64 さよならのひとつまえ
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―空港―
[結論から言うとチケットは取れなかった。 書類が来た者から退寮と言うあのシステムは、こういうとき不便だ。予約ができない。 幸いにも翌日の便には空きがあったので押さえることができた。 近場の宿で一泊して、再び空港へ向かう。
何も知らないまま見上げる空。しとしと降りしきる雨は、それでも涙雨のようで。 傘を差す手を、そっと降ろした。
やがて空港につけば。 ポケットの中の携帯が、小さく振動する。 メールだと思っていたそれは、鳴りやむことを忘れたように。 何度も何度もその身を震わせる。 そこでようやく電話だと気付く。 表示されていた番号は覚えがないものだったが、新しい生活を始める時期だ。 誰かが携帯電話を変えて、その番号を通知していないのだろうと、人込みからそっと外れると通話ボタンを押す。]
(+107) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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――、 ……兄貴?
[鼓膜を震わせたのは、忘れることのできない声。 携帯を持つ手が震える。 何でもできる兄は、常に自分の前を歩き。そしていなくなった。 一人息子になった自分を、それでも両親は見ようとしてはくれなかったけど。]
お前、何やってんだよ。何年も! は?いや、それどころじゃ…それより、今何してるんだよ! 父さんも、母さんも、心配……し、て。
[消え入る語尾を見通していたように。 あの二人が心配してたのは、『俺』か?と。受話器の向こうの声が笑う。 親の子供に対する愛情を、無条件に信じられるほど、子供ではなく。反論する声は否応なしに封じられる。 『なんで出てった?』誤魔化すように、震える声で投げた問いには、たった一言。『あの人達が嫌いだから』
(+109) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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じゃあなんで電話してきたんだよ?
―――――『お前は「弟」だから』
…だったら、あの人達は…親だろ。
―――――それは違う。俺はあの人達を親とは思わない。』
………っ。
[いつもそうだ。 この兄は、自分が越えられなくて必死で足掻いている横で。その壁を軽々と飛び越える。 あの人達に愛されたかった。だから愛されている兄が妬ましかった。 そんな渇望してやまなかったモノを、あっさりと捨てて行く。 それが憎くて、羨ましかった。 今もまた、両親と決別すると決めた瞬間。果たしてそれができるのかと不安を抱くその場所の。
ずっと、ずっと、先を歩いている。]
(+110) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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…っ、なんだよ!
[なあ。那由多。 自分より5つ離れた声が、5年後に追いつけているとはとても思えない、穏やかな大人びた声が。 優しげに尋ねる。]
『お前、好きな奴いるか?』
…は?
[突然の質問に戸惑ったが。 答えは、決まっている。]
…いるよ。 誰よりも何よりも…綺麗な人。
(+111) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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[そっか。
――羨ましいな、と。
電話の向こうの声が、寂しげに微笑んだ。]
…兄貴?
[その声が何かを切望するなんて初めてだったので。 唐突な問いの意図を確認するも忘れて、電波の向こうの相手を呼びかけようとして―――]
『もう脱童貞したか?』
――っ、くたばれ馬鹿兄貴!!
