っているのだろう、と藤之助は受け取った。]
(154) 蒼生 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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[ミケはどう応じたか。 藤之助は自らの事を一切語らぬ従者に変わって彼を紹介する。]
先輩。 こちらは朧。
前に話した事がありましたよね。 実家の…例の使用人です。 私が実家を出てから、此処に住み込みで身の回りの事を世話してくれるんですよ。
[例の、といえば己が彼に血を提供されている事が伝わるだろうか。]
(155) 蒼生 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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ねぇ、朧。 少しは愛想を良くしたらどうなの。
――ほら、笑ってご覧?
[からかうようにそう言うと、朧の眉は困ったように少し下がる。 それを見て肩を揺らして笑うと、藤之助はソファーに背を預けて茶を啜った。
その日は泊まっていって欲しいとミケに強請っただろう。 用意された客室が使われたかどうかは別の話。*]
(156) 蒼生 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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―カリュクス邸・テラス・フィリップ宛―
>>139 吸血種…をご存知で?
[犯行現場を見つかったこそ泥の様な。 警戒感と後ろめたさを剥き出しにした表情で、 フィリップが此方を見やる]
――そりゃァ……
[館の主も、先程見かけたケムシもハワードも、 今日呼ばれたのは吸血種ばかりで。 自然フィリップもそうだとばかり思っていたのだが]
ん――…口で説明するのは、面倒だな。
(157) goza 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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[改めて、向き直ると。 フィリップの肩口、巨大な鳥が乗っていない方へと手を掛ける。
引き寄せれば、首筋へと牙を突き立て。
ぴちゃり、ぴちゃり……ずちゅる、ずちゅる、と。 音を立てて舐めとった。
仕上げに白手袋で傷口を拭き]
――まァ、こういう事だ。
此処にいる他の奴らも大概がな。 ……独りっきりだとか、思ってんなよ。
[そう言うと、口元が汚れたから洗ってくる、と。 >>140呆けた様子のフィリップをその場に残し、歩き去った。
もうテラスまで目と鼻の先。 迷う事も無いだろう――**]
(158) goza 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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―宵待亭―
[ハワードから茶会が開かれる旨を耳にすれば、藤之助は目を輝かせる。 バーで数名には会ったが、普段会えない人に会えるかもしれない。 新たに出会う人もいるかもしれず。 ――そんな面白そうな機会を逃す手はない。]
ねぇねぇ、先輩。
一緒にお邪魔しません?
[彼が一緒に来てくれるというのなら、破顔して喜び。 同行は望めないようならば、無理には誘わずに次に逢う約束を交わす。 自宅へと向かう途中、差し入れなどをどうしようかあれこれ考えていただろう。]
(159) 蒼生 2014/08/01(Fri) 16時半頃
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―自宅→―
[ほつれてしまった着物は後で修繕を頼むとして。 新しい着流しに着替える為に一度自宅に戻った。
玄関の引き戸をそっと開けば、目の前に従者が立っていたのに既視感を覚える。 朝帰りするといつもこういうパターンだ。 従者に出迎えられて昨日は何処に行っていたのかと聞かれれば、藤之助はいつもの笑顔で応じる。 ――勿論、小言を耳にする事になったが。
それを聞き流してから、自室で選んだ着物は梅紫色。 髪を結う紐は元紫のまま。 一度紐を解いてから手櫛で梳いて結い直すが、結い方は普段の通り。
道中、差し入れ用にと購入した洋菓子を携えて、教えられた家にお邪魔する。]
(160) 蒼生 2014/08/01(Fri) 17時頃
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保険調査 ライジは、メモを貼った。
goza 2014/08/01(Fri) 17時頃
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―カリュクス邸―
どうもご機嫌よう。 ――…。
[先ずは家主のカリュクスに挨拶をし、茶菓子を渡した。 集まった客の中にライジの姿を見つければ、湛えた笑みに僅かな罅が入る。]
…昨晩はお世話になったねぇ。 仕事ははかどった?
[気配を殺してさりげなく距離を詰め、ライジの背後を取って声を掛ける。 振り返ったならにっこりと笑って緩く首を傾げてみせるが、バーで会った時よりも青味の強い紫紺の目だけは笑っておらず、密やかに殺気を孕ませて。
けれど此処で騒ぎを起こす心算はないので、呼び止められなければそのままするりと離れる。]
(161) 蒼生 2014/08/01(Fri) 17時頃
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[その後はその場に集まった面子と言葉を交わす。 懐かしい面々には挨拶と共に近況を聞き、マスターにはひらりと手を振って。 初対面の相手には人好きのするような笑顔を浮かべて自己紹介する。
>>148鳥を操る青年の芸には楽しげに笑って手を叩き、彼の肩に止まった鳥に触らせて貰えないか聞くだろう。**]
(162) 蒼生 2014/08/01(Fri) 17時頃
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呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。
蒼生 2014/08/01(Fri) 17時頃
藤之助は、記号忘れてた。また夜にー。**
蒼生 2014/08/01(Fri) 17時頃
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―テラスの一角・マスターと…―
[>>137予想と違わぬ回答に、まぁ、と わざとらしく驚いたような声を零して]
ふふっ、意地悪なお方。気付いて居たなら… 一度くらい、声を掛けて下さればよかったのに。
[そうしてくれたら、要らぬ期待に胸を躍らせ、 彼がただ静かに帰って行く度に、落胆する事も無かった。
己が彼に恋心を抱いているのだと錯覚して居た頃、 当たり前の様に彼と一つになることを夢見ていた。
彼が夜訪れるのが、”そういう意味”だなんて、 密かに期待していたと話せば、 はしたない事を、と呆れられる気がして、 ぼんやりと頭の片隅で、何かそれに代わるいい訳を探した]
(163) yahiro 2014/08/01(Fri) 18時半頃
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[>>138真っ直ぐな彼の眼差しに射竦められる、一瞬。 己が、外見の侭の少女ならば、きっと素直にもなれただろう。
瞬き一つの間に、心の内の感情に仮面を被せて、 浮かべて見せたのは、ふわりと柔かな微笑み。 誰にでも見せる曖昧な笑みで、はぐらかすように]
……――何だと、思いますか?当ててみてくださいな。
[気付いて欲しい 知られたくない 話してほしい 聞きたくない
…何を?]
(164) yahiro 2014/08/01(Fri) 18時半頃
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[己自身が何を望むのか、己自身が良く理解出来て居ない。 彼らが恋仲だと、彼の口から直接聞きたいのか? 否、己の恋心は”勘違い”だったのだから、聞いたとて、何が変わる筈も無い
けれど、聞いてしまえば、何かが終わる気がして… 足元が覚束ない。許容量を超えた感情と思考を持て余して ぐらり目が回る心地を覚える。
吸血種へと転化する時に抱いたのは期待だけだった 戦場で得たのは命を狙われ奪い合う高揚と終えた後の酷い退屈 恐怖、なんて、…彼に出逢うまで知らなかった。
嫌われるのが怖い、なんて、想った相手は初めてだった。
この感情の名を、己は、知らない――*]
(165) yahiro 2014/08/01(Fri) 18時半頃
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―セシルと―
[>>142 お互いに化かされたと聞けば それで良いとばかりに神妙に頷いて]
そういう事にしておこう… 魔が差す…ような 感覚はあった
今は もう 無い …お前が 止めた と思う…
[確信は無いが少なくともセシルの死を見た時に 解放されるような いつもの自分を取り戻したような感覚はあった 茶化すような調子にどこか救われる心地がして]
(166) nannan 2014/08/01(Fri) 20時半頃
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[>>143続くセシルの言葉に瞠目する
…あぁ やはり
己の予想が正しかった事 そして…今のセシルは正直に言葉を紡いでいる事を見て取った 黙って頷きながらこんな風に…心を開いてくれるなら どれほど楽だった事かと 過ぎた時間を思った
>>145 少しの逡巡と紡がれる言葉に欺瞞を嗅ぎ取る 唸るように歯の隙間から低く怒気を孕んだ言葉が漏れる]
――嘘つきめ お前の身体は血を欲したでは無いか… 口先の言葉は偽れる …お前の行いは 違うと告げた
己の価値を低く見積もって 「わがまま」で済まそうとか 虫が良すぎるぞ セシル
(167) nannan 2014/08/01(Fri) 20時半頃
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[そうして憤ると不意に抱きしめられて ふざけるなと…抵抗すれば きつく絡め取られる 耳元で囁かれる謝罪の言葉に呆然となる
僕の中に存在を刻みつけたいと言った口で 姿を消すとか…矛盾すること甚だしく セシルの心が見えずに 混乱する
けれど、次の瞬間に贈られた口づけは 甘く 優しく 愛情と思いやりの色しか纏っていなかった それは…セシルの告げる言葉より雄弁に心を物語り その事が一層 悔しくて されるがままに口づけを受けながら涙が零れた]
(168) nannan 2014/08/01(Fri) 20時半頃
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[やがて、自分の腕をセシルの背に回し抱き返し 舌が絡めばそれを吸い上げ―思いっきり牙を立てた 反射で逃げるであろう頭を押さえてセシルの血を啜る 唾液も血液も飲み下してやがて唇が離れれば 赤く光る目でセシルを睨みつけた]
お前の心を問えば 僕の望みを盾に逃げる お前の行いは その心と矛盾する
僕は そんな扱いを受ける存在でしか無いと…
[それ以上は言葉が詰まって紡げなかった 震える唇を噛み締めて セシルを突き放すように 腕を張った**]
(169) nannan 2014/08/01(Fri) 20時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
nannan 2014/08/01(Fri) 21時頃
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――茶会――
[驚いたように言ってみせたその人>>163には、 はっはっは、と笑い返した。 起きていると知って声をかけなかった理由。 それは警戒されているからだと思っていたから。
夜ごと、静かにその人の家を訪れていたのは いつか、そのひとの寝顔が見られるかもしれぬと そんな期待も持っていたからだが。
くらり、と覚束ない足取りに、揺れる瞳の色。 ――…はぐらかせると思っているのだろうか?
ふわ、と見せた穏やかな笑みは、>>164 仮面でしかないことなどわかっている]
(170) sane 2014/08/01(Fri) 21時頃
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[当ててみてくださいなと言われれば、答えを]
――怖い、ですかな。 おそらくそうではないかと思うのですが。
……隠し事も、悪くはないのですがねえ この爺はそう気の長い方ではないのですよ…… 特に、好いたひとに関してはね
[相手は何を恐れているのだろう ――そればかりは完全にはわからない。 男はふらついたその人を支えるような体で細い肩に手をやると]
(171) sane 2014/08/01(Fri) 21時頃
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あまり年寄りを焦らしなさるな わたしは君が思うよりもずっと貪欲で執念深いのだから
[耳元でそう囁く。 いつになく積極的なのはきっと、 その人が誰かに迫られる所を見てしまったから。 こんな歳で焦るか、と、内心自嘲を零しながら、 すっと身を引いて、何事もなかったかのような顔で踵を返す。
――また、夜にお伺いします、と最後に告げて*]
(172) sane 2014/08/01(Fri) 21時頃
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―カリュクス邸・茶会の芸―
[>>158 首筋に微かな傷みを伴いながらも、茶会の席での芸を進める。この数分間で、命を絶つ手段を探して旅団を抜け出した自分が、生き長らえたい理由が幾つも出来てしまった。動揺しつつも何食わぬ顔で芸をこなす事が可能なのは、物心ついた頃から道化師として舞台に上がっていた忌まわしきプライド。]
―「ここの奴らの大概が…」―
―本当に?
[己を血で空腹を満たす穢らわしい化物だと思い育ってきた。踊り子の血をを吸いながら、時には見知らぬ誰かの肌に牙を立てたこともあった。あの移動喜劇団と云う小さな社会では間違いなく自身は異形の存在であり、幾ら長い間寝食を共にしようとも、決して越えられない境界線がそこには在った。]
―まさか、自分の血を差し出すことになるとはね。
[今あるのは、傷口の痛みと歓喜。そう、心からのそれを感じたのは、初めてと言って相違無い。]
(173) 波平 2014/08/01(Fri) 21時半頃
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ミケは、フィリップにお辞儀をした。
wallander 2014/08/01(Fri) 21時半頃
ミケは、ライジを不信の目で見た。
wallander 2014/08/01(Fri) 21時半頃
フィリップは、ミケにむぎゅうした。
波平 2014/08/01(Fri) 22時頃
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そうか…
[自分の真下にいる藤之助の言>>111を聞き流して口付けを重ねる。 背中に彼の腕がまわされ、強く抱きしめあう形になる。 彼の顔が、吐息が近い。
ふっと彼が、自分の口の端に口付けて、呟いた>>112。 たまらない。
彼の腕を下から自分の腕に絡めるようにしてソファに軽く押さえつける。 手のひらが重なり合う。 口付けを一旦止めて、彼の耳元に顔を寄せ、囁いた。]
好きだ
[言った後、耳たぶを軽く甘噛みした。 彼の手のひらを押さえつけたまま、顔を彼の胸元の方へ埋めていく。 軽く音を立てて吸った。 夜はまだ終わりが見えなかった**]
(174) wallander 2014/08/01(Fri) 22時頃
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―亀吉と―
[真実を話しているつもりなのに、結局自分は彼を怒らせてしまうらしい>>167。 困ったように軽く首を傾げる。]
それを言われてしまうと耳が痛いが、死んでもいいと思ったのは本当だ。そうでなければ、誰が好き好んで炎に巻かれたいと思うものか。 結局は、こんな結果になったけれど。
[そこは疑ってくれるなと視線を向けても、彼は受け入れてくれたかどうか。 困惑して、再生の終わった体を見下ろす。 彼の血で生き返らされた身体を。 その事に微かなほの暗いを覚える自分は、狂っているのだろうか。]
私は、私自身にそれ程価値は見出していないのだが……
[そう言えばさらに怒気を煽る結果になっただろうか>>167。言葉では結局埒が明かぬと強く抱き締めて>>145]
(175) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 22時頃
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[口づければ、彼の瞳から涙があふれる。 彼の瞳の中にある哀しみや悔しさに気づき胸が痛むが、それを癒す資格も、言葉も自分は持っていない。
どうしたらよかったのかと自問するが、失った時はもう戻らない。
ただ、彼の幸せだけを願い口づけを贈る。 彼の涙を見たくなくて指で拭おうとすれば、亀吉から締められる形になり、]
!?……っ!
