【人】 奇跡の子 カリュクス

>>109 ヴェスパタイン
ああ。妾に対する仮面、かの？
妾のために随分と多くの仮面を用意してくれたものじゃの。降霊者も教師も弟も敵対者もいらぬよ、ふふ。
そうじゃな。今日のお主は大層かわいらしい故、満足ではあるのじゃが。

[小さく笑ってから、ふと思案し。
ふわりと地面から足を浮かせて高さを合わせ、手を彼の目の上にかざして仮面に見立てれば、その手に軽く唇を落とす。]

――法王、逆位置か。
随分心配性のようじゃの、お主。
お主自身には正位置の持つ意味に近い印象を受けるが、魔物探しの中で逆位置に転じたか。
村の命運を背負うた占い師ならばさもありなん。
役職把握は慎重に、の。

[何事もなかったように手を離して地面に戻れば、光の戻った視界の中に差し出されたカードを認め。先程の取り乱した様子を思い出し、口元を隠してくすくすと笑った。]

妾は古時計の上からゆるりと眺める方が性に合っておる故。
勝利も積極性も、好まぬわけではないが。妾自身は、とうの昔に忘れてしもうた性質じゃな。

[しれっと答えれば肩を竦め。トレイルとのやりとりには横から視線だけを投げて行方を見守る。]

(131) 2014/09/22(Mon) 14時半頃