[足は部屋ではなく、中庭の方へと進んだ。この荷物をいちいち担いだまま階段を上り下りするよりも建設的だから、と自分で自分に言い訳をして。
掲示物の剥がされた廊下を進む。視界の寂しさにようやく気付く、貼られていた新聞がすべてなくなっていること。
ああ、そういえば、自分は自分の性癖を理解してから、彼を好きなってから、色んなことが後ろめたくて、世界に対して後ろめたさが消えなくて。
運動部の応援も、2年の夏くらいから行かなくなってしまった。
今年の夏も夏休み中は実家に帰ると言い訳をして、応援も、天文観測も花火にも参加出来ないまま、頼児が高らかに宣言をした食堂>>0:180に自分も居合わせたけど、結果を掲示物で知る程度の自分に引け目を感じて、未だにおめでとうも言えずにいる]
あー……
[>>562那由多が冗談で返してくれるのに、ほっとする。
利政が軽口で応答してくれるのに安心する。
────知られたら、引かれると思うから。]
(565) 2014/03/24(Mon) 21時半頃