[舌が絡められたと認識した瞬間、走る鋭い痛み。 反射的に逃げようとしたが、彼が自ら牙を立てた最初の相手になれたと思えば悦びしか覚えない。 ようやく唇が離れて、彼が続けた言葉には困ったように笑う。]
……私の心より、お前の望みだよ。 これ以上私の我儘でお前を傷つけたくないんだ。
[彼を軽んじている訳ではないと、そう伝えたくて咄嗟に腕を捕まえる。 そうしてから、このまま彼が自分を忘れた方が彼のためになるのだろうか、と自分が掴んだ腕を困惑した表情を浮かべて見下ろした。]
(176) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 22時頃
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[同族だと知らされた人達の前で芸をすることは、大勢の観客を前にするよりも比べ物にならない程に怖かった。受け入れて貰え無くてもいい人間と、弾かれたくない同族とでは大きく意味が違ってくる。お決まりの挨拶を済ませたとき、悟られないように振る舞ってはいたが、反応があるまでの時間は長く長く、息が詰まる思いだった。いつもよりもずっと少ない拍手と笑い声が聞こえ、>>162 それは今までのどの賛辞よりも胸に響いただろう。]
あちらのお客様が、お前を間近でご覧になりたいそうだ。 わざわざ席を立って頂くのはしのびない。 彼方に行って差し上げなさい。
[拍手を送ってくれた紫の和服の男性の方へ鳥を放ち、少し大袈裟にもてなす口調に変える。]
どさくさに紛れて高価な金品など持ち帰ってきてはいけないよ!
[遠回しに悪戯をするよう指示を出す。鳥は幾分羽ばたきを静かに、着物の男性の肩へ降り立った。]
(177) 波平 2014/08/01(Fri) 22時頃
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―カリュクス邸・藤之助宛―
[水場を見つけ、口と、ついでに顔を洗って。 犬の様に首を振りつつお茶会会場へと向かう]
……げ。
[>>161背後から声をかけられ振り向けば――… 昨晩狼藉を働いた藤之助が、 僅かな罅の入った笑顔で立っていた。
考えてみれば顔の広そうな彼が 此のお茶会に来る可能性は低くは無く。
慌てて両手を肩口まで上げ、敵意の無い事を表明すると]
(178) goza 2014/08/01(Fri) 22時半頃
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おぅ、お陰さんでな――
もう、あんたに手は出さねェよ。 今日の俺は此処のお嬢ちゃんの手伝いだ。
休戦協定といこうぜ……?
[冷たい殺気を浴びながら、 そんな、虫の良い嘆願を藤之助へ。
>>148やがてそうこうしている間に、 フィリップの芸が皆の目を集め始めた事だろう**]
(179) goza 2014/08/01(Fri) 22時半頃
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―数日後・洋上―
[口腔内に入り込む熱と共に、唇に鋭い痛みを覚える>>149。 数日前のそれ>>169を思い出して、微かに眉を寄せたことに彼は気付いただろうか。 もしかしたらそれを意識して“こう”しているのかもしれない。 けれど、それを分析できるほどの冷静さは残っている訳もなく。]
ダ……め、だ! 離せ……!!どけ!
[見下ろしてくる狂暴な感情を宿した瞳が怖い。 それを振り払うように怒鳴る。 我武者羅に彼の腕の囲いから逃げようとして、しかし最後の砦とも言える力を遣わないのは彼の独占欲を心の何処かで悦んでいるせいなのだろう。
けれど、それでは彼らから距離を置いた意味がない。]
(180) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 22時半頃
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[二度目の攻撃は読まれていたらしい>>151。 袴の裾を押さえられ動きが制限される。
ひくり、と喉が鳴った。]
仕置き、など……お前にされる謂れは……っア!!
[それでも虚勢を張ろうとして、 けれど久方ぶりの性的な接触に身体が恐ろしいほど敏感に反応した。 慌てて唇を噛んだが、飛び出した声を回収できるわけもなく。
自分の反応に困惑していれば、彼の行動をそのまま許す結果となっていた。 いつの間にか解かれた腰ひもに愕然とする。]
手が早い!というか、私が此方なのか!?
[色々な事に納得がいかずそう叫べば、何か応えはあっただろうか。*]
(181) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 22時半頃
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…あ、
[>>174背中に回した手が絡めとられ、ソファーに縫い止められた。 重なり合った掌。彼の指に己の指を絡め。 口付けが止んで耳に囁かれた言葉に胸が熱くなる。]
――…っ。 もう、せんぱ… ん、ゃ…っ、
[耳朶を甘噛みされたのは全くの予想外で、抗議しようとしたら肌蹴られた己の胸元にミケの顔が近付き、音を立てて吸われる。 掌は押さえられたままなので、代わりに足を動かして快楽を逃そうと。 足袋を履いた足先はソファーの上を滑り、ふるりと震えた。
手が自由になれば手で、自由にならなければ足で彼の欲を煽り、長い夜を共に溺れる。**]
(182) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
ハチドリ 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―朝―
[ソファーの上で目が覚める。 隣に眠る彼が目に入れば、昨夜の事を思い出して頬を赤くした。 考える余裕もないままに色々と言わされたような…気がする。 こちらもミケの肩を噛んだり、背中を引っ掻いたような気はするが。
乱れた髪を纏めようと、藤之助は起き上がって手櫛を入れながら結い紐を探す。 ソファーの下に落ちていたそれがいつ外れたのも気づかない程に溺れていた。
――想う人と身体を重ねるのが、こんなに幸せな事だとは思わなかった。
己はこれまで、火遊びの相手に執着されれば即座に切り捨てていた。 誰かに想いを抱かれる事は煩わしいものと思っていた。 儀式を経てまで同族にしたいと思う相手はこれまで現れず。]
(183) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時頃
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[けれど久しぶりに会えたミケと縁が途切れぬ事を望んだ。 彼の目に留まりたいと、共にありたいと望んだ。 それは藤之助に起きた大きな変化。
居住まいを軽く正すと、そっと手を伸ばして彼の耳に触れる。 ゆらりと揺れる尻尾の付け根も気になったが、それはまた後にしようか。 彼が目覚めれば、藤之助は微笑んで]
――おはようございます。
先輩、大好きですよ。 私と一緒にいて下さい。
[囁くようにそう言うと、彼の唇に触れるだけのキスをした。*]
(184) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―数日後・洋上―
>>180 ――何が、駄目なんだ? あいつには唇を、心を許しておいて。
俺の事は、また――…燃やして、遠ざけるのか?
[其れは喉の奥から絞り出す様な、 苦しげな低い声で。
あの時容易く炭化した腕を、 見せつけるようにセシルの横顔の直ぐ側についた]
(185) goza 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―セシルと―
[>>176突き放した腕は捉えられ セシルの眼差しは憂いの色を湛えて 紡がれる言葉は甘い愛の囁きでしかなく セシルの柔らかな声は混乱した心に届いた
困惑と憤りが呼んだ疑念は真意を受けて ようやくその色を落ち着かせた
セシルを退ける腕はその力を失い 少しむくれた表情でセシルの言葉を咀嚼する]
………… 僕は お前の悪意しか…知らない 心当たりがあるだろう?
今になってそんな言葉が出てくるとはな… 炎に焼かれて 随分変わったなぁ?
(186) nannan 2014/08/01(Fri) 23時頃
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>>181 ハ――ッ、身体の方は随分と、素直じゃねェか……
[膝の刺激に上がった小さな嬌声に、 口の端を歪める。 腰紐を解いた袴を、下着ごと半ばまで引き下ろし。 セシルの"もの"を剥き出しにする。
乱れた本紫の着物の隙間に手を淹れて、 やわやわと、抗えない刺激を与え]
ふぅん、自分が此方という事は――… ヤられるのは、初めてかい?
[言葉に滲む僅かな喜色。 前面を弄っていた指先は、両足の間から、 一つ、一つ。 セシルの形を確かめる様に、後方へと――*]
(187) goza 2014/08/01(Fri) 23時頃
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[そうして冷笑を向けながら掴まれた手を握り返す 軽くため息をついて 視線を逸したまま続ける]
僕はあまり駆け引きも 嘘も隠した本音も…探るのは好きでは無い… 行いと言動でしか 測れない
だから 秘められると誤解する
[ちらりと目線をセシルに向けて探るような眼差しを向ける]
僕の望みが…お前が消える事だと 何故そこまで言ったと思う
振り回される… まさしくそれよ
――――正しくは 昨日までのお前に な
(188) nannan 2014/08/01(Fri) 23時頃
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僕の望みを叶えたいとか 僕を傷つけたく無いとか そんな事 簡単だよ セシル
[そうして正面からセシルを見据える]
真実を口にしてくれ 欲望も望みもごまかさずに
僕を傷つけるかどうか恐れて …あるいは自分が傷つく事を恐れて 遠回りするな それこそが 僕を混乱させて…傷つける
炎で焼かれる程 己の全てを捨てられるなら 簡単だろう? 心を晒すぐらい
それが 欲しい
[そうして一歩セシルの側に寄るとそっと肩に顎を乗せた*]
(189) nannan 2014/08/01(Fri) 23時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
nannan 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―夜・森― [遠くで、ふくろうの鳴く声が聞こえる。 月影に蝙蝠が過ぎるのを見上げて、男は歩いた。
――近づいてきたその人に情が芽生えたのはいつだったか。 ――長い年月を生きて、今更その人に何を求めようというのか。 そう自問するけれど、責める思いが男の足を止めることはない。 ……所詮は、己も「あの吸血種」と変わらないのだ。 自分の欲求のために、他者に思いを、行動を、押し付ける。
「退屈凌ぎ」と称して己を吸血種にした、あの黒髪の少年は 男を屈服させて「退屈だ」といいながら 愉しそうに。実に愉しそうに嗤っていた。
それが限りなく不愉快だったから―― 己はああはならないで在ろうと、そう考えていたのに。
白髪が美しいあの人への仕打ちは まるで忌んだ少年のものと変わらないなと、 月を振り仰いで、もう一度自分を嘲笑う]
(190) sane 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―茶会・名無しの鳥―
ねぇ、その子触ってみてもいい?
[>>177披露された芸に手を打って鳥に触れたいと強請ってみると、青年は鳥を放つ。 鳥に掛ける言葉遣いは先程のものとは違い、芝居がかったもの。
やがて羽ばたく音も静かに己の元に飛んできて、肩に降りる鳥を間近に見て、藤之助は目を細める。 続く言葉にはその意図が掴めずに不思議そうに首を捻る。 暫く名無しの鳥は大人しく藤之助の触れるに任せていたが。]
…? わ、ちょっと…!
[鳥がいきなり動き出し、藤之助の懐を探る。 驚いた藤之助は悲鳴のような声を出して。 鳥は首尾よく其処に収まっていた青褐色の財布を咥えると、ひらりと飛び立ってしまった。]
(191) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時頃
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―夜・カリュクス宅――
[いつものように静かにその人の家に入れば、 その人はどうしていただろうか。
起きていたならば挨拶をして、 いつもどおりにその人も寝たふりをしていたならば 今夜は素通りせずに、傍に行って「起きなさい」と囁く。
髪を優しくなでてから 昼の答えを聞こうと、その人の手をとる]
(192) sane 2014/08/01(Fri) 23時頃
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あ、あー…!