[そのまま勢いのまま、切断ボタンを押した。]
(+112) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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[はぁはぁと、肩で息をしていると。 再び同じ番号が着信を告げる。]
…なんだよ。
[顔を膨らませながら、携帯を耳にあて。 忘れてた。と付け加えられた一言に。]
…ありがと。
[ぶっきらぼうに、返事を返した。]
―――卒業、おめでとう。
(+118) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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自分でも忘れていた兄ネタ。
(-35) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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と言うか朔太郎とありすがあれ過ぎて、あれ。俺がいない方が平和だったん、じゃ・・・?(震え声) 大丈夫だよ、俺くらいのドМになると、失恋だって美味しく食べられるよ!(ドヤ
(-36) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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ネタバレ:朔太郎が空港にいるのを見て、
会いに行こう!(ピコーン)
と、日程ずらして空港行って。
国内線と国際線じゃロビー違うよね★ってことに今更ながらに気付いた。もういろいろ残念だよね。俺の頭が。
(-37) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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To:朔太郎 Title:行ってらっしゃい。 [本文] お前飛びすぎ。ぶつかんなよ。
[もう本人に届かないことは知らない。]
(+122) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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To:博 Title:知らなかった [本文] ロンドンってパスポート無しでいけそうなんだな。
そういえば言い忘れてた。 お前めちゃくちゃ、格好良かった。
[去り際の告白のことを差してるが、伝わらなくてもいい。 結局はっきりと言葉にすることはできなかった自分にとって、博の勇気は燦然たる人が持つ輝きだった。]
(+125) 2014/04/02(Wed) 23時頃
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To:環 Title:Re:れいのぶつ [本文] 俺の耳が死んだ。どうしてくれる。保存した。
(+128) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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To:環 Title:Re:かんどうをきみに [本文] 合成はよくないぞ。保存した。
(+129) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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To:ありす(>>*17) Title:聴いた [本文] とろろも。 アソパソマソは驚いた。またお前の知らない一面が見られた。 直接聴けないのが残念だ。 今度会った時に聞かせてくれ。
サボテンの写真ありがとう。定期報告確かに受け取った。 その様子なら、俺も必要ないと思う。
いよいよ明日か。 卒業、おめでとう。
(+130) 2014/04/02(Wed) 23時半頃
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家族がまどマギの劇場版のブルーレイが届いたからって、さっきからずっと流してる。 気になるんじゃおらー。
(-39) 2014/04/03(Thu) 00時頃
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清々しさと…喪失感か。
[人込みの中をすり抜けながら、メールを返す。その中の一通に返事が来れば>>+133、噛みしめるように心に刻む。
あの退寮の夜。 自身の胸に飛来した感情とは、どちらも異なる。 当然だ。結局自分は、ありすに対して、何一つ確実なことは言えなかった。 名前も言えない、未来の約束もできない。あやふやな思いをぶつけたまま。 蹴り飛ばされなかったのが、奇跡のよう。
公衆の面前で堂々と言い切った博と比べると、たった2pの身長差にしては、この差は大き過ぎる。]
まずはもう一度。ちゃんと告白してからだな。
………とりあえず。博、乙。
[まだ彼に追いつけてもいないことを実感しつつ。 最後に呟いた言葉が、微妙に他者に異なる印象を与えるものとは、気付かない。]
(+145) 2014/04/03(Thu) 00時頃
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[メールの様子から、ありすがなんとか我慢して、そして頑張っている様子が伝わってくれば。>>*22]
ん。いいこ。
[彼の口癖を真似て笑った。]
(+148) 2014/04/03(Thu) 00時頃
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[もしかしたら、空港のどこかで、朔太郎とすれ違っただろうか。 国内線と国際線の搭乗口は大きく離れている。よく似た後ろ姿を見かけたとしても、気のせいだったかもしれない。 その髪型が違っていれば、尚更。
彼に何があったのかは知らない。 これからも知ることは無いかもしれない。
自分にとっての山本朔太郎は、髪を切るのが上手くて、誰かのために一生懸命で、そのせいで少し危なっかしいところもある。 ――すごくいい奴。
そんな、ただの同級生の一人。
なので、人だかりに消えて行く後ろ姿を、積極的に追うことはしなかった。]
(+149) 2014/04/03(Thu) 00時半頃
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じゃあな。
[完全に見えなくなるまで見送ると、体をくるりと反転させて、看板を探す。 これから行くところにも、やりたいことは無い。 それどころか花も夢も好きな人も、もういない。 あるのは手の中の小さなブーケのみ。 それでも、決して離さないようにとぎゅっと握りしめ。
歩みはとても遅いものかもしれない。 回り道ばかりで、それどころか、望む場所へは辿りつけないかもしれない。 俺は兄貴とは違う。 分かっている。
だからまずは、自分だけの第一歩を。**]
(+150) 2014/04/03(Thu) 00時半頃
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―空港―
[やがて搭乗を促すアナウンスが鳴り響けば、荷物を肩に背負い、歩き出す。 握りしめていた携帯の電源を、静かに落として。
同じように、乗り場へ向かう人達の流れに押されながら。 それでも歩くのは自分だけの道。
さよならの前はもう終わり。 だから次は。 また巡りあう日へと繋がる、はじまりの一歩を―――。*]
(+237) 2014/04/04(Fri) 00時半頃
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