[ 植頭さん>>403を部屋に招き入れても十分に広さのある部屋に満足そうに頷く。やはり片付いた部屋は良いものだ。毎回そう思うのだが、この状態が保たれたことはない。]
はは、手厳しいなあ。
けれど後悔するのはもう少し年をとってからでいい。
福原君のような若者は、今は前に進んで世界を広げる時間だよ。
後悔は人生を深めるけれど、繊細な心が負うには傷が深すぎる。
[ 狡い>>404という言葉に苦笑を落としながら、湯呑に緑茶を注いでいく。淡い緑の広がる様子と仄かな苦みを伴った香りが、辺りに広がった。もう一つ湯呑を取り出し、お湯を少し注ぎ足して、同様の動きを繰り返すと、普段使っていない木盆に乗せて、皆の元へと運んだ。]
さあさ、何もないところだけれど、寛いでくれ。
[ 植頭さんが福原君にだけ声をかける様子には、女の子に甘いのかとは思ったが、特に気にすることでもない。福原君、国谷君、植頭さんの前にそれぞれ湯呑を置き、私も床に座り込んで一息つこうか。]
(412) 2013/09/03(Tue) 01時頃