[空は己の領分ではない。 隣にミケの姿があれば、手の届かぬ藤之助は眉を下げて。]
せんぱーい…。
[返して貰えないとは思っていないが、困ったように彼の名前を呼んだ。]
(193) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時頃
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[彼の胸の突起を音を立てて何度も吸った。 一緒に、片手だけを彼の手のひらから外して、腰の帯を緩めていく。 緩まったらもう片方の襟元も押し広げて、彼の全身が露になるのに、そう時間はかからなかった。
彼の肢体を見下ろす。 ここまで来て怖かった。 最初に押し倒したのはこっちの方なのだ。
でも、いいか、と聞くのも馬鹿らしく思えた。 どう返事が返ってきたところで、自分の身体の下の彼の上気した顔、あえぎ声、熱い身体、全て手放すつもりは毛頭なかった。
もう片方の手も離すと、彼の裸の腰に腕を回す。 彼を腰を浮かせたうつぶせに近い体勢にするように促しながら、彼の下腹部、その下に手を這わせた。 もう言葉も何もなかった。 荒い息だけ漏れた。]
(194) wallander 2014/08/01(Fri) 23時頃
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[戦争が、まだこの国を覆っていた頃。 僕は時々――夢を、見た。
偵察隊が持ち帰った情報と、僕が実際に"見"た光景と。 複雑に絡み合い、実際の風景のように、僕は自由に其処を歩いていた。 敵の将である男は、明日になれば仲間の一人や二人、簡単に捕らえてしまうだろう。そして、死よりも辛い拷問とも呼べる実験が、彼らを襲う。 それは過去において事実だった。
僕は、そうならない。 だって僕は、自分の身体を動かさない。 ただ後ろから、見ているだけ。 見ているだけで………殺せてしまえればいいのに。 僕の手が、誰かを救えればいいのに]
(195) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[戦争が終わり、僕は本当の意味で一人になった。 僕が作戦の青写真を描いた作戦は、敵方に不可解な死者が出ることが多かった。僕の前では、誰もがそれを「幸運」と呼ぶ。
「死神」と、呼ばれていたのも知っている。 それでも僕は笑っていた。 勝利の影に潜む負傷者は、きっと少ない。 救えたのだ。 そう、思い込んでいたから。
それが僕の"力"だったのかもしれない。 その"力"は
一体、何を"贄"として奪っていったのだろう。 何も持たない僕は、未だにそれがわからない。 わからないままでいい。 今はもう、夢を見ないから]
(196) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[ ]
(197) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[夢を、見た。 知らない男の背中を、僕は少し上から眺めていた。 夢でも質量ってあるのかな? 男はふと振り返って、何か言った――ように見えた。
それでわかったんだ。 こいつは吸血主だ、って。 でも、僕の守るべき、仲間じゃないって。
いつもそうだ。 夢の中では、知らないはずのことが、僕には見える。 夢から覚めて、調べると、それが本当だってわかるんだ。 答えを決め付けて調査するなんて、愚か者のすることだけれど。僕は、自分がそうだと知ってるから、躊躇なんて最後にはなくなていた。
だから、そう。 僕はいつもみたいに言ったんだ]
(198) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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いなくなっちゃえ
(199) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[ぱちん。 夢が弾ける。目を開ける。
僕はまだ、いなくなっていない。 なんでだろう。なんでかな。 ああいう夢を見た日は、いつだって酷く喉が渇く。 僕は立ち上がり、窓を開く。 外は眩しくて、目を閉じた。
夢の中の知らない男。 顔なんてもう覚えていない。 知らない、知らない相手を、僕はきっと
あれは、夢だ。 夢に*決まっている*]
(200) 茄子 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―数日後・洋上―
[苦しげに絞り出された声に、差し出された腕に>>185、 自分もまた苦痛を感じたように眉を寄せる。]
……そういう、訳じゃ……
[心を許してなければ、とっくに人目がなくなったところで燃やしている。 けれど、それを伝えたところで何か変わるだろうか。
ただ、こんな酷い人間などさっさと捨て置け、そう言いたいだけなのに。 ライジの目を見返すのが辛く、そこから逃げるように目線を逸らす。 かつて燃やして、それでも自分を抱き締める力が弱まらなかったことを思い出す。 そして、最初に出た言葉が自分を案じるそれだったことも。]
(201) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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[反応を揶揄されれば>>187、カッとほほに血が上る。]
ひ、久しぶり、だか、……ぅん……ハ、ッァ……!
[急所を捉えられてしまえばおいそれとは動けず。 それより何より、ライジの苦しげな声が身体を縛る。 与えられる快感を享受しろくな抵抗も出来ぬまま、けれど快感に流されまいと自分の腕に噛みついた。 経験については黙秘を。
けれど、彼の指が後ろへと辿りつけばびくりと肩を揺らすことを止めることは出来なかった。 少しでも未知の感覚から逃れようと体をちぢこませ、近くにあった枕に顔をおしつける*。]
(202) ハチドリ 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―回想・喜劇団最後の夜― [小さい頃は、ただ我儘に駄々を捏ねるように、彼女の首筋へ幾度むしゃぶりついただろうか。踊り子である彼女が肌を穴だらけにするなど、それこそ死活問題であったに違いない。其れほどの慈悲を受けながら自分という悪魔のような生き物が取り憑いていては、この先彼女に人としての幸福が訪れる事は無い。ずっと思案していた事を決行する意味で、傍らの相棒に語りかけた。]
なぁ、一緒に、来てくれるか?
…ははっ、僕は何処までつまらない奴なんだろうな。 本当に独りじゃなにも出来ない… おまえのことだって大事なんだ。わかるか?わかるよな?
[建前上は鳥使いからゆくゆくは猛獣使いに成る、という建前上の選択を取ったのは数年前のこと。毎日共に過ごし、芸を仕込むよりも喧嘩やら愚痴の相手にする時間が増えていた。種族という境界線など、引く方が可笑しい相手である。その事が何よりも自身を安堵させた。]
変だよな、おまえの血は欲しくならない。 不味いんじゃないか?
[肩にいつものように鳥を乗せ、静かに劇団のコテージを後にした。荷物は持たず、ただポケットには鳥の腹を満たすためだけのビスケットを数枚しのばせて。]
(203) 波平 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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― 朝 ―
んん…
[普段引きこもり気味の自分の朝は遅い。 だけど今日は、何かくすぐったい感覚がして薄く目を開けた。 ふわりと、自分の頭に手を伸ばして微笑む藤之助の姿が見えた。
ぼんやりと、横になったまま彼の顔を見上げる。 彼が囁いた>>184 そして、彼の顔が、唇が近づいて、少しだけ温かい感触を感じた後、すぐ離れていった。
全てが夢のようだった。 変わらずぼんやりとしたまま、店の方へと向かう彼の後姿を眺めながら、再び目を閉じた。]
(204) wallander 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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はー
[目覚めると一人でソファベッドに転がっていた。 二日酔いで頭ががんがんする。 のろのろと起き上がり、投げ捨てていたもろもろを着込んでゆく。]
…やつはどこいったんだ…
[バーの方からはコーヒーのいい香りがする。 既に起きているのだろうか。 そういえばさっき彼が起き上がっていたのを見たような見ていないような気がする。 頭を押さえながらよろよろと店の方へ向かうと、なんだか普通な顔をしてカウンターに座っていた藤之助にお茶会の誘いを受けた>>159。]
(205) wallander 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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へー… いいんだけど…
[ちらっと藤之助の表情を見ると普段のように無邪気に喜んでいる。 あれ、昨日のことなんか夢? と思ったその時、にこやかなマスターから朝食としてコーヒーと赤飯を提供された。]
マスター… マスターは飲み物だけ作ってくれりゃそれでいいにゃ…
[脱力して呟いた。]
(206) wallander 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―夜更け・藤之助宅外・ガーディ宛―
[採取した吸血種達の血液を、未来へと転送する。 其れらは解析され、 多額の遺産相続の資料として使われるのだろう。
事前に資料として手渡された中には、 身体能力を加速させる者や焔使い等、 数々の異能に関する注意書きあった。 対処方法はただ一つ、やられる前にやり、 後は逃げの一手だと――…
そんな鼻紙代わりもならない諸注意の中でも、 死神と呼ばれた異能は実に不可思議だった。 書いてあるのは戦果のみ。 其の能力も、素性も、全くの白紙だった]
(207) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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――誰、だ……?
[全身に、藤之助の血の匂いを纏わり付かせながら。 何者かに見られている様な気がして振り返る。
――――誰も、いない。
けれど確かに何かの気配を感じる気がして。 怪談じみた死神の記録を思い出したのは、 おそらくは其のせいだっただろう。
周囲に神経を張り巡らせ、 再び、歩き始める。
そして、
数歩]
(208) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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トサリ、と。
――倒れ伏した。
其の瞳には、何も映らず――**]
(209) goza 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―カリュクス邸・ライジと―
なぁに。幽霊にでも遭ったような顔をして。
[>>178振り返ったライジは声を漏らす。 僅かに眉を吊り上げてみせたのは態とだ。 慌てて両手を上げて敵意のない事を表明する彼を見て、藤之助の紫紺は細められる。]
そう。それなら良かった。
――二度目はないよ。
[>>179嘆願にはさらりと脅すような言葉を混ぜて。 次に不埒な真似を起こそうとした時には痛い目を見る覚悟をして貰う事にして彼から離れた。**]
(210) 蒼生 2014/08/01(Fri) 23時半頃
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―カリュクス邸・茶会の芸― [和服の懐から掠め取って来た財布を受けとり]
おやおや、あれほど言ったのに手癖、いや足癖?の悪いやつだなぁ
『チップ!モラッタ!チップ!』
[鳥が羽をばたばたさせて誇らしげに言うと]
お捻りか?おやおや、こんなにもたくさん頂いて。 すみませんねぇ〜。では有り難く…
[そう言いながら財布をポケットに仕舞う仕草をし、今度はズボンのポケットから花を一輪、それを鳥が嘴で挟み、再び和服の人の元へ。]
ささやかながら、多すぎるお捻りのお礼です。 隣の席の方を口説くのにお使い頂ける便利なアイテムですよ
[舞台に立ち、歓声を浴びながらも自分を否定して来た日々が嘘のようだ。初めて訪れた茶会で唐突に始めたショーに笑顔を見せてくれる「同族」。ここへ足を踏み入れたのは偶然か必然か。死に場所を探して辿り着いた場所が此処で良かった、と、至極自然にこれは運命なのだと思った。]
(211) 波平 2014/08/02(Sat) 00時頃
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ミケは、カリュクスにCで猫ぱんちをした。
wallander 2014/08/02(Sat) 00時頃
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―焔に巻かれた後―
[咄嗟に取った腕を困惑の面持ちで見つめていれば、それから力が抜けた>>186のが分かった。 何の心境の変化かと亀吉の方に視線を戻せば、そこにあるのは冷笑で。 続けられた言葉に、苦笑しか出てこない。]
……確かに、心当たりしかないな。 炎に焼かれたというより、悪夢のせいかもしれないけれどな。
[自嘲と共に彼の腕を手放そうとして、逆に握り返され>>188目を瞬かせる。 此方に目を向けないまでも、自分の手を捉えるそれを振り払う事は出来ず静かに彼の言葉に耳を傾ける。]
(212) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時頃
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[刻み付けようとしなくても、確かに彼の中に自分の存在はあったことをようやく知る。 が、それを諸手をあげて喜べるほどの素直さはなく、先ほどの決意>>145を思い出せば猶更。
彼が自分の目を真正面から見据えてくれば>>189、最終的には今度は此方が目を逸らす番だった。 その姿は亀吉の目にどのように映っただろう。
けれど、そっと近寄ってきた熱に、肩に感じる重みに、それを突き放そすことは出来なかった。
どれくらいそのままで居たか。口を開いたり閉じたり。 散々迷って、結局は彼の視線の強さに押し出されるように言葉を紡いだ。]
(213) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時頃
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……好きだ。
(214) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時頃
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[彼が離れようとすれば、顔を見たくないとばかりに彼の顔を自分の肩に押し付けて、更に言葉を続ける。]
けれど、この感情を私はお前にだけ抱いている訳でもない。 情けない事に、全てついさっき気付いた事だけどな。
今まで散々傷つけてきた。 多分、これからも傷つけるだろう。 自分ではお前を選べないくせに、お前が他の者に向かえば醜い嫉妬を向ける。
だから、離れようと思った。 近くに居たら、私はお前を傷つける事しか出来ない。 けれど、それが本意ではないんだ。さっきも言った通り、お前の幸せを願っているのも、事実だ。
[そこまで言い終えて、やっと亀吉に回していた腕の力を抜いただろう*]
(215) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時頃
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[太陽の下、腕をゆっくりと伸ばしてみた。 すぐ目の前にあるような、木の枝にすら 僕の細すぎる手は届かない。 白すぎる手は、幽霊のよう]
幽霊、だって
[小さく笑って、手を下ろした。 そろそろ、この街を出ようか。 昨日は知った顔に二つも出会ってしまった。 声をかけて、かけられて
ああ、ほらまた 甘い匂いが、僕を包み込む]
お茶会、楽しんで
[僕は行かない、と首を振って、足を踏み出した。 目的はなく、喉は渇いたまま]
(216) 茄子 2014/08/02(Sat) 00時頃
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―数日後・洋上―
[>>201何処か口篭るようなセシルの迷い。 異能を使えば、自分など一瞬にして 消し炭にするのは容易いだろう。
――けれど、其れが出来無い事が判っていたから。
亀吉を傷付けるよりも、 自らを燃やし、彼の心に残ろうとしたセシルだからこ其の揺れが。 狂おしい程に愛しく、己の理性を焼いていった]
(217) goza 2014/08/02(Sat) 00時頃
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く、ぁ…っ。
[>>194何度も吸われた旨の突起の周囲は熱を帯びて赤く染まる。 拘束解かれた片手は、ミケの肩に掛ける。 腰の帯を緩めるのに気付けば、緩く腰を持ち上げて手伝いながら長い髪に隠された彼の首筋…項辺りをやわく擽る。 帯が緩み、襟を広げられて肩から腹まで肌が露出する。]
…ふ、
[呼吸を整えながら、彼が見下ろしてくるのをぼんやりと見上げる。 彼は誰かを、男をこんな風に抱いた事があるのだろうか。 己にその疑問を返せば、綺麗な身とは言い難いので呑み込む。]
(218) 蒼生 2014/08/02(Sat) 00時頃
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>>202 はーん……久しぶり、ねェ…… 其の以前の奴が、羨ましくて妬ましくて、 まったくもって、仕方が無いよ――
[多くを語らぬセシルの耳元で、 自嘲するような声色で囁いた。
そうして、セシルが自らの腕へと噛みつき、 声を殺そうとするのを見れば]
そんな事をしちゃあ、お前の声が聞こえんだろう?
[セシルの体躯をうつ伏せにさせながら、 腕を引き、口から腕を引き離す。 唾液混じりの其の傷口へと、ちろちろと、舌を這わせ。
下肢を弄り、窄まりを探っていた手を 一度袂の中へ戻せば――]
(219) goza 2014/08/02(Sat) 00時頃
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[もう片方の手も解放され、腰に腕を回される。 促されたのはソファーに手を付き、腰を浮かせたうつ伏せに近い姿勢。 纏う布は殆どなく、彼の視線に晒されていると思うとごくりと唾を飲む。]
ア…ッ。
[その瞬間、下腹部で主張し始めていた場所に彼の手が這わされる。 期待にぴくりと腰が揺れた。]
(220) 蒼生 2014/08/02(Sat) 00時頃
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普通にやっちゃァ、お仕置きにならんよなァ――?
[枕に顔を押し付けたセシルに、其れは聞こえただろうか。 手に持つは、冷たく光るスタンガン。 その丸い先端を、軽く弄っただけのセシルの後孔へと、 無理矢理に押し込んだ。
――出力は、最小限。
歪なダンスを踊らせる程度の電流を、
一度、 二度、 三度と――*]
(221) goza 2014/08/02(Sat) 00時頃
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―朝・バーのカウンターにて―
――ごめんね、マスター。
[>>205離れる時もミケはぼんやりしていたから、まだ起きてこないかもしれない。 囁いた言葉を彼は覚えていなかったら、また言葉を紡ぐだけの事。
二日酔いとは無縁の藤之助はカウンターに座ってマスターと向かい合っていた。 昨夜はそのまま泊まる事となり、部屋を借りてしまった事をマスターに詫びる。 何処まで知っているのか、何処まで聞こえていたのかを問うのは怖い。]
先輩、おはようございます。 大丈夫ですかー?
[頭を押さえながら現れたミケを見て、藤之助はくすくすと笑う。 そしてマスターから聞いたお茶会に彼を誘う。]
(222) 蒼生 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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――やった。
それなら準備しないとですね。
[>>206昨夜の今日で照れ臭くはあるが、それよりもともに朝を迎えられた幸福の方が勝っていた。 赤飯とコーヒーと出されれば、僅かに目を瞬かせた後に「ありがとう」と言って食べる事にする。 脱力するミケに藤之助は声を立てて笑い。]
美味しいですよ? 一口くらい如何ですか。
[などと言ってみた。*]
(223) 蒼生 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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―カリュクス邸・茶会の芸―
[>>211飼い主の青年に慌てた様子はない。 この行動は想定範囲内だったのだろう。 チップだと誇らしげに語る鳥の姿に藤之助は苦笑する。 生活費は従者が管理しているから、最悪、持っていかれても生活に支障はないのだが。]
…?
[青年はズボンのポケットから花を一輪出し、それを鳥が嘴で挟んで己の元に戻って来た。 掛けられた言葉には目を瞬かせて。]
――ありがとう。
[フィリップの心中は知らず、ミケの方をちらりと見てから笑う。 口説かれてくれるだろうか、などと考えながら。]
(224) 蒼生 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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― 数日後>>118 ―
[あの、太陽が眩しかった日。 僕は結局、また人を襲い血を啜った。 喉の渇きは、一日くらいなら耐えられないほどじゃない。 死ぬわけもない。わかっていても、僕は望んで、手を伸ばした]
鈴………
[今。伸ばした先の、ガラスケース。 バイオリンの横に、飾りだろうか。 きらきら光る鈴が、僕の心を捉えた。 音楽なんて、わからない。 歌も歌えないし、曲もひとつとして知らないし。
数日前に聞いた音が、よみがえる。 悲しい曲だなんて。 あの時弾きたかった曲を聞けばよかった。 振り向いた先。 今まさに思い出していた相手に、僅か目を見張って]
(225) 茄子 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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――朝・バーのカウンターにて――
おはようございます。
[そう言って、男は湯を沸騰させながら、藤之助と向き合う。 朝の爽やかな日差しにゆらりとゆらめく湯気。 炊いた赤飯の匂いがほのかに漂う頃]
嗚呼、いえいえ。 先輩後輩ともなれば、つもる話もございますでしょう。
[あれだけ飲んでもけろりとしつつ、昨晩部屋を借りたことを 詫びる彼に、男はにこにこと応対した。
何処まで知っている――とか 何処まで聞いていた――とか
そんなことを言うのは無粋というものである。 ただ男は、夜間に外出し、 そして邪魔をしないように明け方に帰ってきただけなのだから]
(226) sane 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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そういえば、森の洋館でお茶会が開かれるそうです。 行ってみませんか?
[そういって藤之助を茶会に誘い、藤之助はミケを誘う。 紅茶の葉が切れていたので、コーヒーを淹れて。 炊いた赤飯を出して、 二人が朝食を摂る様子をにこにこと眺めていただろう*]
(227) sane 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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……何も?
僕はまた、そう笑って やっぱりもう、もうすぐにこの街を出ようとそう決めた。
だからといって彼の誘いを、渡りに船――そうは思えない。 僕はまた、首を振る。 ごめんね。心の中でだけ、謝った]
元気で また、ね
[死ななければ、きっとまた、いつか出会う。 会わなければ、それはもしかしたら"幸福"? 僕か、彼か。 もしくは、他の誰かか]
(228) 茄子 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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―カリュクス邸・茶会― [小さなショーは続いた。大層な芸では無かったが、出鱈目な音程で歌を歌ったり、道化の声を真似て小芝居をする鳥のショーを、観客は物珍しさだけでも楽しんでいただろうか。深々とお辞儀をし、礼の言葉を述べる。そして]
貴方達に出逢えた事を心から嬉しく思う
[そのような意味の言葉を添えて、再び頭を垂れる。]
―馬鹿みたいだ、こんなことぐらいでまた…
[目頭が熱くなるのを感じ、自分の存在意義などと云う子供じみた概念に未だ囚われている事を痛感する。けれど、鳥に足蹴にされていた時とは別の感情であることも判っていた。]
―もう、いいんじゃないか…自由をくれてやっても。 きっと何処かで誰かが立派な名前を付けて、大切にしてくれるさ―
[戻ってくるな、と指示を出し茶会の舞台から鳥を放った。そんな形で鳥男の最後のショーは幕を閉じた。]
(229) 波平 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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[きっとみんな、いつか"幸せ"になるだろう。 戦争はもうないのだから。 悲しい曲なんて、もう弾かなくてもいいのだから]
みんな、死ねばいいのに
[悪態めいた ……違う。これはただの悪態だ。 誰にも聞かれてないかな、そう辺りを見回して
一人に決まっていた。 夢を見ないよう、僕は今日も*一人になる*]
(230) 茄子 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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―セシルと―
[>>213 こちらから踏み込めば目を逸らす程の純情さで 寄り添って求めれば逡巡しながらも返ってくる答えに 言い様のない満足感を得たのはどうしてだろう
>>214 その一言が とても嬉しくて極上の笑みを浮かべた 過去の全てがその一言で彩りを変える 好きな子いじめかよ… そう思ったが それを超えたセシルの今が愛おしかった
顔を見るのが照れくさいのだろう 肩越しに紡がれる言葉に耳を傾けていたが…
>>215 僕だけが特別では無いと言う しばし固まって 腕の中でその後の口上に耳を傾け セシルの言い分を全て聞くと 腹の底から笑いがこみ上げた]
(231) nannan 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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…っは はははっ バカだな セシル
お前を変えたのは そいつじゃないか 好きな子いじめしか出来なかったお前が 自分を捨てる程誰かのために動けるようになったのは
…人を愛する事を知ったからだろ?
[そうしてセシルの顔を両手で挟み込むと その額と唇に口づけを贈った]
(232) nannan 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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僕に執着していたのは 知ってるよ …でも 僕に与えて来たのは お前の暗い喜びを満たすための事ばかりだった
僕はそんな風に 虐げられるのは嫌いだ だから…セシル お前を避けていたんだよ
そうで無くなったお前は とても付き合いやすい それが 他の誰かの影響なら ソイツはお前にとって…天使だよ 大事にすべき存在だ
惹かれているなら…行けよ その方が お前のためになる
(233) nannan 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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それは僕の喜びでもある 人が…人足りえるのは そういう明るい事を 持っていればこそ…
セシル 僕から何が欲しい? 餞別にくれてやる
[そう言ってセシルの髪を撫でると微笑んだ**]
(234) nannan 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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―数日後・洋上―
[耳元に落とされる言葉からすら彼の怒りと悔しさを拾い上げ、 脳は別の信号を体に送る。]
…ひっ……
[びくりと体が跳ねて喉の奥から小さな悲鳴が漏れ出たが、 腕に噛みついていたが故に彼の耳には届かなかっただろう。
けれど、それが気に入らないのか硬くしていた身は容易く彼の手でううつ伏せにさせられ、更に噛みしめていた腕も力づくで引きはがされてしまう。 体格は確かに劣るが、何故こうも彼の力に最終的に逆らえないのか。 それを深く考えることは今は放棄して]
あっ……!や……
[慌てて腕を取り戻そうとして、傷口を這う舌の赤さに、肌理に与えられる微弱な信号に再び体が跳ねた。]
(235) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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[枕に顔を押し付けているが故に、ライジの行動は気配を探るしかない。 後ろから手が離れれば、安堵の溜息をつき身体の緊張を多少ばかりとも解く。
けれど、耳が拾った言葉>>221に不安が掻き立てられ、思わず顔を上げた。 彼の方を振り返ろうとして、再び後ろに感じる冷たい感触に身体を固くする。]
え、……な、に……?抜……ッ!!!
(236) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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ゥアア゛ア゛ーーッ!!!
(237) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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[身体の奥から発せられる電流に、堪らず悲鳴を上げる。 二度、三度繰り返されればその度に背を撓ませ、その刺激から逃れようと頭を振る。]
ヤ、イヤだ……!お、ねがッ……ガ…ァッ……!!!
[懇願しようにも、もたらされる刺激に思考は霧散し、只々言葉を繰り返す。 少し刺激が収まれば、自由な方の腕を後ろに回して、何とか異物を取り去ろうと*]
(238) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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[蜜に塗れてべとべとになりながら、 ケーキを千切っては蜜に漬けて、口へと運ぶ。 ほじった先に果物の欠片を見つければ、 まるで宝探しでもしているかのように心が踊り――]
――…わっ、…なにすんだ! ひゃははは、やめろ…!
[後方の気配に気づけぬくらい夢中になっていたらしい>>144 ぶぶぶ、と翅を震わせ擽るかのような舌腹から逃げようともがくも 中々に叶わず…手の中に残っていた蜜を その赤い眸目掛けて投げつけた。
ぱしゃり。
小さくも粘着質な水音が弾いたのは覚えているけれど 白い同胞の目にちゃんと当たったかは定かではない。 何故なら――]
(239) presage 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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―プロローグ・路地裏―
[だれもいない よ やみのなか]
[けれど翅音が ひとつ]
[ねちゃ、ねちゃと、 翅と翅がくっつく音が、界隈へ残響を残す]
(240) presage 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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――…ああ、…そういうこと…、
[夜明け以前に、逆戻りしていた。 しかも、今度は完全に記憶を所持している。 白い同胞の指先から、妖精は忽然と姿を消しただろう。
「同じ時間をまた、繰り返す」
繰り返す生。 それは死と、どう違うのだろう。
妖精の心の中、晴れ間は一気に闇へと溶けた*]
(241) presage 2014/08/02(Sat) 00時半頃
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―芸術劇場跡・フィリップ宛―
[お茶会の後――テラスの椅子を片付けていると、 フィリップが声をかけてきた。
鳥男の肩に鳥は無く。 ショーの一環とばかり思っていたが、 森の環境が気に入ってしまったのだろうか、と。
そんな事を考えていた矢先であったから。
「死に方を、教えてくれ。」
至極真面目な、其れでいて狂気を孕んだ眼差しで、 そう告げられた時は聞き違いかと思ったものだったが――]
(242) goza 2014/08/02(Sat) 01時頃
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[けしてそんな事は無く。 次の日、彼を伴い芸術劇場跡へと向かったのだった]
――なんで、死にたいんだ。
[着流しの裾を揺らしながら、 傍らを歩くフィリップへと問いかける*]
(243) goza 2014/08/02(Sat) 01時頃
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― ある日の午後 ―
[藤之助とああなってからまだそう日の経たない頃。 藤之助に、初めて家に呼ばれた。]
どういうものを買っていけばいいんだ…
[人の家に呼ばれる、ということがあまりない生活を送っていた。 そもそもあまり昼間に街を出歩かない。 しっかりとコートとハンチング帽で耳と尻尾を隠しながら、彼の家への通り道の商店街をぐるぐる見回る。 その格好がむしろ危険人物風で目だっていたが、気づかない。
最終的に、花屋で桔梗の花束を買った。 紫の、凛とした空気を纏ったその花が、彼に似合うと思ったからだ。]
(244) wallander 2014/08/02(Sat) 01時頃
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こんにちはー…
[表札の二条の文字と、手元の藤之助の手書きの地図を確認して、約束の時間とほぼ同時につくことができたのにほっとしながら家の中に向けて声をかける。
すぐに玄関の扉ががらがらと開くと、藤之助がこちらに駆け寄ってきた。 愛しい人。 もうすぐ日暮れとはいえ明るいうちに外をうろつくことで強張っていた表情が一気に緩む。 駆け寄る彼に、花束を差し出した。]
これ、買ってきた。 藤之助っぽいと思って。 土産とかよくわからなくて、こんなんで良かったのかな。
[もし、藤之助が受け取ってくれたなら、照れたように笑っただろう。]
(245) wallander 2014/08/02(Sat) 01時頃
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― 藤之助の家・客間 ―
…
[家に入り、帽子とコートを脱いで手に持つ。 耳と尻尾が露なまま、彼に案内されるがままに、客間のソファに座る。 と、廊下の方から、初めてその姿を見る、40台も半ばを過ぎたであろう男が湯のみと急須とを持ってきた。
正直、誰だこいつ、という人間を目の前にして、ソファの上で彼の動きをじっと見つめる。 彼は黙って自分と藤之助の分の湯飲みに茶を注ぐ。 良い茶の香りが辺りに広がった。
彼が茶を注ぎ終わったのを見て、藤之助が彼を紹介した。]
(246) wallander 2014/08/02(Sat) 01時頃
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朧…
[彼はこちらを特段の感情が見られぬ表情でじっと見ている。 自分も、彼をじっと見つめた。 その名前を、知っているような気がする。
そして、藤之助の補足>>155を聞いて、ああ、と思い当たった。 昔、戦時中に聞いたことがある。 幼い頃からの一生を全て彼に捧げた、彼の従者…
彼のこちらを探るような視線は、藤之助のことを思ってのものだということが強く感じられた。 そして、笑ってごらん、という藤之助の言葉にも、彼を愛おしむものが感じられた。]
(247) wallander 2014/08/02(Sat) 01時頃
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―出立前―
[珍しい場所にいたから、つい声を掛けてしまった。 彼の視線の先にいは金色の鈴>>225。
鈴に何か思い入れでもあるのだろうかと見返したが彼の曖昧な笑みからは何も読み取ることが出来ず。
気になっていない訳でもなかったのでついでにとばかりに道連れの誘いをかけたが、すげなく断られる。]
……また。お前も元気で。
[いつか彼が心の底からの笑みを見せることを願いながら、立ち去る彼の姿が見えなくなるまで見送った*]
(248) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 01時頃
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[藤之助の言葉に少し表情を崩した朧を見て、ソファを立ち上がった。 そしてその場で朧に向かってきっちりと一礼をした。]
ミケといいます。 今まで、藤之助とともに生きてくれてありがとうございます。 おかげで私は、こういう、今の、藤之助と出会うことができました。
私が言うのもおかしいかもしれませんが、これからも… 藤之助と生きて欲しいと思います。 私の大切な人は、あなたと生きることで、こんなに素敵な人になったのだから。
(249) wallander 2014/08/02(Sat) 01時頃
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―茶会の一角・マスターと…―
[>>171「好いたひと」
彼の声で紡がれたその言葉が己を指していると 頭が理解するまで暫しの時間を要す。
可笑しな期待に高鳴る心と、 親しく思ってくれていると、ただそういう意味だろうと そんな風に考える冷静な頭とが、噛み合わず 不安と混乱は募る一方で]
――…あなたを、恐れる理由が何処に?
[昂ぶる感情が、声音を微かに擦れさせた。 はぐらかすでなく、これは純粋な問いだった。 何故だか、そこが、自分でも判らない]
(250) yahiro 2014/08/02(Sat) 01時頃
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[総てを見透かすようなその瞳になら、何か見えるのだろうか? そう、縋る様に彼を見詰める眼差しはあの夜と同じ。
答えは、得られただろうか――?]
――夜に…
[去って行った彼の言葉を繰り返す様に、 ふらり、傍の椅子に腰を下ろした。
>>148鳥使いの彼の明るい口上が、耳を通り抜けて行く。
約束の夜から、逃げ出してしまいたい …けれど、己は、この屋敷を離れられはしない。*]
(251) yahiro 2014/08/02(Sat) 01時頃
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―数日後・洋上―
[>>236無機質な機械の先端が、 異物となって窄まりへと突き立てられていた。
>>237銃口を引くたびに、 未知の刺激がセシルを襲い]
――自分を燃やしちまうよりは、 よっぽど苦しく無いだろう?
[ベッドの上で、撓むセシルの背へと声をかけた。 気の強い彼の懇願の声が耳を擽る中、 掴んでいた腕を離し、其の姿を見下ろす背後へと陣取って]
だから、もう。 二度とするな――…って、聞こえちゃいないか……
(252) goza 2014/08/02(Sat) 01時頃
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[セシルが回した手が触れ、 先端を腸液で濡らしたスタンガンがぽろりと零れ落ちた。
其の、何も塞ぐものが無くなった無防備な臀部に 何やら――熱い物が押し当てられる]
さァて、此れはなんだろうなァ――
[背後から、抱き寄せる様にセシルの下肢を膝立ちさせながら。
ライジの、酷く愉快そうな声が問いを放った*]
(253) goza 2014/08/02(Sat) 01時頃
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―幕間・夜の訪れ―
[この館の本当の主は、己では無い。 己はただの留守番で、番狗だ。その心算で此処に居る。 己が狗だとそうと言えば主はきっと、 酷く寂しそうに、少しだけ困った顔って、抱き締めてくれるだろう。
彼は自分の子のように己を愛してくれたけれど あの頃の己はひとを愛する事など知りはしなかったし 愛され方など知りはしなかった。 けれど、ただ、必要とされている事だけは理解出来て それが、とても、嬉しかった
戦の間だけこの国に居た主の屋敷を、 彼が何時戻っても良い様に守ることこそ己の役目だと、 何故だかそう思ったのは、もう随分と前の記憶。]
(254) yahiro 2014/08/02(Sat) 01時頃
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―カリュクス邸・茶会の後― [スマートな仕草でカップを下げている紳士に声をかける。]
先程は突然お願いしてしまってすみませんでした。 あのまま返すより、こっそり手元に戻った方が お客様はより楽しめるかと思いまして。 というより、マスターもお客様だったことを失念していて。 本当にすみません。
[情けない面持ちで紳士を見上げる。珍客にいきなり小間使いのような扱いを受けて、お怒りなのではないだろうか。和服の人に贈ったように、ポケットから花を一輪取り出す。]
結構色々入ってるんですよ。花はまぁ、作りもんですけどね。
[少し離れた所で談笑している和服の人に目をやると、思いがけず目が合った。ヒラヒラと手を振れば軽く会釈が返ってきただろう。]
(255) 波平 2014/08/02(Sat) 01時頃
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[共に行こうと誘われたけれど、 好きに生きていいと言われたけれど、
この屋敷を離れることは出来ない。 愛する事で、愛される事を、教えようとしてくれた 主と過ごした尊い時間が詰まった此処で
己が誰かを愛する事こそ、主への報いだと、 主が―…彼が一番喜ぶ事なのではないかと、 勝手にそんな風に思っていた。
けれど己は今も、ひとを愛する事など知りはしないし 愛され方など知りはしない。
ただひたひたと、得体のしれぬ不安と恐怖だけが、 夜の帳の中、足音も立てず忍び寄る。逃げ出してしまいたい …けれど、己は、この屋敷を離れられはしない。*]
(256) yahiro 2014/08/02(Sat) 01時頃
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― 縁側 ―
おお、ここは確かに…
[丸くなりたい。という言葉を飲み込んだ。
朧と会った少し後、藤之助と二人で噂の縁側にやってきた。 もうそろそろ日ざしは赤く弱くなり始めているが、午後の日当たりが相当良さそうなのは見るからにわかった。
二人で縁側に横に並んで、沈み行く夕日を眺める。 夕日を見たままぼんやりと呟いた。]
なあ、朧って、いい人だよな。 俺にもわかったよ。
でも、あと40年もしないうちに、いなくなってしまうんだな。
(257) wallander 2014/08/02(Sat) 01時頃
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―夜―
[何時ものリビングのソファーの上、 月明かりの差し込む格子窓を背に静かに、座って、 灯りも点さぬ部屋の中で一人、彼の訪れを待っていた。
求められる答えの問いを、己は理解してはいない。 けれど、優しい掌が、眠れぬ己を寝かしつける主を思い出させて 少しだけ、肩の力が抜けた。 この屋敷で過ごす夜は、暖かな記憶で埋め尽くされている。]
[問いを知らぬ侭答えを求められているとも知らぬ侭に 手を取られれば、意図を問う様見上げた視線が彼に交わる。
月明かりに見守られた、穏やかな時間 自然と、作り物ではない笑みが小さく零れた*]
(258) yahiro 2014/08/02(Sat) 01時頃
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[隣に座る藤之助の手に、静かに自分の手を重ねた。]
俺は、吸血種という種が永遠のものだとは思わない。 むしろ、滅んでしまってもいいとすら思う。 …過激なことを言っているつもりはないぜ。 誰もが一度は思うことだろう?
でも、そうして滅びのときを迎えるその時まで、俺はずっとお前の側に居る。 ずっと、変わらずお前の側に居て、お前を守りたい。 だから、朧がいなくなっても…幼かった彼が、自分を追い越して、爺さんになって、ある日起きてこなくても泣かないで…
[夕日に照らされた彼はどんな表情をしているだろうか。 静かに肩を抱き寄せた。]
(259) wallander 2014/08/02(Sat) 01時半頃
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――茶会の後―― [ひらひらと風に鳥の鮮やかな羽が揺れる。 ゆるりと後片付けをしていれば、先ほどの青年>>255が こちらにやってきて、酷く丁寧に謝るものだから]
はっはっは。何、構いませんよ。 粋なことを考えなさると感心したくらいです。
[彼の鳥が奪った藤之助の財布。 それを、暫く後に藤之助に返して。 中身は確認していないが、恐らくは無事だったのだろう。 おもしろおかしく芸をこなそうとするその様子に感心していた]
おや、綺麗な花ですねえ。よくできている。
[ありがたく頂きますよ、と微笑んで。 くるくると花を回す、その先の青年は、青空の下どんな表情をしていただろうか*]
(260) sane 2014/08/02(Sat) 01時半頃
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[泊まって言って欲しい、と彼に言われると、楽しそうに笑った。]
なぁ、夕飯は藤之助が作るのか? 楽しみだなぁ〜
あとはお前みたいな和装もしてみたい。 ゆかた、だっけ? お前に着せてもらわないとうまく着れる自信ないけど。
それに…夜はさすがに二人で居れるんだろう?
[藤之助の顔を覗き込み、照れたように微笑むと、軽く唇に口付けた。**]
(261) wallander 2014/08/02(Sat) 01時半頃
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―焔に巻かれた後―
[全てを伝え終えて、最初に帰ってきた反応が笑い声で>>232、 意外なそれに目を瞬かせる。
虐げる者を好きというものはそうはいないだろう。 その言葉には納得し、自分のかつての行動を恥じた。 けれど、更に続けられた言葉。 彼が自分の顔に口づけをくれても、その内容があまりにも信じられず戸惑う声を挙げた。]
え、いや、彼はそんなんじゃ…… ただ、無遠慮なだけで。壁なんか知らないと壊して……。
あ、い……とかそういうのじゃ、ない。
それに、天使という柄では、決してない>>233。
[そう言葉少なに伝えるが、取り合ってもらえるか、どうか。]
(262) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 01時半頃
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[行け、と言われても素直にそれを受け入れることは出来ず。 押されるように頷きながらも、彼とどう相対するかは迷っていた。 明るい事、とはなんだろう。 彼とではなしえない事なのだろうか。 そう尋ねようかとも思ったが、これ以上彼に我儘を言うべきではないかと自己完結し。]
餞別?
[唐突な言葉にきょとりと無防備な顔を覗かせる。 亀吉の浮かべる微笑みに少しだけ耳が熱をもったように感じられ、考える風をして、少しだけ視線を逸らす。]
意味、を教えてほしい。お前が、あの日詠った和歌の意味を。
[そう端的に告げれば彼はどうしただろう*。]
(263) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 01時半頃
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―芸術劇場跡― [相棒を放った鳥男は、独りになったが独りではないという現状に陶酔していた。茶会の後、同族だと示してくれたライジに声を掛け>>233]
どんなに身体を切り刻んでも、毒を沢山飲んでも死ねない。 僕は僕を殺したい。 教えて欲しい、どうすれば死ねるのか。
[その問いに、ライジは一瞬気圧されたような表情を見せたが、特に理由を問い詰めるでもなく。そうして翌日、己を伴って歩く着流し男は鳥を放った独りぼっちのただの元道化に、何故死にたいのかを初めて尋ねた>>234]
理由なんて、そんな大袈裟なものじゃないけど、 僕は僕じゃない何かになりたいんです。 死ぬ以外に、その方法が思いつかなくて。
[ライジの着流しの裾が揺れるのを見ながら、そんなふうに答えた。改めて言葉にすると、本当につまらないなと、もっと心の奥には言葉にすることなどとうてい出来ないような複雑な物が絡み合っているというのに。しかし、元道化はその気持ちを吐露することはなく、それすら自分の一部として消滅したいと思った。]
(264) 波平 2014/08/02(Sat) 01時半頃
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―ある日・自宅玄関―
[>>245扉の向こうに見えたのは想い人の姿。 あまり外に出ないという彼に、日の出ている時間に出歩かせるのは少し申し訳なかったけれど。 それは人間である朧の生活に合わせる為。 携えられていた桔梗の花束を向けられれば、嬉しそうに笑って手を伸べる。]
私に? ――ありがとうございます。 嬉しいです。
[青味がかった紫の、星形の花びらを目で愛でる。 己っぽいという評には自分を想って買い求めてくれたのだろうという事が窺われて舞い上がってしまう。 そして己を落ち着けるように一つ深呼吸すると、照れたように笑う彼を奥へと導いた。 土産の桔梗の花は朧に託し、後で生けて貰えるように頼む。]
(265) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時頃
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[>>246朧もミケもお互い初対面で。 ミケの朧を観察するような視線には微笑みを浮かべたまま。 煎茶が入ったのを見計らって彼らを紹介した。
>>249ミケがソファーから立ち上がったのを見て、藤之助は湯呑を持ったままきょとりと瞬きする。 そして彼が朧に向って一礼し、言葉を紡ぐのをじっと見守っていた。
やがて彼の言葉が終わっていた頃には藤之助は僅かに下を向いていた。
――これでは結婚の挨拶か何かみたいだ。
そこまでの意図をもって彼らを引き合わせたわけではなかったので、藤之助は内心で慌てふためき、頬を赤くする。
暫くの沈黙の後、朧は「こちらこそ宜しくお願い致します」と言ってミケに向かって頭を下げた。*]
(266) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時頃
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―芸術劇場跡・フィリップ宛―
[>>264白シャツの青年を伴って。 森の側に黒々とそびえる芸術劇場跡へとやって来た。
相変わらず静まり返り、人の気配の無い其処は、 昼間もなお濃厚な死の気配を漂わせていた。
歩く度、ジャリ、ジャリと足元で何かが崩れる音がして]
僕じゃ無い何か、か――… ええと、フィリップだったか。 あんたは、自分が嫌いなのかい? そんなにも嫌な人生だったのかい?
[足を止め、薄く笑みを浮かべ問いかける。 皆の前で一芸を披露していた時の様子を 朧気に脳裏に思い浮かべる。 皆の間で、……確かに彼は笑っていたから]
(267) goza 2014/08/02(Sat) 02時頃
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ミケは、ガーディに手を振った。
wallander 2014/08/02(Sat) 02時頃
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―縁側―
――でしょう?
[>>257朧は茶器を持って、夕餉の支度をしに台所に向かった。 客間には朧の手によってミケの持ってきた桔梗が飾られ、愛らしい花弁は夕陽を受けていた。
縁側に二人。 傍らのミケの言葉を聞いて、藤之助は得意げに笑う。 どうやら縁側はお気に召したようだ。
夕陽の放つ幻想的な色合いを眺めていると、ミケの呟き声が聞こえてきた。]
(268) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時頃
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[従者をいい奴、と評するミケの言葉に藤之助は嬉しげに応じる。]
――…そうなんですよ。 あの子は昔から真面目で、頑固で。
いつも真摯に私に尽くしてくれる。
[いなくなってしまう、という言葉に藤之助は身を固くする。 人間の生は儚いもの。 朧も例外なく何時かは死を迎える。 それは当たり前の事だ。
けれどその事実を受け入れる事は難しい。]
(269) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時頃
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[>>259己の手にミケの手が重なる。 彼の方に視線を向けて、紡がれる言葉を聞いていた。]
…っ、ありがとう、ございます。
[ずっと傍にいる、という彼の言葉に思わず涙が滲んだ。 朧がこの世からいなくなれば、己は一人ぼっちになると思っていた。 ミケが寄り添ってくれるのなら、朧を失う未来を何とか乗り越えていけるのかもしれない。]
…はい。 その、努力します。
[泣かないでいられるかは自信がなくて、そんな言葉を返す。 泣き笑いの表情が夕日に染まる。 静かに肩を抱き寄せられれば、逆らうことなく彼に体重を預けた。]
(270) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時頃
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[少し開けた廃墟の中心部には、幾つものバケツが並べてあった。 かつては劇場のホールだった場所だろう]
――中に、油が入ってる。
[男はそう言うと屈み込み、中の一つを手に取った。 黒く濁った液体がバケツの中を埋めている]
じゃ、死ね。
[至極端的に其れだけ告げて。
フィリップの全身目掛け、バケツの中身をぶち撒けた]
吸血種は、火で滅ぶ。
……良かったなァ、此れで死ねるぜ……?
[放り捨てた空のバケツがガラン、ガランと音を立て]
(271) goza 2014/08/02(Sat) 02時頃
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――先輩、今日は泊まっていってくれませんか。
[>>261そんな提案は楽しげな笑顔と共に受け入れられた。 料理は自分が作るのか、と問われれば]
…えっと、……頑張ります。
[家事の殆どは朧に任せている為に少し視線は泳ぐが、彼の期待に添えるように頑張ろうと心に決める。 和装をしてみたいという言葉には嬉しそうに笑い。]
それなら入浴の後に私が着付けますよ。 ついでにお背中も流しましょうか?
[彼は何色が似合うだろうか。 それを考えるのも楽しそうだ。 心を弾ませながら、ふふ、と冗談交じりに付け加えた。]
(272) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時頃
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[間髪挿れず、袂から取り出したマッチに火を着けた。
小さな、けれど確かな熱の塊を、指先で弾き。 届いた端から、一瞬で炎が包み込んだ。
逃れ様の無い熱が襲いかかり、 周囲の酸素を炎が飲み込む。 呼吸しようと開いた口腔内へも、炎の舌が潜り込んで*]
(273) goza 2014/08/02(Sat) 02時頃
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[夜は二人で…と聞けば、小さく噴き出して。]
――えぇ、勿論。
流石に三人で同衾はしませんよ。
[己の顔を覗き込んでくるミケに微笑みを返し、目を閉じて口付けに応じた。**]
(274) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時頃
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―数日後・洋上―
[不規則に襲い来る刺激に、只々惑乱する。 自分の叫び声の合間に聞こえてくる彼の言葉が>>252、何を言っているのかを理解できる余裕は全くなかった。
苦しい、ってナニ、が? コレ、じゃない、燃やす……?焔の……? だって、あれは……。
何とか思考を纏めようとして、けれど結局は形にならず。
解放された腕を抱え込み、自分を翻弄させた機械がなくなったことで、やっと一息をつく。 ベッドにぐったりと体を預けようとして、後ろからぐいと腰をひきあげられた。 それから反射的に逃れようと身を捩り、後ろに触れる熱い何かにぎくりと体の動きを止める。]
(275) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 02時頃
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[自分の想像が間違ってなければ、それは、多分、彼のモノで。 更なる未知の体験に臆する。 震え出す体を止める方策を知らない。 自分が変わるのが、変えられてしまうのが怖くて、どうにかして彼を止められないかと働きの鈍った頭で悩んで、結局]
く、口でするから……!
[口から飛び出した言葉に自分自身が驚くのに後3秒。]
(276) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 02時頃
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[彼に覆いかぶさるような体勢で後ろから彼のものに触れると、一度指でなぞった後、手で包み込み、自分でやるように刺激する。
こんなんでいいのだろうか。 と妙に冷静な自分が居たが、藤之助の漏らす声やうまく抑えの効かない揺れる腰>>220を見ると、その冷静さはすぐ興奮に塗り替えられる。
もう片方の手で、しっかりと浮いた腰をそのまま動かぬように押さえてやりながら、なにを言われてもずっと刺激を与え続けた。]
(277) wallander 2014/08/02(Sat) 02時頃
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ライジは、ラ神様、流石に判ってらっしゃる。
goza 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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―セシルと―
[>>262 セシルがもぐもぐと反論する様子を黙って聞きながら …この表現は その人物像には当てはまらなかったのだろうと 軽く頷き それに訂正は入れずにおいた
セシルに無遠慮に近づいて 頑なに人に触れさせずにおいた部分を引きずりだした その人物に興味は湧いたが…胸の内に留めておいて ポツリと語る]
セシル、仏像の背中を見た事があるか? …不動明王の背中はとても優しいんだ 憤怒の面で刀を手に人を容赦なく切る存在が…だ ……人によっては 優しい言葉や 温かい事では 届かぬ事がある
お前にとって 今必要なのは そういう…お前が好きだと思うような… 姿形をした存在なんだろう
(278) nannan 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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ライジは、此の調子で触手の件もよろしくお願いしますね……[つ金の最中]
goza 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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[餞別に何を要求されても応えるつもりであった 自分の望みのために生命を差し出す人の望みに 何を惜しむ事があろうやと
>>263 けれど求められたのは以外な事で…]
歌…?
[>>1:25 朧気な記憶を辿って心当たりを思い出す]
嘆けとて 月やはものを 思はする ―これか?
[セシルが肯定すれば軽く目を閉じて あの時の事を蘇らせた]
あれは… >>1:9 お前が再会した事を嘆くが良いと そう言ったから連想したまでで…
(279) nannan 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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「嘆け」と言って、月が私を物思いにふけらせようとするのだ ろうか?
…下の句は ―かこち顔なる わが涙かな
と続く。
いや、そうではない。月のせいだとばかりに かこつけがましく流れる私の涙なのだよ
歌人は西行法師
恋をして苦しいのは自分のせいなのだが 月が私を悲しませようとでもしているのか …そうとでも思いたくなる そういう歌だ
[あの時そんな和歌が浮かんだのは 嘆けという単語からの連想で… 同時にセシルを見ると 少し苦しかったから 多分そんな心情が零れ落ちたのだろうと…思った*]
(280) nannan 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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ミケは、ライジに頷いた。
wallander 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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―カリュクス宅・夜――
[その人が自然な、柔らかな笑みを零せば 安堵とともに、過ぎる感情。ああ、愛しいな、とそう思う。
その人と初めて会ったとき そして、贈り物をしてくれたとき どうしても、その様子が寄る辺を求める孤児のように見えて 放ってはおけずに、贈り物を返して。
自分がその人に独占欲に似たものを抱いている ――なんてことは、恐らくは己以外の誰も知らないのだろうが]
(281) sane 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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……昼間のことですがね。
わたくしには貴方様が どこか不安がっているように見えたのですよ。
わたくしを恐れるというよりは ……どうしていいかわからない、といった感じですか。
[違いますか、と問う。反応はどうだっただろうか 手を取り続けたまま、その人の頬をなでて]
何か――思っていることがあるなら わたしには打ち明けてはくださいませんか わたしは、貴方の心が知りたい。 貴方を愛しておりますから。
[真っ直ぐな言葉。どこまで届くかなんてわからないが けして後悔せぬようにと紡ぐ]
(282) sane 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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―芸術劇場跡・ライジと―
[花壇を見ると、妖精のために置いたビスケットは無くなっていた。あの妖精も、同族だったのなら、もっと話しておけば良かったと、鳥と共に切り離した筈の後悔やら無念さやらが甦る。うっかり、また会いたいと思ってしまえば、不様に生にしがみつく自分の未来が脳裏を過った。
着流し男の問いは続く>>267]
普通にみれば僕は恵まれて居たのかも知れない、 親をなくしはしたけど、その悲壮感も記憶には無い。 育ててくれたたあの人には…
[申し訳ないと思っている、と続けようとしてそこで言葉が詰まった。 彼女は我が子同然の自分が突然姿を消して、どうしているだろう。悲しんでいるだろうか、泣いているのではないだろうか。全てを置いてただ死ぬ事だけに囚われていた。昨日の茶会の拍手や、紳士の気遣いや、紅茶のかおりや、そんなものが一気に溢れだす。]
……早く、早く殺してください! もっと生きていたいなんて、思いたくないんだ!!
[襲いかかる未練に半ば狂ったように着流し男に掴みかかり懇願する]
(283) 波平 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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―カリュクス邸・茶会―
[>>255>>260財布はマスターを介して藤之助の手元に戻った。 中身は確認していない。 重さが変わったとも思わないし、楽しませて貰っているから。
>>229その後も出し物は続き、 やがて鳥を連れた青年のショーは終わりを迎える。 こうしたショーを見るのは久々だったので藤之助は純粋に楽しんでいた。 深々とお辞儀をする彼に惜しみない拍手を送る。 彼の紡いだ言葉に込められた真意を藤之助は知らない。
華やかな色した鳥が舞台から放たれて飛んでいく。 それが別れとは知らず、藤之助は空を仰ぎ、暫くそれを見守っていた。]
(284) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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[やがて藤之助は隣に座るミケに声を掛ける。]
…先輩。 今朝の私の言葉、覚えてます?
[フィリップに貰った花は赤い薔薇。 造花であるそれは、壊そうとしなければ永遠に近い時間、その形を留める事が出来る。 それを手の中で弄びながら、緩く首を傾げて彼の顔を窺う。 そして一度深呼吸をして。]
――先輩、愛しています。 私と一緒にいて下さい。出来れば少しでも長く。
[視線を真っ直ぐに彼に向け、朝に紡いだのと同じような言葉で真摯な想いを綴る。
結果、凝った言葉にならないまま、造花の薔薇を彼に差し出す。*]
(285) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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[死にたい死にたいと喚く元道化に、ライジはマッチを擦り火を放った>>272>>273]
此れで、死ねる…
[なんだ、こんな簡単な事だったのか、と炎に包まれた瞬間はそう思い、しかし、本能的に口にした言葉は]
あっっづい!やっべ、あっづい!? なんだこれ、これマジ死ぬって!! あぢぢぢぢぢ!!
ちょっ!消して!お願い消してー!!
[生にしがみつく不様な姿だった。]
(286) 波平 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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ん…っ、ふ…。
[>>277覆い被さるような姿勢の所為か、背中からミケの体温が感じられる。 輪郭を指でなぞられ、手で包み込まれて刺激を与えられる。 もう片方の手は己の腰を押さえるように添わされて。 そんな手にさえも欲情してしまう。]
せん、ぱ…。 …も、
[もうイきそうだ。 そそり立つ肉芯は今は張りつめて、雫を垂らしてミケの手を濡らす。
身体の裡は熱が暴れ回り、可笑しくなってしまいそうで。 ――助けを求めるように彼を呼ぶ。 髪を揺らして限界を知らせるように首を振るが、彼はどうしただろうか。]
(287) 蒼生 2014/08/02(Sat) 02時半頃
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―数日後・洋上―
[セシルと二人きりになった其の時から、 十分に滾っていた自らの凶器を窄まりへと擦り付ける。 先端を押し当てた、まさに其の瞬間――…
> く、口でするから……!
思いもかけない言葉が、聞こえてきた]
――へ? …へェ……? ご奉仕たァ、良い覚悟じゃねェか……
[何やら自分以上に本人が驚いている様子ではあったが。 にやりと笑うとセシルの腰から手を離し、 其の眼前に回り込んだ。 ベッドの上に、胡座をかいて。
枕へと埋もれたセシルの顔へと、正面から手を伸ばす――]
(288) goza 2014/08/02(Sat) 03時頃
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[そうして顎を上向かせれば、 先程の口付けで濡れた唇が、如何にも蠱惑的に目に飛び込み]
――ッ。良い、のか……?
[大喜びでという訳では無いのは流石に見て取れた。 其の背徳感すらもが 自分にとっては極上の美酒であったが―― セシルへと、声をかける。 其れはただ、此れから犯す其の口から、 出る言葉を聞きたかっただけかもしれないが。
熱く滾った自身のモノは、脈打ち、高く反り返っている。
セシルの顔が寄せられれば、 収まらぬまま其の頬を掠め――… 透明に輝く先走りのぬめりが、彼の肌を滑り落ちた事だろうか*]
(289) goza 2014/08/02(Sat) 03時頃
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フィリップは、藤之助に、全力のハイパーお辞儀をした。
波平 2014/08/02(Sat) 03時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
nannan 2014/08/02(Sat) 03時頃
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―名も知らぬ二人きりの夜―
[>>281「愛している」 主が繰り返し、繰り返し、根気強く何度も繰り返し贈ってくれた、 その言葉が、ずっと喉に閊えた言葉をするりと吐き出させる]
――何故、と問われても、わたしにはよく、判りません。
けれど、あなたに… あなたにだけは、嫌われてしまうる事が、酷く恐ろしいのです。
あなたの心の中心に、誰が居ても構わない。 そう、想う反面、
…不意に時折、ここが、 ぎゅうと締め付けられて、息が出来なくなるのです。
[己の胸元に掌を重ねて、泣き出しそうに詰まる吐息を、 喉を震わせゆっくりと吐き出した]
(290) yahiro 2014/08/02(Sat) 03時頃
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[しばらく刺激を与え続けていると、彼の声が聞こえた>>287 何を言いたいのか、良くわかった。 自分の手がそれを感じている。 彼の耳元にできるかぎり顔を近づけて、囁いた。]
いいんだよ。 いっても。 お前がいったら、俺はお前の身体でいくから。
ああ、俺の方は心配しなくていい。 お前の顔や、声や、腰がはしたな過ぎて、見てるだけでやばいくらいなんでな。 自分が今、どんな格好で、どんな顔をしているか…わかるか?
[刺激を与えるほうの手は止めないまま、腰を抑えたほうの手の指を、彼のそこにかするように這わせた。]
(291) wallander 2014/08/02(Sat) 03時頃
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[瞬きを、一つ。溢れた感情に滲む涙で濡れた双眸が、 不安げに揺れた。
言葉に悩む唇が二度三度戦慄いて…]
苦しくて、痛くて、辛いのです、 あなたを想うと、息が…心が――
いまも、逃げ出してしまいたい、 なのに、は…離れたくないと、そう、思――…っ、
[ぽろり、瞼の淵から決壊した涙が零れ落ちて、 薄紅に染まった頬を伝って、落ちる。
咄嗟に俯いて溢れそうになる嗚咽を、 掌の下に覆い隠して、飲み込んだ]
(292) yahiro 2014/08/02(Sat) 03時頃
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―芸術劇場跡・フィリップ宛―
[>>283目に迷いを宿しながらも、 殺してくれと叫ぶフィリップに一気に着火する。
>>286瞬く間に人型の火の玉と化した青年は、 程無くして生への執着を口にして。
……やれやれと、苦笑しつつ。 周囲の他のバケツを手に取り、次から次へと中身をぶっかけた。
――当然其れは、ただの水で。 程無くして消火は完了する]
此れで、今迄のお前は死亡な。
此れからは、俺のものとなって働け。 ちょうど此の時代の案内人が一人、欲しかった所だ。
(293) goza 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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[そう言うと、ズタボロ状態のフィリップへと、 懐から取り出した何かをぶつける。 其れは宵待亭のマスターに用意してもらった人工血液のパックだった。 飲んで回復しろと言う事らしい]
――ったく、此れ以上俺の前で焔で死なれてたまるか……
あァ、断るなら持って来てやった着替えは渡さんから。 燃え尽きた素っ裸で街を彷徨うが良い。
最初の任務は船着場への道案内だ。 あいつが船の切符を手配している様子が"見えた"からな……
[そんな事を告げる間に、 太陽の日差しが遮られる。
赤く、大きな影がフィリップの元へと舞い降りた――**]
(294) goza 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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[肩を震わせながら、ふたつ、みっつ、零した滴が 膝の上に生暖かい染みを広げた]
あなたが、怖くて、怖くて… こんな、ふうに想ったひとは、今まで、誰も――…
ご、めんなさ…っ、わたし、失礼な、事を… あなたは…いつも、優しくしてくださるのに、っ 何故だか、自分でも…わ、わからなくて…
――わたし、 どこか、おかしくなってしまったんでしょうか…?
[涙に濡れて溶けた赤色が、もう一度、彼を見上げる。 誘う禁断の果実の色で、無意識の色香を乗せて、
縋る様に、絡み付き唆す蛇のように。*]
(295) yahiro 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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―焔に巻かれた後―
仏像?
[天使像の話から突然仏像に飛び>>278頭がついていかない。 咄嗟に不動明王を思い出そうとして、それほど信心深くない事を思い出す。 けれど、見たことはないとは告げずに、続く言葉に耳を傾けて。]
表面上の優しさだけが優しさだけではないという事、か? どう、なんだろう。
そう言う面は、あったんだろうか。
[それなら、ある程度納得できる面はある。 好きなのは亀吉に対するのも、彼に対するのも変わらない。 その言葉は飲み込んだ。これ以上困らせてどうするというのだ。]
(296) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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[最早どんな歌かも忘れたが、和歌を詠んでいた、その事だけは何故か心に引っ掛かっていて。 再び口にされた韻に>>279、多分それだと首肯を返す。 和歌の意味より、寧ろ言葉からの連想ということにまず驚いてたが、彼の望む通りになったことに苦笑しか出ない。 下の句まで含めた解釈を聞けば、首を傾ける。]
結局、自分の中のあれそれを月に八つ当たりしているのか?
[身も蓋もない言い方である>>280。 でも、それほどまでに自分は理不尽な存在だったのだろう。 そんな事を考えていれば歌の中に全く出てこなかった恋という単語が出てきて今度こそ目を瞬かせた。]
奥が深いというべきか、分かりづらいと言うべきか。
[そんな事をぼやく。おどける事でそっと自分が欲しかったモノを裡に押し込めて、微笑う*]
(297) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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―芸術劇場跡― [燃え盛る炎の向こうでやれやれと着流しの男が苦笑する。>>293死がどうの、存在意義がどうのと知ったことではない。熱い。何がなんだか分からないうちに、次は水攻めに遭い、陸上でまさかの溺死体験をするところだった。ぜえぜえと息を切らし、ライジが消火したのだと察する。]
ええぇーー… 嘘だろー死ぬの超しんどいんすけど…
もう、やだ…
[その場にへたりこむ元道化に、ライジはこうなることを見透かしていたかのように、今までの自分は消滅したのだと告げる。確かに、ただの被害妄想で己を縛り付けていたものが、あの炎によって全て取り払われた気がする。そう、ギリギリの死の淵で見たものは、激しくダサい自分だった。]
ブランニュー俺! マジあざっす!ライジさん超リスペクトッス! アニキと呼ばせてください! ライジ兄貴!へへっ、何処へでもお供しますぜ!
[生まれ変わった元ヘタレの元道化は、男気に溢れていた。イヤ、お前キャラ変わりすぎだろ、とライジが思ったかどうかはライジしか知らない。]
(298) 波平 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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イヤ、お前キャラ変わりすぎだろ!!!!wwwww
(299) goza 2014/08/02(Sat) 03時半頃
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― お茶会 ―
[藤之助に、いいんだけど、とは言ったものの、根本的に日の下に出るのは好まない。
彼と一旦別れると、狭い自宅に帰り、コートと帽子をもう一度着こみ直してマスターの言っていたとおりのお茶会の場所に向かった。]
こんにちはー…
[大して愛想のない顔でぺこりと周囲の誰にともなく頭を下げる。 どうもやはり、見知った顔が多いような、と思う。 主催の外見は幼く見える家主…彼、もずっと昔に見た顔だ。 その近くにマスターを見つければ、今日は少し苦々しい顔をして見せた。]
さて、と
[視線は自然と藤之助を探した。]
(300) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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[と、その時どこからか彼の声が上がった>>193]
どうした?
[声の方に彼の姿を見つけて駆け寄ると、彼がちょっと泣きそうな顔で、こちらを呼ぶ。 彼の見上げるほうを見ると、どうやら鳥が彼の何かを奪って上空に飛び去ってしまったようだ。]
(301) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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へぇ… 綺麗な鳥だな。 でもあれ、飼い鳥だろう。 いずれ飼い主が…
[と言っているうちに、鳥はやはり飼い主であろう青年のところへと向かって飛ぶと、彼の身体で羽を休めた。 鳥を乗せたまま青年がこちらにやってくる>>211
隣の席の人を口説くアイテム、といって、藤之助に渡された花。 花を受け取ってちらりと此方を見て笑う彼。
俺本当に昨日こいつとやって… その上で、こいつはこうやって俺に笑いかけてくれているのか。
彼は鳥のショーの続きに夢中だ。 一瞬で顔が赤くなったのに気づいて、彼にばれないように俯いた。]
(302) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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[ショーも終わり、青年は最後に鳥を空高く放つ>>284 藤之助の隣で、一緒に鳥を追って空を見上げた。
周りの人々が、少しずつ席を立ち始める中、彼がこちらに声をかける>>285 ふっと彼の方を見ると、手元には、赤い薔薇の花があった。
その花と、彼と、彼が言うことを、固まったまま見つめて、聞いていた。]
(303) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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…なんで、お前が俺にそういってくれるのかわからない。
[しばらくの後、ぽつりと呟いた。]
でも、俺は、お前にそう言いたかったんだ。 お前と同じことを、お前にいいたかった。 それで、お前を抱きしめたかった。 今度は、ちゃんと優しく…
[座って造花を差し出したままの彼に身を寄せていくと、彼を包み込むように静かに抱きしめた。 そして、呟いた。]
藤之助、愛しています。 俺と一緒に居てください。 ずっといつまでも。**
(304) wallander 2014/08/02(Sat) 04時頃
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あっ、、何処か行くんすか? じゃーちょっと待ってくださいね、相棒置いてけないんで。
[そう言うとシャツの胸元からごそごそと革紐で結び付けた笛を取りだし、息を吹き込んだ。程なくして森の何処からか鳥が姿を見せ、何事も無かったかのように定位置に収まった。イヤ、お前そんなアッサリと…とライジが思ったかどうかはライジしか知らない。]
ヨッシャ、行きましょうぜ兄貴! どっから攻めます?やっぱ海すか? ひとつなぎの財宝探しに繰り出ちゃうすか?!
[生まれ変わった鳥男はチャラいウザいうるさいの三拍子を兼ね備えていた。ダサいという根本的な部分は変わっていなかったようだ。]
(305) 波平 2014/08/02(Sat) 04時頃
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―静かな夜―
[苦しげに切なげに、その人が零す言葉を 静かに、その紅い瞳を見つめながら聴いていた。 濡れる双眸から零れ落ちた涙が、月明かりに光って …その様子にひどく胸が満たされるような いっそ、心がざわつくような そんな心地がした。
怖くて、と言葉を重ねるその人の頭を、 話を聞きながらもう一度撫でた。 何故、謝るのだろう。 失礼なことなどなにもないというのに。
――恐らくは混乱しているのだろうな、とその人の心の動きを 冷静に判断するくせに、見上げてくる紅い紅い瞳の誘惑に 惹きつけられ]
(306) sane 2014/08/02(Sat) 04時頃
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……どこも。 どこも、おかしくなんてありませんよ…
[前髪をかきあげて、幼い額に唇を寄せる。 白い肌にゆっくりと接吻して、 額から、瞼に――涙の軌跡を辿るように、 柔らかな唇にたどり着いて 泣くその人の背中を撫でながら、何度も口付けを重ねた。
深いそれの後に、その人をお姫様のようにそっと抱き上げれば さて、どんな顔をしていただろうか。
ベッドの場所までつれていき、ゆっくりと降ろす。 覆いかぶさるように、肩の上に手をついて、 穏やかな表情で紅い双眸を見下ろす]
(307) sane 2014/08/02(Sat) 04時頃
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怖いですか わたしが? ……怖がる君にこんなことをする、 わたしは…悪い年寄りですね
[自嘲気味に言いながら、ネクタイを緩めて]
でも、君がいけないんですよ…… そんなにも愛らしいものだから
[我慢できませんと言って、その人の唇にもう一度キスを。 手袋を外して――]
わたしの心の中心に誰がいるのか、でしたか? 今、教えて差し上げますよ
[果実を、喰らう*]
(308) sane 2014/08/02(Sat) 04時頃
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イヤ、お前そんなアッサリと……!!!
(309) goza 2014/08/02(Sat) 04時頃
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―数日後・洋上―
[今のは冗談、というかこの状態も全て冗談にしたい。 数十秒固まった後慌てて、そんな覚悟などない、と否定しようとしたが時既に遅く。
後ろに感じていた熱は離れたが、気配が前に移動する。 手を伸ばされればそれに逆らう事も出来ず、ゆっくりと顔を上げれば>>288目の端に映るそれの凶悪さに、びくりと身体が震えた。 何かを確認するように聞いてくるライジに素直に言葉を返す事も出来ず、あちらこちらに視線を彷徨わせた後、軽く頷くだけに留めた。
緊張のためにカラカラになった喉を、一つ唾を飲み込む事で潤して。
そっと顔を寄せれば、先端に膜を張っていた液体が零れ落ち、唇を時間をかけて伝い落ちる。 まるで、彼に愛撫されたようだ。
そこまで考えて、これはいけないと自分の発想を押し留める。]
(310) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 04時頃
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[反り返る刀身にそっと手を掛け、今度こそ先端に軽く口づける。 あの人は、どうしていたっけ……。
昔の恋人が稀にしてくれたが、記憶が遙か彼方であること 片手で十分足りる程度しか経験がないこと。 それらが相まって兎角作法が分からない。そもそも作法があるのかどうかも知らないけれど。 昔の記憶を何とか掘り起こしながら、先端から根元の方へと、唇を辿らせていく。 根元に辿りつけば、その先のいつか潰した双球の片方を舌に乗せて軽く食む。 それから……
何が正しいかが分からず、困ったように上目使いでライジを見上げれば、何か反応はあっただろうか*。]
(311) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 04時頃
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―船着き場― [鳥男は燃える前の要素がまるで無くなってしまったかのように、船を見て歓声を上げる。船は初めてではない。だが、こんな乗り物など、ただ水移動する鉄の塊だと劇団の時のような無関心さは欠片も無かった。]
これッスか!これのるんすか? マジでけーッスね!流石ライジ兄貴ッス! 其処らのやつとは格が違うッスね!
[何の格だよ!とライジが思ったかどうかは(以下略]
あっ、チューッス!楽器のオニイサンじゃないスか! おれ、覚えてます?覚えてます?広場で、ホラ! いやぁーまさかこんなとこで会えるとは! マジミラクルッスね!
[ライジが知り合いだと紹介する。このまま船上では暫く一緒だろうと説明をしたが、鳥男が聞いていたかどうかは謎である。]
(312) 波平 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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―数日後・洋上―
[>>311何かを思い出す様な、そんな仕草で。 屹立の先から根元へとセシル唇がなぞっていく]
――ッ、ァ……
[熱を帯びた吐息と、柔らかな唇の感触に、 抑えた声が漏れ――
片方の膨らみを下に乗せ、 戸惑い勝ちに見上げるセシルの其の、眼差しに……
最早、耐える事等出来る訳が無く。
ぶるりと、背と刀身を震わせると。 一思いに――…白い欲望を吐き出した]
(313) goza 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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――――……っ、ク……!
[直ぐ側にあったセシルの顔を、栗色の髪を、溢れ出した白濁が汚し。
ほんの少し、霞がかったような眼差しで其の姿を見やった]
よ……良すぎるだろうが……
[何処か悔しげにそう言ったのも束の間。 再び――、セシルの身を押し倒した。
――今度は口だけでは、満足できそうに無い。そんな想いを、胸に秘め**]
(314) goza 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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ミケは、ケムシにお辞儀をした。
wallander 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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―夜の始まり―
[赦されたかったのだろうか? それとも断罪されたかったのだろうか?
幼子でも宥める様に撫でる掌に、 堰を切った涙は、止る事無くぽろぽろと零れ落ちた。
どこもおかしくなんてない、そう言って貰っても、 ならば、何故、こんな…、彼へと向ける知らぬ己の感情への 理解が及ばず、胸の内に巣食う不安の焔が消える事はない。 いっそ一息にこの身を焼いてくれたらどんなに楽だろう?
けれど、じりじり、じりじり、焦がし痛め付けるばかりで 燃え広がることは終ぞなかった]
(315) yahiro 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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……――っ、…ぁ
[けど、とそう続けて反論しようとした言葉は、 額に触れた彼の唇が吸い取っていってしまった。 何が起こったか、理解するよりも先に 唇までたどり着いたかれの唇が重なった。
雷にでも打たれたように硬直して、耳まで羞恥の色に染まる。 驚きに、一度は引っ込んだ涙は、 溢れだした別な感情の侭に、また頬を濡らした。 それが喜びなのだと、理解出来るのはもう少し先。
おずおずと伸ばした腕を、彼の首に絡め抱き締める。 拙い舌が懸命に口付けに応えようとしたのは、最初のうちだけで、 次第に頭の芯がぼうっとして、身体の力が抜けて行く。
抱き上げ運ばれる頃には、もう為すが侭で。 涙で服を汚してしまう、そんな思慮も抜けた頭で 無意識に彼の胸に甘える様に頬を摺り寄せた]
(316) yahiro 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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[二人分の重みを受け軋むベッドの上、重なる影の主を見上げる。 あんなにも怖かったのに、彼の腕の中に囚われてしまえば、 不安も、苦しみも、何処かに消え去ってしまった。
衣服を緩める仕草を見惚れるように、恍惚と眺めながら あぁ、彼も己と同じ能力を使うのか、とそんな風に思った。
己に魅了された獲物たちは、きっと、今の己と同じ顔をしていただろう。 ――期待と、歓喜、浮かび上がるそれらに名前は付けられぬ侭に、 腕を伸ばして抱き寄せ降る口付を受け入れる。
彼の心の中心に誰がいるかなんて、もう、如何でも良かった。 己の心の中心に、彼がいる。 その事実に気付いた事で、今は頭が一杯で。
目の前に彼がいる、彼がこの身に触れる それだけで、十分だった*]
(317) yahiro 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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―船着場―
[まだ、乗船準備は出来ていないようで、ぼんやりとそのあたりの荷物に腰を下ろしていた。 思い出すのは仲間だったり背中を押してくれた彼だったり(結局それは生かせなかったが)緋色の世界でであった男だったりしたわけだが。 暫くは会う事もないだろうと未練ともいうべきそれを断ち切ろうとして、ハイテンションな声に思考を遮られる>>312。]
……は?あ、ああ。確かに広場で会ったな。 お前も、この船に?
[首を傾げれば、彼の肩の鳥も首を傾げる。 あ、可愛い。 すこしだけ、沈んでいた心が浮上する。 そうして、再びハイテンションな男の方に向き直る。
前回広場でぶつかりかけた時は、もう少し落ち着いていたというか控えめだったのに>>3:44、この変わりようは一体何があったのだろうか。] 外の世界を見るのが楽しみなのか?
[取り敢えず、無難な予想を告げればどう反応しただろう。*]
(318) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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−セシルと−
[>>296 しまった 例えが分かりにくかったと 少し後悔しながら 懸命に理解しようとするセシルの姿が胸に温かくて 微笑を浮かべ頷いて答える]
そう… 嫌悪する存在も… 一見 困る存在も… そうでは無い事がある
[>>297 セシルの和歌の解釈には忍び笑いを堪えながら そんな感じ と相槌を打った]
(319) nannan 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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僕は お前の事は 避けたいと同時に どうしても胸に閊えて… 反発しながら 惹かれていたよ お前の声や体温が近くにあると… どうしても気になって いた
だから向けられる言動は…苦しかった …今は 平気
[セシルの胸の内を聞いた今 自分の事も打ち明けておこうと そんな事をぽつりと口にする]
(320) nannan 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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[和歌の意味を教えた後 しばし沈黙し…やがて口を開く]
随分遠慮深い希望だな、セシル もう二度と会う事もあるまいに?
[そう告げるとゆっくりとセシルから離れ 背を向け片手を上げて立ち去る …数歩で歩みを止めて首だけで振り返って]
お前が私に生命を寄越すなら 私は何を返せば良かろうな… お前の願いを叶えてやるなら 二度と会わずに幸せに暮らせば良いのかな
[そう呟いて…少し待った。 セシルの手が伸びないのならそのまま立ち去るだろう 手を伸ばせば 望みのままに 得られるものがあったかもしれない**]
(321) nannan 2014/08/02(Sat) 04時半頃
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何の格だよ!!!!!
(322) goza 2014/08/02(Sat) 05時頃
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―夢の随に―
[――熱に浮かされた行為の途中、 痛みを凌駕する、愛しさになきじゃくりながら、 震える声で小さく強請る。
迫る絶頂の予感に心が急いて、上手く声にならぬ言葉 散々に甘い音で啼いた声は、既にすっかり擦れていたけれど 二人きりのこの部屋で、彼の耳にくらいは届いただろう]
…――、もう、わたし…っもぅ…、 …お、おなまえを、よばせて、…ください。おねがい、
呼んで、…――カリュクスと…っ
[主にすら、名乗った事の無い名を、 愛しい相手の腕の中、揺さぶられながら、 抱き締めた彼の耳元で、初めて、声にした]
(323) yahiro 2014/08/02(Sat) 05時頃
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[望みはきっと、すぐに叶えられただろう 幸せそうに蕩けるような笑みを浮かべて
言葉にならぬ礼の言葉の、代わりに、 はじめて、己から彼に口付けた。
後は感極まった声音で、知ったばかりの彼の名を 夜が更けるまで、繰り返し、繰り返し*]
(324) yahiro 2014/08/02(Sat) 05時頃
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―洋上・セシルと― あっ、こいつね、歌うんすよ! 超絶ヘタなんすけどね! いやいや冗談ッス!そこそこ上手いッスから!
[すっかりお調子者と化した鳥男は、セシルの楽器を見るなり、何か弾いてくれとせがんだ。]
セシル セシル ガッキ キキタイ
[腹話術かよ…とライジがぐったりとしながら横目で見る。一歩間違えれば宇宙人のソレである。]
『セシル キキタイ』
[鳥に教え込んでいたのだと気付き、ほぅ、と意外そうな顔で鳥男を見やると、にへへ、と屈託なく笑って見せる。
燃え盛る炎の中で全てを脱ぎ捨て、再び鳥を携えた男に、何てめんどくさい男だ、と、そんな言葉をかけただろうか。]
(325) 波平 2014/08/02(Sat) 05時頃
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ライジは、ケムシしーっw
goza 2014/08/02(Sat) 05時頃
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―焔に巻かれた後―
[静かに立ち去る背を、無言のまま見つめる>>321。 これで、終わりだと自分を自分を戒めていれば、 再び声が振ってきた。
暫く視線が交差しただろうか。
先ほど以上に逡巡して、ようやく口にした言葉は]
……約束、を……どんな些細なものでもいいから。
[全てを断ち切りたくない、と。 少しでもいいから繋がりがあると信じていたい、と。
二人が約束を交わしたかどうかは……**]
(326) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 05時頃
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腹話術かよ……と思いきや、よもやの調教の成果!?何てめんどくさい男な匂いがぷんぷんするぜェ!?
(327) goza 2014/08/02(Sat) 05時頃
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ご…いた…どうもありがとうございました…
…かったはずなのに…なんだかんだあって
…も…しかった…
…てぽれさん…お…いただいた…はちどりさん…
…なんなんさん…ななみたん…あんがとな…
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―洋上―
[潮風に髪をなびかせながら、随分と明るくなった男の声に耳を傾ける。 多分、ライジと二人だけではぎくしゃくしてしまっただろう。 彼の明るさに、鳥の愛らしさに救われる。 少しだけ口元に笑みを浮かべながらフィリップの鳥自慢を聞いていると、 唐突にカタコトで話し出す彼に首を傾ける。
答えはすぐに知れた。 彼の声を真似するように話す大きな赤い鳥>>325。]
本当に、その子は頭がいいんだな。 ふふ、そんな純粋なリクエストを受けたら聞かない訳にはいかないか。
潮風は楽器には悪影響だ。部屋に来ると良い。
[そう言って彼を招き、乞われるままに楽器を奏でるだろう。*]
(328) ハチドリ 2014/08/02(Sat) 05時頃
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[蟲惑的な果実を貪り、 何度も、その人のぬくもりや吐息を腕の中に閉じ込めて 熱と律動の狭間――聞こえてきた甘い声が鼓膜を震わせれば 是非もなく、その名前を呼ぶ]
カリュクス。愛しています
[ぎゅうと抱きしめられるのを感じれば、此方も]
……、わたしの、名も。 呼んでくださいませ――ハワード、と
[とっくの昔に捨てた名前を思い出して、囁く。
甘い甘い蜂蜜の時間。愛しいという思いを口付けに乗せて。 望むならば骨の髄まで。溶けるほどの愛情を注ごうと
――夜が更けるまで、ずっと。 カリュクスを抱いていた*]
(329) sane 2014/08/02(Sat) 05時頃
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―朝― [ 蜂蜜色の時間。 トーストのやける匂い。 宵待亭の主はおいしい紅茶を淹れながら 愛しい人が起きてくるのを待つ]
――おはようございます。 カリュクス。
[その人が目覚めてくれば、 用意した朝ごはんを一緒に、と。
その人と、これから始まる愛しい日々に――微笑む**]
(330) sane 2014/08/02(Sat) 05時頃
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―新たな朝―
[――目覚めた時に彼はまだ、其処に 傍に居てくれるだろうか?
小鳥のさえずりだけが響く静かな朝、 格子窓から差し込む木洩れ日から零れ落ちた日差し。
気恥ずかしさに目を合せられぬ侭に、 それでもはにかむ様に、心の底からの幸福を笑みに乗せて 朝の挨拶を交わすことが出来たなら、
初めて、愛しいと、彼に抱く己の感情に、 そんな名前を付けられたかも*しれない*]
(331) yahiro 2014/08/02(Sat) 05時頃
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―洋上・三人で―
――こら、其れ俺のだって……!
フィリップ其の鳥抑えてろ!
え、あげればいいだろって…… しゃーねーなァ、セシルがそう言うなら……
[三人の旅は続いていく――]
(332) goza 2014/08/02(Sat) 05時頃
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